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王都編
ふ~、食った食った。
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「ふ~、食った食った。」ポンポン。
ガチャリ
と腹一杯昼飯を食べ、昼休憩を終えた冒険者の集団が【弓】ギルドの中へと入り、そのまま試合場のある地下へと進んでいく。
「さて、午後からはまた模擬戦…ありゃ、先客が居るのか…」
「おい待て、あれ【鬼神】のノアじゃねぇか?」
「2対1で相手は綺麗な毛並みの獣人か…」
「おぅ、戻ったか皆。」
「「「「あ、ギルマス。」」」」
試合場から少し離れた壁には、先程からノア達の実戦訓練の様子を眺めていたギルドマスターと3人の冒険者が立っていた。
「もう1時間位ああやって戦ってるよ。
【鬼神】の方もそうだが、あの獣人2人も何つースタミナ持ってるんだか…」
「今日【適正】の儀を受けたってマジかよ…」
「さっきからドンドン新しい魔法覚えていって、その都度戦闘に組み込んでってるんだよな。」
「あの2人姉弟か、って位共闘が上手いな。
お互いの隙を潰す様な連携を取ってるもんな…」
「あぁ、だがもう終わりが近い。
表情が見辛いが、あの2人もう一杯一杯だ。」
「う、ぉおおっ!」バチュンッ!
ポン。ひょいっ。
ヴァモスは足に纏わせた『サンダー』と共にノアに向けて踵落としを繰り出す。
が、ヒラリと回避したノアはヴァモスの頭に手を付いて反対方向へと跳躍する。
空振った踵落としの着弾地点には、直径1メル程の雷魔法が伝播する。
「『ウェアライトニング!』」バシュゥッ!
「おっと、危ない。」ひょいっ。
ノアが自身の体に触れた直後、全身に雷魔法を纏い、感電させようとするが、腰を捻った反動を使い、少し離れた地点に降り立つノア。
「にゃ、ぁあああっ!」ブォンブォンブォンッ!
着地地点に居るノア目掛け、今度は腕に炎を纏わせたベレーザが猛攻を仕掛けてくる。
パパパパパパパパンッ! ガシッ。
ズザッ!「うにゃあっ!?」ゴロン。
全段弾いたノアは最後の一撃だけ受け止めて手首を掴むと、素早い足捌きで足を刈りベレーザを転がす。
ゴンッ。「うにゃん。」
「ほら、受け身が疎かになってるよ。」
「ご、ごめんなさいにゃ…」
「ふ、まぁ追々だ、ね!」スッ。
ブォンッ!「あっ!?何で背後の攻撃を避けられるんですか!?」
背後から音も無く近付いてきたヴァモスが大振りのパンチを繰り出すも、しゃがむ事で回避するノア。
「音と気配だよヴァモス君。」ガシッ。
「うわっ、ちょっ!?」ゴロン。
空振った腕を掴んだノアがヴァモスを背中に乗せて前方へと転がす。
その際試合場の外を見てギルドの人達が昼休憩を終えて来たのを確認する。
(そろそろ終わりかな…)
「くそっ!」シュババッ!ボッ!
綺麗な身のこなしで起き上がると、先程よりも鋭い後ろ回し蹴りを仕掛けてきた。
ブォンッ!ブォンッ!ガキッ「むがっ!?」
が、ヴァモスの繰り出した後ろ回し蹴りは空を切り、一拍遅れでノアが繰り出した後ろ回し蹴りがヴァモスの首を捉える。
が、これは攻撃では無く捕獲技みたいな物で足の付け根とアキレス腱で首を掴んだまま引き倒すと、ノアは膝立ちの体勢のままヴァモスの動きを封じる事に。
「むぐぐ…」ブンッブンッ!
身動きを封じられたヴァモスは何とか膝蹴りを繰り出そうとするも、僅かに届かない。
ノアは膝立ちのまま前から向かってくるベレーザを見据え、手招きする。
「にゃぁああっ!」ブォンッ!
パシッ。「ほいっと。」
ゴロン。「うにゅんっ!」
繰り出されたパンチを掴み取ると、手首を捻って転がし、後ろ手に拘束。
空いてる手でベレーザの頭を撫でてやる。
「ギルドの人達が戻ってきたみたいだから今日はもうお仕舞い。
2人共良く頑張ったな~。」ワシワシ。
「ううう、1発も入れられなかった…」
「うにゃあ~疲れたにゃあ…」
拘束から解放してやるが、2人共直ぐには起き上がれず、大量の汗をかき、大の字になってゼーハーと大きく息を整えていた。
「「はぁ…はぁ…はぁ…」」
2人がまともに起き上がったのは2分後の事であった。
「試合場の方貸して頂いてありがとうございました。」
「「あ…ありがとうございました」にゃ…」
「お、おぅ、お疲れ様。」
未だ肩で息をし、汗びっしょりの2人にクリーンを掛け【弓】ギルドのマスターと試合場前にいた冒険者の集団に礼をして地上への階段を上がっていく3人。
ガチャリ
「うーん、良く動いたからお腹空いたろう。
今から遅めの昼食を摂ろうと思うけど何が食べたいかな?」
「あ、あの…ちょっと今は…」
「凄いにゃ、昨日の夜以降何も食べてにゃいのに今全然お腹空いてにゃいにゃ…」
(『普通、疲労困憊状態の反応は大体こんな物だ、先に別の用事済ませようぜ。
そうすりゃ、次第に腹の虫も鳴るだろう。』)
(しまった、自分基準で考えてたからつい…)
「分かった、それじゃあ先に別の用事を済ませちゃおう。」
自身の高いスタミナ基準で考えていたノアは、少し反省する事となった。
「はい、到着。」
「あれ?」
「ここって【防具】ギルドですよね、整備か何かですか?」
「いや、2人の装備を改めて買いに来たんだよ、この間は【適正】も分からなかったし急拵えだったからね。」
「ええっ!?い、今のままで十分ですよ!」
「そ、そうですにゃ、幾ら何でも貰い過ぎです!」
「はいはい、入った入った。」
ズルズル…「わうぅぅ…」
ズルズル…「うにゃぁぁ…」
2人の声を半ば無視し、引き摺る形で【防具】ギルドの建物の中へ。
「いらっしゃい。あれ?ノア君どうしたの?」
「実はかくかくしかじかで、2人の装備を新調しに来ました。」
「なる程ね。
2人共【魔法拳士】で狼の男の子は蹴り主体で、虎の女の子は殴り主体。
お互い【適正】が発現したばかりで、魔力保有量は少ないから格闘戦がメイン。
動きを阻害しないよう軽めの素材でありながら防御力も兼ね備え、年頃の子達、特に虎の女の子の方はオシャレな感じに、という事ね。」
「はい、仰る通りで。」
<ねぇヴァモス、いつノア様そんな事言ってたのかにゃ?>
<さぁ…>
ノアの意見を聞いた【防具】ギルドメンバーの女性は、直ぐに工房の方へと向かう。
「獣人のお2人、ちょっと来て貰えないかしら?」
2分程して工房の奥から2人を呼ぶ声が聞こえた為、向かわせる事に。
「えっと、コレを着れば良いのですね?」
「そう。で、君は蹴り主体だから足首保護の為に努力コレも履いてね。」
「は、はい。」
「こ、これがスカートという物ですにゃ?
さっきまでの半ズボンと違ってスースーするにゃ…」
「そのままじゃ落ち着かないだろうから、そこのスパッツ履くと良いわ。」
「は、はいですにゃ…」
「…で、君は殴り主体だからこの革手袋を着ける様に。」
「はいですにゃ。」
などと言う会話を繰り広げつつ(ノアはこの時<聞き耳>は切ってる)待つ事10分。
「お、お待たせしました…」
「お、似合ってるじゃないかヴァモス。」
先に工房の奥から来たのはヴァモスだった。
黒の袖無しベストに多少だぼっとした黒の長ズボンを履いている。
足には、蹴り主体という事でサンダルの様な履き物を履いているが、足首にベルトが装着され、脱臼防止措置を図っている様だ。
「に、似合ってますか…?」
「ああ、綺麗な白い体毛と合わせると"戦う執事"みたいな見た目だぞ。」
「え、えへへ…」
ノアから"似合っている"と言われ、少し照れるヴァモス。
ノアの言う通りベストを着たヴァモスは、宛ら白シャツを着た執事に見え、これにネクタイと黒手袋を装着すれば、まんま【戦闘執事(バトラー)】である。
「さ、君も行った行った。」
「ま、待って下さいにゃ、まだ心の準備「うるへー、男は度胸、女は愛嬌って奴だ!」ドンッ。
「うにゃあっ!?」トタタ…
工房の奥から女性ギルドメンバーに押されて飛び出したのは、自身の体毛と同じ朱みがかった黄色のワンピースを着たベレーザであった。
ガチャリ
と腹一杯昼飯を食べ、昼休憩を終えた冒険者の集団が【弓】ギルドの中へと入り、そのまま試合場のある地下へと進んでいく。
「さて、午後からはまた模擬戦…ありゃ、先客が居るのか…」
「おい待て、あれ【鬼神】のノアじゃねぇか?」
「2対1で相手は綺麗な毛並みの獣人か…」
「おぅ、戻ったか皆。」
「「「「あ、ギルマス。」」」」
試合場から少し離れた壁には、先程からノア達の実戦訓練の様子を眺めていたギルドマスターと3人の冒険者が立っていた。
「もう1時間位ああやって戦ってるよ。
【鬼神】の方もそうだが、あの獣人2人も何つースタミナ持ってるんだか…」
「今日【適正】の儀を受けたってマジかよ…」
「さっきからドンドン新しい魔法覚えていって、その都度戦闘に組み込んでってるんだよな。」
「あの2人姉弟か、って位共闘が上手いな。
お互いの隙を潰す様な連携を取ってるもんな…」
「あぁ、だがもう終わりが近い。
表情が見辛いが、あの2人もう一杯一杯だ。」
「う、ぉおおっ!」バチュンッ!
ポン。ひょいっ。
ヴァモスは足に纏わせた『サンダー』と共にノアに向けて踵落としを繰り出す。
が、ヒラリと回避したノアはヴァモスの頭に手を付いて反対方向へと跳躍する。
空振った踵落としの着弾地点には、直径1メル程の雷魔法が伝播する。
「『ウェアライトニング!』」バシュゥッ!
「おっと、危ない。」ひょいっ。
ノアが自身の体に触れた直後、全身に雷魔法を纏い、感電させようとするが、腰を捻った反動を使い、少し離れた地点に降り立つノア。
「にゃ、ぁあああっ!」ブォンブォンブォンッ!
着地地点に居るノア目掛け、今度は腕に炎を纏わせたベレーザが猛攻を仕掛けてくる。
パパパパパパパパンッ! ガシッ。
ズザッ!「うにゃあっ!?」ゴロン。
全段弾いたノアは最後の一撃だけ受け止めて手首を掴むと、素早い足捌きで足を刈りベレーザを転がす。
ゴンッ。「うにゃん。」
「ほら、受け身が疎かになってるよ。」
「ご、ごめんなさいにゃ…」
「ふ、まぁ追々だ、ね!」スッ。
ブォンッ!「あっ!?何で背後の攻撃を避けられるんですか!?」
背後から音も無く近付いてきたヴァモスが大振りのパンチを繰り出すも、しゃがむ事で回避するノア。
「音と気配だよヴァモス君。」ガシッ。
「うわっ、ちょっ!?」ゴロン。
空振った腕を掴んだノアがヴァモスを背中に乗せて前方へと転がす。
その際試合場の外を見てギルドの人達が昼休憩を終えて来たのを確認する。
(そろそろ終わりかな…)
「くそっ!」シュババッ!ボッ!
綺麗な身のこなしで起き上がると、先程よりも鋭い後ろ回し蹴りを仕掛けてきた。
ブォンッ!ブォンッ!ガキッ「むがっ!?」
が、ヴァモスの繰り出した後ろ回し蹴りは空を切り、一拍遅れでノアが繰り出した後ろ回し蹴りがヴァモスの首を捉える。
が、これは攻撃では無く捕獲技みたいな物で足の付け根とアキレス腱で首を掴んだまま引き倒すと、ノアは膝立ちの体勢のままヴァモスの動きを封じる事に。
「むぐぐ…」ブンッブンッ!
身動きを封じられたヴァモスは何とか膝蹴りを繰り出そうとするも、僅かに届かない。
ノアは膝立ちのまま前から向かってくるベレーザを見据え、手招きする。
「にゃぁああっ!」ブォンッ!
パシッ。「ほいっと。」
ゴロン。「うにゅんっ!」
繰り出されたパンチを掴み取ると、手首を捻って転がし、後ろ手に拘束。
空いてる手でベレーザの頭を撫でてやる。
「ギルドの人達が戻ってきたみたいだから今日はもうお仕舞い。
2人共良く頑張ったな~。」ワシワシ。
「ううう、1発も入れられなかった…」
「うにゃあ~疲れたにゃあ…」
拘束から解放してやるが、2人共直ぐには起き上がれず、大量の汗をかき、大の字になってゼーハーと大きく息を整えていた。
「「はぁ…はぁ…はぁ…」」
2人がまともに起き上がったのは2分後の事であった。
「試合場の方貸して頂いてありがとうございました。」
「「あ…ありがとうございました」にゃ…」
「お、おぅ、お疲れ様。」
未だ肩で息をし、汗びっしょりの2人にクリーンを掛け【弓】ギルドのマスターと試合場前にいた冒険者の集団に礼をして地上への階段を上がっていく3人。
ガチャリ
「うーん、良く動いたからお腹空いたろう。
今から遅めの昼食を摂ろうと思うけど何が食べたいかな?」
「あ、あの…ちょっと今は…」
「凄いにゃ、昨日の夜以降何も食べてにゃいのに今全然お腹空いてにゃいにゃ…」
(『普通、疲労困憊状態の反応は大体こんな物だ、先に別の用事済ませようぜ。
そうすりゃ、次第に腹の虫も鳴るだろう。』)
(しまった、自分基準で考えてたからつい…)
「分かった、それじゃあ先に別の用事を済ませちゃおう。」
自身の高いスタミナ基準で考えていたノアは、少し反省する事となった。
「はい、到着。」
「あれ?」
「ここって【防具】ギルドですよね、整備か何かですか?」
「いや、2人の装備を改めて買いに来たんだよ、この間は【適正】も分からなかったし急拵えだったからね。」
「ええっ!?い、今のままで十分ですよ!」
「そ、そうですにゃ、幾ら何でも貰い過ぎです!」
「はいはい、入った入った。」
ズルズル…「わうぅぅ…」
ズルズル…「うにゃぁぁ…」
2人の声を半ば無視し、引き摺る形で【防具】ギルドの建物の中へ。
「いらっしゃい。あれ?ノア君どうしたの?」
「実はかくかくしかじかで、2人の装備を新調しに来ました。」
「なる程ね。
2人共【魔法拳士】で狼の男の子は蹴り主体で、虎の女の子は殴り主体。
お互い【適正】が発現したばかりで、魔力保有量は少ないから格闘戦がメイン。
動きを阻害しないよう軽めの素材でありながら防御力も兼ね備え、年頃の子達、特に虎の女の子の方はオシャレな感じに、という事ね。」
「はい、仰る通りで。」
<ねぇヴァモス、いつノア様そんな事言ってたのかにゃ?>
<さぁ…>
ノアの意見を聞いた【防具】ギルドメンバーの女性は、直ぐに工房の方へと向かう。
「獣人のお2人、ちょっと来て貰えないかしら?」
2分程して工房の奥から2人を呼ぶ声が聞こえた為、向かわせる事に。
「えっと、コレを着れば良いのですね?」
「そう。で、君は蹴り主体だから足首保護の為に努力コレも履いてね。」
「は、はい。」
「こ、これがスカートという物ですにゃ?
さっきまでの半ズボンと違ってスースーするにゃ…」
「そのままじゃ落ち着かないだろうから、そこのスパッツ履くと良いわ。」
「は、はいですにゃ…」
「…で、君は殴り主体だからこの革手袋を着ける様に。」
「はいですにゃ。」
などと言う会話を繰り広げつつ(ノアはこの時<聞き耳>は切ってる)待つ事10分。
「お、お待たせしました…」
「お、似合ってるじゃないかヴァモス。」
先に工房の奥から来たのはヴァモスだった。
黒の袖無しベストに多少だぼっとした黒の長ズボンを履いている。
足には、蹴り主体という事でサンダルの様な履き物を履いているが、足首にベルトが装着され、脱臼防止措置を図っている様だ。
「に、似合ってますか…?」
「ああ、綺麗な白い体毛と合わせると"戦う執事"みたいな見た目だぞ。」
「え、えへへ…」
ノアから"似合っている"と言われ、少し照れるヴァモス。
ノアの言う通りベストを着たヴァモスは、宛ら白シャツを着た執事に見え、これにネクタイと黒手袋を装着すれば、まんま【戦闘執事(バトラー)】である。
「さ、君も行った行った。」
「ま、待って下さいにゃ、まだ心の準備「うるへー、男は度胸、女は愛嬌って奴だ!」ドンッ。
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