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旅立ち~オードゥス出立まで
静かに矢を番える
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目線の先に立つ熊が威嚇の体勢に入ろうとしているのを見たノアは静かに矢を番える。
ゴアァァァァァッ!
「威嚇の時は顔が固定されるから助かる。」
ノアは<集中>と<洗練された手業>を発動し矢を射る。熊の目に矢が突き刺さる頃には既に2射目を射ていた。
<洗練された手業>…深く集中する事で無駄を削ぎ落とした動きが可能。(手で行う動作、作業限定。)
目を射たれた熊はうめき声を上げるが、次は口内を射たれる。頭を下げようとして耳に刺さり頭を守ろうとした手の甲に刺さる。
後ろを向いて矢の猛攻を防ごうとするが後頭部、首筋に次々と突き刺さる。
頭を完全に抱えるが、今度は両太ももに次々突き刺さる。
流石に逃げに回るが木に阻まれたり岩にぶつかったりしてなかなか逃げられない。
そうこうしていると熊の肩にドスッという感触があった。
ノアは<忍び足>を発動し樹上に移動、枝から枝へ移動し熊の頭上に移動、熊に奇襲を仕掛けた。
腰に差した折れたダガーを引き抜き熊の無事な目に突き刺す。
ガァアァァァッ!
鼓膜が破れんばかりの咆哮を上げるが
「首上げてくれて助かるよ。」
ショートソードを抜き、首に突き立てる。ショートソードの柄を両手で持ち思い切り押し込む。
グゴゴゴゴッ…
まだだ!と言わんばかりに<渾身>を発動。剣の柄を半周程一気に回し骨ごとへし折る。
あまりの力にショートソードもへし折れる。
熊の肩から下りたノアは周囲に反応が無いか確認する。
その直後熊の巨体が崩れ落ちる。
「あー…今度こそ終わったー…」
ノアは腰のカバンから回復玉を取り出し口に含む。
別にケガしたわけでは無いが何か口に入れたかった。
「レーヴァさ~ん!もう良いですよ~!」
少し離れた所の木からレーヴァが下りてくる。
下りたレーヴァは周りの惨状を見て今度こそ何も発さない。
「レーヴァさん大丈夫ですか?」
「あ、あぁ…」
「取りあえず回収して、もう少しで<地図化>出来るので完了したら戻りましょう。武器が折れてしまったので。」
「そうしよう。」
そして鹿2頭、ウルフ15頭、熊1頭を回収。
その際初めに倒した鹿2頭が『飢餓ミミズ』に喰われ掛ける一幕があった。
幸い近くに飛ばした頭部があったのでそれらを急いで回収し、満足してお帰りいただいた。
あとは軽く走りながら3階の<地図化>を完了させる。
「じゃあこのまま地上まで戻りましょう。走りますけど良いですか?」
「あぁ、良いよ。」
そう言い走り出す2人。<地図化>のお陰で地上までの坂を最短距離で行ける。僅かな時間で1階まで到着し、真ん中の池の辺りまで来た時だった。
「あれ?この反応は…」
ある反応が<気配感知>に引っ掛かる。その反応まで駆け、目の前で止まる。
「やぁ。クロラさん。」
「あああ!ノ、ノア君!?」
「おー、噂をすれば何とやら。」
何故か慌てるクロラとノアを見てニヤつくそのパーティの魔法使い。
「噂?」
「そーそー、一緒にいた彼の事す「ギャー!何でもない!何でもないの!」」
凄い声量で捲し立てるクロラの声で短剣使い(?)の後半声が全く聞こえなかったノアが混乱する。
「おいおいクロラが半泣きじゃないか。ポーラもロゼもそこら辺にしとこうな。」
剣士の男性に言われて2人はニヤつきながら下がる。
「会うのは今朝以来だが俺はジェイル。このパーティのリーダーをやっている。後ろの魔法使いはポーラ。双剣を持っているのはロゼと言う。」
「「よろしく、ね!」」
シャキンという謎の効果音付きでポーズを取る2人。
(短剣じゃなく双剣だったか…)
等と考えていたがこちらも自己紹介を始めるとする。
「もうご存知かと思いますが僕はノアと言います。色々あって1人で旅してます。何の噂か分かりませんが今後ともよろしくお願いします。
こちらの方はレーヴァさんと言って荷物持ちの職員さんです。」
「え!?荷物持ちってパーティ様の…それに1人って…?」
双剣持ちのロゼが困惑した顔でノアに聞いてくる。
「丁度今まで3階に下りて狩りをしてたんだ。昨日も少し多く狩っちゃったので兵士さんの提案で荷物持ちをお願いしてるんです。
あとは自分の【適正】が少し特殊でね、それで1人なんです。
それで4階まで探索を進めてたんですけど武器折れちゃったので戻ってきたんです。」
そう言いながら腰に下げていたショートソードとダガーを引き抜き、皆に見せる。
「…すまない。剣を見せて貰っても良いか…?」
「…ゴメン。そのダガー見せて貰って良い…?」
(店で買ったモノなので特におかしい事は無いハズだが…)
ノアは2人にそれぞれ武器を渡す。
「ねぇノア、君。君今3階に行ったって言わなかった?」
魔法使いのポーラが詰め寄ってきた。
ぐいぐい来たので返事が出来ず首肯するノア。
「3階って言ったら熊が出るのよ!?訓練所の職員が新人冒険者は立ち回りに慣れてからパーティで対応するように、って念を押されたんだから!」
(へー、訓練所に行くとそこら辺の事も言ってくれるのか…寄っとけば良かったかな…)
「あー…確かに熊出ましたね、2階と3階で。2階は恐らく餌を求めて上がってきたと思いますが…」
「2階で出くわしてるのに3階に行ったって事は…もしかして…」
これの問いに対してノアが返答しようとした所背後から呼び掛けられる。
「すまないノア君。少し私達に手解きして貰っても良いかい。」
「へ?」
ゴアァァァァァッ!
「威嚇の時は顔が固定されるから助かる。」
ノアは<集中>と<洗練された手業>を発動し矢を射る。熊の目に矢が突き刺さる頃には既に2射目を射ていた。
<洗練された手業>…深く集中する事で無駄を削ぎ落とした動きが可能。(手で行う動作、作業限定。)
目を射たれた熊はうめき声を上げるが、次は口内を射たれる。頭を下げようとして耳に刺さり頭を守ろうとした手の甲に刺さる。
後ろを向いて矢の猛攻を防ごうとするが後頭部、首筋に次々と突き刺さる。
頭を完全に抱えるが、今度は両太ももに次々突き刺さる。
流石に逃げに回るが木に阻まれたり岩にぶつかったりしてなかなか逃げられない。
そうこうしていると熊の肩にドスッという感触があった。
ノアは<忍び足>を発動し樹上に移動、枝から枝へ移動し熊の頭上に移動、熊に奇襲を仕掛けた。
腰に差した折れたダガーを引き抜き熊の無事な目に突き刺す。
ガァアァァァッ!
鼓膜が破れんばかりの咆哮を上げるが
「首上げてくれて助かるよ。」
ショートソードを抜き、首に突き立てる。ショートソードの柄を両手で持ち思い切り押し込む。
グゴゴゴゴッ…
まだだ!と言わんばかりに<渾身>を発動。剣の柄を半周程一気に回し骨ごとへし折る。
あまりの力にショートソードもへし折れる。
熊の肩から下りたノアは周囲に反応が無いか確認する。
その直後熊の巨体が崩れ落ちる。
「あー…今度こそ終わったー…」
ノアは腰のカバンから回復玉を取り出し口に含む。
別にケガしたわけでは無いが何か口に入れたかった。
「レーヴァさ~ん!もう良いですよ~!」
少し離れた所の木からレーヴァが下りてくる。
下りたレーヴァは周りの惨状を見て今度こそ何も発さない。
「レーヴァさん大丈夫ですか?」
「あ、あぁ…」
「取りあえず回収して、もう少しで<地図化>出来るので完了したら戻りましょう。武器が折れてしまったので。」
「そうしよう。」
そして鹿2頭、ウルフ15頭、熊1頭を回収。
その際初めに倒した鹿2頭が『飢餓ミミズ』に喰われ掛ける一幕があった。
幸い近くに飛ばした頭部があったのでそれらを急いで回収し、満足してお帰りいただいた。
あとは軽く走りながら3階の<地図化>を完了させる。
「じゃあこのまま地上まで戻りましょう。走りますけど良いですか?」
「あぁ、良いよ。」
そう言い走り出す2人。<地図化>のお陰で地上までの坂を最短距離で行ける。僅かな時間で1階まで到着し、真ん中の池の辺りまで来た時だった。
「あれ?この反応は…」
ある反応が<気配感知>に引っ掛かる。その反応まで駆け、目の前で止まる。
「やぁ。クロラさん。」
「あああ!ノ、ノア君!?」
「おー、噂をすれば何とやら。」
何故か慌てるクロラとノアを見てニヤつくそのパーティの魔法使い。
「噂?」
「そーそー、一緒にいた彼の事す「ギャー!何でもない!何でもないの!」」
凄い声量で捲し立てるクロラの声で短剣使い(?)の後半声が全く聞こえなかったノアが混乱する。
「おいおいクロラが半泣きじゃないか。ポーラもロゼもそこら辺にしとこうな。」
剣士の男性に言われて2人はニヤつきながら下がる。
「会うのは今朝以来だが俺はジェイル。このパーティのリーダーをやっている。後ろの魔法使いはポーラ。双剣を持っているのはロゼと言う。」
「「よろしく、ね!」」
シャキンという謎の効果音付きでポーズを取る2人。
(短剣じゃなく双剣だったか…)
等と考えていたがこちらも自己紹介を始めるとする。
「もうご存知かと思いますが僕はノアと言います。色々あって1人で旅してます。何の噂か分かりませんが今後ともよろしくお願いします。
こちらの方はレーヴァさんと言って荷物持ちの職員さんです。」
「え!?荷物持ちってパーティ様の…それに1人って…?」
双剣持ちのロゼが困惑した顔でノアに聞いてくる。
「丁度今まで3階に下りて狩りをしてたんだ。昨日も少し多く狩っちゃったので兵士さんの提案で荷物持ちをお願いしてるんです。
あとは自分の【適正】が少し特殊でね、それで1人なんです。
それで4階まで探索を進めてたんですけど武器折れちゃったので戻ってきたんです。」
そう言いながら腰に下げていたショートソードとダガーを引き抜き、皆に見せる。
「…すまない。剣を見せて貰っても良いか…?」
「…ゴメン。そのダガー見せて貰って良い…?」
(店で買ったモノなので特におかしい事は無いハズだが…)
ノアは2人にそれぞれ武器を渡す。
「ねぇノア、君。君今3階に行ったって言わなかった?」
魔法使いのポーラが詰め寄ってきた。
ぐいぐい来たので返事が出来ず首肯するノア。
「3階って言ったら熊が出るのよ!?訓練所の職員が新人冒険者は立ち回りに慣れてからパーティで対応するように、って念を押されたんだから!」
(へー、訓練所に行くとそこら辺の事も言ってくれるのか…寄っとけば良かったかな…)
「あー…確かに熊出ましたね、2階と3階で。2階は恐らく餌を求めて上がってきたと思いますが…」
「2階で出くわしてるのに3階に行ったって事は…もしかして…」
これの問いに対してノアが返答しようとした所背後から呼び掛けられる。
「すまないノア君。少し私達に手解きして貰っても良いかい。」
「へ?」
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