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旅立ち~オードゥス出立まで
放せっ!
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「はっ!放せっ!放せーっ!死に、死にたくない!」
ノアとジョーの話を聞いた片方が突然叫び出す。
「待て!ガッツ!」
「嫌だ!嫌だー!死ぬのは御免だ!」
「君、関係無いのだろう?なら何故叫ぶ?」
「俺!俺はその場にいた!」
「待てっつってんだろ!ガッツ!」
「街にモンスターを押し掛けたのは俺達だ!
は、早く!今すぐその薬をくれ!」
そう叫んだ後ベルドラッドは拘束を解くとガッツは一目散にジョーが持つ小瓶を取ろうとするが、ジョーの手に自分の手が当たり小瓶が落下。
パリーン!
「うわぁあああああああああああああ!」
ガッツは床に這いつくばって溢れた薬品を舐め取ろうとする。
ノアがジョーに「どうです?」みたいな顔をするとジョーは「無理だね。」みたいな顔をして首を振る。
そのやり取りを見たガッツは徐に立ち上がり
「て、てめぇらは最後の最後まで俺らに迷惑かけやがって、死んだら恨ん「死なないよ。」
「え!?」
「死なないよ、毒の話はこちらが用意した嘘だからな。
こんなに簡単にゲロってくれて助かったよ。」
周りを見るとジョーを始め、協力してくれた面々がニヤリと笑う。
ジェイルパーティは隠しているつもりだろうが体を震わせて笑いを堪えている。
未だに取り押さえられているバッツは顔を真っ赤にしている。
その光景を見たガッツは急速に顔を赤くし
「だ!騙したな!?」
「犯罪者を炙り出す為に騙して何が悪い?」
「は、犯罪者だと?」
「お前はその歳で知らんのなら余程のアホだな。
街への押し付けは極刑にあたる罪だ、即処刑されないだけ温情だと思え!」
「俺らはただこの街で受けた仕打ちを晴らすために…」
「仕打ちってのはズタボロの素材を適正価格で買い取って貰わなかった事とか故意にギルド内で抜剣した罰を受けた事か?
言っておくがお前らが街に来てからの行動は時系列的に記録が取られているから言い逃れは出来んぞ!」
ベルドラッドがそう言うとバッツとガッツは口をパクパクとさせるだけで言葉が出てこない様だ。
(へー、いつの間にそんな事を…職員の中にそういう役割の人でもいるのかな…?)
等と考えていると
「おうアリッサ、そいつと一緒にこいつも一旦守衛所に連行するぞ!」
バッツとガッツが力無く項垂れている。
この状態であれば後は隊員らに任せるとしよう。
と、したのだが突然バッツが叫ぶ。
「ガッツ!"かませぇ"!」
「『エクスプロージョン!!』」
ズドォオン!
ギルド内で爆発魔法が放たれた。
近くにいた職員のキョーコとベルドラッドは咄嗟に防御魔法を、アリッサは盾持ちの竜牙兵を召喚。
ノアは咄嗟にジョーを爆発地点より離す為に押し、直ぐにクロラの元へ向かう。
ポーラがロゼ、ジェイル、クロラを守る為に張った結界の範囲がギリギリ足りなかったからだ。
床板を踏み壊す程の勢いで近付き、クロラに覆い被さるとその直後に背後で爆発が発生。
「ぅぐぁああっ!」
瞬間的に剥き出しの腕の肌が焼け、飛散した床板等の破片が背中、太腿、腕等に突き刺さる。
ノアは目の前のクロラに怪我が無いのを確認して一安心する。
ダン!ダン!
2人分の足音がギルドから出ていくのを感じ、直ぐに駆け出す。
体の所々から激痛が走るが構わず走る。
「へっ!俺らを騙したば「待てぇお前らぁ!」」
「「ひ、ひい!?」」
煙の中から赤黒い目のノアが飛び出し悲鳴を上げる両名。
だが踏ん張る度に激痛が走り思う様に体が動かせないノア。
すると両名の姿が徐々に薄くなっていく。
(何だ!?適正の力か?)
完全に見えないと言う訳ではないが集中しないと見逃してしまいそうになる。
そのままギルドから出る2人は素早く逃げ始めた。
「は、速ぇ!何だあのガキ!?」
「分からんがこのままじゃまずい!<分身>を使え!」
そう叫ぶと姿が薄くなった両名が更に3人分追加され四方に散り始めた。
数瞬遅れて<気配感知>の反応が比較的強い方の分身を追う。
「くそっ!何でこっちが本物だと分かりやがった!?」
「今はどうでもいい、とりあえず潜れ!」
両名の進行方向にはダンジョンの入口が見えた。
(くっ…中に入られたら流石に見失う…)
いつもの速度で追おうとするが上手く足が動かない。
そのまま両名がダンジョンに侵入した。
それを見届けると糸が切れたかの様にその場に崩れ落ちる。
体を起こすも力が入らない、ノアが追いかけた道には所々血の跡が残っていた。
「ノア君!?まずい、血を流し過ぎてる!」
「アリッサ!薬草小屋に行ってチノアラシと職員を数人呼んできてくれ!」
「え、ええ!」
「ベルドラッドは隊員を召集して2人の捜索を!急げ!」
「わ、分かった!」
ジョーがアリッサ、ベルドラッドに指示を出す。
その声を最後にノアの意識は落ちていった。
「……っ…う……ぐっ、いででっ!」
意識を取り戻したノアは俯せの状態から起き上がろうとすると火傷と縫合した傷の痛みで顔をしかめる。
現在ノアが寝ていたのは普段から泊まっている宿のベッドの様だ。
自分の寝ているベッドの端を掴んで体を引き寄せる。
痛みに耐えながらベッドから下りようとすると眩暈が起こり床に崩れ落ちる。
ドサッ! パタパタパタ… ガチャ!
「ノア君!?」
部屋に入ってきたのはクロラだった。
ベッドから落ちたノアに駆け寄り、体をベッドに戻す。
「ぐ…ごめんね。」
「ううん…いいの。」
「怪我はありませんでしたか?」
「うん、皆無事だったよ。ノア君、は?」
「昨日ジョーさんから買った栄養剤飲めばこんな傷なんか直ぐですよ。」
「そう…なんだ。」
「うん、だから大丈夫、泣かないで。」
その後アイテムボックスから万能薬を取り出し一気に飲み干す。
結果としては火傷と眩暈は治ったが刺さった破片とかで出来た傷は治らなかった。
着替えを済ませ、回復玉を2個口に放り込んでバリバリと食べると暫くして傷が塞がった。
2人で下へ下りるとジェイルパーティとジョー、ベルドラッドがいた。
「おう!もう大丈夫か?」
「ノア君無事だったか。」
「いやー昨日は焦ったよーノア君。」
「無事だったか少年。」
「見た所大丈夫そうだねノア君。」
「ご迷惑おかけしました。」
皆に向け礼をする。
「それで2人は?」
「君がダンジョンに追い込んで以降行方不明だ。
隊員をダンジョンに送ったから捕まるのも時間の問題だろう。」
「そうですか…
ちなみにあいつらの適正って何なんですか?
逃走の際魔法使いましたし、姿消したり、分身したりで…」
「それで気になって調べてみたらな、あいつら<隠蔽>使って適正を偽ってやがった。」
<隠蔽>…自身のスキル、適正を1つだけ隠すスキル。盗賊から王族まで幅広い分野で使われる。
「それであいつらの適正って何だったんですか?」
「聞いて驚くな?あいつら【万能】だったよ。」
ノアとジョーの話を聞いた片方が突然叫び出す。
「待て!ガッツ!」
「嫌だ!嫌だー!死ぬのは御免だ!」
「君、関係無いのだろう?なら何故叫ぶ?」
「俺!俺はその場にいた!」
「待てっつってんだろ!ガッツ!」
「街にモンスターを押し掛けたのは俺達だ!
は、早く!今すぐその薬をくれ!」
そう叫んだ後ベルドラッドは拘束を解くとガッツは一目散にジョーが持つ小瓶を取ろうとするが、ジョーの手に自分の手が当たり小瓶が落下。
パリーン!
「うわぁあああああああああああああ!」
ガッツは床に這いつくばって溢れた薬品を舐め取ろうとする。
ノアがジョーに「どうです?」みたいな顔をするとジョーは「無理だね。」みたいな顔をして首を振る。
そのやり取りを見たガッツは徐に立ち上がり
「て、てめぇらは最後の最後まで俺らに迷惑かけやがって、死んだら恨ん「死なないよ。」
「え!?」
「死なないよ、毒の話はこちらが用意した嘘だからな。
こんなに簡単にゲロってくれて助かったよ。」
周りを見るとジョーを始め、協力してくれた面々がニヤリと笑う。
ジェイルパーティは隠しているつもりだろうが体を震わせて笑いを堪えている。
未だに取り押さえられているバッツは顔を真っ赤にしている。
その光景を見たガッツは急速に顔を赤くし
「だ!騙したな!?」
「犯罪者を炙り出す為に騙して何が悪い?」
「は、犯罪者だと?」
「お前はその歳で知らんのなら余程のアホだな。
街への押し付けは極刑にあたる罪だ、即処刑されないだけ温情だと思え!」
「俺らはただこの街で受けた仕打ちを晴らすために…」
「仕打ちってのはズタボロの素材を適正価格で買い取って貰わなかった事とか故意にギルド内で抜剣した罰を受けた事か?
言っておくがお前らが街に来てからの行動は時系列的に記録が取られているから言い逃れは出来んぞ!」
ベルドラッドがそう言うとバッツとガッツは口をパクパクとさせるだけで言葉が出てこない様だ。
(へー、いつの間にそんな事を…職員の中にそういう役割の人でもいるのかな…?)
等と考えていると
「おうアリッサ、そいつと一緒にこいつも一旦守衛所に連行するぞ!」
バッツとガッツが力無く項垂れている。
この状態であれば後は隊員らに任せるとしよう。
と、したのだが突然バッツが叫ぶ。
「ガッツ!"かませぇ"!」
「『エクスプロージョン!!』」
ズドォオン!
ギルド内で爆発魔法が放たれた。
近くにいた職員のキョーコとベルドラッドは咄嗟に防御魔法を、アリッサは盾持ちの竜牙兵を召喚。
ノアは咄嗟にジョーを爆発地点より離す為に押し、直ぐにクロラの元へ向かう。
ポーラがロゼ、ジェイル、クロラを守る為に張った結界の範囲がギリギリ足りなかったからだ。
床板を踏み壊す程の勢いで近付き、クロラに覆い被さるとその直後に背後で爆発が発生。
「ぅぐぁああっ!」
瞬間的に剥き出しの腕の肌が焼け、飛散した床板等の破片が背中、太腿、腕等に突き刺さる。
ノアは目の前のクロラに怪我が無いのを確認して一安心する。
ダン!ダン!
2人分の足音がギルドから出ていくのを感じ、直ぐに駆け出す。
体の所々から激痛が走るが構わず走る。
「へっ!俺らを騙したば「待てぇお前らぁ!」」
「「ひ、ひい!?」」
煙の中から赤黒い目のノアが飛び出し悲鳴を上げる両名。
だが踏ん張る度に激痛が走り思う様に体が動かせないノア。
すると両名の姿が徐々に薄くなっていく。
(何だ!?適正の力か?)
完全に見えないと言う訳ではないが集中しないと見逃してしまいそうになる。
そのままギルドから出る2人は素早く逃げ始めた。
「は、速ぇ!何だあのガキ!?」
「分からんがこのままじゃまずい!<分身>を使え!」
そう叫ぶと姿が薄くなった両名が更に3人分追加され四方に散り始めた。
数瞬遅れて<気配感知>の反応が比較的強い方の分身を追う。
「くそっ!何でこっちが本物だと分かりやがった!?」
「今はどうでもいい、とりあえず潜れ!」
両名の進行方向にはダンジョンの入口が見えた。
(くっ…中に入られたら流石に見失う…)
いつもの速度で追おうとするが上手く足が動かない。
そのまま両名がダンジョンに侵入した。
それを見届けると糸が切れたかの様にその場に崩れ落ちる。
体を起こすも力が入らない、ノアが追いかけた道には所々血の跡が残っていた。
「ノア君!?まずい、血を流し過ぎてる!」
「アリッサ!薬草小屋に行ってチノアラシと職員を数人呼んできてくれ!」
「え、ええ!」
「ベルドラッドは隊員を召集して2人の捜索を!急げ!」
「わ、分かった!」
ジョーがアリッサ、ベルドラッドに指示を出す。
その声を最後にノアの意識は落ちていった。
「……っ…う……ぐっ、いででっ!」
意識を取り戻したノアは俯せの状態から起き上がろうとすると火傷と縫合した傷の痛みで顔をしかめる。
現在ノアが寝ていたのは普段から泊まっている宿のベッドの様だ。
自分の寝ているベッドの端を掴んで体を引き寄せる。
痛みに耐えながらベッドから下りようとすると眩暈が起こり床に崩れ落ちる。
ドサッ! パタパタパタ… ガチャ!
「ノア君!?」
部屋に入ってきたのはクロラだった。
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2人で下へ下りるとジェイルパーティとジョー、ベルドラッドがいた。
「おう!もう大丈夫か?」
「ノア君無事だったか。」
「いやー昨日は焦ったよーノア君。」
「無事だったか少年。」
「見た所大丈夫そうだねノア君。」
「ご迷惑おかけしました。」
皆に向け礼をする。
「それで2人は?」
「君がダンジョンに追い込んで以降行方不明だ。
隊員をダンジョンに送ったから捕まるのも時間の問題だろう。」
「そうですか…
ちなみにあいつらの適正って何なんですか?
逃走の際魔法使いましたし、姿消したり、分身したりで…」
「それで気になって調べてみたらな、あいつら<隠蔽>使って適正を偽ってやがった。」
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