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王都編
冒険者ギルド
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「え~っと、冒険者ギルドは…あ、ここか。」
通りをズンズンと進んでいたノアは、一際大きい建物の前で立ち止まる。
構造はオードゥスのギルドと殆ど同じで2階建てではあるが、横にデカい。
中に入ると、カウンターが3つ設置されており、ノアと同年代とおぼしき冒険者達は一番右のカウンターにたむろしている。
どうやら各カウンターは手前から上級・中級・新人と言う風に分かれている様だ。
そして各カウンター横にはクエストボードが設置されており、冒険者のランクに見合った依頼が貼り出されている。
職員は各カウンターに2名ずつ、その奥で書類等の業務を各3名体制で行っていた。
ノアは右奥のカウンターの方へと向かう。
そこには3人パーティが2組と6人パーティが1組いた。
1人で訪れたノアに各々視線を送りつつも直ぐに新人用のクエストボードを確認していた。
ノアがカウンター前に立つと職員の女性が対応してくれた。
「いらっしゃいませ、本日はどういった御用件でしょうか。」
「オードゥスで冒険者カード作ったんですけど、それの更新に。
あと、金細工・彫金加工ギルドの依頼を受けに来ました。」
ノアが冒険者カードを取り出しつつ先程の依頼書も提出する。
「申し訳ありません、この依頼は中級冒険者かレベル5の冒険者が対象となりますが…」
「取り敢えず更新してみて下さい。
恐らく大丈夫なハズなので。」
そう言われた職員は、渋々と言った感じでカウンターにある水晶に冒険者カードを通す。
すると間も無く職員の顔色が変わり、1度水晶からカードを外して、レベル表記を確認。
再度カードを通して再更新を行っている。
すると周りにいた冒険者も何事かとノアの方を注視している。
カウンター内の職員達は水晶にカードを通しては頭を捻り、うんうん唸っていた。
リーンリーン…
1人の職員がカウンターに置いてあった鈴を鳴らす、すると2階から椅子を引く様な音が聞こえる。どうやら上司を呼んだ様だ。
(そう言えばオードゥスでもこんな流れだったなぁ…)
等と思い出に浸っていると、ガチャリと音が鳴り2階の部屋からパタパタと足音が聞こえる。
どんな人物かな?
と考えていたが姿を見た途端思考が停止した。
「何じゃ!わらわは書類整理で忙しいのじゃぞ!
冒険者カードの更新位で呼ぶでないわ!」
『ぷんすこ』と言う擬音が似合いそうな、10才位で頭の両側に角が生えた女の子が腕を振って階段を下りてきた。
突然の事に固まっていたが、ノアだけでなく周囲の冒険者も2階から下りてきた人物を見て固まっていた。
その女の子はカウンター横の仕切りを潜ってカウンター内へと入る。
その際、女の子の腰辺りを見ると、自身の身長位はあろうかという位の長い尻尾を生やしていた。
尻尾の感じからして数日前に戦ったシエストラバードを彷彿とした為、竜人では?と仮定した。
「すみませんギルド長…ちょっと見て貰いたい物が…」
「「「「ギルド長!?」」」」
ノアも流石に驚いたが、周囲の冒険者達とは違い叫びたくなる衝動を心の中に止める事に成功した。
「ん?わらわはこの冒険者ギルドのギルド長じゃが何か文句あるかの?」
「のじゃロリだ!」
「すげぇ!俺初めて見た本物ののじゃロリ!」
「可愛い~!」
「うっさいわ!見た目で判断するでないわ!
わらわはこれでも340歳の竜人じゃ!」
「のじゃババアだ!」
「のじゃバ…それってただのババアじゃね?」
「どっちにしろ可愛い~!」
「ババア言うんじゃ無いわ!ピチピチの340歳じゃ!」
(ピチピチの340歳…?どう反応すれば良いのかな…)
喚き散らすギルド長を抱き抱え、何とか落ち着かせた職員達のお陰で漸く話が進んだのは、それから数分後の事だった。
「ギルド長、こちらです。」
「うむ。」
職員の女性に抱っこされ、ギルド長が水晶を覗き込む。
「このカードの持ち主は…お主かや?
ちょっち、近う寄れ。」
のじゃロリギルド長に呼ばれてカウンター前に立つ。
「わっちの眼ぇを良く見といてくりゃれ?」
「はい。」
ノアの目を凝視する、のじゃロリギルド長。
瞳を確認すると爬虫類の様な眼をしているので竜人と見て間違い無いだろう。
「ふっ、ははは…」
「ど、どうされました?ギルド長…?」
暫くノアの目を凝視していたのじゃロリギルド長が突然笑い出した為、困惑する一同。
「あ~あ。ふふ、悪い悪い。
安心せい、わらわの竜眼で見たんじゃ、この坊やは『本物』じゃ。
偽装、誇張、何もありゃせんわ。」
「ほ、本当ですか!?」
職員達が驚きの表情をするが、のじゃロリギルド長は気にせずノアに話を続ける。
「ああ。
じゃが主よ、わらわの竜眼を持ってしても正体の分からん『奴』を連れとるの?
何じゃソイツは?」
「教えたくない、と言ったらどうしますか?」
「ふ、安心せい、無理には聞かんよ。
そうか、最近御上が騒がしかったが、お主がその張本人であったか。」
のじゃロリギルド長が色々と喋りそうだったので、他の冒険者達には背を向ける形でカウンターに手を付け、職員達の方に向き直る。
『どこまで見たかは知らんが、余計な事は周りに人がいない時に頼むよ。』
目が赤黒く染まり、表に『俺』を出したノアがお願いする。
「ふふ、【鬼神】の二つ名に恥じない威圧感じゃな。
了解したのでその状態を解除してはくれんかのぅ?職員が皆強張ってしもうとるんじゃ。」
『ああ、すまないな。』
直ぐ様赤黒いオーラを霧散させた所、のじゃロリギルド長がノアの肩をバシバシ叩く。
「いやぁ、時間掛かってしもうて申し訳無かったのぅ。
カードの更新は一先ず終わりじゃ、それと何か依頼を受けに来たんじゃろう?見せてみぃ。」
ノアから依頼書を受け取った、のじゃロリギルド長はサラッと一読した後
「うん、お主なら大丈夫じゃな。受理!」
『ペッタンコ』とカウンターにあった受理印を依頼書に押す。
「えらく簡単ですね。」
「ふふん、わらわの竜眼は対象の強さもある程度分かるからのぅ。
お主、新人冒険者ながら上級冒険者クラスは余裕であるから問題無しじゃ。」
「ありがとうございました。
それでは依頼主の所に行って来ますね。」
ノアが冒険者を出ようとすると、再びのじゃロリギルド長に呼ばれる。
「あ、そうじゃお主、もちょっと待つが良い。
もう一度近う寄るのじゃ。」
ノアが近付くと、<聞き耳>持ちで無いと聞こえない程の声量で話し始める。
<お主が受けた依頼じゃがな、恐らく他のギルドの依頼と被る部分が多いでの、もしかしたら合同での依頼を持ち掛けられるかも知れん。
そうなった場合、各ギルドからわらわの所に話をつけに来いと伝えておくれ。>
「はい、分かりました。」
<あとな、一応お主は『新人冒険者』じゃ。
この手の依頼を受ける際は相応のカウンターに向かわなければならんが、お主に限り全ての依頼をここで受けれる様、皆に話をつけておこう。>
「変に目を付けられたくなかったので助かります。」
「うむ、話は以上じゃ、依頼人の所に行って来るが良いぞ。」
「色々と便宜を図ってくれてありがとうございます。
そう言えば名前を聞いていなかったので教えて頂いてもよろしいでしょうか?」
「ああ、スマンスマン、わらわは冒険者ギルド長のジャロルじゃ。」
「のじゃロリって名前だったんですね?」
「区切りを間違うでないわ!
ギルド長の"ジャロル"!ジャーロールじゃ!」
通りをズンズンと進んでいたノアは、一際大きい建物の前で立ち止まる。
構造はオードゥスのギルドと殆ど同じで2階建てではあるが、横にデカい。
中に入ると、カウンターが3つ設置されており、ノアと同年代とおぼしき冒険者達は一番右のカウンターにたむろしている。
どうやら各カウンターは手前から上級・中級・新人と言う風に分かれている様だ。
そして各カウンター横にはクエストボードが設置されており、冒険者のランクに見合った依頼が貼り出されている。
職員は各カウンターに2名ずつ、その奥で書類等の業務を各3名体制で行っていた。
ノアは右奥のカウンターの方へと向かう。
そこには3人パーティが2組と6人パーティが1組いた。
1人で訪れたノアに各々視線を送りつつも直ぐに新人用のクエストボードを確認していた。
ノアがカウンター前に立つと職員の女性が対応してくれた。
「いらっしゃいませ、本日はどういった御用件でしょうか。」
「オードゥスで冒険者カード作ったんですけど、それの更新に。
あと、金細工・彫金加工ギルドの依頼を受けに来ました。」
ノアが冒険者カードを取り出しつつ先程の依頼書も提出する。
「申し訳ありません、この依頼は中級冒険者かレベル5の冒険者が対象となりますが…」
「取り敢えず更新してみて下さい。
恐らく大丈夫なハズなので。」
そう言われた職員は、渋々と言った感じでカウンターにある水晶に冒険者カードを通す。
すると間も無く職員の顔色が変わり、1度水晶からカードを外して、レベル表記を確認。
再度カードを通して再更新を行っている。
すると周りにいた冒険者も何事かとノアの方を注視している。
カウンター内の職員達は水晶にカードを通しては頭を捻り、うんうん唸っていた。
リーンリーン…
1人の職員がカウンターに置いてあった鈴を鳴らす、すると2階から椅子を引く様な音が聞こえる。どうやら上司を呼んだ様だ。
(そう言えばオードゥスでもこんな流れだったなぁ…)
等と思い出に浸っていると、ガチャリと音が鳴り2階の部屋からパタパタと足音が聞こえる。
どんな人物かな?
と考えていたが姿を見た途端思考が停止した。
「何じゃ!わらわは書類整理で忙しいのじゃぞ!
冒険者カードの更新位で呼ぶでないわ!」
『ぷんすこ』と言う擬音が似合いそうな、10才位で頭の両側に角が生えた女の子が腕を振って階段を下りてきた。
突然の事に固まっていたが、ノアだけでなく周囲の冒険者も2階から下りてきた人物を見て固まっていた。
その女の子はカウンター横の仕切りを潜ってカウンター内へと入る。
その際、女の子の腰辺りを見ると、自身の身長位はあろうかという位の長い尻尾を生やしていた。
尻尾の感じからして数日前に戦ったシエストラバードを彷彿とした為、竜人では?と仮定した。
「すみませんギルド長…ちょっと見て貰いたい物が…」
「「「「ギルド長!?」」」」
ノアも流石に驚いたが、周囲の冒険者達とは違い叫びたくなる衝動を心の中に止める事に成功した。
「ん?わらわはこの冒険者ギルドのギルド長じゃが何か文句あるかの?」
「のじゃロリだ!」
「すげぇ!俺初めて見た本物ののじゃロリ!」
「可愛い~!」
「うっさいわ!見た目で判断するでないわ!
わらわはこれでも340歳の竜人じゃ!」
「のじゃババアだ!」
「のじゃバ…それってただのババアじゃね?」
「どっちにしろ可愛い~!」
「ババア言うんじゃ無いわ!ピチピチの340歳じゃ!」
(ピチピチの340歳…?どう反応すれば良いのかな…)
喚き散らすギルド長を抱き抱え、何とか落ち着かせた職員達のお陰で漸く話が進んだのは、それから数分後の事だった。
「ギルド長、こちらです。」
「うむ。」
職員の女性に抱っこされ、ギルド長が水晶を覗き込む。
「このカードの持ち主は…お主かや?
ちょっち、近う寄れ。」
のじゃロリギルド長に呼ばれてカウンター前に立つ。
「わっちの眼ぇを良く見といてくりゃれ?」
「はい。」
ノアの目を凝視する、のじゃロリギルド長。
瞳を確認すると爬虫類の様な眼をしているので竜人と見て間違い無いだろう。
「ふっ、ははは…」
「ど、どうされました?ギルド長…?」
暫くノアの目を凝視していたのじゃロリギルド長が突然笑い出した為、困惑する一同。
「あ~あ。ふふ、悪い悪い。
安心せい、わらわの竜眼で見たんじゃ、この坊やは『本物』じゃ。
偽装、誇張、何もありゃせんわ。」
「ほ、本当ですか!?」
職員達が驚きの表情をするが、のじゃロリギルド長は気にせずノアに話を続ける。
「ああ。
じゃが主よ、わらわの竜眼を持ってしても正体の分からん『奴』を連れとるの?
何じゃソイツは?」
「教えたくない、と言ったらどうしますか?」
「ふ、安心せい、無理には聞かんよ。
そうか、最近御上が騒がしかったが、お主がその張本人であったか。」
のじゃロリギルド長が色々と喋りそうだったので、他の冒険者達には背を向ける形でカウンターに手を付け、職員達の方に向き直る。
『どこまで見たかは知らんが、余計な事は周りに人がいない時に頼むよ。』
目が赤黒く染まり、表に『俺』を出したノアがお願いする。
「ふふ、【鬼神】の二つ名に恥じない威圧感じゃな。
了解したのでその状態を解除してはくれんかのぅ?職員が皆強張ってしもうとるんじゃ。」
『ああ、すまないな。』
直ぐ様赤黒いオーラを霧散させた所、のじゃロリギルド長がノアの肩をバシバシ叩く。
「いやぁ、時間掛かってしもうて申し訳無かったのぅ。
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「うん、お主なら大丈夫じゃな。受理!」
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「えらく簡単ですね。」
「ふふん、わらわの竜眼は対象の強さもある程度分かるからのぅ。
お主、新人冒険者ながら上級冒険者クラスは余裕であるから問題無しじゃ。」
「ありがとうございました。
それでは依頼主の所に行って来ますね。」
ノアが冒険者を出ようとすると、再びのじゃロリギルド長に呼ばれる。
「あ、そうじゃお主、もちょっと待つが良い。
もう一度近う寄るのじゃ。」
ノアが近付くと、<聞き耳>持ちで無いと聞こえない程の声量で話し始める。
<お主が受けた依頼じゃがな、恐らく他のギルドの依頼と被る部分が多いでの、もしかしたら合同での依頼を持ち掛けられるかも知れん。
そうなった場合、各ギルドからわらわの所に話をつけに来いと伝えておくれ。>
「はい、分かりました。」
<あとな、一応お主は『新人冒険者』じゃ。
この手の依頼を受ける際は相応のカウンターに向かわなければならんが、お主に限り全ての依頼をここで受けれる様、皆に話をつけておこう。>
「変に目を付けられたくなかったので助かります。」
「うむ、話は以上じゃ、依頼人の所に行って来るが良いぞ。」
「色々と便宜を図ってくれてありがとうございます。
そう言えば名前を聞いていなかったので教えて頂いてもよろしいでしょうか?」
「ああ、スマンスマン、わらわは冒険者ギルド長のジャロルじゃ。」
「のじゃロリって名前だったんですね?」
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ギルド長の"ジャロル"!ジャーロールじゃ!」
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