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旅立ち~オードゥス出立まで
荷物持ち
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「荷物持ち…ですか?」
「そう。荷物持ちだ。普通ならパーティに斡旋するもんなんだが、あの短時間でウルフ8頭狩ってきたんだ。そういう選択肢もあるぞっていう提案だ。」
あの後2人で冒険者ギルドに向かい職員に解体依頼を報告。元来た道を戻る途中で兵士がノアに荷物持ちを薦めていた所だ。
兵士からの提案にノアが質問する。
「その荷物持ち方何人いるか分かりませんが足早い人はいますか?」
「え?あ、足?…いるっちゃいるな、獣人の荷物持ちが確かこの街に2人いる。」
「獣人!?」
ノアが獣人と言う発言に何かザワつくモノを感じる。
「ああ、1人はライルっていう猫の男性獣人だ。足も早いし<気配遮断>と<夜目>も持ってる。荷物持ちだけじゃなく索敵も出来る。
もう1人はレーヴァって名の豹の女性獣人だ。ライル同様<夜目>を持ってるし獣人の中じゃ豹が一番足早いかな。ただ先週手をケガして今剣を握れないとか言ってたかな?」
兵士の説明を受け。ノアが一拍置いて問い掛ける。
「荷物持ちの人がいる所はここから近いのですか?」
兵士とノアがいるのは丁度先程解体依頼した小屋の前。向かいの建物を指差す。
「え?ここだけど…え?また潜るのか?」
「ええ、探索の途中でしたし、出来れば今日は1階を1周はしたいので…」
兵士は一瞬呆れた表情をしたあと建物の中に入る。
「よぉーっす!入りますよー!」
兵士と中に入るとカウンターで猫の獣人と黒豹の獣人がぐでっとしていた。
「ライルの旦那とレーヴァ姐さんこの坊主が依頼したいんだとさ」
「見ない顔にゃね。」
「見ない顔じゃあないか。」
「はい、今日この街に来たノアと言います。」
「「今日!?」」
(2人共息合うなー)
「おぅアンタとうとう頭おかしくなったんか?街に来たての新人冒険者に荷物持ち斡旋するなんて!」
「確かに普通だったらこんな事しないがな。な、頼むよ。」
「良いにゃよ。」
「わぁったよ。んで?坊やはどちらを選ぶんだい?」
両獣人から了解を得たので指名させて貰うことにした。
「レーヴァさんでお願いします。」
「あたしゃ別に構わないが今手を「あ、戦闘の事は気にしないで下さい。全部自分が行いますんで。」」
「え!?坊や1人かい?」
「はい。」
レーヴァが兵士を「嘘だろ?」と言う表情で見やる。
兵士はただ無言でじっとレーヴァに視線を返す。
「はー…了解、了解だ。だがね、坊や、危なくなったら逃げるんだよ?」
「分かりました。」
「よぉし、10分後にダンジョン前に集合だ、準備してくるよ。」
と言いながらレーヴァはカウンターの奥に行った。
残るライルはノアに声を掛ける。
「レーヴァは口調は荒いが、君を心配しての事にゃ、分かってくりゃれにゃ。」
ノアはライルにコク、と頷く。
「じゃあ坊主。ダンジョン前に行こうか。」
兵士とノアは建物を出てダンジョン前に向かう。外は既に薄暗く、近くの店は夜の活気に賑わっていく。
数分後ノアとレーヴァはダンジョン前で合流する。レーヴァは腰に馬の荷鞍の様な装備と走りを阻害しない程度の装備を身に付けている。
「とりあえず今回は上層1階の<地図化>が目的です。さっき1回入った感じだとなかなか広かったので基本的な移動は走りになると思います。
モンスターに遭遇した場合極力倒して回収する予定です。もしケガが痛むようなら直ぐに言って下さい。」
「坊やが年上の心配するもんじゃないよ。
坊やこそバテてきたら言いな。」
そう言い2人はダンジョンに入り坂を下って行く。
「そう。荷物持ちだ。普通ならパーティに斡旋するもんなんだが、あの短時間でウルフ8頭狩ってきたんだ。そういう選択肢もあるぞっていう提案だ。」
あの後2人で冒険者ギルドに向かい職員に解体依頼を報告。元来た道を戻る途中で兵士がノアに荷物持ちを薦めていた所だ。
兵士からの提案にノアが質問する。
「その荷物持ち方何人いるか分かりませんが足早い人はいますか?」
「え?あ、足?…いるっちゃいるな、獣人の荷物持ちが確かこの街に2人いる。」
「獣人!?」
ノアが獣人と言う発言に何かザワつくモノを感じる。
「ああ、1人はライルっていう猫の男性獣人だ。足も早いし<気配遮断>と<夜目>も持ってる。荷物持ちだけじゃなく索敵も出来る。
もう1人はレーヴァって名の豹の女性獣人だ。ライル同様<夜目>を持ってるし獣人の中じゃ豹が一番足早いかな。ただ先週手をケガして今剣を握れないとか言ってたかな?」
兵士の説明を受け。ノアが一拍置いて問い掛ける。
「荷物持ちの人がいる所はここから近いのですか?」
兵士とノアがいるのは丁度先程解体依頼した小屋の前。向かいの建物を指差す。
「え?ここだけど…え?また潜るのか?」
「ええ、探索の途中でしたし、出来れば今日は1階を1周はしたいので…」
兵士は一瞬呆れた表情をしたあと建物の中に入る。
「よぉーっす!入りますよー!」
兵士と中に入るとカウンターで猫の獣人と黒豹の獣人がぐでっとしていた。
「ライルの旦那とレーヴァ姐さんこの坊主が依頼したいんだとさ」
「見ない顔にゃね。」
「見ない顔じゃあないか。」
「はい、今日この街に来たノアと言います。」
「「今日!?」」
(2人共息合うなー)
「おぅアンタとうとう頭おかしくなったんか?街に来たての新人冒険者に荷物持ち斡旋するなんて!」
「確かに普通だったらこんな事しないがな。な、頼むよ。」
「良いにゃよ。」
「わぁったよ。んで?坊やはどちらを選ぶんだい?」
両獣人から了解を得たので指名させて貰うことにした。
「レーヴァさんでお願いします。」
「あたしゃ別に構わないが今手を「あ、戦闘の事は気にしないで下さい。全部自分が行いますんで。」」
「え!?坊や1人かい?」
「はい。」
レーヴァが兵士を「嘘だろ?」と言う表情で見やる。
兵士はただ無言でじっとレーヴァに視線を返す。
「はー…了解、了解だ。だがね、坊や、危なくなったら逃げるんだよ?」
「分かりました。」
「よぉし、10分後にダンジョン前に集合だ、準備してくるよ。」
と言いながらレーヴァはカウンターの奥に行った。
残るライルはノアに声を掛ける。
「レーヴァは口調は荒いが、君を心配しての事にゃ、分かってくりゃれにゃ。」
ノアはライルにコク、と頷く。
「じゃあ坊主。ダンジョン前に行こうか。」
兵士とノアは建物を出てダンジョン前に向かう。外は既に薄暗く、近くの店は夜の活気に賑わっていく。
数分後ノアとレーヴァはダンジョン前で合流する。レーヴァは腰に馬の荷鞍の様な装備と走りを阻害しない程度の装備を身に付けている。
「とりあえず今回は上層1階の<地図化>が目的です。さっき1回入った感じだとなかなか広かったので基本的な移動は走りになると思います。
モンスターに遭遇した場合極力倒して回収する予定です。もしケガが痛むようなら直ぐに言って下さい。」
「坊やが年上の心配するもんじゃないよ。
坊やこそバテてきたら言いな。」
そう言い2人はダンジョンに入り坂を下って行く。
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