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旅立ち~オードゥス出立まで
苛烈な攻防
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バトルベアが4足歩行の状態に移行した事でより苛烈な攻防が続いていた。
ガァアアアッ!
バトルベアが猛然と迫る、4足歩行になった事で多少変則的な動きをしても追尾してくる。
ノアから見て左側面から噛みつきを行ってきたので後ろへ少し下がろうとしたが背後に大木があり退路を断たれる。
(くっ…誘導された…)
ノアはその場で垂直に飛び上がると間を置かずバトルベアが突っ込んできて大木は根ごと捲れ上がる。
ノアは頭を踏み台にして跳躍、身を翻しつつ<集中><投擲術><渾身>を発動、バトルベアの首元に向け投げるが体毛の脂で滑り、刺さらず僅かに皮膚を切り裂くだけに止まり、逸れた剣は地面に突き立つ。
(チッ、浅いな…)
ノアは錐揉みしつつも近くの枝に掴まり樹上に上がるが、既に眼前にバトルベアがぶん投げた大木が迫っていた。
咄嗟に幹を蹴り地面に向かって飛ぶ、背後では大木同士がぶつかり破砕音が響く。
ノアの落下地点に向かってバトルベアが駆け出しているのを確認したノアは持っていた阿羅亀噛を投げる、但しバトルベアの進行方向に投げ、突き立てる。
ノアが着地した所で剣を避けるのと攻撃を兼ね、飛び掛かってきたので<渾身>を発動、強く地面を蹴りバトルベアの下を潜り抜ける。
バトルベアの着地とノアが剣の所まで到達するのはほぼ同時だった。
即座に剣を抜き、<集中><投擲術><渾身>を発動。
ゆっくりと向き直るバトルベアの首に向け、強目にぶん投げる。
ズドン! ゴガァアアアアアアア!
バトルベアが咄嗟に避けた為右肩の付け根に刀身の中程まで突き刺さる。
ここしか無いと追撃を加える為、未だに咆哮を上げ続けるバトルベアに最接近を仕掛ける。
激痛からか弱々しく左腕を振るうがそれを跳躍して回避、そのまま体に飛び移り突き刺さる剣の柄を握る。
ノアが何をしようとしているか察したバトルベアは振り落とそうと形振り構わず大暴れする。
木にぶつかりそうになるのを逆に利用し、木に足を絡めて固定する。
「その邪魔な腕貰うぞ!」
バトルベアからすれば何を喋っているかは分からないがこれから何をするかは分かっている。
ノアは柄に両手を掛け<渾身>を発動、凄まじい力を掛ける。
バトルベアの肩付近で骨が破砕していく音が響いている。その時のノアの目は徐々に赤黒く染まっていく。
バキボキベキベキッ! ゴ ガガッ グガ
バトルベアも激痛から今行われている所業に機械的な呻き声を上げる事しか出来ずにいる。
ノアは力を入れ、一息に肩から先を千切り落とす。
ブチブチブチッ! ゴガァアアアアアアアッ!
バトルベアが強引に力でノアの拘束を引き剥がし、地面に倒れ伏す。
返り血を浴びたノアがゆっくりと木から下り、肩から血を噴き出し未だにのたうち回るバトルベアの元へ向かう。
相手の接近に気付き何とか向かい合うバトルベアは自分の返り血を浴び、赤黒い眼で自分を睨み付ける小さな存在から眼を離せずにいた。
ノアは無意識ではあるが人に向けたら立っていられない程の凄まじい殺気を放っていた。
「その首戴くぞ!」
ノアは<渾身>を発動しバトルベアの首目掛け剣を振る。
ガギギギィッ!
ノアが振った剣を牙を数本砕き、頬を僅かに切りながらも口で受け止める。
ゴフッ! ガァアア!
首だけの力を使いノアを剣ごと反対方向に放る。
宙を舞うノアは思う。
( 右肩をもがれても尚、戦意を失ってないとは…)
ノアは体勢を入れ替え着地すると先程投げた阿羅亀噛が直ぐ近くに突き立っていたので地面から抜き、二刀の状態で立つ。
バトルベアも息を整えつつノアの近くに進み動きを止める。
右肩の出血量からして長くないと悟ったのだろう、バトルベアが左腕を上げて迎撃の構えを取る。
ノアは阿羅亀噛を右肩に担ぎ息を僅かに整え
「よし!」
声を発した直後、ノアは地面を踏み抜き、猛烈な速度で駆け出す。
が、バトルベアは身動き1つせず間合いに入るのを待っている様だ。
バトルベアまであと2歩となった時今までの比ではない速度で左腕を振り下ろす。
それに合わせる様に肩に担いだ阿羅亀噛を左腕に正面からぶつける。
瞬間的な金属音と共に火花が散ったが直ぐに縦に肉を割り腕を斬り裂いていく。
壮絶なまでの激痛を伴うはずだがバトルベアは声1つ上げず尚も前に出る。すると腕の半ばで刃が止まる。
ノアも一瞬何が起こったか理解出来ず僅かに動きを止める。
バトルベアは尋常ではない程の力を腕に込め刃を止めていた。
動きを止めたノアに好機と見たバトルベアは噛み付きを仕掛ける。
咄嗟にノアは剣から手を離す。
剣から手を離した事で阿羅亀噛本来の重量が腕に掛かり、満身創痍で踏ん張りがきかないバトルベアの体勢が前方に崩れる。
その隙を見逃さず<渾身>を発動し左手に持った阿羅亀噛を下から上へと一気に振り上げる。
ズバァッ! ドシャッ! ドサッ!
首を失ったバトルベアの体はその場で崩れ落ち、宙を舞っていた首が地面に落ちる。
ノアは暫しその場で息を整えた後、剣を回収しで近くの岩に腰掛ける。
そんなノアに後ろで待機していた隊員達が近付いてくる。
「ノ、ノア君、その、大丈夫かい?」
「け、怪我は無いかい?」
「ええ、流石に疲れましたが怪我とかは無いです。と言うかどうしたんですか?何か余所余所しいですけど。」
「気付いて無い様だが君、今とんでもない殺気を放っているよ。出来れば抑えてくれないだろうか?」
隊員達に言われて確認すると<気配放出>が<殺気放出>に変化していた。
とりあえず解除すると隊員達は落ち着いてくれた様だ。
「…それにしてもバトルベアと真正面から戦うとは…」
「と言っても最後は相手の不意を突いた様なモノです。正攻法では勝てなかったでしょう。」
「とは言え無事で何よりだ。疲れただろう?
街に戻るとしようか。」
「へ?戻るのならご自由に…僕はこのまま先に進みますので。」
「え、な!?まだ進むのか?」
「ええ、今日はこの武器と防具の性能を見るために来ましたし、体力的にはまだまだ大丈夫なので行ける所まで行こうかと。」
「「……。」」
「それに『調査』とやらは良いのですか?」
「バトルベアを単騎で仕留めたんだ。それ以上の証拠は無い。」
その発言を聞いた後ノアは気になった事を聞いてみる。
「ちなみに、王都の方に報告して何か厄介事とかは来たりしませんよね?」
「どうしてそう思うんだい?」
「いや、今朝のベルドラッドさんみたいな…」
「「「ああー…」」」
ベルドラッドの名を出すと途端にしかめっ面をする面々。
「ああー…って!報告するの止めて!」
「大丈夫!ああいう人は稀だから大丈夫!」
「言いましたね?言質取りましたよ?何かあったら責任取って下さいね?」
等となんやかんやありつつ隊員達とはここで別れる事になった。
最後の最後まで隊員達は有耶無耶な返答するだけだった。
(絶対何か面倒臭そうな事起こりそう…)
そんな事を思いつつもバトルベアを回収する。
「ああ、待って待って飢餓ミミズ、それ食べないで…」
ガァアアアッ!
バトルベアが猛然と迫る、4足歩行になった事で多少変則的な動きをしても追尾してくる。
ノアから見て左側面から噛みつきを行ってきたので後ろへ少し下がろうとしたが背後に大木があり退路を断たれる。
(くっ…誘導された…)
ノアはその場で垂直に飛び上がると間を置かずバトルベアが突っ込んできて大木は根ごと捲れ上がる。
ノアは頭を踏み台にして跳躍、身を翻しつつ<集中><投擲術><渾身>を発動、バトルベアの首元に向け投げるが体毛の脂で滑り、刺さらず僅かに皮膚を切り裂くだけに止まり、逸れた剣は地面に突き立つ。
(チッ、浅いな…)
ノアは錐揉みしつつも近くの枝に掴まり樹上に上がるが、既に眼前にバトルベアがぶん投げた大木が迫っていた。
咄嗟に幹を蹴り地面に向かって飛ぶ、背後では大木同士がぶつかり破砕音が響く。
ノアの落下地点に向かってバトルベアが駆け出しているのを確認したノアは持っていた阿羅亀噛を投げる、但しバトルベアの進行方向に投げ、突き立てる。
ノアが着地した所で剣を避けるのと攻撃を兼ね、飛び掛かってきたので<渾身>を発動、強く地面を蹴りバトルベアの下を潜り抜ける。
バトルベアの着地とノアが剣の所まで到達するのはほぼ同時だった。
即座に剣を抜き、<集中><投擲術><渾身>を発動。
ゆっくりと向き直るバトルベアの首に向け、強目にぶん投げる。
ズドン! ゴガァアアアアアアア!
バトルベアが咄嗟に避けた為右肩の付け根に刀身の中程まで突き刺さる。
ここしか無いと追撃を加える為、未だに咆哮を上げ続けるバトルベアに最接近を仕掛ける。
激痛からか弱々しく左腕を振るうがそれを跳躍して回避、そのまま体に飛び移り突き刺さる剣の柄を握る。
ノアが何をしようとしているか察したバトルベアは振り落とそうと形振り構わず大暴れする。
木にぶつかりそうになるのを逆に利用し、木に足を絡めて固定する。
「その邪魔な腕貰うぞ!」
バトルベアからすれば何を喋っているかは分からないがこれから何をするかは分かっている。
ノアは柄に両手を掛け<渾身>を発動、凄まじい力を掛ける。
バトルベアの肩付近で骨が破砕していく音が響いている。その時のノアの目は徐々に赤黒く染まっていく。
バキボキベキベキッ! ゴ ガガッ グガ
バトルベアも激痛から今行われている所業に機械的な呻き声を上げる事しか出来ずにいる。
ノアは力を入れ、一息に肩から先を千切り落とす。
ブチブチブチッ! ゴガァアアアアアアアッ!
バトルベアが強引に力でノアの拘束を引き剥がし、地面に倒れ伏す。
返り血を浴びたノアがゆっくりと木から下り、肩から血を噴き出し未だにのたうち回るバトルベアの元へ向かう。
相手の接近に気付き何とか向かい合うバトルベアは自分の返り血を浴び、赤黒い眼で自分を睨み付ける小さな存在から眼を離せずにいた。
ノアは無意識ではあるが人に向けたら立っていられない程の凄まじい殺気を放っていた。
「その首戴くぞ!」
ノアは<渾身>を発動しバトルベアの首目掛け剣を振る。
ガギギギィッ!
ノアが振った剣を牙を数本砕き、頬を僅かに切りながらも口で受け止める。
ゴフッ! ガァアア!
首だけの力を使いノアを剣ごと反対方向に放る。
宙を舞うノアは思う。
( 右肩をもがれても尚、戦意を失ってないとは…)
ノアは体勢を入れ替え着地すると先程投げた阿羅亀噛が直ぐ近くに突き立っていたので地面から抜き、二刀の状態で立つ。
バトルベアも息を整えつつノアの近くに進み動きを止める。
右肩の出血量からして長くないと悟ったのだろう、バトルベアが左腕を上げて迎撃の構えを取る。
ノアは阿羅亀噛を右肩に担ぎ息を僅かに整え
「よし!」
声を発した直後、ノアは地面を踏み抜き、猛烈な速度で駆け出す。
が、バトルベアは身動き1つせず間合いに入るのを待っている様だ。
バトルベアまであと2歩となった時今までの比ではない速度で左腕を振り下ろす。
それに合わせる様に肩に担いだ阿羅亀噛を左腕に正面からぶつける。
瞬間的な金属音と共に火花が散ったが直ぐに縦に肉を割り腕を斬り裂いていく。
壮絶なまでの激痛を伴うはずだがバトルベアは声1つ上げず尚も前に出る。すると腕の半ばで刃が止まる。
ノアも一瞬何が起こったか理解出来ず僅かに動きを止める。
バトルベアは尋常ではない程の力を腕に込め刃を止めていた。
動きを止めたノアに好機と見たバトルベアは噛み付きを仕掛ける。
咄嗟にノアは剣から手を離す。
剣から手を離した事で阿羅亀噛本来の重量が腕に掛かり、満身創痍で踏ん張りがきかないバトルベアの体勢が前方に崩れる。
その隙を見逃さず<渾身>を発動し左手に持った阿羅亀噛を下から上へと一気に振り上げる。
ズバァッ! ドシャッ! ドサッ!
首を失ったバトルベアの体はその場で崩れ落ち、宙を舞っていた首が地面に落ちる。
ノアは暫しその場で息を整えた後、剣を回収しで近くの岩に腰掛ける。
そんなノアに後ろで待機していた隊員達が近付いてくる。
「ノ、ノア君、その、大丈夫かい?」
「け、怪我は無いかい?」
「ええ、流石に疲れましたが怪我とかは無いです。と言うかどうしたんですか?何か余所余所しいですけど。」
「気付いて無い様だが君、今とんでもない殺気を放っているよ。出来れば抑えてくれないだろうか?」
隊員達に言われて確認すると<気配放出>が<殺気放出>に変化していた。
とりあえず解除すると隊員達は落ち着いてくれた様だ。
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「と言っても最後は相手の不意を突いた様なモノです。正攻法では勝てなかったでしょう。」
「とは言え無事で何よりだ。疲れただろう?
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「ええ、今日はこの武器と防具の性能を見るために来ましたし、体力的にはまだまだ大丈夫なので行ける所まで行こうかと。」
「「……。」」
「それに『調査』とやらは良いのですか?」
「バトルベアを単騎で仕留めたんだ。それ以上の証拠は無い。」
その発言を聞いた後ノアは気になった事を聞いてみる。
「ちなみに、王都の方に報告して何か厄介事とかは来たりしませんよね?」
「どうしてそう思うんだい?」
「いや、今朝のベルドラッドさんみたいな…」
「「「ああー…」」」
ベルドラッドの名を出すと途端にしかめっ面をする面々。
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「大丈夫!ああいう人は稀だから大丈夫!」
「言いましたね?言質取りましたよ?何かあったら責任取って下さいね?」
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