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天空大陸~終わりの始まり
経緯の説明
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「えーーー………っとぉーー…………?」
駆け付けたエルフ族の族長ユグから経緯を聞いたノアは、地面に胡座をかき俯きながら頭に手を付いて必死に情報を整理していた。
「もう一度始めから話そうか?
我々エルフ族は古くから『神聖国』と繋がりがあり…(ユグ)」
「…いや、それはまだ理解出来ます…」
「エルフ族からこの辺り一帯で危急の事態が進んでいるとの報を受け、我々『神聖国』が…(司教)」
「えっと、はぃ…忌み地化…?
ってのが進んでるんですよね…はい…」
「忌み地化が進行すれば、大地に溜まった瘴気が濃縮され特異点が発生。
そこを起点として地下深くに存在する冥界に繋がる門が現出し、冥界の魔獣が現世に溢れてしまう事に…(団員1)」
「そこっ!そこそこっ!
冥界って確か地獄の事でしょ?
急に話が飛躍しちゃって理解が追い付かないんだよ…」
霊が多く溜まっている場所は周辺環境が変化する程の作用が生まれるのは何と無く分かる。
だがそれらの作用が地下深くに存在するという"地獄"と現世を繋げる(?)程の力を持つというのが全く理解出来ないのだ。
「うーん…うーん…」
ノアはうんうん唸りながら必死に頭の中を整理している横では
「まさかユグ殿があの少年と知り合いだったとは…
一体どういった縁でエルフ族と…?(司教)」
「半年程前に北方のフリアダビアで奪還作戦があったのは記憶に新しいだろう?(ユグ)」
「えぇ、『神聖国』にも派兵の要請が来ておりましたから…(司教)」
「彼はその際の最大戦力であり、元凶討伐最大の功労者。
契約獣と共に一騎当千の活躍で以て作戦を終わらせた兵。
外では【鬼神】の二つ名で言った方が早いかな?(ユグ)」
「「「「「「「「えっ!?」」」」」」」」(エルフ族・『神聖国』の騎士団員一同)
「うーん…うーん…」
足下で未だにうんうん唸っている少年が噂に聞く【鬼神】だと言う事を知り、何人かは固まっていた。
「それではあの少年が、"ユグ族長が唯一認めた人族"の…(エルフ1)」
「"対等に渡り合える好敵手"と豪語していた…(エルフ2)」
「"足元にも及ばんが中々にやる人間"と言わしめた…(エルフ3)」
「それは妖精族が大袈裟に言ってただけで私はそんな事一言も言ってないからな?
本人に絶対言うでないぞ?(ユグ)」
エルフの森でも一時話題の中心に上がっていたらしく、エルフからエルフに伝播していく上、でドンドンと脚色や誇張されていった様だ。
「あの、騎士団員のおっちゃん。」
「ん?グラハムで良いぞ。
また質問か?(老獪の団員改めグラハム)」
「あ、いえ。
そういえば何で僕達の事襲ってきたんですか?
もしかして皆さんが忌み地の浄化しているのを何らかの形で妨げてたから、とかですか?」
実はここら一帯該当者以外立入り禁止だったとか、忌み地の浄化を妨げる何者かと間違えられたとか、そういった理由で襲われたのではと考えるノアであったが
「いや、ただ単に"おかしな気配の2人組が居る"との報告で出向いてみたら本当に"おかしな気配…人ならざる気配"だったのだ。
そこの黒ドレスの嬢ちゃんは有り得ん位強大な気配を放ち、坊主は全くの無反応。
どちらもガワだけ人のモノで中身は別物だと思ったので攻撃した訳よ。(グラハム)」
「あぁ、なる程。」
「確かにこうやって久し振りに対面した訳だが、以前と大分印象が変わったな。
前はもっとこう、ギラついてたと言うか…(ユグ)」
獣人国編以降力の制御の一環で放たれるオーラを抑え込んでいる為か、人族から発せられる気配すらも抑えてしまった様で、騎士団員やエルフ族らの何かしらの‹スキル›や感覚を通して2人を見た場合、違和感を感じざるを得ないのだろう。
「それと君が兵である事は重々承知しているが、知らぬ者からすれば、無手でこの地を歩いていると加えて違和感を感じてしまうぞ。(ユグ)」
「うーん…やっぱ違和感感じるかぁ…」
ユグがフリアダビアで見たノアの姿は、無骨な黒い二刀を持ち、黒いオーラを立ち昇らせた迫力のあるモノであった。
だからなのか、ユグがノアに関する逸話を話したものの、エルフ族と『神聖国』の騎士団員達がノアに向ける目は『本当か?』という疑いの眼差しが混じっていた。
『『『ズッ…』』』(力の制御解除)
『これで良いですか?』ズズズ…
「「「「「「「ぅっ………!?」」」」」」」(エルフ族・『神聖国』の騎士団員一同)
久し振りに人前でオーラを噴き出してみると、露骨な気配の上昇で圧を感じ始める周囲。
『それと無手の理由なんですけど…』
『『ニュ…』』(掌から刃先を出す)
『今は僕の体が"鞘"になってるので帯刀の必要が無いんです。』
元々魔剣レベルの性能であった愛刀を、専用戦技によって体内に取り込んだ事で帯刀の必要が無くなり、更には最終派生に昇華した事を伝えるノア。
ちなみに、かつての圧を持ったノアを前にした戦友であるユグはと言うと
「ほら!ほらっ!この圧だよ皆の者!
凄いだろう!人族のモノとは思えん覇気!
この覇気でもってフリアダビア戦では暴れ回っておったのだよ!(ユグ)」
『や、止めて止めて…
何か恥ずかしくなってくるから…」フシュ…
(『族の長だろ、威厳を保てよ。』)
悠久を生きるエルフからしてノアの様な稀有な存在は中々に鮮烈だったのだろう。
当時の圧を取り戻したノアを前に、ユグは子供の様に燥いでいた。
ザッザッ!
「ふーむ…地面の下に"地獄"…ねぇ…
ねぇグリード、地下にそんな世界があるって知ってた?」
《いいえ、私は知りませんでした。》
「だよねぇ…」
《ただ…》
「ん?ただ…?」
うんうん唸っていた状態から立ち上がり、その場で足踏みした後グリードに問うノア。
大体地面の下に居るグリードの事だから何かしら知ってると思ったが、当然の様に知らなかった様子。
ただ気掛かりな事はあった様で
《海洋種の国『龍宮城』へと赴きに海底に向かった時が御座いましょう?
その際に海底面の更に下方、海洋種とはまた違った多数の反応を感じた事はありますわ。
今思えば、それらが居たのが件の"地獄"なのではないかと推察しますわ…》
「え?あそこで?
海底面より下って言うと、エルダークラーケンさんが居る海溝辺りか…」
グリード曰く、地上に居る分にはそういったものは感じなかったが、深海の様に深い場所に赴いた際は漠然と何かの存在は感じていた様だ。
「そういえば巷で話題の新種族、海洋種と親交があったのだったな。
同族のエスメラルダや君のご友人が話してくれたよ。(ユグ)」
「あ、そういえば今エルフの森で修行してるんでしたね…
…皆元気にしてますか…?」
「あぁ。君のご友人だから一際大事にしているさ。
だが降って湧いた此度の件で、一時修行を中断して共に此処までやって来たのだよ。(ユグ)」
「……………え?
クロラ…さん達来てるの……?」
「ん?ああ。
この先で同胞達と共に作業して貰っている。
彼女達だけエルフの森で留守番させるのも忍ないし、外の世界に詳しい者が居るとこちらとしても心強い…(ユグ)」
『『タッタッタ…』』(駆けていくノア君)
「って、ノア殿?おーい、どうしたんだい?(ユグ)」
半年も満たない期間離れ離れになっていたガールフレンドのクロラが同行していると知ったノアは無意識に爪先を靄の向こうへと向けて駆けていった。
~~
「ん?そういえば君、ノア殿から"グリード"と呼ばれていたな…?
…記憶が確かなら"グリード"とは契約獣の…(ユグ)」
『『『グバァッ…』』』
《はぁアイ♪》
「「「「「「「「ヒィイイッ!?」」」」」」」」(エルフ族・『神聖国』の騎士団員一同)
頭の片隅からグリードの記憶が蘇ったユグに対し、グリードは口元をマスクの様に覆っている黒い龍鱗を開き、ビッシリと生えた鋭い牙と悍ましい口を露わにして応えた結果、辺りには一同の悲鳴が木霊したのだった。
駆け付けたエルフ族の族長ユグから経緯を聞いたノアは、地面に胡座をかき俯きながら頭に手を付いて必死に情報を整理していた。
「もう一度始めから話そうか?
我々エルフ族は古くから『神聖国』と繋がりがあり…(ユグ)」
「…いや、それはまだ理解出来ます…」
「エルフ族からこの辺り一帯で危急の事態が進んでいるとの報を受け、我々『神聖国』が…(司教)」
「えっと、はぃ…忌み地化…?
ってのが進んでるんですよね…はい…」
「忌み地化が進行すれば、大地に溜まった瘴気が濃縮され特異点が発生。
そこを起点として地下深くに存在する冥界に繋がる門が現出し、冥界の魔獣が現世に溢れてしまう事に…(団員1)」
「そこっ!そこそこっ!
冥界って確か地獄の事でしょ?
急に話が飛躍しちゃって理解が追い付かないんだよ…」
霊が多く溜まっている場所は周辺環境が変化する程の作用が生まれるのは何と無く分かる。
だがそれらの作用が地下深くに存在するという"地獄"と現世を繋げる(?)程の力を持つというのが全く理解出来ないのだ。
「うーん…うーん…」
ノアはうんうん唸りながら必死に頭の中を整理している横では
「まさかユグ殿があの少年と知り合いだったとは…
一体どういった縁でエルフ族と…?(司教)」
「半年程前に北方のフリアダビアで奪還作戦があったのは記憶に新しいだろう?(ユグ)」
「えぇ、『神聖国』にも派兵の要請が来ておりましたから…(司教)」
「彼はその際の最大戦力であり、元凶討伐最大の功労者。
契約獣と共に一騎当千の活躍で以て作戦を終わらせた兵。
外では【鬼神】の二つ名で言った方が早いかな?(ユグ)」
「「「「「「「「えっ!?」」」」」」」」(エルフ族・『神聖国』の騎士団員一同)
「うーん…うーん…」
足下で未だにうんうん唸っている少年が噂に聞く【鬼神】だと言う事を知り、何人かは固まっていた。
「それではあの少年が、"ユグ族長が唯一認めた人族"の…(エルフ1)」
「"対等に渡り合える好敵手"と豪語していた…(エルフ2)」
「"足元にも及ばんが中々にやる人間"と言わしめた…(エルフ3)」
「それは妖精族が大袈裟に言ってただけで私はそんな事一言も言ってないからな?
本人に絶対言うでないぞ?(ユグ)」
エルフの森でも一時話題の中心に上がっていたらしく、エルフからエルフに伝播していく上、でドンドンと脚色や誇張されていった様だ。
「あの、騎士団員のおっちゃん。」
「ん?グラハムで良いぞ。
また質問か?(老獪の団員改めグラハム)」
「あ、いえ。
そういえば何で僕達の事襲ってきたんですか?
もしかして皆さんが忌み地の浄化しているのを何らかの形で妨げてたから、とかですか?」
実はここら一帯該当者以外立入り禁止だったとか、忌み地の浄化を妨げる何者かと間違えられたとか、そういった理由で襲われたのではと考えるノアであったが
「いや、ただ単に"おかしな気配の2人組が居る"との報告で出向いてみたら本当に"おかしな気配…人ならざる気配"だったのだ。
そこの黒ドレスの嬢ちゃんは有り得ん位強大な気配を放ち、坊主は全くの無反応。
どちらもガワだけ人のモノで中身は別物だと思ったので攻撃した訳よ。(グラハム)」
「あぁ、なる程。」
「確かにこうやって久し振りに対面した訳だが、以前と大分印象が変わったな。
前はもっとこう、ギラついてたと言うか…(ユグ)」
獣人国編以降力の制御の一環で放たれるオーラを抑え込んでいる為か、人族から発せられる気配すらも抑えてしまった様で、騎士団員やエルフ族らの何かしらの‹スキル›や感覚を通して2人を見た場合、違和感を感じざるを得ないのだろう。
「それと君が兵である事は重々承知しているが、知らぬ者からすれば、無手でこの地を歩いていると加えて違和感を感じてしまうぞ。(ユグ)」
「うーん…やっぱ違和感感じるかぁ…」
ユグがフリアダビアで見たノアの姿は、無骨な黒い二刀を持ち、黒いオーラを立ち昇らせた迫力のあるモノであった。
だからなのか、ユグがノアに関する逸話を話したものの、エルフ族と『神聖国』の騎士団員達がノアに向ける目は『本当か?』という疑いの眼差しが混じっていた。
『『『ズッ…』』』(力の制御解除)
『これで良いですか?』ズズズ…
「「「「「「「ぅっ………!?」」」」」」」(エルフ族・『神聖国』の騎士団員一同)
久し振りに人前でオーラを噴き出してみると、露骨な気配の上昇で圧を感じ始める周囲。
『それと無手の理由なんですけど…』
『『ニュ…』』(掌から刃先を出す)
『今は僕の体が"鞘"になってるので帯刀の必要が無いんです。』
元々魔剣レベルの性能であった愛刀を、専用戦技によって体内に取り込んだ事で帯刀の必要が無くなり、更には最終派生に昇華した事を伝えるノア。
ちなみに、かつての圧を持ったノアを前にした戦友であるユグはと言うと
「ほら!ほらっ!この圧だよ皆の者!
凄いだろう!人族のモノとは思えん覇気!
この覇気でもってフリアダビア戦では暴れ回っておったのだよ!(ユグ)」
『や、止めて止めて…
何か恥ずかしくなってくるから…」フシュ…
(『族の長だろ、威厳を保てよ。』)
悠久を生きるエルフからしてノアの様な稀有な存在は中々に鮮烈だったのだろう。
当時の圧を取り戻したノアを前に、ユグは子供の様に燥いでいた。
ザッザッ!
「ふーむ…地面の下に"地獄"…ねぇ…
ねぇグリード、地下にそんな世界があるって知ってた?」
《いいえ、私は知りませんでした。》
「だよねぇ…」
《ただ…》
「ん?ただ…?」
うんうん唸っていた状態から立ち上がり、その場で足踏みした後グリードに問うノア。
大体地面の下に居るグリードの事だから何かしら知ってると思ったが、当然の様に知らなかった様子。
ただ気掛かりな事はあった様で
《海洋種の国『龍宮城』へと赴きに海底に向かった時が御座いましょう?
その際に海底面の更に下方、海洋種とはまた違った多数の反応を感じた事はありますわ。
今思えば、それらが居たのが件の"地獄"なのではないかと推察しますわ…》
「え?あそこで?
海底面より下って言うと、エルダークラーケンさんが居る海溝辺りか…」
グリード曰く、地上に居る分にはそういったものは感じなかったが、深海の様に深い場所に赴いた際は漠然と何かの存在は感じていた様だ。
「そういえば巷で話題の新種族、海洋種と親交があったのだったな。
同族のエスメラルダや君のご友人が話してくれたよ。(ユグ)」
「あ、そういえば今エルフの森で修行してるんでしたね…
…皆元気にしてますか…?」
「あぁ。君のご友人だから一際大事にしているさ。
だが降って湧いた此度の件で、一時修行を中断して共に此処までやって来たのだよ。(ユグ)」
「……………え?
クロラ…さん達来てるの……?」
「ん?ああ。
この先で同胞達と共に作業して貰っている。
彼女達だけエルフの森で留守番させるのも忍ないし、外の世界に詳しい者が居るとこちらとしても心強い…(ユグ)」
『『タッタッタ…』』(駆けていくノア君)
「って、ノア殿?おーい、どうしたんだい?(ユグ)」
半年も満たない期間離れ離れになっていたガールフレンドのクロラが同行していると知ったノアは無意識に爪先を靄の向こうへと向けて駆けていった。
~~
「ん?そういえば君、ノア殿から"グリード"と呼ばれていたな…?
…記憶が確かなら"グリード"とは契約獣の…(ユグ)」
『『『グバァッ…』』』
《はぁアイ♪》
「「「「「「「「ヒィイイッ!?」」」」」」」」(エルフ族・『神聖国』の騎士団員一同)
頭の片隅からグリードの記憶が蘇ったユグに対し、グリードは口元をマスクの様に覆っている黒い龍鱗を開き、ビッシリと生えた鋭い牙と悍ましい口を露わにして応えた結果、辺りには一同の悲鳴が木霊したのだった。
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