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王都編
さっきから聞こうと思ってた事
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「ねぇノア君、さっきから聞こうと思ってた事なんだけど…」
「うん?」
「ノア君の契約獣…なんだよね?後ろの…」
「そうだよ。見た目は恐そうだけど、知能が高いし愛嬌もあるんだ。」
「「「「「へ、へぇ…」」」」」
試合場を後にした一行は、当初【料理人】ギルドに向かっていたのだが、ノアもグリードも腹が減っていたので屋台街に寄って行く事になった。
クックが「何か作るよ」と言ったのだが、ポーラが「少年はクロラと同じ位食べるよ」と伝えると、素直に屋台街の方に足を向けた。
そして現在クリス、クックを先頭にして最後尾にノアとグリードが着いてくる形で街を進む。
グリードのお陰か、黒山の人だかりだった大通りも人が避けてくれるので非常に歩きやすい。
先程の戦闘で大っぴらに姿を現してしまったので変に隠さなくても良いだろう、とノアは判断した。
<あれが【鬼神】の契約獣…>
<恐ぇ…>
<蛇…?…でもあんな蛇見た事…>
<あれ口どうなってるのかしら…>
<綺麗な鱗…>
と、多少奇異の目で見られているが、ノアもグリードも気にしてる様子は無い様だ。
「ケバブ30個、鶏の丸焼きを10羽、猪の丸焼き1頭、カラメル牛のカツサンド15人前、焼き鳥200本…」
屋台街に着くと、ノアは手当たり次第に注文を掛けまくる。
勿論グリードの分を込みで注文している。
先程の騒ぎで屋台街が閑散としていたのが幸いし、待ち無しで屋台を回ることが出来た。
ただ量が量なだけあって調理に時間が掛かっている。
ちなみに今日はかなりの人の入り用だった為店先で猪1頭丸ごと炙っていたりと、派手な事をやっていた。
「いやー、さっきの騒ぎで今日は商売上がったりかと思ったが、坊主が来てくれて助かったぜ!」
「寧ろ開いててくれて助かりました、お腹ペコペコで…」
ここ最近屋台街で食いまくっているノアは、既に店主らからも顔を覚えられ、ノアがやって来るだけで周囲の屋台がまるで戦争状態になるまでになった。
「はい、皆さんもどうぞ。」
「「「「「「え?良いの?」」」」」」
「全部作り終わるのを待つのも大変でしょうから、食べながら待ちましょう。
グリードは後でで良いかな?」
グルル。
グリードから了承を得られたのでノアは出来上がった食べ物を皆に配る。
クリス、クックは申し訳無さそうにしながらもノアにお礼を言って頂く事に。
「…え、えーっと、ノア君はいつからクロラと?」
クリスが凄ーく聞き辛そうに聞いて来る。
兄としてはその辺り気になるのだろう。
「実は冒険者生活開始初日に既に会ってまして…」
「なぬ?」
「ほらお兄ちゃん、同じ村にバッツとガッツって居たじゃない?
たまたまアイツらとパーティを組む羽目になって…」
「あぁ、あの口だけ達者なガキ共か。
そうか、今年だったか…」
「そう。本当に口だけで、狩りも全部私が何とかしてたの。
で、大した腕も無いのに猪に挑んで行ったら案の定倒せなくて…
…そ、それでノア君に押「困っていた様なので助けました。」
気心の知れた兄妹ではあるが、押し付けは犯罪行為である為何を言われるか、想像に難くない。
それを察したノアがその辺りを濁して2人に伝える。
クロラはそんなノアに目礼して話を続ける。
「結局2人とはそこで即解散して、1人で森の中を彷徨ってたら…その…ノア君に襲われ、て…」
「ああん?」
「おおん?」
「ク、クロラさん!そこだけだととんでも無く誤解されるからちゃんと話して!
あとロゼとポーラ!ニヤニヤすんな!」
実際野盗と勘違いしたノアが襲った形ではあったのだが、思い返してみるともう少し慎重に行けば良かったな、と改めて反省するノアであった。
「何だ、野盗と勘違いしたのか。」
「説明不足でごめんなさい…」
冷や汗を拭うノアと、何を期待していたのか、残念そうにするロゼとポーラ。
「それで少し一緒に行動して『オードゥス』で皆と出会ったの。
でもその後にもバッツ、ガッツ絡みで色々とあったんだけど、その都度ノア君が助けてくれて…」
「そしたら次第にノア君の事が(ポーラ)」
「好きになっちゃって……へぁっ!?」
ポーラに誘導されて口を滑らせたクロラ、それに気付いて奇声を発して顔を上げると、恥ずかしそうに耳を赤くするノア、ハイタッチをするロゼとポーラ、それに頭を抱えるジェイルであった。
「「デッレデレじゃねぇか!」」
2人のツッコミが炸裂する。
「あ、待って、違うの…あ、いや、違くは無いんだけど…」
口を滑らせ顔を赤くしてしどろもどろ、わたわたと慌てふためくクロラ。
そんなクロラへポーラが追撃を入れる。
「違くは無かったじゃない?
少年を見る度、少年と会う度、何なら居ない所でも「早くくっ付け」って思う位色々言ってたじゃない。例えば愛『ズボッ!』もがが…」
このままではポーラの大暴露大会が開催されてしまうのを恐れたクロラは、ポーラの口にケバブを突っ込む。
「ノ、ノア君は、街を出た後はどうしてたんだい?」
すると、ジェイルが話題を反らす為にノアに話を振って来た。
これは正直ありがたかった。
相手方の兄を前に馴れ初めを話すなど、気恥ずかしさで溜まった物では無い。
「僕はオードゥスを出た後は割と真っ直ぐ王都まで進んでたんだけど、街を出て最初の村の近くにゴブリンの巣を見付けてね。
取り敢えず巣の中に居たゴブリン200体を全滅させたんだ。」
「あ、それってもしかして…」
そこでクロラは、先程の戦闘でノアから要請があった際に、いの一番に協力を申し出てくれた声の大きな冒険者の話をする。
「なる程ねぇ、その人達の故郷があの村だった訳か…
それでその後はアルバラストまで行って、野盗200人無力化して、ヒュドラ倒して…」
「…さらっと言う様な内容じゃ無いわよ、少年。」
「いや、でも実際そうだったし…」
「まぁ良いじゃないかポーラ、お陰で俺達はアルバラストを迂回する事無く昨日王都に着けたんだ。」
「それもそうね。
それに街でのあなたの戦いっぷりはもう何度も商人さんや屋台で聞いたものね。」
「もうすーごかったよ、『一騎当千の~』とか『一振りで3人の野盗が宙を舞う~』とか。」
「しかも街の新たな名所としてノア君のど「はいはーい、その話しはそこまで。後は本人が行ってからのお楽しみという事で。」
「え?何を言おうとしたの?
何かすーごく嫌な予感するんだけど…」
「うふふ、特に何でも無いわ。
それより、もしアルバラストに行く時は言ってね、反応みたいから。」
ポーラのニヤニヤとした表情を見て、絶対にポーラには言わないと誓うノアだった。
「そーいえばノア君、街で聞いたけど綺麗なお姉さんとお買い物していたそうじゃなーい?」
このロゼの発言にクロラが一瞬固まった様に思う。
クリスとクックは思い当たる節があり、特段反応はしなかった。
「ああ、後で紹介しますよ。ここだと今の時間呼べないので…」
「今の時間呼べない!?ま、まさかクロラという人が居ながら、夜の…」
「それか、際どーい服を着させてて、真っ昼間では表に歩けないよーな…」
「お前らは人の恋路を励ましたいのか、邪魔したいのかどっちなんだ。
僕の言い方が悪かった、そんなんじゃないから変な妄想は止めぃ。」
妙に茶化してくるロゼとポーラを落ち着かせていると、注文していた食事全てが包み終わったので、それを持って今度こそ【料理人】ギルドへ向かう事にした。
「うん?」
「ノア君の契約獣…なんだよね?後ろの…」
「そうだよ。見た目は恐そうだけど、知能が高いし愛嬌もあるんだ。」
「「「「「へ、へぇ…」」」」」
試合場を後にした一行は、当初【料理人】ギルドに向かっていたのだが、ノアもグリードも腹が減っていたので屋台街に寄って行く事になった。
クックが「何か作るよ」と言ったのだが、ポーラが「少年はクロラと同じ位食べるよ」と伝えると、素直に屋台街の方に足を向けた。
そして現在クリス、クックを先頭にして最後尾にノアとグリードが着いてくる形で街を進む。
グリードのお陰か、黒山の人だかりだった大通りも人が避けてくれるので非常に歩きやすい。
先程の戦闘で大っぴらに姿を現してしまったので変に隠さなくても良いだろう、とノアは判断した。
<あれが【鬼神】の契約獣…>
<恐ぇ…>
<蛇…?…でもあんな蛇見た事…>
<あれ口どうなってるのかしら…>
<綺麗な鱗…>
と、多少奇異の目で見られているが、ノアもグリードも気にしてる様子は無い様だ。
「ケバブ30個、鶏の丸焼きを10羽、猪の丸焼き1頭、カラメル牛のカツサンド15人前、焼き鳥200本…」
屋台街に着くと、ノアは手当たり次第に注文を掛けまくる。
勿論グリードの分を込みで注文している。
先程の騒ぎで屋台街が閑散としていたのが幸いし、待ち無しで屋台を回ることが出来た。
ただ量が量なだけあって調理に時間が掛かっている。
ちなみに今日はかなりの人の入り用だった為店先で猪1頭丸ごと炙っていたりと、派手な事をやっていた。
「いやー、さっきの騒ぎで今日は商売上がったりかと思ったが、坊主が来てくれて助かったぜ!」
「寧ろ開いててくれて助かりました、お腹ペコペコで…」
ここ最近屋台街で食いまくっているノアは、既に店主らからも顔を覚えられ、ノアがやって来るだけで周囲の屋台がまるで戦争状態になるまでになった。
「はい、皆さんもどうぞ。」
「「「「「「え?良いの?」」」」」」
「全部作り終わるのを待つのも大変でしょうから、食べながら待ちましょう。
グリードは後でで良いかな?」
グルル。
グリードから了承を得られたのでノアは出来上がった食べ物を皆に配る。
クリス、クックは申し訳無さそうにしながらもノアにお礼を言って頂く事に。
「…え、えーっと、ノア君はいつからクロラと?」
クリスが凄ーく聞き辛そうに聞いて来る。
兄としてはその辺り気になるのだろう。
「実は冒険者生活開始初日に既に会ってまして…」
「なぬ?」
「ほらお兄ちゃん、同じ村にバッツとガッツって居たじゃない?
たまたまアイツらとパーティを組む羽目になって…」
「あぁ、あの口だけ達者なガキ共か。
そうか、今年だったか…」
「そう。本当に口だけで、狩りも全部私が何とかしてたの。
で、大した腕も無いのに猪に挑んで行ったら案の定倒せなくて…
…そ、それでノア君に押「困っていた様なので助けました。」
気心の知れた兄妹ではあるが、押し付けは犯罪行為である為何を言われるか、想像に難くない。
それを察したノアがその辺りを濁して2人に伝える。
クロラはそんなノアに目礼して話を続ける。
「結局2人とはそこで即解散して、1人で森の中を彷徨ってたら…その…ノア君に襲われ、て…」
「ああん?」
「おおん?」
「ク、クロラさん!そこだけだととんでも無く誤解されるからちゃんと話して!
あとロゼとポーラ!ニヤニヤすんな!」
実際野盗と勘違いしたノアが襲った形ではあったのだが、思い返してみるともう少し慎重に行けば良かったな、と改めて反省するノアであった。
「何だ、野盗と勘違いしたのか。」
「説明不足でごめんなさい…」
冷や汗を拭うノアと、何を期待していたのか、残念そうにするロゼとポーラ。
「それで少し一緒に行動して『オードゥス』で皆と出会ったの。
でもその後にもバッツ、ガッツ絡みで色々とあったんだけど、その都度ノア君が助けてくれて…」
「そしたら次第にノア君の事が(ポーラ)」
「好きになっちゃって……へぁっ!?」
ポーラに誘導されて口を滑らせたクロラ、それに気付いて奇声を発して顔を上げると、恥ずかしそうに耳を赤くするノア、ハイタッチをするロゼとポーラ、それに頭を抱えるジェイルであった。
「「デッレデレじゃねぇか!」」
2人のツッコミが炸裂する。
「あ、待って、違うの…あ、いや、違くは無いんだけど…」
口を滑らせ顔を赤くしてしどろもどろ、わたわたと慌てふためくクロラ。
そんなクロラへポーラが追撃を入れる。
「違くは無かったじゃない?
少年を見る度、少年と会う度、何なら居ない所でも「早くくっ付け」って思う位色々言ってたじゃない。例えば愛『ズボッ!』もがが…」
このままではポーラの大暴露大会が開催されてしまうのを恐れたクロラは、ポーラの口にケバブを突っ込む。
「ノ、ノア君は、街を出た後はどうしてたんだい?」
すると、ジェイルが話題を反らす為にノアに話を振って来た。
これは正直ありがたかった。
相手方の兄を前に馴れ初めを話すなど、気恥ずかしさで溜まった物では無い。
「僕はオードゥスを出た後は割と真っ直ぐ王都まで進んでたんだけど、街を出て最初の村の近くにゴブリンの巣を見付けてね。
取り敢えず巣の中に居たゴブリン200体を全滅させたんだ。」
「あ、それってもしかして…」
そこでクロラは、先程の戦闘でノアから要請があった際に、いの一番に協力を申し出てくれた声の大きな冒険者の話をする。
「なる程ねぇ、その人達の故郷があの村だった訳か…
それでその後はアルバラストまで行って、野盗200人無力化して、ヒュドラ倒して…」
「…さらっと言う様な内容じゃ無いわよ、少年。」
「いや、でも実際そうだったし…」
「まぁ良いじゃないかポーラ、お陰で俺達はアルバラストを迂回する事無く昨日王都に着けたんだ。」
「それもそうね。
それに街でのあなたの戦いっぷりはもう何度も商人さんや屋台で聞いたものね。」
「もうすーごかったよ、『一騎当千の~』とか『一振りで3人の野盗が宙を舞う~』とか。」
「しかも街の新たな名所としてノア君のど「はいはーい、その話しはそこまで。後は本人が行ってからのお楽しみという事で。」
「え?何を言おうとしたの?
何かすーごく嫌な予感するんだけど…」
「うふふ、特に何でも無いわ。
それより、もしアルバラストに行く時は言ってね、反応みたいから。」
ポーラのニヤニヤとした表情を見て、絶対にポーラには言わないと誓うノアだった。
「そーいえばノア君、街で聞いたけど綺麗なお姉さんとお買い物していたそうじゃなーい?」
このロゼの発言にクロラが一瞬固まった様に思う。
クリスとクックは思い当たる節があり、特段反応はしなかった。
「ああ、後で紹介しますよ。ここだと今の時間呼べないので…」
「今の時間呼べない!?ま、まさかクロラという人が居ながら、夜の…」
「それか、際どーい服を着させてて、真っ昼間では表に歩けないよーな…」
「お前らは人の恋路を励ましたいのか、邪魔したいのかどっちなんだ。
僕の言い方が悪かった、そんなんじゃないから変な妄想は止めぃ。」
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