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フリアダビア前哨基地編
○△□✕
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《○△□✕□△○✕✕。》
「ん?何て言ってんだ、アイツ…」
突如旧フリアダビア上空に現れた人型の生物は、手を後ろに組んでゆっくりとではあるが街の中に降りてきた。
人型ではあるが顔はドラゴンその物といった感じで、全身を深緑の金属質な鱗で覆われ、身長は3メルもあり、腰から生えている尻尾は身長の倍はあるだろう。
尻尾の先端には鉤爪の様な刃が3本生えている。
「おい、アレって『竜人』だよな…」
「ああ…それよりも何て言ったんだ?」
「知るかよ、竜語何て喋れないぜ?」
周りの冒険者が口々に色々言っている間に教会と南門との中間地点上空、地上から5メル程の高さで静止。
《○△□✕□△○✕✕。》
再び何か言った様だが先程同様何を言っているかが皆目見当が付かない。
竜人の方もそれに気付いたのか、自身の喉をペタペタと触り始める。
ちなみにこの間、モンスターや巨大ワニは動きを止め静観していた。
《…○ー、堊ー、Aー、あー、確か一般的な言語は…これだったな。
どうだ、私の言葉が分かるか?》
「あ、アイツの言っている事が分かるぞ!
なぁ!急にここに現れたが目的は何だ?」
《何、私はこの廃墟から更に北にある土地を我が領土としている者だが、雑兵共にここを奪い落として来いと命令したのだがいつまで経っても達成されないのでな、私直々に出向いたまでだ。》
「…つまりアンタが大ボスって訳か…」
周りにいる冒険者やミユキが戦闘態勢に入る。
《私が大ボス?そんな訳無いぞ。
私は【魔王】より命を受けた只の一配下に過ぎん。》
「は!?【魔王】?そんな奴が出現したなんて聞いてないぞ!」
《まぁ知らなくて当然だろう。
まだこの世に生まれて3ヶ月しか経っていないのだからね。
【魔王】が完全に力を付ける前にこの地をモンスターの一大生産施設…人間で言う牧場みたいな物にする予定だったのだ。
都合良く、北の奥地で高濃度の魔素を保有した侵蝕竜の死骸もあったので有り難く使わせて貰った。》
「な!?侵蝕竜は既に死んでいるのか?」
《ああ。
何なら門の外でこそこそと『隠れ蜥蜴』の素材を使って装備を作っているだろう?
それを羽織って見てくると良い。
骨と皮、巨大な水晶だけ残して後は雑兵共の餌にしてやったがな。》
隠れ蜥蜴の装備を作っている事がバレていたのは良いとして、侵蝕竜が既に死んでいると言う情報はデカイ。
要はこの【魔王】の一配下と残りのモンスターを排除すれば、旧フリアダビアでの戦いに一先ず幕を下ろせるのだから。
周囲にいる冒険者やミユキ、防壁の上にいる兵士やドワーフも同様の事を考えていると
《さて、少し話過ぎたな、皆さんに1日だけ時間をやろう。
この場所を私に引き渡すか、無駄に抗ってむざむざ命を落とすか、どっちが良「抗うに決まってんだろ!」「分かりきった事聞いてんじゃ無いわよ。」「選ぶ権利自体お前にあると思うなよ?」
周囲にいた冒険者らから次々と反抗の声が上がる。
竜人は口調を優しいものにし、周囲にいる者に諭す様に言い聞かせる。
《まぁまぁ、落ち着いて。
皆さん今まで戦闘状態だったので冷静な判断が出来ていないのでしょう。
1日熟考してどうするか決めて下さい、また明日同じ時間に来ますので身の振り方を考えてて下さいね。》
そう言って竜人が再び上空へ上がろうとすると
「全砲門、全火力竜人に向けてぶっ放せ!
絶対に逃がすなぁ!撃ち落とせぃ!」
ドワーフが全員に聞こえる程の怒声を発して指示を出す。
即座に防壁の上に設置されている大砲、バリスタから一斉射撃が開始される。
ドガン!ドガッ!ゴガン!
シュドドドドドドドドドッ!
対する竜人は、迫り来る砲弾や鋼鉄矢に動じる事無く、手を後ろに組んだまま受けきる。
ゴゴゴギゴギギギギギギギギギギンッ!!
多少当たった反動で後退するも、音や竜人の表情からはあまりダメージが入っていない様だ。
「糞!あれは本当に竜人か?砲弾まともに食らって平然と出来る個体なぞおらんじゃろ!」
苦虫を噛み潰した表情のドワーフ。
《ははは、私と蜥蜴共を一緒にしないで頂き『ドガァン!』たいな。
ん?何ですか?今の爆裂魔法は。》
竜人が涼しい顔で眼下を見下ろすと、【上級魔法使い】のガーベラが竜人に向けて手を翳していた。
「…ちっ、怯み位しなさいよ…」
《はは、御冗談を、私を怯ませたいならこれ位して貰わないと。》
そう言って手を上に翳した竜人は、手に魔力を集め始め、直径10メル程の火球を作り出す。
ギィィイイイイイイイッ!
その火球を掌の大きさまで凝縮、目が眩む様な煌々とした光の球を形作ったかと思うと、無造作に地面へと落とす。
ゴバァッ!
途端に石畳が捲れ上がり、地下墓地の一部が露出。
【上級魔法使い】のガーベラは勿論の事、全ての冒険者達が各々防御姿勢を取るも、皆悉く吹き飛ばされ、倒壊した家屋に叩き付けられる。
石畳の一部分は赤熱化し、凄まじい威力と熱量を物語っている。
破壊の跡は凄まじく、辺りには爆煙が立ち込めていた。
《せめてこれ位の火力は欲しい所…何だ、まだ説明の途中だと言うのに…
ふむ、これが上級冒険者ですか…【魔王】から聞いていた話とは違い、全く骨がありませんね…
おや?》
「ハァアアアアアッ!」ガキィンッ!
爆煙の中からミユキが飛び出し、竜人に斬り掛かる。
が、竜人は尻尾を振るい、事もなげに先端の鉤爪で受ける。
《殺る気は伝わりますが、剣のキレ、気配の断ち方がてんで駄目ですね。
何より敵に斬り掛かる際に声出してどうするんですか?
自分の位置晒してる様な物じゃないですか。》
「く…くそっ!」
《それに何ですか?この剣は。
ごてごてに飾りが付いているだけの模造刀ですか?》
そう言って竜人は受け止めた剣をつまみ、ペキンとへし折る。
《全く…この程度で私に立ち向かうとは悪足掻きが過ぎる…》
竜人が話を途中で中断し、ミユキを凝視する。
ミユキは何が起こったのか分からず少し混乱している様だ。
《これはこれは、貴女は【勇者】でしたか。
しかも【召喚勇者】とは…いやぁ知らなかったとはいえ無礼を働いて申し訳ありません。
ふむふむ、【勇者】になってまだ日も浅い様ですね。
力も無く、魔力もそこらの人間と変わらず、全く脅威とも取れない、矮小で、脆弱な存在。
これでは【魔王】と戦うには不十分過ぎる、色々と経験を積んで強くなるのですよ。
さて、これからここで虐殺を行いますので力無き者はご退場願います。》
そう言って竜人は指をパチンと弾くとミユキの足元に魔法陣が展開、即座にミユキの姿が消失した。
「おい!竜人!貴様、嬢ちゃんを何処に飛ばしよった!」
《はは、御安心を。
今はうざったい只の小娘ですが、何れは【魔王】の好敵手となられる方です。
お身体に怪我があってはいけませんので、この廃墟から南に10キロメル程離れた山中まで飛ばしました。
さて、邪魔者は居なくなりましたので抵抗を続けて下さい。
万策尽きるその時までね。》
「ん?何て言ってんだ、アイツ…」
突如旧フリアダビア上空に現れた人型の生物は、手を後ろに組んでゆっくりとではあるが街の中に降りてきた。
人型ではあるが顔はドラゴンその物といった感じで、全身を深緑の金属質な鱗で覆われ、身長は3メルもあり、腰から生えている尻尾は身長の倍はあるだろう。
尻尾の先端には鉤爪の様な刃が3本生えている。
「おい、アレって『竜人』だよな…」
「ああ…それよりも何て言ったんだ?」
「知るかよ、竜語何て喋れないぜ?」
周りの冒険者が口々に色々言っている間に教会と南門との中間地点上空、地上から5メル程の高さで静止。
《○△□✕□△○✕✕。》
再び何か言った様だが先程同様何を言っているかが皆目見当が付かない。
竜人の方もそれに気付いたのか、自身の喉をペタペタと触り始める。
ちなみにこの間、モンスターや巨大ワニは動きを止め静観していた。
《…○ー、堊ー、Aー、あー、確か一般的な言語は…これだったな。
どうだ、私の言葉が分かるか?》
「あ、アイツの言っている事が分かるぞ!
なぁ!急にここに現れたが目的は何だ?」
《何、私はこの廃墟から更に北にある土地を我が領土としている者だが、雑兵共にここを奪い落として来いと命令したのだがいつまで経っても達成されないのでな、私直々に出向いたまでだ。》
「…つまりアンタが大ボスって訳か…」
周りにいる冒険者やミユキが戦闘態勢に入る。
《私が大ボス?そんな訳無いぞ。
私は【魔王】より命を受けた只の一配下に過ぎん。》
「は!?【魔王】?そんな奴が出現したなんて聞いてないぞ!」
《まぁ知らなくて当然だろう。
まだこの世に生まれて3ヶ月しか経っていないのだからね。
【魔王】が完全に力を付ける前にこの地をモンスターの一大生産施設…人間で言う牧場みたいな物にする予定だったのだ。
都合良く、北の奥地で高濃度の魔素を保有した侵蝕竜の死骸もあったので有り難く使わせて貰った。》
「な!?侵蝕竜は既に死んでいるのか?」
《ああ。
何なら門の外でこそこそと『隠れ蜥蜴』の素材を使って装備を作っているだろう?
それを羽織って見てくると良い。
骨と皮、巨大な水晶だけ残して後は雑兵共の餌にしてやったがな。》
隠れ蜥蜴の装備を作っている事がバレていたのは良いとして、侵蝕竜が既に死んでいると言う情報はデカイ。
要はこの【魔王】の一配下と残りのモンスターを排除すれば、旧フリアダビアでの戦いに一先ず幕を下ろせるのだから。
周囲にいる冒険者やミユキ、防壁の上にいる兵士やドワーフも同様の事を考えていると
《さて、少し話過ぎたな、皆さんに1日だけ時間をやろう。
この場所を私に引き渡すか、無駄に抗ってむざむざ命を落とすか、どっちが良「抗うに決まってんだろ!」「分かりきった事聞いてんじゃ無いわよ。」「選ぶ権利自体お前にあると思うなよ?」
周囲にいた冒険者らから次々と反抗の声が上がる。
竜人は口調を優しいものにし、周囲にいる者に諭す様に言い聞かせる。
《まぁまぁ、落ち着いて。
皆さん今まで戦闘状態だったので冷静な判断が出来ていないのでしょう。
1日熟考してどうするか決めて下さい、また明日同じ時間に来ますので身の振り方を考えてて下さいね。》
そう言って竜人が再び上空へ上がろうとすると
「全砲門、全火力竜人に向けてぶっ放せ!
絶対に逃がすなぁ!撃ち落とせぃ!」
ドワーフが全員に聞こえる程の怒声を発して指示を出す。
即座に防壁の上に設置されている大砲、バリスタから一斉射撃が開始される。
ドガン!ドガッ!ゴガン!
シュドドドドドドドドドッ!
対する竜人は、迫り来る砲弾や鋼鉄矢に動じる事無く、手を後ろに組んだまま受けきる。
ゴゴゴギゴギギギギギギギギギギンッ!!
多少当たった反動で後退するも、音や竜人の表情からはあまりダメージが入っていない様だ。
「糞!あれは本当に竜人か?砲弾まともに食らって平然と出来る個体なぞおらんじゃろ!」
苦虫を噛み潰した表情のドワーフ。
《ははは、私と蜥蜴共を一緒にしないで頂き『ドガァン!』たいな。
ん?何ですか?今の爆裂魔法は。》
竜人が涼しい顔で眼下を見下ろすと、【上級魔法使い】のガーベラが竜人に向けて手を翳していた。
「…ちっ、怯み位しなさいよ…」
《はは、御冗談を、私を怯ませたいならこれ位して貰わないと。》
そう言って手を上に翳した竜人は、手に魔力を集め始め、直径10メル程の火球を作り出す。
ギィィイイイイイイイッ!
その火球を掌の大きさまで凝縮、目が眩む様な煌々とした光の球を形作ったかと思うと、無造作に地面へと落とす。
ゴバァッ!
途端に石畳が捲れ上がり、地下墓地の一部が露出。
【上級魔法使い】のガーベラは勿論の事、全ての冒険者達が各々防御姿勢を取るも、皆悉く吹き飛ばされ、倒壊した家屋に叩き付けられる。
石畳の一部分は赤熱化し、凄まじい威力と熱量を物語っている。
破壊の跡は凄まじく、辺りには爆煙が立ち込めていた。
《せめてこれ位の火力は欲しい所…何だ、まだ説明の途中だと言うのに…
ふむ、これが上級冒険者ですか…【魔王】から聞いていた話とは違い、全く骨がありませんね…
おや?》
「ハァアアアアアッ!」ガキィンッ!
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が、竜人は尻尾を振るい、事もなげに先端の鉤爪で受ける。
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ごてごてに飾りが付いているだけの模造刀ですか?》
そう言って竜人は受け止めた剣をつまみ、ペキンとへし折る。
《全く…この程度で私に立ち向かうとは悪足掻きが過ぎる…》
竜人が話を途中で中断し、ミユキを凝視する。
ミユキは何が起こったのか分からず少し混乱している様だ。
《これはこれは、貴女は【勇者】でしたか。
しかも【召喚勇者】とは…いやぁ知らなかったとはいえ無礼を働いて申し訳ありません。
ふむふむ、【勇者】になってまだ日も浅い様ですね。
力も無く、魔力もそこらの人間と変わらず、全く脅威とも取れない、矮小で、脆弱な存在。
これでは【魔王】と戦うには不十分過ぎる、色々と経験を積んで強くなるのですよ。
さて、これからここで虐殺を行いますので力無き者はご退場願います。》
そう言って竜人は指をパチンと弾くとミユキの足元に魔法陣が展開、即座にミユキの姿が消失した。
「おい!竜人!貴様、嬢ちゃんを何処に飛ばしよった!」
《はは、御安心を。
今はうざったい只の小娘ですが、何れは【魔王】の好敵手となられる方です。
お身体に怪我があってはいけませんので、この廃墟から南に10キロメル程離れた山中まで飛ばしました。
さて、邪魔者は居なくなりましたので抵抗を続けて下さい。
万策尽きるその時までね。》
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