1,123 / 1,124
天空大陸~終わりの始まり
後戻り出来なくさせる為に手を汚させる
しおりを挟む
『『『ザバァッ!』』』
【|و لأنك اتصلت بي... أوه؟ أنت لست منحرفاً، هل وقعت في حبي في النهاية《呼ばれたから来たわよぉ…って、あら?"変質者"じゃない、やっぱり堕ちたのね?》(魔神)】
【|لا حاجة لأي إجراءات خاصة. الأمر يتعلق أكثر باللقاء وجهاً لوجه.《特別な策は要してないぞ。》】
砂地の地面から黒いタールの様な液体が湧き出し、更にその中から黒い巨躯とヌラヌラとした体表、白く鋭い牙を持つ異質な存在魔神が姿を現した。
魔神と【魔王】はアークとミミシラが知り得ない共通言語で意思の疎通を図る。
【ألا تتغير قدرات هؤلاء الأطفال؟(魔神)】
【آه.】
【|هذا يعني أنك تخليت عن الله دون وعي وبعت روحك للشيطان.《これは無意識に神を見限って"悪魔に魂を売った"事を意味してるのよ。》(魔神)】
【|أوه، إذن هذا ما كانوا يفعلونه في الخفاء.《なんだ、"そっち"が手を回していたのか。》】
【|يبدو من غير اللائق القول إنهم تلاعبوا بالأمر. الجدول الزمني الأصلي الذي حددته السماء كان مناسبًا للظروف فحسب، واستغل العالم السفلي ذلك.《手を回したなんて聞こえが悪いわね。天界が決めてたそもそものスケジュールが状況的に合ってただけ。冥界はそれを利用しただけよ。》(魔神)】
【なる程、"たまたま"だったのか。】
アークとミミシラの2人は、魔神と【魔王】2人の聞き取れない会話を聞いて目を白黒させている。
「あ、あの…【魔王】様…この…人…?は…?(アーク)」
【الجني…おっとジェニー、母国語での会話は2人には理解が難しい。
これから協力者となる2人に分かる言語で話せ。】
【あらいけない、置いてけぼりになっちゃたわね。私は魔神。
冥界は庭みたいなものだから道案内は任せなさい。
貴方達が嫌う人族は居やしないし、標的の神々とは管轄が違うから滅多な事が無い限り来ないわ。(魔神)】
【魔王】に指摘され、標準語に切り替える魔神。
眼窩は無いものの、柔和な態度で2人に接し親近感を湧かせるよう努める。
が、その真意は最期まで2人に伝わる事は無い。利用されるだけ利用され、使い潰される人生を送る事になる。
【さぁ、その"滅多な事"を起こして神様に仕返ししてやりましょう。
自死したお仲間さんの仇討ちだもんね♪(魔神)】
「…はい…(ミミシラ)」
「…はい。(アーク)」
【勇者】軍侵攻後、自死した2人の仲間、アックスレイとヴォルフスティ2人の顔が脳裏を過ぎる。
するとミミシラとアークの2人は決意を込めた目を見せた。
(【あらま、【魔王】君の言ってた通り扱いが簡単ねぇ。お仲間さん2人を過ぎらせたら直ぐやる気になっちゃって…(魔神)】)
【顔合わせは済んだな?それでは少し移動するぞ?】
「「?」」
~南獄大陸・縦穴~
『『『コォオオオ…』』』(深い空洞を通る風の音)
「…【魔王】様、この縦坑は…(ミミシラ)」
【お前達は【勇者】軍の一行がどうなったか知っているか?】
「…いえ。【魔王】様が滅ぼしてくれたものだと…(アーク)」
【暗さに慣れてくる頃だろう、坑の壁面を見てみろ。】
「坑の…?ヒィッ!?(ミミシラ)」
「ぅぶっ!?(アーク)」
【魔王】アクロスが一時拠点としているここ南獄大陸の中央付近に存在する、ドワーフ族掘削の縦坑跡地。
ここは現在【魔王】によって"宿主の苗床"として有効活用していた。
外で発電兼労働力として活動している兵隊蟻はこの縦坑から産まれ、【勇者】軍一行を捕らえ、宿主として配置しており、構造的には回廊の様である。
数としては4000程であったが、半数は出産時に蟻の幼体に食われるか弄ばれるかで死に、その半数は度重なる出産で多数の臓器が破壊されて死に、更にその半数は衛生管理など皆無な為病で苦しみながら死に、残りの殆どは自死した。
だがそれでも縦坑には50人程の【勇者】軍が残っていた。
飲まず食わず、勝手に腹から幼体が突き破ってくるので腕が千切れ飛んでいる者もいるが、そのどれもが元高位冒険者等の生存スキル持ちばかりであった。
舌を噛み切り自死を望んだ者もいたが、皮肉にも自身で身に着けたスキルによって生き長らえる事となった。
「…ぇぅ𛃭ぅ…𛀋ぁぅ…ㇴぃぁぃいっ!(宿主)」
【コイツは今の所長く"保って"いてな、良い兵隊蟻を多く産んでくれていた。】
「ぅ…げぇ…(ミミシラ)」
「ぐぅ…ぇ…(アーク)」
頭皮が剥がれ、腕の肘から先が千切れ、顔面は病の腫れによって原型が分からず、痩せて骨と皮だけとなった宿主の男性(?)が坑の壁面に磔にされていた。
【勇者】軍侵攻時、一方的な"行為"の際に顔を覚えていたのか、あまりにも酷い状態だったからか定かではないが、男性(?)を見で嗚咽を上げる2人。
【殺れ。】
「っ!?(ミミシラ)」
「えっ!?(アーク)」
【魔王】アクロスが突然2人に指示を出す。
【何だ?お前達は【勇者】軍に犯され、侵され、冒されたのだろう?
別にお膳立てした訳では無いが仇敵である事に変わりはない。
殺れば少しは気が晴れるだろう?】
「…っ…(ミミシラ)」
「…でも…(アーク)」
【13回。】
「「えっ?」」
"殺れ"の指示に躊躇い身体が強張る2人にアクロスは数字を伝える。
【今の逡巡の間、コイツから13回分の攻撃を加えられた事だろう。
磔にされてるからといって油断は出来ん。殺せ。】
「「……っ…」」
再三の【魔王】からの指示にも動かない2人。
【ふむ、口だけではどうとも言える訳だ。
目の前の死にかけ1人を殺せぬのに神を相手取るなど夢のまた夢。何世紀かけるつもりだ?】
「「……っ…」」
【仲間2人が自死を選んだ理由が分かるか?】
「……っ、【勇者】軍によって身も心も壊されたから…(アーク)」
【違うな。
"不甲斐無い【勇者】と【聖女】を見限り、楽に終わらせられる道"を選んだのだ。】
「っそ、そんなわけ…(アーク)」
【俺が介入して終わったが、非日常から現実に引き戻された仲間は思っただろう、"ここからどうにもならない"と。】
「違…(ミミシラ)」
【名ばかりの【勇者】、名ばかりの【聖女】。
どちらか一方でも頼れる存在であったなら、想いの内を吐露し、救われ、立ち直る事が出来たであろう。
が、どちらも頼りなく、自身の事で手一杯な状況に、2人は自死を選んだのだろう。】
「チガ…(アーク)」
【力が無い、判断力も臨機応変さも無い。
これはあれだな、仲間2人はお前達が見殺しにしたのも
【違ぁうっ!(アーク)】
『『『ゴチュッ!』』』(宿主の頭部が砕ける)
「…アーク…(ミミシラ)」
【ほう。やれば出来るじゃないか。
新しい【適正】を発動して勢いでやったな。】
【魔王】の言葉を遮る様に繰り出した黒く染まったアークの拳は、磔にされていた宿主の頭部を砕く。
漸く指示を遂行したアークに対し【魔王】は無表情のままである。
「…ヒュ…ヒュ…(宿主)」
【だがまだ甘い、息がある。
確実に殺るには完全に潰すか頭を撥ねろ。
なに、練習台はそこかしこに居る、直ぐに慣れる。】
【ふ…ヒ…ヒィ…(アーク)」
【言っておくがこれはお前達の覚悟を見る為でもある。
神を誘き出すとなれば大量虐殺は免れん。
口先だけでなく行動で示せるかを見ているし、それではこの先どうにもならんからな。】
息の残る宿主に我に返ったアークは、荒い息と共に【適正】が解除される。
そんな2人を尻目に【魔王】は先を進む。
【縦坑の最下層で待つ。
道中に居る宿主を全て処理してこい。】
「ヒ…ヒ…ヒ…ヒッヒッ…(アーク)」
「ふ、ふ、ふ、ふ、ふ、ふ…(ミミシラ)」
【魔王】から指示が飛び、2人共荒い息を吐きながら死にかけの宿主と互いの顔と地面を見やっていた。
~縦坑最下層~
【【魔王】ちゃ~ん、あそこまで言う必要無くない?(魔神)】
【意味はあるだろ?
大量の人死にが起こったこの縦坑は既に"忌み地"と化した。
地獄の門として十分機能するが、アイツ等がそのまま中に入れば即雑魔に食い散らかされちまう。
だから大量の血と匂いで汚しておく必要がある。違うか?】
【そうねぇ、私もずっと目を光らせておく訳にもいかないから手っ取り早いっちゃ手っ取り早いわね。(魔神)】
【それとなジェニー、アイツ等が来たら"例のアレ"渡しておいてくれ。
地獄の出入りにも使えるからな。】
【あらお出掛け?(魔神)】
【大陸の真ん中にある忌み地候補の地にエルフや他国の者達が集結してると言うのでな、様子だけ見に行こうと思っている。
規模がデカく、守護獣の類が生息していないから"門"を建てるには打って付けだと思うぞ。】
【あらそう?
なら一度下見に行ってみようかしら。(魔神)】
『『『ビチャチャ…ビタ…』』』
「ハッ…ハッ…ハ…
…、ら、ほら、ミミシラ…も…(アーク)」
『『ガラッ…』』(角張った岩を手に取る)
「フッ、フッ、フゥ…ッ…ッァァァ゙ア゙ア゙ア゙ア゙ァ゙ア゙ッ!(ミミシラ)」
『『『グブチュッ!』』』
【|و لأنك اتصلت بي... أوه؟ أنت لست منحرفاً، هل وقعت في حبي في النهاية《呼ばれたから来たわよぉ…って、あら?"変質者"じゃない、やっぱり堕ちたのね?》(魔神)】
【|لا حاجة لأي إجراءات خاصة. الأمر يتعلق أكثر باللقاء وجهاً لوجه.《特別な策は要してないぞ。》】
砂地の地面から黒いタールの様な液体が湧き出し、更にその中から黒い巨躯とヌラヌラとした体表、白く鋭い牙を持つ異質な存在魔神が姿を現した。
魔神と【魔王】はアークとミミシラが知り得ない共通言語で意思の疎通を図る。
【ألا تتغير قدرات هؤلاء الأطفال؟(魔神)】
【آه.】
【|هذا يعني أنك تخليت عن الله دون وعي وبعت روحك للشيطان.《これは無意識に神を見限って"悪魔に魂を売った"事を意味してるのよ。》(魔神)】
【|أوه، إذن هذا ما كانوا يفعلونه في الخفاء.《なんだ、"そっち"が手を回していたのか。》】
【|يبدو من غير اللائق القول إنهم تلاعبوا بالأمر. الجدول الزمني الأصلي الذي حددته السماء كان مناسبًا للظروف فحسب، واستغل العالم السفلي ذلك.《手を回したなんて聞こえが悪いわね。天界が決めてたそもそものスケジュールが状況的に合ってただけ。冥界はそれを利用しただけよ。》(魔神)】
【なる程、"たまたま"だったのか。】
アークとミミシラの2人は、魔神と【魔王】2人の聞き取れない会話を聞いて目を白黒させている。
「あ、あの…【魔王】様…この…人…?は…?(アーク)」
【الجني…おっとジェニー、母国語での会話は2人には理解が難しい。
これから協力者となる2人に分かる言語で話せ。】
【あらいけない、置いてけぼりになっちゃたわね。私は魔神。
冥界は庭みたいなものだから道案内は任せなさい。
貴方達が嫌う人族は居やしないし、標的の神々とは管轄が違うから滅多な事が無い限り来ないわ。(魔神)】
【魔王】に指摘され、標準語に切り替える魔神。
眼窩は無いものの、柔和な態度で2人に接し親近感を湧かせるよう努める。
が、その真意は最期まで2人に伝わる事は無い。利用されるだけ利用され、使い潰される人生を送る事になる。
【さぁ、その"滅多な事"を起こして神様に仕返ししてやりましょう。
自死したお仲間さんの仇討ちだもんね♪(魔神)】
「…はい…(ミミシラ)」
「…はい。(アーク)」
【勇者】軍侵攻後、自死した2人の仲間、アックスレイとヴォルフスティ2人の顔が脳裏を過ぎる。
するとミミシラとアークの2人は決意を込めた目を見せた。
(【あらま、【魔王】君の言ってた通り扱いが簡単ねぇ。お仲間さん2人を過ぎらせたら直ぐやる気になっちゃって…(魔神)】)
【顔合わせは済んだな?それでは少し移動するぞ?】
「「?」」
~南獄大陸・縦穴~
『『『コォオオオ…』』』(深い空洞を通る風の音)
「…【魔王】様、この縦坑は…(ミミシラ)」
【お前達は【勇者】軍の一行がどうなったか知っているか?】
「…いえ。【魔王】様が滅ぼしてくれたものだと…(アーク)」
【暗さに慣れてくる頃だろう、坑の壁面を見てみろ。】
「坑の…?ヒィッ!?(ミミシラ)」
「ぅぶっ!?(アーク)」
【魔王】アクロスが一時拠点としているここ南獄大陸の中央付近に存在する、ドワーフ族掘削の縦坑跡地。
ここは現在【魔王】によって"宿主の苗床"として有効活用していた。
外で発電兼労働力として活動している兵隊蟻はこの縦坑から産まれ、【勇者】軍一行を捕らえ、宿主として配置しており、構造的には回廊の様である。
数としては4000程であったが、半数は出産時に蟻の幼体に食われるか弄ばれるかで死に、その半数は度重なる出産で多数の臓器が破壊されて死に、更にその半数は衛生管理など皆無な為病で苦しみながら死に、残りの殆どは自死した。
だがそれでも縦坑には50人程の【勇者】軍が残っていた。
飲まず食わず、勝手に腹から幼体が突き破ってくるので腕が千切れ飛んでいる者もいるが、そのどれもが元高位冒険者等の生存スキル持ちばかりであった。
舌を噛み切り自死を望んだ者もいたが、皮肉にも自身で身に着けたスキルによって生き長らえる事となった。
「…ぇぅ𛃭ぅ…𛀋ぁぅ…ㇴぃぁぃいっ!(宿主)」
【コイツは今の所長く"保って"いてな、良い兵隊蟻を多く産んでくれていた。】
「ぅ…げぇ…(ミミシラ)」
「ぐぅ…ぇ…(アーク)」
頭皮が剥がれ、腕の肘から先が千切れ、顔面は病の腫れによって原型が分からず、痩せて骨と皮だけとなった宿主の男性(?)が坑の壁面に磔にされていた。
【勇者】軍侵攻時、一方的な"行為"の際に顔を覚えていたのか、あまりにも酷い状態だったからか定かではないが、男性(?)を見で嗚咽を上げる2人。
【殺れ。】
「っ!?(ミミシラ)」
「えっ!?(アーク)」
【魔王】アクロスが突然2人に指示を出す。
【何だ?お前達は【勇者】軍に犯され、侵され、冒されたのだろう?
別にお膳立てした訳では無いが仇敵である事に変わりはない。
殺れば少しは気が晴れるだろう?】
「…っ…(ミミシラ)」
「…でも…(アーク)」
【13回。】
「「えっ?」」
"殺れ"の指示に躊躇い身体が強張る2人にアクロスは数字を伝える。
【今の逡巡の間、コイツから13回分の攻撃を加えられた事だろう。
磔にされてるからといって油断は出来ん。殺せ。】
「「……っ…」」
再三の【魔王】からの指示にも動かない2人。
【ふむ、口だけではどうとも言える訳だ。
目の前の死にかけ1人を殺せぬのに神を相手取るなど夢のまた夢。何世紀かけるつもりだ?】
「「……っ…」」
【仲間2人が自死を選んだ理由が分かるか?】
「……っ、【勇者】軍によって身も心も壊されたから…(アーク)」
【違うな。
"不甲斐無い【勇者】と【聖女】を見限り、楽に終わらせられる道"を選んだのだ。】
「っそ、そんなわけ…(アーク)」
【俺が介入して終わったが、非日常から現実に引き戻された仲間は思っただろう、"ここからどうにもならない"と。】
「違…(ミミシラ)」
【名ばかりの【勇者】、名ばかりの【聖女】。
どちらか一方でも頼れる存在であったなら、想いの内を吐露し、救われ、立ち直る事が出来たであろう。
が、どちらも頼りなく、自身の事で手一杯な状況に、2人は自死を選んだのだろう。】
「チガ…(アーク)」
【力が無い、判断力も臨機応変さも無い。
これはあれだな、仲間2人はお前達が見殺しにしたのも
【違ぁうっ!(アーク)】
『『『ゴチュッ!』』』(宿主の頭部が砕ける)
「…アーク…(ミミシラ)」
【ほう。やれば出来るじゃないか。
新しい【適正】を発動して勢いでやったな。】
【魔王】の言葉を遮る様に繰り出した黒く染まったアークの拳は、磔にされていた宿主の頭部を砕く。
漸く指示を遂行したアークに対し【魔王】は無表情のままである。
「…ヒュ…ヒュ…(宿主)」
【だがまだ甘い、息がある。
確実に殺るには完全に潰すか頭を撥ねろ。
なに、練習台はそこかしこに居る、直ぐに慣れる。】
【ふ…ヒ…ヒィ…(アーク)」
【言っておくがこれはお前達の覚悟を見る為でもある。
神を誘き出すとなれば大量虐殺は免れん。
口先だけでなく行動で示せるかを見ているし、それではこの先どうにもならんからな。】
息の残る宿主に我に返ったアークは、荒い息と共に【適正】が解除される。
そんな2人を尻目に【魔王】は先を進む。
【縦坑の最下層で待つ。
道中に居る宿主を全て処理してこい。】
「ヒ…ヒ…ヒ…ヒッヒッ…(アーク)」
「ふ、ふ、ふ、ふ、ふ、ふ…(ミミシラ)」
【魔王】から指示が飛び、2人共荒い息を吐きながら死にかけの宿主と互いの顔と地面を見やっていた。
~縦坑最下層~
【【魔王】ちゃ~ん、あそこまで言う必要無くない?(魔神)】
【意味はあるだろ?
大量の人死にが起こったこの縦坑は既に"忌み地"と化した。
地獄の門として十分機能するが、アイツ等がそのまま中に入れば即雑魔に食い散らかされちまう。
だから大量の血と匂いで汚しておく必要がある。違うか?】
【そうねぇ、私もずっと目を光らせておく訳にもいかないから手っ取り早いっちゃ手っ取り早いわね。(魔神)】
【それとなジェニー、アイツ等が来たら"例のアレ"渡しておいてくれ。
地獄の出入りにも使えるからな。】
【あらお出掛け?(魔神)】
【大陸の真ん中にある忌み地候補の地にエルフや他国の者達が集結してると言うのでな、様子だけ見に行こうと思っている。
規模がデカく、守護獣の類が生息していないから"門"を建てるには打って付けだと思うぞ。】
【あらそう?
なら一度下見に行ってみようかしら。(魔神)】
『『『ビチャチャ…ビタ…』』』
「ハッ…ハッ…ハ…
…、ら、ほら、ミミシラ…も…(アーク)」
『『ガラッ…』』(角張った岩を手に取る)
「フッ、フッ、フゥ…ッ…ッァァァ゙ア゙ア゙ア゙ア゙ァ゙ア゙ッ!(ミミシラ)」
『『『グブチュッ!』』』
61
あなたにおすすめの小説
おっさん武闘家、幼女の教え子達と十年後に再会、実はそれぞれ炎・氷・雷の精霊の王女だった彼女達に言い寄られつつ世界を救い英雄になってしまう
お餅ミトコンドリア
ファンタジー
パーチ、三十五歳。五歳の時から三十年間修行してきた武闘家。
だが、全くの無名。
彼は、とある村で武闘家の道場を経営しており、〝拳を使った戦い方〟を弟子たちに教えている。
若い時には「冒険者になって、有名になるんだ!」などと大きな夢を持っていたものだが、自分の道場に来る若者たちが全員〝天才〟で、自分との才能の差を感じて、もう諦めてしまった。
弟子たちとの、のんびりとした穏やかな日々。
独身の彼は、そんな彼ら彼女らのことを〝家族〟のように感じており、「こんな毎日も悪くない」と思っていた。
が、ある日。
「お久しぶりです、師匠!」
絶世の美少女が家を訪れた。
彼女は、十年前に、他の二人の幼い少女と一緒に山の中で獣(とパーチは思い込んでいるが、実はモンスター)に襲われていたところをパーチが助けて、その場で数時間ほど稽古をつけて、自分たちだけで戦える力をつけさせた、という女の子だった。
「私は今、アイスブラット王国の〝守護精霊〟をやっていまして」
精霊を自称する彼女は、「ちょ、ちょっと待ってくれ」と混乱するパーチに構わず、ニッコリ笑いながら畳み掛ける。
「そこで師匠には、私たちと一緒に〝魔王〟を倒して欲しいんです!」
これは、〝弟子たちがあっと言う間に強くなるのは、師匠である自分の特殊な力ゆえ〟であることに気付かず、〝実は最強の実力を持っている〟ことにも全く気付いていない男が、〝実は精霊だった美少女たち〟と再会し、言い寄られ、弟子たちに愛され、弟子以外の者たちからも尊敬され、世界を救って英雄になってしまう物語。
(※第18回ファンタジー小説大賞に参加しています。
もし宜しければ【お気に入り登録】で応援して頂けましたら嬉しいです!
何卒宜しくお願いいたします!)
ボンクラ王子の側近を任されました
里見知美
ファンタジー
「任されてくれるな?」
王宮にある宰相の執務室で、俺は頭を下げたまま脂汗を流していた。
人の良い弟である現国王を煽てあげ国の頂点へと導き出し、王国騎士団も魔術師団も視線一つで操ると噂の恐ろしい影の実力者。
そんな人に呼び出され開口一番、シンファエル殿下の側近になれと言われた。
義妹が婚約破棄を叩きつけた相手である。
王子16歳、俺26歳。側近てのは、年の近い家格のしっかりしたヤツがなるんじゃねえの?
元公爵令嬢は年下騎士たちに「用済みのおばさん」と捨てられる 〜今更戻ってこいと泣きつかれても献身的な美少年に溺愛されているのでもう遅いです〜
日々埋没。
ファンタジー
「新しい従者を雇うことにした。おばさんはもう用済みだ。今すぐ消えてくれ」
かつて婚約破棄され、実家を追放された元公爵令嬢のレアーヌ。
その身分を隠し、年下の冒険者たちの身の回りを世話する『メイド』として献身的に尽くしてきた彼女に突きつけられたのは、あまりに非情な追放宣告だった。
レアーヌがこれまで教育し、支えてきた若い男たちは、新しく現れた他人の物を欲しがり子悪魔メイドに骨抜きにされ、彼女を「加齢臭のする汚いおばさん」と蔑み、笑いながら追い出したのだ。
地位も、居場所も、信じていた絆も……すべてを失い、絶望する彼女の前に現れたのは、一人の美少年だった。
「僕とパーティーを組んでくれませんか? 貴方が必要なんです」
新米ながら将来の可能性を感じさせる彼は、レアーヌを「おばさん」ではなく「一人の女性」として、甘く狂おしく溺愛し始める。
一方でレアーヌという『真の支柱』を失った元パーティーは、自分たちがどれほど愚かな選択をしたかを知る由もなかった。
やがて彼らが地獄の淵で「戻ってきてくれ」と泣きついてきても、もう遅い。
レアーヌの隣には、彼女を離さないと誓った執着愛の化身が微笑んでいるのだから。
無能と追放された俺、死にかけて覚醒した古代秘術を極めて最強になる
仲山悠仁
ファンタジー
魔力がすべての世界で、“無能”と烙印を押された少年アレックスは、
成人儀式の日に家族と村から追放されてしまう。
守る者も帰る場所もなく、魔物が徘徊する森へ一人放り出された彼は、
そこで――同じように孤独を抱えた少女と出会う。
フレア。
彼女もまた、居場所を失い、ひとりで生きてきた者だった。
二人の出会いは偶然か、それとも運命か。
無能と呼ばれた少年が秘めていた“本当の力”、
そして世界を蝕む“黒い霧”の謎が、静かに動き始める。
孤独だった二人が、共に歩き出す始まりの物語。
幸福の魔法使い〜ただの転生者が史上最高の魔法使いになるまで〜
霊鬼
ファンタジー
生まれつき魔力が見えるという特異体質を持つ現代日本の会社員、草薙真はある日死んでしまう。しかし何故か目を覚ませば自分が幼い子供に戻っていて……?
生まれ直した彼の目的は、ずっと憧れていた魔法を極めること。様々な地へ訪れ、様々な人と会い、平凡な彼はやがて英雄へと成り上がっていく。
これは、ただの転生者が、やがて史上最高の魔法使いになるまでの物語である。
(小説家になろう様、カクヨム様にも掲載をしています。)
『山』から降りてきた男に、現代ダンジョンは温すぎる
暁刀魚
ファンタジー
社会勉強のため、幼い頃から暮らしていた山を降りて現代で生活を始めた男、草埜コウジ。
なんと現代ではダンジョンと呼ばれる場所が当たり前に存在し、多くの人々がそのダンジョンに潜っていた。
食い扶持を稼ぐため、山で鍛えた体を鈍らせないため、ダンジョンに潜ることを決意するコウジ。
そんな彼に、受付のお姉さんは言う。「この加護薬を飲めばダンジョンの中で死にかけても、脱出できるんですよ」
コウジは返す。「命の危険がない戦場は温すぎるから、その薬は飲まない」。
かくして、本来なら飲むはずだった加護薬を飲まずに探索者となったコウジ。
もとよりそんなもの必要ない実力でダンジョンを蹂躙する中、その高すぎる実力でバズりつつ、ダンジョンで起きていた問題に直面していく。
なお、加護薬を飲まずに直接モンスターを倒すと、加護薬を呑んでモンスターを倒すよりパワーアップできることが途中で判明した。
カクヨム様にも投稿しています。
妹が聖女の再来と呼ばれているようです
田尾風香
ファンタジー
ダンジョンのある辺境の地で回復術士として働いていたけど、父に呼び戻されてモンテリーノ学校に入学した。そこには、私の婚約者であるファルター殿下と、腹違いの妹であるピーアがいたんだけど。
「マレン・メクレンブルク! 貴様とは婚約破棄する!」
どうやらファルター殿下は、"低能"と呼ばれている私じゃなく、"聖女の再来"とまで呼ばれるくらいに成績の良い妹と婚約したいらしい。
それは別に構わない。国王陛下の裁定で無事に婚約破棄が成った直後、私に婚約を申し込んできたのは、辺境の地で一緒だったハインリヒ様だった。
戸惑う日々を送る私を余所に、事件が起こる。――学校に、ダンジョンが出現したのだった。
更新は不定期です。
地味スキル「ためて・放つ」が最強すぎた!~出来損ないはいらん!と追い出したくせに英雄に駆け上がってから戻れと言われても手遅れです~
かくろう
ファンタジー
【ためて・放つ】という地味スキルを一生に一度の儀式で授かってしまった主人公セージ。
そのせいで家から追放され、挙げ句に異母弟から殺されかけてしまう。
しかしあらゆるものを【ためる】でパワフルにできるこのスキルは、最高ランクの冒険者すらかすんでしまうほどのぶっ壊れ能力だった!
命からがら魔物の強襲から脱したセージは、この力を駆使して成り上がっていく事を決意する。
そして命の危機に瀕していた少女リンカニアと出会い、絆を深めていくうちに自分のスキルを共有できる事に気が付いた。
――これは、世界で類を見ない最強に成り上がっていく主人公と、彼の元へ集まってくる仲間達との物語である。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる