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王都編
力を欲したコモン
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力を欲したコモンが高らかに声を上げた直後、ガクンと体が震え、苦しみだした。
「がっ!?…ごぁああっ…」
(『何だ、アイツ。勝手に宣言して勝手に苦しみだしたが…』)
(このまま勝手に自滅してくれると助かるんだがな…)
そんな願いは叶わず、コモンの体が徐々に変化していく。
背骨に沿って背鰭の様な物が生え、背中から4本の触手が生える。
よく見ると、触手の先端に口の様な器官が見える。
更に手足は一時的に大きく、太く発達するが、メキメキと音を立てて圧縮。
筋量を維持しつつ、細く、しなやかに変化し、金属の様に光沢がある。
まるで鱗の様だ。だが手足の先に生える爪は凶悪で、1本の長さが20セメルはあるだろうし、見ただけで切れ味の程が窺える。
更に腰からは太く、3メルはあろう長さの尻尾が生えてくる。
これも表面は金属の様な光沢を放ち、攻撃をまともに食らえばタダで済まない事が窺える。
「がぁあぁっ!?止めろ!私はお前の主人…だぞ…
何故私を除外しようとする…」
未だ苦しむコモンを見て『俺』が声を上げる。
(『ははーん、なる程な。』)
(何か分かったのか?)
(『当たってるか確証は無いが、奴は力を欲しているよな?
力を手に入れる方法は色々ある。例えば俺と『主』みたいに共に切磋琢磨していく方法。
ただこれには時間が掛かる。
今この場で他を圧倒する程の力を手に入れるのに手っ取り早い方法は何かっつったら、中にいる存在が表に出てくるのが一番だ。
つまり…』)
(なる程、『造魔核』に使われた存在が主導権を握ろうとしてるんだな?)
(『そういう事。
簡単な事だろ?中の奴が強ぇなら入れ替わりゃ良いんだ。
俺はそこら辺の手続きはしっかりしてる方だから今のコモンみたいな事にはならねぇだろ?』)
(ああ、入れ替わる度にあんな感じだったらやってられないな…)
目の前で苦しみ続けるコモンを見て思う。
(『だが、奴の…『造魔核』の中の存在はただのモンスターだ。
表の奴の事なんか一切考えちゃいない。
入れ替わったが最期、唯一残っていた人間性まで失われ、精神的にも人外へと成り下がる。』)
「がぁあぁああっ…あ………。」
一際大きく叫んだコモンは、痙攣していた体がピタリと止まり、突如火の消えた様に黙る。
4割程避難が完了した観客達も、この事態に全員が試合場に視線を注いで押し黙る。
コモンは黙ったままゆっくりとノアの方に顔を向けると
ガパァッ!バヒュッ!!
「うぉおっ!?」ゴガガガガガガガガッ!
突如口を開いたコモンが、口から集束ブレスをノアに向けてぶっ放す。
ギリギリの所で荒鬼神で受け止めるも、張られている結界まで吹き飛ばされるが、身を翻して結界に足を付けて事なきを得る。
が、ここまで比較的滞りなく避難が進んでいたが、更に変異したコモンの攻撃を見て観客が出入口に一気に殺到。
出るのも入るのも困難になってしまった。
冒険者や隊員らが声を上げるも大騒ぎとなった現場ではその声が掻き消され、耳にまで届かない。すると
ズズズズズズズズッ…
観客席所か外の建物に避難した者にまで感知出来る程の殺気を感じ、背筋に冷たい物が走る感覚と共に観客席にいる全員が黙り込んだ。
『落ち着け!結界が張られてるんだ安心して外に出な!』
眼を赤黒く染めたノアが大声で叫ぶ。
殺気で我を取り戻した観客らは、隊員や冒険者らの指示に従って避難を再開した。
ジュゥウウウッ…
集束ブレスを吐いたコモンの口から煙を吐き、顔は焼け爛れている。
直ぐに再生されたが、それはコモンの顔ではなくなっていた。
(『…あれ、2週間位前に見た様な気がするんだが…』)
(奇遇だね、僕も同じ事を考えていたよ。
あれ、ヒュドラの頭だよね?)
(『あぁ、つまりあの『造魔核』に使われたのはヒュドラで間違いなさそうだな。
そして、完全に奴の体はヒュドラが主導権を握ってる様だ。』)
ジュォアア…ザッザッザッ…
変異したコモンが更に変異した…長ったらしい、ヒュドラ変異体が小さく鳴いた後ノアに向かって歩きだす。
眼を赤黒く染めたノアは荒鬼神手にしたまま、同様にヒュドラ変異体の元へ歩きだす。
いつまでも結界の傍にいて破壊されでもしたら堪らないからだ。
ズダンッ!ジュォアアアッ!
突如30メル先からヒュドラ変異体が咆哮を上げながら走り出す。
ギュルンッ!
瞬く間にノアまで残り数メルと言う所まで近付くと、突然右方向に回転し、尻尾による薙ぎ払いを仕掛けてきた。
シュリィィインッ!ゾリンッ!
これをノアは<受け流し>を発動して軌道を反らす流れで<渾身>を発動してヒュドラ変異体の右膝から下を撥ね飛ばす。
ジュォアアアッ!バシュッ!
が、そんな事お構い無しとばかりにヒュドラ変異体が扇状に集束ブレスを放つ。
ガゴッ!ジュァアッ!?
咄嗟に体勢を低くして懐に潜り込んだノアは、立ち上がりつつヒュドラ変異体の下顎を克ち上げ、首を晒す。
「おぉおおおっ!」ザシュッ!
<渾身>を発動したノアは、荒鬼神を振るいヒュドラ変異体の首を撥ねる。
首は宙を舞い、ノアを視界に収めると
バシュッ!「嘘だろぉっ!? 」
ドンッ!ドガァアアッ!!
撥ね飛ばしたヒュドラ変異体の首から集束ブレスが放たれ、咄嗟に地面を踏み砕き前に跳んだ直後、背後で大爆発が発生。
ノアは<集中><渾身><投擲術>を発動して首に向かって荒鬼神をぶん投げ、串刺しにする。
「ふんっ!」ザスッ!ジュアッ!?
シュバッ!シュボァアッ!
即座に手元にヒュドラ変異体に刺さった荒鬼神を転移させ、魔力を流して焼き尽くす。
ゾワリ…
背後から嫌な予感を感じたノアは、しゃがみつつ背後に荒鬼神を突き刺す。
『『『『シュバァァアッ!』』』』
ズドドドドドドドドドドッ!
試合場内が爆発音と爆炎、爆煙が立ち込める。
地面が捲り上がり、荒鬼神ごと吹き飛ばされたノアが地面を転がるも、新装備『ギガンテ・ドゥマ』の衝撃吸収効果で肉体へのダメージは0であった。
ボッ!ボッ!ヒュボッ!
未だ爆炎、爆煙が立ち込める中、数発の集束ブレスが発射。
掻き消された爆煙の奥には首無しのヒュドラ変異体の背中から生えた4本の触手から次々と集束ブレスを発射していた。
ザッ!ザッ!ズザッ! ドッ!ドドォッ!
ノアはそれを持ち前の反射神経で避けつつ接近を図る。
背後では断続的に爆発が巻き起こっている。
「おらっ!!」ブォンッ! ドズッ!
攻撃の切れ間を狙い、<集中><渾身><投擲術>を発動したノアはヒュドラ変異体に向けて荒鬼神をぶん投げ、見事下腹部に突き刺さる。
ドッ!ドドッ!ドッ!「うぉあっ!」
が、隙が出来た為集束ブレスを4発被弾。
防具のお陰で差程ダメージは無いものの爆風で吹き飛ばされる。
「くっ…!」バシュッ!
シュバッ!『おらぁあっ!』ズドンッ!
吹き飛ばされながらもヒュドラ変異体に突き刺した荒鬼神の所まで転移したノアは、即座に【鎧袖一贖】を発動、赤黒いオーラを纏って腕4本を生成。
『『『『シュバッ!』』』』
ガッ!ガシッ!ガシッ!ガッ!
転移して来たノアに対して4本全ての触手が集束ブレスを一斉発射。
しかし済んでの所で生成した腕で触手を捕らえて力の限り押し倒す。
ドガァアッ!!
直ぐ様【鎧袖一贖】を解除したノアは荒鬼神の柄を握り魔力を流す。
ジュボァアアッ!ジュアアアアアアアアッ!
ヒュドラ変異体が体内から焼かれ、徐々に灰塵と化していく。
ガギッ!ガギギギッ!
ノアから逃れようとヒュドラ変異体は鋭い爪を用いて攻撃を仕掛けるも、防具はびくともしない。
少しすると上半身が灰となり、残るは下半身だけとなった。
ガシッ!「!?」ブォンッ!
尻尾の先端を手の様な形に変化させたヒュドラ変異体がノアの背中を掴み、後方へとぶん投げる。
予想外の事で手を離してしまったノアの元に声が届く。
「ノア君!最低限の観客の避難が完了した!例の広域殲滅魔法を放つからその場を離れるんだ!」
王からの指示が飛ぶ。
声のした方を見ると王の傍らには結界発動中のジャロルと『槍サーの姫君』メンバー全員が揃い、障壁の様な物を展開。
いつの間にか観客もその『槍サーの姫君』の後方にいるだけとなったので発動が可能になったのだろう。
ヒュドラ変異体の方を見ると、下腹部に突き刺さった荒鬼神で未だに磔にされている様だ。
「いい!そのまま撃って下さい!防御はどうにかします!」
「しか「いいから早く!」
王は苦渋の顔をしつつも頭を切り替え即座に行動に移す。
「ジャロル!結界を前面に集中させるんだ!
皆も全力で防御せよ!
『雷帝(インペラドールトローヴァー)!』」
ノアは体の露出部に【鬼鎧殻】を纏わせ完全防御を図る。
その直後、試合場全体が白い光に包まれた。
「がっ!?…ごぁああっ…」
(『何だ、アイツ。勝手に宣言して勝手に苦しみだしたが…』)
(このまま勝手に自滅してくれると助かるんだがな…)
そんな願いは叶わず、コモンの体が徐々に変化していく。
背骨に沿って背鰭の様な物が生え、背中から4本の触手が生える。
よく見ると、触手の先端に口の様な器官が見える。
更に手足は一時的に大きく、太く発達するが、メキメキと音を立てて圧縮。
筋量を維持しつつ、細く、しなやかに変化し、金属の様に光沢がある。
まるで鱗の様だ。だが手足の先に生える爪は凶悪で、1本の長さが20セメルはあるだろうし、見ただけで切れ味の程が窺える。
更に腰からは太く、3メルはあろう長さの尻尾が生えてくる。
これも表面は金属の様な光沢を放ち、攻撃をまともに食らえばタダで済まない事が窺える。
「がぁあぁっ!?止めろ!私はお前の主人…だぞ…
何故私を除外しようとする…」
未だ苦しむコモンを見て『俺』が声を上げる。
(『ははーん、なる程な。』)
(何か分かったのか?)
(『当たってるか確証は無いが、奴は力を欲しているよな?
力を手に入れる方法は色々ある。例えば俺と『主』みたいに共に切磋琢磨していく方法。
ただこれには時間が掛かる。
今この場で他を圧倒する程の力を手に入れるのに手っ取り早い方法は何かっつったら、中にいる存在が表に出てくるのが一番だ。
つまり…』)
(なる程、『造魔核』に使われた存在が主導権を握ろうとしてるんだな?)
(『そういう事。
簡単な事だろ?中の奴が強ぇなら入れ替わりゃ良いんだ。
俺はそこら辺の手続きはしっかりしてる方だから今のコモンみたいな事にはならねぇだろ?』)
(ああ、入れ替わる度にあんな感じだったらやってられないな…)
目の前で苦しみ続けるコモンを見て思う。
(『だが、奴の…『造魔核』の中の存在はただのモンスターだ。
表の奴の事なんか一切考えちゃいない。
入れ替わったが最期、唯一残っていた人間性まで失われ、精神的にも人外へと成り下がる。』)
「がぁあぁああっ…あ………。」
一際大きく叫んだコモンは、痙攣していた体がピタリと止まり、突如火の消えた様に黙る。
4割程避難が完了した観客達も、この事態に全員が試合場に視線を注いで押し黙る。
コモンは黙ったままゆっくりとノアの方に顔を向けると
ガパァッ!バヒュッ!!
「うぉおっ!?」ゴガガガガガガガガッ!
突如口を開いたコモンが、口から集束ブレスをノアに向けてぶっ放す。
ギリギリの所で荒鬼神で受け止めるも、張られている結界まで吹き飛ばされるが、身を翻して結界に足を付けて事なきを得る。
が、ここまで比較的滞りなく避難が進んでいたが、更に変異したコモンの攻撃を見て観客が出入口に一気に殺到。
出るのも入るのも困難になってしまった。
冒険者や隊員らが声を上げるも大騒ぎとなった現場ではその声が掻き消され、耳にまで届かない。すると
ズズズズズズズズッ…
観客席所か外の建物に避難した者にまで感知出来る程の殺気を感じ、背筋に冷たい物が走る感覚と共に観客席にいる全員が黙り込んだ。
『落ち着け!結界が張られてるんだ安心して外に出な!』
眼を赤黒く染めたノアが大声で叫ぶ。
殺気で我を取り戻した観客らは、隊員や冒険者らの指示に従って避難を再開した。
ジュゥウウウッ…
集束ブレスを吐いたコモンの口から煙を吐き、顔は焼け爛れている。
直ぐに再生されたが、それはコモンの顔ではなくなっていた。
(『…あれ、2週間位前に見た様な気がするんだが…』)
(奇遇だね、僕も同じ事を考えていたよ。
あれ、ヒュドラの頭だよね?)
(『あぁ、つまりあの『造魔核』に使われたのはヒュドラで間違いなさそうだな。
そして、完全に奴の体はヒュドラが主導権を握ってる様だ。』)
ジュォアア…ザッザッザッ…
変異したコモンが更に変異した…長ったらしい、ヒュドラ変異体が小さく鳴いた後ノアに向かって歩きだす。
眼を赤黒く染めたノアは荒鬼神手にしたまま、同様にヒュドラ変異体の元へ歩きだす。
いつまでも結界の傍にいて破壊されでもしたら堪らないからだ。
ズダンッ!ジュォアアアッ!
突如30メル先からヒュドラ変異体が咆哮を上げながら走り出す。
ギュルンッ!
瞬く間にノアまで残り数メルと言う所まで近付くと、突然右方向に回転し、尻尾による薙ぎ払いを仕掛けてきた。
シュリィィインッ!ゾリンッ!
これをノアは<受け流し>を発動して軌道を反らす流れで<渾身>を発動してヒュドラ変異体の右膝から下を撥ね飛ばす。
ジュォアアアッ!バシュッ!
が、そんな事お構い無しとばかりにヒュドラ変異体が扇状に集束ブレスを放つ。
ガゴッ!ジュァアッ!?
咄嗟に体勢を低くして懐に潜り込んだノアは、立ち上がりつつヒュドラ変異体の下顎を克ち上げ、首を晒す。
「おぉおおおっ!」ザシュッ!
<渾身>を発動したノアは、荒鬼神を振るいヒュドラ変異体の首を撥ねる。
首は宙を舞い、ノアを視界に収めると
バシュッ!「嘘だろぉっ!? 」
ドンッ!ドガァアアッ!!
撥ね飛ばしたヒュドラ変異体の首から集束ブレスが放たれ、咄嗟に地面を踏み砕き前に跳んだ直後、背後で大爆発が発生。
ノアは<集中><渾身><投擲術>を発動して首に向かって荒鬼神をぶん投げ、串刺しにする。
「ふんっ!」ザスッ!ジュアッ!?
シュバッ!シュボァアッ!
即座に手元にヒュドラ変異体に刺さった荒鬼神を転移させ、魔力を流して焼き尽くす。
ゾワリ…
背後から嫌な予感を感じたノアは、しゃがみつつ背後に荒鬼神を突き刺す。
『『『『シュバァァアッ!』』』』
ズドドドドドドドドドドッ!
試合場内が爆発音と爆炎、爆煙が立ち込める。
地面が捲り上がり、荒鬼神ごと吹き飛ばされたノアが地面を転がるも、新装備『ギガンテ・ドゥマ』の衝撃吸収効果で肉体へのダメージは0であった。
ボッ!ボッ!ヒュボッ!
未だ爆炎、爆煙が立ち込める中、数発の集束ブレスが発射。
掻き消された爆煙の奥には首無しのヒュドラ変異体の背中から生えた4本の触手から次々と集束ブレスを発射していた。
ザッ!ザッ!ズザッ! ドッ!ドドォッ!
ノアはそれを持ち前の反射神経で避けつつ接近を図る。
背後では断続的に爆発が巻き起こっている。
「おらっ!!」ブォンッ! ドズッ!
攻撃の切れ間を狙い、<集中><渾身><投擲術>を発動したノアはヒュドラ変異体に向けて荒鬼神をぶん投げ、見事下腹部に突き刺さる。
ドッ!ドドッ!ドッ!「うぉあっ!」
が、隙が出来た為集束ブレスを4発被弾。
防具のお陰で差程ダメージは無いものの爆風で吹き飛ばされる。
「くっ…!」バシュッ!
シュバッ!『おらぁあっ!』ズドンッ!
吹き飛ばされながらもヒュドラ変異体に突き刺した荒鬼神の所まで転移したノアは、即座に【鎧袖一贖】を発動、赤黒いオーラを纏って腕4本を生成。
『『『『シュバッ!』』』』
ガッ!ガシッ!ガシッ!ガッ!
転移して来たノアに対して4本全ての触手が集束ブレスを一斉発射。
しかし済んでの所で生成した腕で触手を捕らえて力の限り押し倒す。
ドガァアッ!!
直ぐ様【鎧袖一贖】を解除したノアは荒鬼神の柄を握り魔力を流す。
ジュボァアアッ!ジュアアアアアアアアッ!
ヒュドラ変異体が体内から焼かれ、徐々に灰塵と化していく。
ガギッ!ガギギギッ!
ノアから逃れようとヒュドラ変異体は鋭い爪を用いて攻撃を仕掛けるも、防具はびくともしない。
少しすると上半身が灰となり、残るは下半身だけとなった。
ガシッ!「!?」ブォンッ!
尻尾の先端を手の様な形に変化させたヒュドラ変異体がノアの背中を掴み、後方へとぶん投げる。
予想外の事で手を離してしまったノアの元に声が届く。
「ノア君!最低限の観客の避難が完了した!例の広域殲滅魔法を放つからその場を離れるんだ!」
王からの指示が飛ぶ。
声のした方を見ると王の傍らには結界発動中のジャロルと『槍サーの姫君』メンバー全員が揃い、障壁の様な物を展開。
いつの間にか観客もその『槍サーの姫君』の後方にいるだけとなったので発動が可能になったのだろう。
ヒュドラ変異体の方を見ると、下腹部に突き刺さった荒鬼神で未だに磔にされている様だ。
「いい!そのまま撃って下さい!防御はどうにかします!」
「しか「いいから早く!」
王は苦渋の顔をしつつも頭を切り替え即座に行動に移す。
「ジャロル!結界を前面に集中させるんだ!
皆も全力で防御せよ!
『雷帝(インペラドールトローヴァー)!』」
ノアは体の露出部に【鬼鎧殻】を纏わせ完全防御を図る。
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