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王都編
尚も襲撃者の正体は不明
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「…報告します。
対象は商人のジョーと会っていた模様。
ですが会話の聞き取りは、先程襲撃を受けた者との入れ替えで不可。
その後監視を続けていた3人共襲撃を受け、被害は合計で4人、尚も襲撃者の正体は不明との事です。」
「何故誰も姿を見ておらんのだ!貴様らはそれでも精鋭か?」
「面目ありません。これより1班2人体制で監視を続けます。」
「増員するのは構わんが気取られるなよ!」
「勿論です。」
(あ、増えた。今度は2人一組か…)
(『チマチマやるより纏まってくれた方が処理しやすくて良いんじゃないか?』)
(…もしかしなくても、これが御前試合まで続くのか?)
(『だと良いけどな。』)
(…もーやだ。
何で飯食ってる所を監視されなけりゃならないんだ…)
ノアは屋台で蕎麦を啜っていたが、先程から<気配感知>に度々引っ掛かる監視の者からの反応にイライラしていた。
「おっちゃん、ごちそうさま。」
「おぅ、良い食いっぷりだったな坊主、また来な。」
ノアは屋台のおっちゃんに礼をして屋台を離れると、屋台脇の路地裏に姿を消す。
(えーっと、この先の丁字路突き当たりの左路地に2人…か。)
ノアは<忍び足>と<壁走り>を発動。
音も無く壁を駆け上がり、監視2人の直上へ移動しつつ、太ももの刺突武器を引き抜き、2人の背後へと投げる。
ガツッ!「「!?」」
刺突武器が地面に突き立つのと一拍ずらしてノアが2人の真上から落下。
「ぎゅっ!?」ズシャッ!
荒鬼神を提げたノアの重さは凄まじく、1人はそのまま押し潰され、もう1人が気付いた頃には首に腕を掛けられ、首投げをされて地面に叩き付けられる。
がっ!ドシンッ!「うごっ!?」
「さーてー、さてさて~」
ノアは倒した監視の懐を漁る。
「うーん…他のと変わらず、護身用の武器以外身元が分かる様な物は無し、か。
こちらは…お、良さげな物をお持ちで…
ん?ここに追っ手が4人程集まって来るな…
ちょ~っと借りますよ~。」
ノアは倒した監視の男から装束を剥ぎ、その場に大の字に寝転ぶ。
ダダダ…
「くそっ!またやられた!」
「探せ、まだ襲撃されてからそんなに経っていないハズだ!」
「あれ?こいつ装束剥ぎ取られて…と言うか何で3人居『ガシッ!』『ガシッ!』
違和感に気付いた男含め、近くにいた追っ手の足首を掴んで引き倒す。
ゴッ!「うがっ!?」
ガツッ!「ぎっ!?」
後頭部を強かに打ち付けた男は直ぐに気絶したが、ノアは気にせず振り回して右側に突っ立っていた男に投げ付けて纏めて吹き飛ばすと、反対側へ向けて残りの男を投げ付ける。
「くっ!?」
しかし、これを回避した追っ手は徐に口に笛を咥え
ピィィイイイイイッー!「げっ!」
この笛の音を聞き付けた追っ手だろうか<気配感知>に全方位から接近する20人程の反応を確認。
バサッ!「おわっ!?」
装束を脱ぎ捨てたノアは、笛を鳴らした男の視界を塞ぐと、前方へ思いっ切り前蹴りを繰り出す。
蹴られた男は勢いそのままに20メル程吹き飛ばされ、強かに地面を転がって行った。
「ここだ!」
「ここから聞こえたぞ!」
「誰か居るぞ!」
などの声が聞こえ、建物の上や各路地から追っ手が集まりつつあった。
ノアはアイテムボックスからある物を2つ取り出し、1つを地面に叩き付ける。
パリンッ!シュパァッ!
「「「うぉわっ!」」」「ま、眩しい!」
ノアはこうざんで拾った蓄光石を地面に叩き付け、即席の目眩ましを発生させ、追っ手の目を眩ます。
その隙に足元に出来た影に入りつつ、アイテムボックスから取り出したもう1つの物を周囲にばら蒔き、最後に生活魔法で着火する。
ぼわっ!「「「うわっ熱っちぃ!!」」」
追っ手の者達からは見えていないが、ノアは影の中に姿を隠す際、追っ手達に手を振りながら去っていった。
「おい!何だ今の光と音は!?」
「げ、現在確認中です…」
「ええい!お前達も現場に行って状況確認に行って来い!」
「し、しかし我々はスロア様の護衛…」
「構わん!自分の身位自分で守れるわ!」
「か、畏まりました…」
自身の護衛を送り出したスロアは、グシャグシャと頭を掻きながらドカリと席に座る。
「チッ!全く、使えん奴らだ!」
スロアは先程発生した光と音の方向を見ながら腕と足を組み、舌打ちをする。
「おや?スロアさん、そんなにイラついてどうしましたか?」
ビクッ「ぬっ!?」
突然背後から聞こえた声に体を強ばらせたスロアは、飛び退く様に立ち上がり、声の主の方へと向く。
「なん、だ、き、【鬼神】の少年か!!」
「ああ…驚かすつもりは無かったのですが、すいません。」
背後から現れたノアは何やら手を擦りながらスタスタとスロアの元へと歩いてくる。
「な、何、丁度部下が仕事でやらかした様なのでな、叱り付けていた所だったんだ…」
スロアは監視対象のノアが突然現れた事に驚きつつも何とか平静を保とうとする。が
「ああ、僕の監視を言い付けていた部下の事ですよね?
しょーじき見られ続けるのは腹立たしいのでこちらで処理しましたよ。」
このノアの発言に目の色を変えるスロア。
「な、何を…?」
「知らばっくれても無駄ですよ?
この街に何人呼んでるか分かりませんが、全員に口頭で呼び寄せる事は不可能でしょ?
そしたら追っ手の内の1人がこんな書状を持っていましたよ。
ご丁寧に封蝋まで付いた奴がね。」
ノアがさっき押収した書状をキエフへ見せ付ける。
「あ、ぐっ…」
動かぬ証拠を見せ付けられたスロアではあるが、ノアは気にせず話を続ける。
「まぁ1回目は大目に見ます、これに懲りて部下を退かせて下さい。
但し、2回目はありませんよ?」
「ぬ、ぐぐぐ…」
「まぁ先程の部下達は暫く使い物にならないでしょうしね。」
「な、何!?」
~数分前の路地裏~
ぼわっ!「「「うわっ熱っちぃ!!」」」
目も眩む様な光の後に音が響き、辺りに白煙が立ち込める。
「何だ!?爆裂魔法か!?」
「いや!違…うわっ!臭ぇっ!?」
「おえぇ…何て臭いだ…鼻が曲がる…」
「皆、散れ!こんな臭いじゃ直ぐに人が集まってくる!一旦散れー!」
音もそうだが辺りにはとんでもない臭いが立ち込め、とてもじゃないが監視を続ける余裕は無い。
周囲は騒がしくなり、人が集まってくる気配を感じた追っ手共は散り散りになる。が
「くそっ!今の爆発(?)でこの臭いが装束に沁み付いちまった!」
「このまま戻ってもスロア様の位置がばれる、無事な者はスロア様の元へ戻り、他は街の外に出ろ!」
「くっくっく…今頃僕特製の『ハナマガリ煙幕』で彼等は大騒ぎでしょうね。
きちんと処理しないと三日三晩は臭い取れませんよ。」
ノア使用した『ハナマガリ煙幕』は、【彫金加工】【料理人】ギルドの面々と鉱山へ向かう途中に採取した物を使用。
そしてノアがこの場に現れる時に手を擦っていたのは、手に付いた『ハナマガリ煙幕』の臭いを取る為に同じく採取していた『クサミトリクサ』を手に揉み込んでいたのだ。
「という訳でこのまま引き下がるなら許しますし、更に色々投入してくるなら容赦しませんよ?」
ノアは証拠の書状をヒラヒラとさせながらキエフに告げ、これまたヒラヒラと手を振ってその場を後にした。
スタッ「ス、スロア様…」
少ししてその場に追っ手達が戻って来たが、鬼の形相のスロアが部下を睨み付ける。
「この能無し共め!まんまと罠に嵌まりおって!
1回目は大目に見るだと?エルニストラ王みたいな事を言いおってぇ!
貴様らぁ!私の邸宅にいる部下や警備を全てここに呼び寄せろ!」
「す、全てですか…?」
「私が全てと言えば全てだ!さっさと動け馬鹿者がぁっ!」
今後の事を思うと、ここで引き下がっていれば良かった物を…
対象は商人のジョーと会っていた模様。
ですが会話の聞き取りは、先程襲撃を受けた者との入れ替えで不可。
その後監視を続けていた3人共襲撃を受け、被害は合計で4人、尚も襲撃者の正体は不明との事です。」
「何故誰も姿を見ておらんのだ!貴様らはそれでも精鋭か?」
「面目ありません。これより1班2人体制で監視を続けます。」
「増員するのは構わんが気取られるなよ!」
「勿論です。」
(あ、増えた。今度は2人一組か…)
(『チマチマやるより纏まってくれた方が処理しやすくて良いんじゃないか?』)
(…もしかしなくても、これが御前試合まで続くのか?)
(『だと良いけどな。』)
(…もーやだ。
何で飯食ってる所を監視されなけりゃならないんだ…)
ノアは屋台で蕎麦を啜っていたが、先程から<気配感知>に度々引っ掛かる監視の者からの反応にイライラしていた。
「おっちゃん、ごちそうさま。」
「おぅ、良い食いっぷりだったな坊主、また来な。」
ノアは屋台のおっちゃんに礼をして屋台を離れると、屋台脇の路地裏に姿を消す。
(えーっと、この先の丁字路突き当たりの左路地に2人…か。)
ノアは<忍び足>と<壁走り>を発動。
音も無く壁を駆け上がり、監視2人の直上へ移動しつつ、太ももの刺突武器を引き抜き、2人の背後へと投げる。
ガツッ!「「!?」」
刺突武器が地面に突き立つのと一拍ずらしてノアが2人の真上から落下。
「ぎゅっ!?」ズシャッ!
荒鬼神を提げたノアの重さは凄まじく、1人はそのまま押し潰され、もう1人が気付いた頃には首に腕を掛けられ、首投げをされて地面に叩き付けられる。
がっ!ドシンッ!「うごっ!?」
「さーてー、さてさて~」
ノアは倒した監視の懐を漁る。
「うーん…他のと変わらず、護身用の武器以外身元が分かる様な物は無し、か。
こちらは…お、良さげな物をお持ちで…
ん?ここに追っ手が4人程集まって来るな…
ちょ~っと借りますよ~。」
ノアは倒した監視の男から装束を剥ぎ、その場に大の字に寝転ぶ。
ダダダ…
「くそっ!またやられた!」
「探せ、まだ襲撃されてからそんなに経っていないハズだ!」
「あれ?こいつ装束剥ぎ取られて…と言うか何で3人居『ガシッ!』『ガシッ!』
違和感に気付いた男含め、近くにいた追っ手の足首を掴んで引き倒す。
ゴッ!「うがっ!?」
ガツッ!「ぎっ!?」
後頭部を強かに打ち付けた男は直ぐに気絶したが、ノアは気にせず振り回して右側に突っ立っていた男に投げ付けて纏めて吹き飛ばすと、反対側へ向けて残りの男を投げ付ける。
「くっ!?」
しかし、これを回避した追っ手は徐に口に笛を咥え
ピィィイイイイイッー!「げっ!」
この笛の音を聞き付けた追っ手だろうか<気配感知>に全方位から接近する20人程の反応を確認。
バサッ!「おわっ!?」
装束を脱ぎ捨てたノアは、笛を鳴らした男の視界を塞ぐと、前方へ思いっ切り前蹴りを繰り出す。
蹴られた男は勢いそのままに20メル程吹き飛ばされ、強かに地面を転がって行った。
「ここだ!」
「ここから聞こえたぞ!」
「誰か居るぞ!」
などの声が聞こえ、建物の上や各路地から追っ手が集まりつつあった。
ノアはアイテムボックスからある物を2つ取り出し、1つを地面に叩き付ける。
パリンッ!シュパァッ!
「「「うぉわっ!」」」「ま、眩しい!」
ノアはこうざんで拾った蓄光石を地面に叩き付け、即席の目眩ましを発生させ、追っ手の目を眩ます。
その隙に足元に出来た影に入りつつ、アイテムボックスから取り出したもう1つの物を周囲にばら蒔き、最後に生活魔法で着火する。
ぼわっ!「「「うわっ熱っちぃ!!」」」
追っ手の者達からは見えていないが、ノアは影の中に姿を隠す際、追っ手達に手を振りながら去っていった。
「おい!何だ今の光と音は!?」
「げ、現在確認中です…」
「ええい!お前達も現場に行って状況確認に行って来い!」
「し、しかし我々はスロア様の護衛…」
「構わん!自分の身位自分で守れるわ!」
「か、畏まりました…」
自身の護衛を送り出したスロアは、グシャグシャと頭を掻きながらドカリと席に座る。
「チッ!全く、使えん奴らだ!」
スロアは先程発生した光と音の方向を見ながら腕と足を組み、舌打ちをする。
「おや?スロアさん、そんなにイラついてどうしましたか?」
ビクッ「ぬっ!?」
突然背後から聞こえた声に体を強ばらせたスロアは、飛び退く様に立ち上がり、声の主の方へと向く。
「なん、だ、き、【鬼神】の少年か!!」
「ああ…驚かすつもりは無かったのですが、すいません。」
背後から現れたノアは何やら手を擦りながらスタスタとスロアの元へと歩いてくる。
「な、何、丁度部下が仕事でやらかした様なのでな、叱り付けていた所だったんだ…」
スロアは監視対象のノアが突然現れた事に驚きつつも何とか平静を保とうとする。が
「ああ、僕の監視を言い付けていた部下の事ですよね?
しょーじき見られ続けるのは腹立たしいのでこちらで処理しましたよ。」
このノアの発言に目の色を変えるスロア。
「な、何を…?」
「知らばっくれても無駄ですよ?
この街に何人呼んでるか分かりませんが、全員に口頭で呼び寄せる事は不可能でしょ?
そしたら追っ手の内の1人がこんな書状を持っていましたよ。
ご丁寧に封蝋まで付いた奴がね。」
ノアがさっき押収した書状をキエフへ見せ付ける。
「あ、ぐっ…」
動かぬ証拠を見せ付けられたスロアではあるが、ノアは気にせず話を続ける。
「まぁ1回目は大目に見ます、これに懲りて部下を退かせて下さい。
但し、2回目はありませんよ?」
「ぬ、ぐぐぐ…」
「まぁ先程の部下達は暫く使い物にならないでしょうしね。」
「な、何!?」
~数分前の路地裏~
ぼわっ!「「「うわっ熱っちぃ!!」」」
目も眩む様な光の後に音が響き、辺りに白煙が立ち込める。
「何だ!?爆裂魔法か!?」
「いや!違…うわっ!臭ぇっ!?」
「おえぇ…何て臭いだ…鼻が曲がる…」
「皆、散れ!こんな臭いじゃ直ぐに人が集まってくる!一旦散れー!」
音もそうだが辺りにはとんでもない臭いが立ち込め、とてもじゃないが監視を続ける余裕は無い。
周囲は騒がしくなり、人が集まってくる気配を感じた追っ手共は散り散りになる。が
「くそっ!今の爆発(?)でこの臭いが装束に沁み付いちまった!」
「このまま戻ってもスロア様の位置がばれる、無事な者はスロア様の元へ戻り、他は街の外に出ろ!」
「くっくっく…今頃僕特製の『ハナマガリ煙幕』で彼等は大騒ぎでしょうね。
きちんと処理しないと三日三晩は臭い取れませんよ。」
ノア使用した『ハナマガリ煙幕』は、【彫金加工】【料理人】ギルドの面々と鉱山へ向かう途中に採取した物を使用。
そしてノアがこの場に現れる時に手を擦っていたのは、手に付いた『ハナマガリ煙幕』の臭いを取る為に同じく採取していた『クサミトリクサ』を手に揉み込んでいたのだ。
「という訳でこのまま引き下がるなら許しますし、更に色々投入してくるなら容赦しませんよ?」
ノアは証拠の書状をヒラヒラとさせながらキエフに告げ、これまたヒラヒラと手を振ってその場を後にした。
スタッ「ス、スロア様…」
少ししてその場に追っ手達が戻って来たが、鬼の形相のスロアが部下を睨み付ける。
「この能無し共め!まんまと罠に嵌まりおって!
1回目は大目に見るだと?エルニストラ王みたいな事を言いおってぇ!
貴様らぁ!私の邸宅にいる部下や警備を全てここに呼び寄せろ!」
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「私が全てと言えば全てだ!さっさと動け馬鹿者がぁっ!」
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