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第5章
不穏な風
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にぃ様との楽しい癒しの日から半年。
この半年の間にとーさまとのおでかけも無事できた。
その日はいつもにぃ様が僕を甘やかしすぎるから、自分は自重して僕をあまり甘やかさないようにしていたらしいとーさまが甘やかしを解禁すると宣言されて、息子の僕が驚くぐらいとーさまは僕にデレ甘だった。
前世でいうところの孫ぉぉおお!って感じで猫可愛がりされた自覚がある。
嬉しい気持ち半分、この年齢では恥ずかしい気持ち半分だったけれど…とーさまとこうして2人ゆっくり過ごすことはにぃ様以上になかったことだから羞恥心は捨てて思いっきり甘やかされることにした。
そんな平和で幸せな日々を過ごしていたというのに…
「ルナイス様。爪を噛まれるのはおやめください」
「うぅ…どうして…どうしてこんな脳みその足らない奴等はいなくならないんだ!!!」
部下からの報告に親指の爪と言わず指をガシガシ噛む僕をヨハネスが注意するけれど、今は止められそうにない。
この内に溜まる怒りを少しでも痛みに変えないと爆発してしまいそうだ。
「はぁ…ルナイス様。これを」
ガシガシと噛みまくって血まで滲んできた僕の指をぐいっと引っ張って口から離したヨハネスが差し出してきたのは真っ赤なチィの実。
見るからに新鮮でみずみずしいチィの実にガブっと食らいつく僕にお皿にのったチィの実の山を見せ、僕の傍のテーブルにおく姿はまるで飼い犬に餌を与える飼い主のようだけれど、今はそんなことどうだっていい。
お上品に…何て食べるわけもなく、野生児のごとくチィの実にかぶり付く僕にチィの実を持ってきたであろう使用人が引いたお顔をしているのが視界の端に映っているけれど、すぐさまヨハネスがその使用人を外に出して僕の視界から消してくれた。
「念の為あの者共ではなく、コルダが潜入しております」
「ん。絶対コルダが適任」
夜のお仕事の部下達は優秀だけれど、潜入となるとコルダが何枚も上手だ。
今回はどんな姿で潜入しているのかが個人的には気になるのだけれど、今はそうも言ってられない状況にある。
「ヨハネスはこの報告についてどう思う?」
「…数名は騙されているか或いは脅されているのではないかと推測いたします」
「だよねぇ…んー…ガンナーを呼んで」
お家にいる間は傍にいる護衛はヨハネスだけで、ガンナーは基本的には警備隊側にいるので意見を聞くため呼ぶように指示を出してからほんの数分で少し汗を滲ませたガンナーが現れた。
きっと訓練中だったのだろう。
「ガンナー、この部分についてどう思う?」
「ル、ルナイス様…あまり今の私にちかづか……ふむ、狐族がこのような雑な反乱に手を貸すようには思えません。裏に狐族を従えさせられる力のある者がいるのか…狐族にとって利となる何かがあるのだと思われます」
汗のにおいを気にして僕から離れようとしたガンナーは報告書の文を見て動きを止めた。
やっぱり狐族について詳しいみたいだなっとふむふむ頷く。
「狐族ってどんな感じ?」
「狐族は賢い者が多いです。利益にならないことには手を出さない印象があり、尾の数で保有魔力量が分かります。過去にいた10尾の狐は悪魔族に匹敵する魔力量を保有していたとか…それから狐族は魔法ではなく魔術を得意としていて、特に罠系の魔術に優れています。かと言って、魔法が不得意なわけではないです」
苦い思い出でもあるのかそう話すガンナーの顔は険しい。
それにしても…厄介だな狐族。
他国より色んな種族の者が暮らすアーナンダ国だが狐族は見かけたことがない。
と言うのも、狐族は人族の形をとっていることが多く、また変化の魔法にも優れているから近くに居たとしても狐族って分からないことが多いから実際に居たとしてもこちらはなかなか気づけないのだ。
「関わっている者の中で一番厄介そうなのが狐族ですね。ガンナー、対抗できそうな種族に心当たりは?」
「…リスクを伴いますが確実なのは悪魔族です。しかし悪魔族に救援を願えば必ず見返りが必要となりますのであまりおすすめは……悪魔族以外となると…鳥族でしょうか。烏の者であれば狐族に対抗できるのではないでしょうか。対価も宝石数個程で満足するでしょう」
鳥族の烏か…鳥族は偶に見かけるが烏の者は見かけたことがないな。
悪魔には伝手があるけれど…ガンナーのいう通り幾ら親しい仲にあっても彼等は相当の対価がなければ動いてくれない。
その対価が何になるのかはその時の彼等次第なので、まったく予測できず危険度は高い。
その分対価が宝石と分かっている烏であれば安心は安心だけれど…
「鳥族は戦闘能力はどうなのですか?」
「種によります。烏は比較的高い方ですが魔力量では狐族に劣ります。物理では烏の方が上かと」
んー…ガンナーの反応からすると賢いけれどあまり魔術ありきの戦闘向きではないって感じだな。
「…取り合えず、知り合いに烏さんはいる?」
「すぐに呼んでまいります」
ガンナーは一礼するとしゅばっとその場から消えた。
「はぁ~~~」
「上への報告はいかがいたしましょう」
「んー…規模が大きいし…早めに国王様の耳には入れておいた方がいいから僕から魔法送書で送っておくよ。夜部隊の皆にしばらく刺客達は君達に任せるって伝えておいてくれる?」
「御意」
ヨハネスが部屋を出ていくのを見送ってからふぅっと息を吐き出す。
「ほんと…次から次へと」
この半年の間にとーさまとのおでかけも無事できた。
その日はいつもにぃ様が僕を甘やかしすぎるから、自分は自重して僕をあまり甘やかさないようにしていたらしいとーさまが甘やかしを解禁すると宣言されて、息子の僕が驚くぐらいとーさまは僕にデレ甘だった。
前世でいうところの孫ぉぉおお!って感じで猫可愛がりされた自覚がある。
嬉しい気持ち半分、この年齢では恥ずかしい気持ち半分だったけれど…とーさまとこうして2人ゆっくり過ごすことはにぃ様以上になかったことだから羞恥心は捨てて思いっきり甘やかされることにした。
そんな平和で幸せな日々を過ごしていたというのに…
「ルナイス様。爪を噛まれるのはおやめください」
「うぅ…どうして…どうしてこんな脳みその足らない奴等はいなくならないんだ!!!」
部下からの報告に親指の爪と言わず指をガシガシ噛む僕をヨハネスが注意するけれど、今は止められそうにない。
この内に溜まる怒りを少しでも痛みに変えないと爆発してしまいそうだ。
「はぁ…ルナイス様。これを」
ガシガシと噛みまくって血まで滲んできた僕の指をぐいっと引っ張って口から離したヨハネスが差し出してきたのは真っ赤なチィの実。
見るからに新鮮でみずみずしいチィの実にガブっと食らいつく僕にお皿にのったチィの実の山を見せ、僕の傍のテーブルにおく姿はまるで飼い犬に餌を与える飼い主のようだけれど、今はそんなことどうだっていい。
お上品に…何て食べるわけもなく、野生児のごとくチィの実にかぶり付く僕にチィの実を持ってきたであろう使用人が引いたお顔をしているのが視界の端に映っているけれど、すぐさまヨハネスがその使用人を外に出して僕の視界から消してくれた。
「念の為あの者共ではなく、コルダが潜入しております」
「ん。絶対コルダが適任」
夜のお仕事の部下達は優秀だけれど、潜入となるとコルダが何枚も上手だ。
今回はどんな姿で潜入しているのかが個人的には気になるのだけれど、今はそうも言ってられない状況にある。
「ヨハネスはこの報告についてどう思う?」
「…数名は騙されているか或いは脅されているのではないかと推測いたします」
「だよねぇ…んー…ガンナーを呼んで」
お家にいる間は傍にいる護衛はヨハネスだけで、ガンナーは基本的には警備隊側にいるので意見を聞くため呼ぶように指示を出してからほんの数分で少し汗を滲ませたガンナーが現れた。
きっと訓練中だったのだろう。
「ガンナー、この部分についてどう思う?」
「ル、ルナイス様…あまり今の私にちかづか……ふむ、狐族がこのような雑な反乱に手を貸すようには思えません。裏に狐族を従えさせられる力のある者がいるのか…狐族にとって利となる何かがあるのだと思われます」
汗のにおいを気にして僕から離れようとしたガンナーは報告書の文を見て動きを止めた。
やっぱり狐族について詳しいみたいだなっとふむふむ頷く。
「狐族ってどんな感じ?」
「狐族は賢い者が多いです。利益にならないことには手を出さない印象があり、尾の数で保有魔力量が分かります。過去にいた10尾の狐は悪魔族に匹敵する魔力量を保有していたとか…それから狐族は魔法ではなく魔術を得意としていて、特に罠系の魔術に優れています。かと言って、魔法が不得意なわけではないです」
苦い思い出でもあるのかそう話すガンナーの顔は険しい。
それにしても…厄介だな狐族。
他国より色んな種族の者が暮らすアーナンダ国だが狐族は見かけたことがない。
と言うのも、狐族は人族の形をとっていることが多く、また変化の魔法にも優れているから近くに居たとしても狐族って分からないことが多いから実際に居たとしてもこちらはなかなか気づけないのだ。
「関わっている者の中で一番厄介そうなのが狐族ですね。ガンナー、対抗できそうな種族に心当たりは?」
「…リスクを伴いますが確実なのは悪魔族です。しかし悪魔族に救援を願えば必ず見返りが必要となりますのであまりおすすめは……悪魔族以外となると…鳥族でしょうか。烏の者であれば狐族に対抗できるのではないでしょうか。対価も宝石数個程で満足するでしょう」
鳥族の烏か…鳥族は偶に見かけるが烏の者は見かけたことがないな。
悪魔には伝手があるけれど…ガンナーのいう通り幾ら親しい仲にあっても彼等は相当の対価がなければ動いてくれない。
その対価が何になるのかはその時の彼等次第なので、まったく予測できず危険度は高い。
その分対価が宝石と分かっている烏であれば安心は安心だけれど…
「鳥族は戦闘能力はどうなのですか?」
「種によります。烏は比較的高い方ですが魔力量では狐族に劣ります。物理では烏の方が上かと」
んー…ガンナーの反応からすると賢いけれどあまり魔術ありきの戦闘向きではないって感じだな。
「…取り合えず、知り合いに烏さんはいる?」
「すぐに呼んでまいります」
ガンナーは一礼するとしゅばっとその場から消えた。
「はぁ~~~」
「上への報告はいかがいたしましょう」
「んー…規模が大きいし…早めに国王様の耳には入れておいた方がいいから僕から魔法送書で送っておくよ。夜部隊の皆にしばらく刺客達は君達に任せるって伝えておいてくれる?」
「御意」
ヨハネスが部屋を出ていくのを見送ってからふぅっと息を吐き出す。
「ほんと…次から次へと」
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