ソロ冒険者のぶらり旅~悠々自適とは無縁な日々~

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旅立ち~オードゥス出立まで

何だいこの子は

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(な、何だいこの子は…手のケガで本調子では無いとは言えあたしが着いていくのがやっとだなんて…)


ダンジョン上層1階に着いたノアとレーヴァ。
早速ノアは<道案内>と<地図化>を発動。壁伝いに進んだ所は既に地図化されているので、先程ウルフを回収したところまで最短距離で向かう事にした。


「じゃあ先程の到達地点までは真っ直ぐ行きます。」

「あいよ。」

ノアは方向を指差し行き先を伝える。と同時に駆け出す。

駆け出して直ぐ手前に岩があったので飛び越える、木々が密集している所は軽く飛び、枝と幹の間を足を抱え込んで飛び越す。
レーヴァは地面と枝との間を体勢を低くし潜り抜ける。
その後もノアとレーヴァは岩を飛び越え、木の幹を踏み台にして最短距離で駆ける。

少しした所で


「ここがさっき来た所です。ここからは壁伝いに行きましょう。」


そう言いまた駆け出す。

ダダダダダダダダダ
シュタタタタタタタ


と暫く駆けた所で


「あ、この先の岩の向こうにウルフ3頭と鹿が1頭います。先行って仕留めて来ますね。」

「えぇ!?なんだってぇ!?」

ノアは一言伝えると更に速度を一段上げ<忍び足>を発動。腰のショートソードを抜きそのままの勢いで飛び上がりノアの姿が岩の向こうに消える。

急いでレーヴァは岩を駆け上がり飛び越えた時には2頭の首が無いウルフが倒れ込み、1頭のウルフの頭部が宙を舞っている所であった。
既にショートソードは腰に下げられ背中の弓に手を掛けている。
宙を舞っていた頭部が地面に落ちる頃には既に弓を構え、矢を番えている。

<集中>発動。

ヒュボッ!

射た矢は鹿の後頭部に突き刺さり勢いそのままに目の前の木に磔にされる。弓を持ったまま鹿の元まで走り逆手でショートソードの柄を掴み抜きしなに首を断つ。

血を軽く払い、腰に下げる。振り返り鹿の脚を持ち木に立て掛け血抜きをする。それぞれの
ウルフも同様の事を繰り返す。

(………………。)


レーヴァは信じられないと言った表情(といっても豹なので表情が分かり難いが)でこの光景を眺める。


「血が抜けるまで少し待ちましょう。ケガは大丈夫ですか?」

「あ、あぁ…大丈夫だよ…」

「とりあえず軽く走ってみましたけど障害物多くて走りにくいですね。」


「地形的には中層も下層も変わらないよ(軽く?軽くって言ったかいこの子は?)」


「これくらいなら支障は無いから良いですけど複雑化したらどうしようかと思いましたよ。」


アハハと笑うノアに対してレーヴァは困惑していた。

(この坊や…何もかもが新人冒険者のそれじゃないよ…上層1階を散策してるけどこの手際なら今すぐにでも中層行ったって通用するよ…)


レーヴァがウーウー唸っていると

「もうそろそろ良いかな、レーヴァさん仕留めた獲物、鞄の中に入れていきますね。」


レーヴァが腰に着けてる荷鞍の様な鞄は入り口で借りられる鞄の5倍の量が入る。が少し大型化するので人間が着用すると動きを阻害してしまう。そこで荷物持ちと言う職業がある。


「よし!これで全部です。ここからまた走りますけど大丈夫ですか?」

「いつでも良いよ。」

また同時に駆け出す2人。すると直ぐに端が見えてきた。


「レーヴァさん。角まで来たのでそこ曲がりますよ。」

「あいよ。」

2人共速度を保ったまま角を曲がる。ノアは壁際を見ると種類は分からないが何種類かの茸を目にする。

「色々生えてるんだなぁ…後で幾つか採って行こう。」


等と考えていると<道案内>で埋まった範囲に穴の様な部分を見付ける。


「あれ?なんだこれ、穴か?」

「恐らく2階への下り坂だね。気を付けなよ?たまに下からモンスターが上がってくる事があるからねぇ。」

「下層のモンスターが上層まで上がってくる事とかあるんですか?」

「普通は無いねぇ。下に行けば行く程魔素が濃くなってるんだが濃い場所で慣れちまったらわざわざ薄い所まで出張る何て事は無いよ。
ここでは聞いたこと無いけど他のダンジョンだと餌が無かったり、魔素が濃すぎてモンスターが大量発生したりして上がってくる事があるんだとさ。」


「じゃあ自分がここのモンスターを狩り捲っても…」


「1日100頭単位でも無きゃ心配しなくても良いよ。ちなみに今日はどの位狩ってるんだい?」


「さっきの狩猟でウルフ11頭、鹿1頭ですね。」


「それじゃあまだまだ間引き程度だね。(それでも新人冒険者が狩る量じゃないけどね…)」


「お、角が見えた。またそこの角曲がりますよ~。」
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