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天空大陸~終わりの始まり
良い知らせと悪い報せ
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~『忌み地化の封じ込め作戦』概要~
本作戦は旧イグレージャ・オシデンタル南端~ドワーフ国近郊までに連なる6つの街と15の村までの範囲を含む。
忌み地化の初期段階:アンデッド系モンスターの出現、周辺環境に精神系のデバフ発症。
中期段階:中~大型のアンデッド系モンスターの出現、隊列を組む、魔素不安定化の影響で昼と夜の区別が無くなる。
終期段階:エリア一帯のアンデッド系モンスターが一体化し液状化。
特異点となった箇所を起点として"門"が形成される。
上記の通り忌み地を放置しておくと地下深くに存在する地獄へと通じる"門"が形成され、地上に魔物・魔獣の類が溢れ、取り返しの付かない事態に陥る。
世界各地に存在する地獄へと通じる"門"の周辺には各種の"最強種"が配置され、門番の役割を担っている。
そういった類が存在しない本作戦では、『聖樹』による抑制で"門"を封じているエルフ族主導で対処にあたる。
対象地域を等間隔で囲う様に『聖樹の楔』を打ち込み、封じ込めを行う。
間隔を広げ過ぎると効力が弱まるので注意。
※尚、中期~終期段階では上記の効力だけでの封じ込めは難しい事が予想される為、容易が可能なら『聖樹の若木』又は効力が格段に落ちるが、『挿し木』等で対処する。
「…というのが本作戦の概要なんだが…(ユグ)」
「…"彼女達"に集られておりますなぁ…
"妖精族"は面白いコトに興味が向く種族ですから仕方無いとは思いますが…(司教)」
「まぁあの少年は元々本作戦とは無関係。
耳に入れていなくとも良いのでは…?(グラハム)」
「まぁそうだな。
数ヶ月振りの彼女達との逢瀬を楽しんで貰うと良い。話はコチラで決めるとしようか。(ユグ)」
~ノア君サイド~
〈いや~良いもの見せてもらったよ~。(妖精1)〉
〈キミが彼女たちのカレシ君なんだってね。
それなら"アレ"もふつーだよね、ふつー。(妖精2)〉
「私の事はスルーしてたけどね。(ポーラ)」
〈"あいたかった…"っ言って。無言のギューッ!キャー♪(妖精3)〉
「うわぁああっ!殺してくれぇ!」
話し合うユグ達から少し離れた所で三角座りで落ち込んでいるノア君。
俯く顔を見れば僅かに顔が紅潮しており、何やら羞恥に耐えている様子。
だがノア君の周りには小さな『妖精族』達が舞い、行為の一部始終を再実況してくる為羞恥の色が引く気配が微塵も無い。
『妖精』…身長30セメル、基本的に少女の姿で存在。
個体毎に適正属性魔法を持ち、その属性の6枚羽根や生体鎧を身に纏う。
見た目的には貧弱な生体鎧ではあるが、持ち前の多重防御障壁を持っている為、下手な防具よりも防御力は備わっている。
魔力の扱いに長けている事から、目に見えない存在を感知しやすい。
種族の8割がボクっ娘。
〈くぁーっ!これが人族の"せいしゅん"ってヤツかー!レモンみたいに甘ずっぺー!(妖精4)〉
〈見た?見た?我にかえった時の変わり様!
ボッ!って顔赤くなってた!かわいー!(妖精5)〉
「さて少年、我に返った所で私の事も"ぎゅ"してくれて良いんだぞ?ほれほれ。(ポーラ)」
「うわぁあ!ゴメンってポーラァッ!」
「ほ、ほらー…
ノア君が困ってるみたいだからその辺で…
ポーラちゃんも、分かっててネチらないであげて…(クロラ)」
事のあらましを言ってしまえば、獣人国以来離れ離れとなっていた、ノアのガールフレンドのクロラとポーラがこの地に居ると知り、フラフラっと彼女達が作業していたこの場所まで向かい、見付けた途端に無意識的に抱き締めてしまったらしい。
クロラはクロラでノアを見付けた後少しの間呆然となってしまい、されるがままとなってしまった。
そんな光景を周囲に漂っていた『妖精族』達とスルーされたポーラにバッチリ見られていた為、集られているのだった。
ちなみにであるが、スルーされたポーラは嫌味でネチってるのではなく、羞恥に歪んだノアをからかうのが楽しくてしているのである。
「クロラは正妻の余裕があるみたいだけど、私はちょっと傷付いちゃったわぁ…
まさか一目散にクロラの下に行っちゃうのだもん。(ポーラ)」イジイジ
「せ、正っ!?(クロラ)」
「ゴメン、ゴメンよポーラ…本当に無意識だったんだ…」
「無意識なら尚更傷付くわ。(ポーラ)」
俯きつつ謝罪するノアだが、数ヶ月振りに味わうとにかく優しいクロラとちょっと毒のあるポーラとのやり取りが楽しく感じていた。
「あらあら、彼女達の付き添いで着いてきてみれば【鬼神】君と出会うとはねぇ…(リファイア)」
「前にあったのはテスタの街の近くだったわね。(エレクトラ)」
「お仲間さんは居ないわね、別行動かしら。(ウィンディア)」
「て事はあのおっそろしい契約獣は居な…(フリージア)」
《あら、おっ久。》
「「「「ひぃいいいいっ!?」」」」
エルフの森で休暇中だった『妖精族』のみで編成された最上級冒険者パーティ『エレメンタル・フェアリーズ』。
彼女達は以前アルバラストの街で戦闘となり、保有魔力が高く、グリードに飴玉の如くペロペロされた事がトラウマになっていた。
ノアがこの場に1人でやって来た事でグリードが居ないと思っていたが、ノアを追ってやって来たグリードに声を掛けられ子供の様に悲鳴を上げてしまうのだった。
「なる程ね、有事が発生したから修行を一時中断してユグさん達と共にこの地にやって来たと。」
「森に残しておくのも気が引けるし、外の世界に聡い者が一緒に来てくれると頼もしい。
って誘われたからエルフ族と『妖精族』の皆さんに着いていく事にしたの。(クロラ)」
「私達は私達で、出来る範囲でエルフ族や神聖国の人達の手伝いをしていたのね。
そしたら少年が1人で靄の向こうからやって来てクロラに襲い掛かるものだからびっくりしちゃったわ。(ポーラ)」
「襲…」
(『まぁしゃーねーな。』)
立ち直ったノアは一先ずクロラとポーラからこの地に居る経緯を話してもらった。
ノアはノアで用事がある為一時的に仲間達とは別行動をとり、故郷に戻る途中であった事を説明。
ここで出会ったのは全くの偶然である事も伝えた。
「ノア君、その用事って"アレ"の事…?(クロラ)」
「…え…どうして…?」
「獣人国で別れた時より少し痩せ…窶れてる様に見えたからよ。(ポーラ)」
数ヶ月振りだからか、ノアの姿の変化や機微に気付いていた様子。
「うん…
色々と終わった後辺りから咳き込んじゃったんだけど、時折血が混じる様になっちゃってね…」
「「……。」」
「昔看ててくれたお婆にまた看て貰って何かしら指導してくれたらな、ってね。」
以前聞いた時よりも僅かながら予兆の様な症状が現れている事に、2人の表情が僅かに強張る。
ノア自身気付いてはいるが、声音はそのままに乱さない様に努める。
「…それじゃあ直ぐに行っちゃう感じかしら?(ポーラ)」
「いや、一月位で皆と合流出来たらな~位に考えてるから少し余裕はあるよ?」
ソッ…
「そう?なら、ハグする時間位良いわよね?(ポーラ)」
「ほぇ!?う、うん…」
表情や態度はそのままに、ポーラはノアの両脇に手を差し込んで胸の中に顔を埋める様に抱き付いてきた。
こういう時だけ反応が遅れるノアは、されるがまま素っ頓狂な声を出して固まってしまった。
「会いたかったわ、少…ノア君。(ポーラ)」
「うん、僕も。さっきはゴメンねポーラ。」
「ふふふ。(クロラ)」
そんな光景をクロラは温かな目で見詰めていた。
〈むほほ、良いよ良いよ~。(妖精7)〉
〈この後は、この後は…チュ、チューってヤツゥ?(妖精8)〉
「待て待て逸るな、もう少し段階をだね…(ウィンディア)」
「辞めてやれよ…(ユグ)」
〈は、はわわ…(妖精9)〉
〈外から流れてきたお話の通りなら…ドキドキ…(妖精10)〉
(居辛い…)
(『ムードなんてあったもんじゃねぇな。』)
外の世界で暮らすエルフ族や『妖精族』は一握りにも満たないが、流れ込んでくる俗物は閉鎖空間内では1番の娯楽となった。
そんな影響を受けた一部の者からすれば、人族の青春の1ページもアトラクションの1つになってしまうのである。
「あれ?そういえばジェイルとロゼの2人は一緒じゃないの?」
「あ…うん…あの2人は…(クロラ)」
「ぅ…む…何と言ったものか…(ポーラ)」
「…え?何か歯切れが悪いけど…まさか解散したとか?」
「まぁそんな感じ。だけど円満ではあるからね?(ポーラ)」
「???」
クロラとポーラに再会した事を嬉しく思っていたが、元々は4人組パーティで、他にジェイルとロゼと言う男女が居た。
なのにこの場に居ないと言う事はこの数ヶ月で仲違いでもしたのか?
と勘繰ったが、そうでも無いらしい。
「元々ジェイルとロゼとは同郷なのね私達。(ポーラ)」
「うん。」
「で、ジェイルとロゼは元々親密だったのだけど、気にする事は無いのに私に気を遣ってあまりそんな関係を表に出してこなかったの。知ってたけど。(ポーラ)」
「知ってたんかい。」
「でも私がクロラと同じ位しょ…
ノア君に恋をし、好きと告げ、ちゅきちゅきアプローチしてきた訳じゃない?(ポーラ)」
「メッチャぶち込んでくるじゃん。
…それで?」
「その辺の事気にする必要無くなったせいか、エルフの森で爆発しちゃったのよ。(ポーラ)」
「え?つまり…」
「"出来ちゃった"のよ。(ポーラ)」
「寿退団となったの。(クロラ)」
「えぇえっ!?ホントにぃっ!?」
僅か数ヶ月で自身よりも話が進展していた事に驚き、その後離れてエルフの森で安寧に日々を過ごす夫婦2人を祝ったりと他愛の無い、だが掛け替えのない時間を過ごすノア。
束の間にも満たないノアにとってのゆるりとした時間は、直後に終わりを迎える事となる。
『『『ピシッ』』』
『『『ゾワッ…』』』
本作戦は旧イグレージャ・オシデンタル南端~ドワーフ国近郊までに連なる6つの街と15の村までの範囲を含む。
忌み地化の初期段階:アンデッド系モンスターの出現、周辺環境に精神系のデバフ発症。
中期段階:中~大型のアンデッド系モンスターの出現、隊列を組む、魔素不安定化の影響で昼と夜の区別が無くなる。
終期段階:エリア一帯のアンデッド系モンスターが一体化し液状化。
特異点となった箇所を起点として"門"が形成される。
上記の通り忌み地を放置しておくと地下深くに存在する地獄へと通じる"門"が形成され、地上に魔物・魔獣の類が溢れ、取り返しの付かない事態に陥る。
世界各地に存在する地獄へと通じる"門"の周辺には各種の"最強種"が配置され、門番の役割を担っている。
そういった類が存在しない本作戦では、『聖樹』による抑制で"門"を封じているエルフ族主導で対処にあたる。
対象地域を等間隔で囲う様に『聖樹の楔』を打ち込み、封じ込めを行う。
間隔を広げ過ぎると効力が弱まるので注意。
※尚、中期~終期段階では上記の効力だけでの封じ込めは難しい事が予想される為、容易が可能なら『聖樹の若木』又は効力が格段に落ちるが、『挿し木』等で対処する。
「…というのが本作戦の概要なんだが…(ユグ)」
「…"彼女達"に集られておりますなぁ…
"妖精族"は面白いコトに興味が向く種族ですから仕方無いとは思いますが…(司教)」
「まぁあの少年は元々本作戦とは無関係。
耳に入れていなくとも良いのでは…?(グラハム)」
「まぁそうだな。
数ヶ月振りの彼女達との逢瀬を楽しんで貰うと良い。話はコチラで決めるとしようか。(ユグ)」
~ノア君サイド~
〈いや~良いもの見せてもらったよ~。(妖精1)〉
〈キミが彼女たちのカレシ君なんだってね。
それなら"アレ"もふつーだよね、ふつー。(妖精2)〉
「私の事はスルーしてたけどね。(ポーラ)」
〈"あいたかった…"っ言って。無言のギューッ!キャー♪(妖精3)〉
「うわぁああっ!殺してくれぇ!」
話し合うユグ達から少し離れた所で三角座りで落ち込んでいるノア君。
俯く顔を見れば僅かに顔が紅潮しており、何やら羞恥に耐えている様子。
だがノア君の周りには小さな『妖精族』達が舞い、行為の一部始終を再実況してくる為羞恥の色が引く気配が微塵も無い。
『妖精』…身長30セメル、基本的に少女の姿で存在。
個体毎に適正属性魔法を持ち、その属性の6枚羽根や生体鎧を身に纏う。
見た目的には貧弱な生体鎧ではあるが、持ち前の多重防御障壁を持っている為、下手な防具よりも防御力は備わっている。
魔力の扱いに長けている事から、目に見えない存在を感知しやすい。
種族の8割がボクっ娘。
〈くぁーっ!これが人族の"せいしゅん"ってヤツかー!レモンみたいに甘ずっぺー!(妖精4)〉
〈見た?見た?我にかえった時の変わり様!
ボッ!って顔赤くなってた!かわいー!(妖精5)〉
「さて少年、我に返った所で私の事も"ぎゅ"してくれて良いんだぞ?ほれほれ。(ポーラ)」
「うわぁあ!ゴメンってポーラァッ!」
「ほ、ほらー…
ノア君が困ってるみたいだからその辺で…
ポーラちゃんも、分かっててネチらないであげて…(クロラ)」
事のあらましを言ってしまえば、獣人国以来離れ離れとなっていた、ノアのガールフレンドのクロラとポーラがこの地に居ると知り、フラフラっと彼女達が作業していたこの場所まで向かい、見付けた途端に無意識的に抱き締めてしまったらしい。
クロラはクロラでノアを見付けた後少しの間呆然となってしまい、されるがままとなってしまった。
そんな光景を周囲に漂っていた『妖精族』達とスルーされたポーラにバッチリ見られていた為、集られているのだった。
ちなみにであるが、スルーされたポーラは嫌味でネチってるのではなく、羞恥に歪んだノアをからかうのが楽しくてしているのである。
「クロラは正妻の余裕があるみたいだけど、私はちょっと傷付いちゃったわぁ…
まさか一目散にクロラの下に行っちゃうのだもん。(ポーラ)」イジイジ
「せ、正っ!?(クロラ)」
「ゴメン、ゴメンよポーラ…本当に無意識だったんだ…」
「無意識なら尚更傷付くわ。(ポーラ)」
俯きつつ謝罪するノアだが、数ヶ月振りに味わうとにかく優しいクロラとちょっと毒のあるポーラとのやり取りが楽しく感じていた。
「あらあら、彼女達の付き添いで着いてきてみれば【鬼神】君と出会うとはねぇ…(リファイア)」
「前にあったのはテスタの街の近くだったわね。(エレクトラ)」
「お仲間さんは居ないわね、別行動かしら。(ウィンディア)」
「て事はあのおっそろしい契約獣は居な…(フリージア)」
《あら、おっ久。》
「「「「ひぃいいいいっ!?」」」」
エルフの森で休暇中だった『妖精族』のみで編成された最上級冒険者パーティ『エレメンタル・フェアリーズ』。
彼女達は以前アルバラストの街で戦闘となり、保有魔力が高く、グリードに飴玉の如くペロペロされた事がトラウマになっていた。
ノアがこの場に1人でやって来た事でグリードが居ないと思っていたが、ノアを追ってやって来たグリードに声を掛けられ子供の様に悲鳴を上げてしまうのだった。
「なる程ね、有事が発生したから修行を一時中断してユグさん達と共にこの地にやって来たと。」
「森に残しておくのも気が引けるし、外の世界に聡い者が一緒に来てくれると頼もしい。
って誘われたからエルフ族と『妖精族』の皆さんに着いていく事にしたの。(クロラ)」
「私達は私達で、出来る範囲でエルフ族や神聖国の人達の手伝いをしていたのね。
そしたら少年が1人で靄の向こうからやって来てクロラに襲い掛かるものだからびっくりしちゃったわ。(ポーラ)」
「襲…」
(『まぁしゃーねーな。』)
立ち直ったノアは一先ずクロラとポーラからこの地に居る経緯を話してもらった。
ノアはノアで用事がある為一時的に仲間達とは別行動をとり、故郷に戻る途中であった事を説明。
ここで出会ったのは全くの偶然である事も伝えた。
「ノア君、その用事って"アレ"の事…?(クロラ)」
「…え…どうして…?」
「獣人国で別れた時より少し痩せ…窶れてる様に見えたからよ。(ポーラ)」
数ヶ月振りだからか、ノアの姿の変化や機微に気付いていた様子。
「うん…
色々と終わった後辺りから咳き込んじゃったんだけど、時折血が混じる様になっちゃってね…」
「「……。」」
「昔看ててくれたお婆にまた看て貰って何かしら指導してくれたらな、ってね。」
以前聞いた時よりも僅かながら予兆の様な症状が現れている事に、2人の表情が僅かに強張る。
ノア自身気付いてはいるが、声音はそのままに乱さない様に努める。
「…それじゃあ直ぐに行っちゃう感じかしら?(ポーラ)」
「いや、一月位で皆と合流出来たらな~位に考えてるから少し余裕はあるよ?」
ソッ…
「そう?なら、ハグする時間位良いわよね?(ポーラ)」
「ほぇ!?う、うん…」
表情や態度はそのままに、ポーラはノアの両脇に手を差し込んで胸の中に顔を埋める様に抱き付いてきた。
こういう時だけ反応が遅れるノアは、されるがまま素っ頓狂な声を出して固まってしまった。
「会いたかったわ、少…ノア君。(ポーラ)」
「うん、僕も。さっきはゴメンねポーラ。」
「ふふふ。(クロラ)」
そんな光景をクロラは温かな目で見詰めていた。
〈むほほ、良いよ良いよ~。(妖精7)〉
〈この後は、この後は…チュ、チューってヤツゥ?(妖精8)〉
「待て待て逸るな、もう少し段階をだね…(ウィンディア)」
「辞めてやれよ…(ユグ)」
〈は、はわわ…(妖精9)〉
〈外から流れてきたお話の通りなら…ドキドキ…(妖精10)〉
(居辛い…)
(『ムードなんてあったもんじゃねぇな。』)
外の世界で暮らすエルフ族や『妖精族』は一握りにも満たないが、流れ込んでくる俗物は閉鎖空間内では1番の娯楽となった。
そんな影響を受けた一部の者からすれば、人族の青春の1ページもアトラクションの1つになってしまうのである。
「あれ?そういえばジェイルとロゼの2人は一緒じゃないの?」
「あ…うん…あの2人は…(クロラ)」
「ぅ…む…何と言ったものか…(ポーラ)」
「…え?何か歯切れが悪いけど…まさか解散したとか?」
「まぁそんな感じ。だけど円満ではあるからね?(ポーラ)」
「???」
クロラとポーラに再会した事を嬉しく思っていたが、元々は4人組パーティで、他にジェイルとロゼと言う男女が居た。
なのにこの場に居ないと言う事はこの数ヶ月で仲違いでもしたのか?
と勘繰ったが、そうでも無いらしい。
「元々ジェイルとロゼとは同郷なのね私達。(ポーラ)」
「うん。」
「で、ジェイルとロゼは元々親密だったのだけど、気にする事は無いのに私に気を遣ってあまりそんな関係を表に出してこなかったの。知ってたけど。(ポーラ)」
「知ってたんかい。」
「でも私がクロラと同じ位しょ…
ノア君に恋をし、好きと告げ、ちゅきちゅきアプローチしてきた訳じゃない?(ポーラ)」
「メッチャぶち込んでくるじゃん。
…それで?」
「その辺の事気にする必要無くなったせいか、エルフの森で爆発しちゃったのよ。(ポーラ)」
「え?つまり…」
「"出来ちゃった"のよ。(ポーラ)」
「寿退団となったの。(クロラ)」
「えぇえっ!?ホントにぃっ!?」
僅か数ヶ月で自身よりも話が進展していた事に驚き、その後離れてエルフの森で安寧に日々を過ごす夫婦2人を祝ったりと他愛の無い、だが掛け替えのない時間を過ごすノア。
束の間にも満たないノアにとってのゆるりとした時間は、直後に終わりを迎える事となる。
『『『ピシッ』』』
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すんません…