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旅立ち~オードゥス出立まで
【弓】限定取得・固有スキル
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クロラは【弓】限定取得・固有スキル【纏身爛漫】を発動、体が淡く青い色に染まる。
特に瞳は宝石の様に青く光り輝き、見る者を魅了する。
「うわー、すごーい!全身真っ青!ノア君の固有スキルみたい。」
(【一鬼呵成】の事かな…確かにそっくりだな…)
くるりと回ってみたりして自分の状態を確認するクロラ。
「とりあえず少し動いてみましょ。」
「あ、うん、そうだね。」
そう言ってクロラはその場で飛んでみる。
ダンッ! 「あ、わ、わ、わ!」
本人としては軽く飛んだ様だが天井に近くまで跳躍し、バランスを崩してしまう。
「危ない!」 ズザザッ!
ノアは落下地点に滑り込み、クロラを受け止める。
「あ…ご、ごめんノア君。」
「思いの外高く飛び過ぎて慌てたんですね。僕も経験したから分かりますよ。」
クロラを優しく下ろす。今度は更に力を抜いて数回跳ねる。
「あ、おおっ!おわ、あっ!何か分かってきたかも!」
そう言うとクロラは少し力を入れ跳躍、そのままの勢いで天井に近付き体を捻って天井を蹴り、離れた位置に着地しようとするも
ズザッ! ザザッ!ザー!「おっとっと…」
踏ん張りが効かず足が縺れる。
「うん!体の動かし方は分かった!…と思う。
次から攻撃も混ぜるね?」
「了解です。」
ノアから返事を受けると直ぐにクロラは矢を射る。
クロラの動きに注視しつつ矢を掴み取る。
「痛っ!」
矢を掴んだ手を見ると血が滲んでいた。
(矢の威力が格段に上がってるな…)
再びクロラに向き直るも既に姿が無い、が<気配感知>の反応からして梁の上にいる様だ。
バシュッ!バシュッ!バシュッ!
クロラがノアに向かって射ち下ろすも、ノアはこれを最小限の動きでかわす。
対してクロラは3射目を射つと同時に梁から飛び降りノアに向け急降下、<招来>を発動し、地面に落ちてる矢も集め、5本同時に発射。
(くっ…急速接近からの拡散矢は厳しいな…それに…)
距離が近かったのもあり掴み取ろうとはせず拡散矢の範囲から引き下がる。
スタッ!
着地したクロラは矢を番えた状態のまま引き下がるノアを追尾する。
変則的に動き回っているにも関わらず付いて来ている。
(速度に加えて明らかに反応速度まで上がってないか?)
バシュッ!
ノアの目の前で番えていた矢を射る、顔の辺りに射ち込まれたら首を傾け、胴体を狙われたら体を捻って避ける。
(至近距離での接射は厳しいな…)
至近距離の接射を避け続けるノアもどうかと思うが。
キリがないと考えたクロラは<招来>を発動し、至近距離での拡散矢を放った。
その発射された瞬間を狙い、矢の束を一掴みで取る。
拡散矢が脅威なのはあくまで発射された後の事なので発射前や発射開始時点ではただの矢の束に過ぎない。
ノアの早業にクロラは血の気が引き、僅かに動きが鈍る。
ノアはクロラの顔色を窺いつつ、踵に力を込め急停止、反応が遅れたクロラはノアに抱き付く形で突っ込む。
「わっぷ!」
「クロラさん、ここまでにしましょ。」
「え、何で!?まだ大丈夫だよ?」
優しく受け止められたクロラは、ノアから出された練習試合終了の提案に不服そうだ。
「クロラ、少年の言う通りにした方が良いわ。」
ポーラからも声が掛かる。
「な、何れ?ポーリャまで…あれ?」
クロラの呂律が回らなくなり体から力が抜ける、【纏身爛漫】も強制的に解除され、ノアが体を支えてないと倒れてしまいそうな程消耗している。
「クロラは【弓】だから初めての経験だと思うけど、それ魔力が枯渇した事による脱力症状なのよ。」
「うー、頭痛い…力入りゃ無い、気持ち悪い…」
「はい、クロラさん。マナポーションです。」
ノアはバーサークベアとの戦いの前にジョーから買っていたマナポーションの残りを渡す。
しかし力が抜けたクロラは自力では飲めない様だ。
ノアはクロラを下ろし、上体を支えた状態で手ずからマナポーションを飲ませる。
「はい、クロラさん。あーん。」
「え、待っへ、ほれはちょっと恥ずかしい…」
「飲まないと気分悪いままですよ?はい、あーん。」
「あ、あーん…」クピ、クピッ…
色々と覚悟を決めてクロラはノアに飲ませて貰う。
この時の事がきっかけでクロラは『甘える』を覚え、度々ノアに仕掛ける事になるのだがまた別の話。
尚、この2人の光景をわっるい顔をしたポーラが見つめているのだが、2人は知るよしも無かった。
「どうですか?落ち着きましたか?」
「うーん、少し頭痛はするけど大分良くなったよ。」
「今後は魔力も気にしながら戦わないとね、クロラ。」
「うん…調子に乗ってスキル連発したのが良くなかったよ…」
「それにしてもさー、クロラの【固有スキル】凄かったねー、見た目も内容も。」
「まさに高機動弓士って感じだったな。」
「でも【固有スキル】を始めにノア君に使ったのは良かったと思う。」
「それは何で?」
「あれだけ早く動けて、威力も上がって、少しの間だけでもノア君を圧倒出来たんだよ?
凄い力を手に入れた、もしかしたらこのまま勝てるんじゃないか、と思って浮かれちゃったよ…
でも結局勝てなかったな~…」
「そりゃ少年は【ソロ】だもの、一対一で挑んだら場数が多い方が上よ。」
「まぁでも浮かれる気持ちは分かりますよ。
僕も最初あの力手に入れた時は後先考えず反動に苦しんだり、母親にぼこぼこにされたりで…」
(『あったあった。』)
「え?」
「ほへー?」
「は?」
「ええ!?」
「母親から及第点貰う為に頑張ってスキル取ったり訓練したり…それがあるから何とか戦えてるんです。
クロラさんもこれからスキル覚えたり皆さんと協力すれば僕なんかには直ぐに勝てますよ。
それに試合中も、このスキル覚えたら厄介だなーってのが幾つかありました。」
「え!ホント?教えてくれる?」
「はい、教えますから今は少し安静にしてましょうね~」
「ぐぬぬぬ…」
それからまた少し安静にしているといつもの様に元気になったので皆と訓練所を出る。
既に外は真っ暗で通りには人がチラホラいる程度だ。
「そういえばクロラさん、【固有スキル】を解除した後に反動とかありませんでしたか?」
「そういえば無かった気がする、魔力切れだけだったもん。」
【纏身爛漫】…【弓】限定取得・固有スキル。
体と瞳に青いオーラを纏う事で身体能力、反応速度が大幅に上昇。
スタミナ、防御力は本人の能力値に依存。
尚、解除後のステータス減少は無し。
「いーなー…反動無いのいーなー…」
(『あほか!あの力を無反動で使える訳ないだろう!むしろあれだけの反動で済むだけまだマシだと思え!』)
(分かったよ…)
「それでノア君はこの後どうするの?」
「ひとまず薬草小屋行って、その後ダンジョン探索用の料理の作り置き作ろうかなって。」
「え!?料理作ってくれるの?」
「流石にダンジョンの中で作る訳にもいかないからね。」
「いや、そう言う意味じゃ無くて、良いのか?作って貰っても…」
「こう見えて料理作るの好きなんですよ。
でも簡単な物しか作れないのであまり期待しないでね。」
「久しぶりのノア君の手料理か~うへへ…」
「クロラっち、顔がすごーい事になってるよ…」
「じゃあノア君、そういう事なら食事に関してはお願いするよ。
僕達は一旦ギルドに向かうとするよ。」
皆に手を振り、各々の目的地に向かって歩きだす。
(とりあえず魔力を通して貰いに行くとしますか。)
特に瞳は宝石の様に青く光り輝き、見る者を魅了する。
「うわー、すごーい!全身真っ青!ノア君の固有スキルみたい。」
(【一鬼呵成】の事かな…確かにそっくりだな…)
くるりと回ってみたりして自分の状態を確認するクロラ。
「とりあえず少し動いてみましょ。」
「あ、うん、そうだね。」
そう言ってクロラはその場で飛んでみる。
ダンッ! 「あ、わ、わ、わ!」
本人としては軽く飛んだ様だが天井に近くまで跳躍し、バランスを崩してしまう。
「危ない!」 ズザザッ!
ノアは落下地点に滑り込み、クロラを受け止める。
「あ…ご、ごめんノア君。」
「思いの外高く飛び過ぎて慌てたんですね。僕も経験したから分かりますよ。」
クロラを優しく下ろす。今度は更に力を抜いて数回跳ねる。
「あ、おおっ!おわ、あっ!何か分かってきたかも!」
そう言うとクロラは少し力を入れ跳躍、そのままの勢いで天井に近付き体を捻って天井を蹴り、離れた位置に着地しようとするも
ズザッ! ザザッ!ザー!「おっとっと…」
踏ん張りが効かず足が縺れる。
「うん!体の動かし方は分かった!…と思う。
次から攻撃も混ぜるね?」
「了解です。」
ノアから返事を受けると直ぐにクロラは矢を射る。
クロラの動きに注視しつつ矢を掴み取る。
「痛っ!」
矢を掴んだ手を見ると血が滲んでいた。
(矢の威力が格段に上がってるな…)
再びクロラに向き直るも既に姿が無い、が<気配感知>の反応からして梁の上にいる様だ。
バシュッ!バシュッ!バシュッ!
クロラがノアに向かって射ち下ろすも、ノアはこれを最小限の動きでかわす。
対してクロラは3射目を射つと同時に梁から飛び降りノアに向け急降下、<招来>を発動し、地面に落ちてる矢も集め、5本同時に発射。
(くっ…急速接近からの拡散矢は厳しいな…それに…)
距離が近かったのもあり掴み取ろうとはせず拡散矢の範囲から引き下がる。
スタッ!
着地したクロラは矢を番えた状態のまま引き下がるノアを追尾する。
変則的に動き回っているにも関わらず付いて来ている。
(速度に加えて明らかに反応速度まで上がってないか?)
バシュッ!
ノアの目の前で番えていた矢を射る、顔の辺りに射ち込まれたら首を傾け、胴体を狙われたら体を捻って避ける。
(至近距離での接射は厳しいな…)
至近距離の接射を避け続けるノアもどうかと思うが。
キリがないと考えたクロラは<招来>を発動し、至近距離での拡散矢を放った。
その発射された瞬間を狙い、矢の束を一掴みで取る。
拡散矢が脅威なのはあくまで発射された後の事なので発射前や発射開始時点ではただの矢の束に過ぎない。
ノアの早業にクロラは血の気が引き、僅かに動きが鈍る。
ノアはクロラの顔色を窺いつつ、踵に力を込め急停止、反応が遅れたクロラはノアに抱き付く形で突っ込む。
「わっぷ!」
「クロラさん、ここまでにしましょ。」
「え、何で!?まだ大丈夫だよ?」
優しく受け止められたクロラは、ノアから出された練習試合終了の提案に不服そうだ。
「クロラ、少年の言う通りにした方が良いわ。」
ポーラからも声が掛かる。
「な、何れ?ポーリャまで…あれ?」
クロラの呂律が回らなくなり体から力が抜ける、【纏身爛漫】も強制的に解除され、ノアが体を支えてないと倒れてしまいそうな程消耗している。
「クロラは【弓】だから初めての経験だと思うけど、それ魔力が枯渇した事による脱力症状なのよ。」
「うー、頭痛い…力入りゃ無い、気持ち悪い…」
「はい、クロラさん。マナポーションです。」
ノアはバーサークベアとの戦いの前にジョーから買っていたマナポーションの残りを渡す。
しかし力が抜けたクロラは自力では飲めない様だ。
ノアはクロラを下ろし、上体を支えた状態で手ずからマナポーションを飲ませる。
「はい、クロラさん。あーん。」
「え、待っへ、ほれはちょっと恥ずかしい…」
「飲まないと気分悪いままですよ?はい、あーん。」
「あ、あーん…」クピ、クピッ…
色々と覚悟を決めてクロラはノアに飲ませて貰う。
この時の事がきっかけでクロラは『甘える』を覚え、度々ノアに仕掛ける事になるのだがまた別の話。
尚、この2人の光景をわっるい顔をしたポーラが見つめているのだが、2人は知るよしも無かった。
「どうですか?落ち着きましたか?」
「うーん、少し頭痛はするけど大分良くなったよ。」
「今後は魔力も気にしながら戦わないとね、クロラ。」
「うん…調子に乗ってスキル連発したのが良くなかったよ…」
「それにしてもさー、クロラの【固有スキル】凄かったねー、見た目も内容も。」
「まさに高機動弓士って感じだったな。」
「でも【固有スキル】を始めにノア君に使ったのは良かったと思う。」
「それは何で?」
「あれだけ早く動けて、威力も上がって、少しの間だけでもノア君を圧倒出来たんだよ?
凄い力を手に入れた、もしかしたらこのまま勝てるんじゃないか、と思って浮かれちゃったよ…
でも結局勝てなかったな~…」
「そりゃ少年は【ソロ】だもの、一対一で挑んだら場数が多い方が上よ。」
「まぁでも浮かれる気持ちは分かりますよ。
僕も最初あの力手に入れた時は後先考えず反動に苦しんだり、母親にぼこぼこにされたりで…」
(『あったあった。』)
「え?」
「ほへー?」
「は?」
「ええ!?」
「母親から及第点貰う為に頑張ってスキル取ったり訓練したり…それがあるから何とか戦えてるんです。
クロラさんもこれからスキル覚えたり皆さんと協力すれば僕なんかには直ぐに勝てますよ。
それに試合中も、このスキル覚えたら厄介だなーってのが幾つかありました。」
「え!ホント?教えてくれる?」
「はい、教えますから今は少し安静にしてましょうね~」
「ぐぬぬぬ…」
それからまた少し安静にしているといつもの様に元気になったので皆と訓練所を出る。
既に外は真っ暗で通りには人がチラホラいる程度だ。
「そういえばクロラさん、【固有スキル】を解除した後に反動とかありませんでしたか?」
「そういえば無かった気がする、魔力切れだけだったもん。」
【纏身爛漫】…【弓】限定取得・固有スキル。
体と瞳に青いオーラを纏う事で身体能力、反応速度が大幅に上昇。
スタミナ、防御力は本人の能力値に依存。
尚、解除後のステータス減少は無し。
「いーなー…反動無いのいーなー…」
(『あほか!あの力を無反動で使える訳ないだろう!むしろあれだけの反動で済むだけまだマシだと思え!』)
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「それでノア君はこの後どうするの?」
「ひとまず薬草小屋行って、その後ダンジョン探索用の料理の作り置き作ろうかなって。」
「え!?料理作ってくれるの?」
「流石にダンジョンの中で作る訳にもいかないからね。」
「いや、そう言う意味じゃ無くて、良いのか?作って貰っても…」
「こう見えて料理作るの好きなんですよ。
でも簡単な物しか作れないのであまり期待しないでね。」
「久しぶりのノア君の手料理か~うへへ…」
「クロラっち、顔がすごーい事になってるよ…」
「じゃあノア君、そういう事なら食事に関してはお願いするよ。
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