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再びアルバラスト編
吹き飛ばされたノア
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複合魔法の合わせ技で吹き飛ばされたノアは、500メル程離れた山の斜面に衝突、地中10メルまで突き進んで漸く停止した。
ノアは【鬼鎧殼】のお陰で気絶する事も、どこも怪我を負う事も無かったが、シンと静まり返った地中で現実逃避していた。
ドサッ、ドササッ…
『あー…火照った体に冷えた土が気持ちいい…』
(『主よ、疲れてきて現実逃避したい気持ちは分かるがあともう少しの辛抱だ。』)
『現実逃避位させてくれよ…
そもそも何だよ、僕の討伐依頼って…
さっきまで頭に血が昇ってて深くは考えてなかったけど、冷静になったら無茶苦茶な話だよ!』
(『そうだな、無茶苦茶だな。
その冷静さをせめて半日前に取り戻してくれてたら良かっ『正論は止めて!恥ずかしくなってくるからっ!』
暗くて分かり辛いが顔を真っ赤にするノアであった。
ガラッ、ガララ…
『ふぅ…』ドサッ。
穴から抜け出したノアは、近くにあった岩に腰掛ける。
『…僕の思ってた冒険者生活ってこんなんじゃなかったんだけどな…』
(『どうしたよ急に。』)
『いやさ、僕の思ってた冒険者って、のんびり気ままに旅をして、立ち寄った街や村の依頼受けて、時折スリルを伴う出来事に遭遇。
ふとした出会いから恋に発展なんかしちゃったりするモノだと思ってたんだよね。』
(『何だ、"のんびり気まま"と"時折"以外全部当て嵌まってるじゃないか。』)
『9割当たってるんだけど、外れてる1割がデカ過ぎるんだって。』
座り込むノアは、頬杖を付いて少しの間黙り込む。
『…ある程度事が落ち着いたら姿眩まそうかな…』
(『それも良いんじゃないか?
やろうと思えばそれを可能にする技術を持ってんだし。』)
『うん…』
チカチカ
『うん?クロラさんから連絡だ…
"爆発に巻き込まれたみたいだけどノア君大丈夫!?"か…
レター、"ちょっと疲れましたけど大丈夫です、直ぐに戻って終わらせますから。"っと…』
チカチカ
『お?早。』
返事の早さに驚くノアは、急ぎ返事を確認してみる事に。
『えーっと…"無理してない?"…』
(『おやまぁ。』)
『…"ノア君ってあまり弱音言わないから心配になっちゃって…
急がなくて良いからね、ノア君いつもボロボロだから…"か…』
(『あの娘は機微に聡いねぇ…』)
『うん…本当に良い人だ。
レター"分かりました、今回はボロボロにならずにクロラさんの所に戻ります。"』
チカチカ
『えーっと…ふふ。
ヨシ!こんな面倒事終わらせてさっさとクロラさんの所に戻るとしますか!』
クロラからの返事を確認したノアは、先程まで重かった腰を上げて立ち上がる。
(『"ボロボロにならず"か…大きく出たな。
何か策はあるのか?』)
『無い!
けど似た様な事は訓練の時にもやった。
あの戦法で行く。』
(『主の親御さん直伝の無被弾戦法だな?
アレなら取り敢えずボロボロにはならないな。』)
バシュッ!ガシッ!バシュッ!ガシッ!
ズダンッ!ダダダダダダダダダダダッ!
取り落としていた荒鬼神を手に戻し、山の斜面を勢い良く駆け下る。
(『にしてもだ、主よ。』)
(どうしたの急に。)
(『あのメンツ4人を相手に無被弾戦法するのは流石に骨が折れないか?』)
(4対1で骨が折れる位で済めば良いけどね。
せめて2対1だっ(『そこでだよ主殿!』)
ノアの返答を聞き終える前に食い気味で割って入る『俺』。
(『漸く新しい【固有スキル】が発現出来る様になったんだが、使ってみないか?』)
〔『大氷塊(ブロコ・ディ・ジロ・グランデ)!
やれ!エレクトラ!』〕
〔オーケー!複合魔法!
『雷帝の拳(プーノ・ドゥ・インペラドール・トローヴァ)!』〕
ゴゴンッ…ズバァアッ!
ギュォオオオオオオオオオッ!
《んがっ。》
ドバババババババババババババババッ!!!
フリージアは、グリードの頭上に巨大な氷塊を出現させ、その氷塊に向かってエレクトラが雷で形成した太さ10メルを越える巨大な拳を落とす。
氷塊内で増幅した雷は、直下に居るグリード目掛けて降り注ぐ。
も
ギュァアアアアアアアアア『ガギンッ!』ボリッ!ボリッ!
口を開いたグリードが恐るべき吸引力で、降り注ぐ雷所か頭上にある氷塊をも吸引し、その強靭な顎で易々と噛み砕く。
〔うがーっ!また吸収されたー!〕
〔私の氷をそんな氷菓を食べるみたいに砕くなぁーっ!
本来は破壊困難なんだぞーっ!〕
エレクトラとフリージアの悲しい叫びが響く。
ちなみにこの攻撃の前、リファイアとウィンディアによる高温の竜巻をグリードにぶつけるも、同様に吸引されたのである。
〔泣き言言ってる暇は無いわ!〕
〔迎撃体勢!動くわよ!〕
リファイアとウィンディアの檄が飛ぶ。
4人の攻撃を吸収し、今度はグリードが仕掛ける様だ。
《首が1本だと4人相手にする時は少し面倒ね。
ヒュドラや八岐大蛇みたく首を増やすのも良いけど<人化>する時の事考えると悩ましい所ね。
でも参考にはなったわ。》
『『『『『『『『ヴォン!』』』』』』』』
グリードの胴体側面に弧を描く様に人間大の光球8つが発生。
太陽の様に光輝くその光球の光量は『エレメンタル・フェアリーズ』は愚か、この場に戻ってきている途中のノアですら目が眩む程であった。
4人はこれを只の目眩ましとは思えず、身構えていると
『『『『『『『『ギュンッ!』』』』』』』』
人間大の光球8つ全てが握り拳大まで圧縮、それに比例して光量と込められている魔力量が増大していく。
ギュィイイイイイイイイッ…
〔あ、あれちょっとマズくない…!?〕
〔リファ、ウィンディア!行くわよ!
んでもってフリージア、時間稼ぎ宜しく!〕バヂュンッ!
〔〔ラジャ!〕〕ズダンッ!
発生した光球に嫌な予感を感じた一同。
エレクトラが直ぐに指示を出して阻止すべく行動に移す。
その間フリージアが時間を稼ぐべくグリードへ向けて魔法を発動する。
〔ラジャ!
『氷の要塞(フォルタレイザ・ディ・ジロ)!』〕
ボガァッ!ビギビギッ!ボゴゴッ!
《あら。》ペキペキ…
グリードを中心に直径50メルの範囲に渡って地面から氷柱が出現。
その氷柱はグリードの体に纏わり付くと恐るべき早さで体が凍り付いていく。
が
ジュァアアアアアアアアアアアッ…
〔駄目!あの光球の放つ熱量、尋常じゃない!〕
光球の直下まで侵食してきたフリージアの氷だが、放つ熱気に瞬時に溶け蒸発。
バヂュンッ!〔皆合わせて!〕
だがグリードの目前に超速で到達したエレクトラが拳を振り被る。
〔零距離ならどうだっ!
『雷帝の鉄槌(マルティエーロディ・フェロー・ドゥ・インペラドール・トローヴァ)!』〕
〔『炎帝の豪腕(ブラーソ・ドゥ・インペラドール・ダ・シャーマ)!』〕
〔『風神の息吹(ソプラ・ドゥ・デウス・ベント)!』〕
〔『氷帝の剛腕(ブラーソ・ドゥール・インペラドール・ドゥ・ジエーロ)!』〕
〔食らえっ!複合魔法『滅日(ジ・アモルト)!』〕
ズッ!ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドッ!
エレクトラがグリードの胴体に4人分の複合魔法技を撃ち込むと、グリードの全身を包む巨大な火球が発生。
それをフリージアとウィンディアの二属性で完全に封じ込め、その中でエレクトラとリファイアによる二属性の破壊の嵐が吹き荒れる。
更に完全に封じ込められている為、内部では威力の増大と高温高圧状態が維持され、中は灰すら残らない事だろう。
ゴゴゴゴゴゴゴゴ…
〔ハァ…あの龍から妨害は無かった…ハァ…〕
〔…直撃したわよね…ハァ…〕
〔…ハァ、あの複合魔法が私達の最強技よ…
…アレが駄目なら〔リファ、フラグ立てないで。〕ごめん。〕
〔…〕
4人の複合魔法を撃ち込んだエレクトラは、撃ち込んだ体勢のまま固まっており、眼前では未だ封じ込められた火球が渦巻いている。
〔……。〕
エレクトラの表情は芳しく無い。
グリードの龍鱗に撃ち込んだ瞬間から嫌な予感を感じていたからだ。
ゴゴゴゴゴゴゴ…ォォオオオオ…
〔…やっぱりか…〕
ノアは【鬼鎧殼】のお陰で気絶する事も、どこも怪我を負う事も無かったが、シンと静まり返った地中で現実逃避していた。
ドサッ、ドササッ…
『あー…火照った体に冷えた土が気持ちいい…』
(『主よ、疲れてきて現実逃避したい気持ちは分かるがあともう少しの辛抱だ。』)
『現実逃避位させてくれよ…
そもそも何だよ、僕の討伐依頼って…
さっきまで頭に血が昇ってて深くは考えてなかったけど、冷静になったら無茶苦茶な話だよ!』
(『そうだな、無茶苦茶だな。
その冷静さをせめて半日前に取り戻してくれてたら良かっ『正論は止めて!恥ずかしくなってくるからっ!』
暗くて分かり辛いが顔を真っ赤にするノアであった。
ガラッ、ガララ…
『ふぅ…』ドサッ。
穴から抜け出したノアは、近くにあった岩に腰掛ける。
『…僕の思ってた冒険者生活ってこんなんじゃなかったんだけどな…』
(『どうしたよ急に。』)
『いやさ、僕の思ってた冒険者って、のんびり気ままに旅をして、立ち寄った街や村の依頼受けて、時折スリルを伴う出来事に遭遇。
ふとした出会いから恋に発展なんかしちゃったりするモノだと思ってたんだよね。』
(『何だ、"のんびり気まま"と"時折"以外全部当て嵌まってるじゃないか。』)
『9割当たってるんだけど、外れてる1割がデカ過ぎるんだって。』
座り込むノアは、頬杖を付いて少しの間黙り込む。
『…ある程度事が落ち着いたら姿眩まそうかな…』
(『それも良いんじゃないか?
やろうと思えばそれを可能にする技術を持ってんだし。』)
『うん…』
チカチカ
『うん?クロラさんから連絡だ…
"爆発に巻き込まれたみたいだけどノア君大丈夫!?"か…
レター、"ちょっと疲れましたけど大丈夫です、直ぐに戻って終わらせますから。"っと…』
チカチカ
『お?早。』
返事の早さに驚くノアは、急ぎ返事を確認してみる事に。
『えーっと…"無理してない?"…』
(『おやまぁ。』)
『…"ノア君ってあまり弱音言わないから心配になっちゃって…
急がなくて良いからね、ノア君いつもボロボロだから…"か…』
(『あの娘は機微に聡いねぇ…』)
『うん…本当に良い人だ。
レター"分かりました、今回はボロボロにならずにクロラさんの所に戻ります。"』
チカチカ
『えーっと…ふふ。
ヨシ!こんな面倒事終わらせてさっさとクロラさんの所に戻るとしますか!』
クロラからの返事を確認したノアは、先程まで重かった腰を上げて立ち上がる。
(『"ボロボロにならず"か…大きく出たな。
何か策はあるのか?』)
『無い!
けど似た様な事は訓練の時にもやった。
あの戦法で行く。』
(『主の親御さん直伝の無被弾戦法だな?
アレなら取り敢えずボロボロにはならないな。』)
バシュッ!ガシッ!バシュッ!ガシッ!
ズダンッ!ダダダダダダダダダダダッ!
取り落としていた荒鬼神を手に戻し、山の斜面を勢い良く駆け下る。
(『にしてもだ、主よ。』)
(どうしたの急に。)
(『あのメンツ4人を相手に無被弾戦法するのは流石に骨が折れないか?』)
(4対1で骨が折れる位で済めば良いけどね。
せめて2対1だっ(『そこでだよ主殿!』)
ノアの返答を聞き終える前に食い気味で割って入る『俺』。
(『漸く新しい【固有スキル】が発現出来る様になったんだが、使ってみないか?』)
〔『大氷塊(ブロコ・ディ・ジロ・グランデ)!
やれ!エレクトラ!』〕
〔オーケー!複合魔法!
『雷帝の拳(プーノ・ドゥ・インペラドール・トローヴァ)!』〕
ゴゴンッ…ズバァアッ!
ギュォオオオオオオオオオッ!
《んがっ。》
ドバババババババババババババババッ!!!
フリージアは、グリードの頭上に巨大な氷塊を出現させ、その氷塊に向かってエレクトラが雷で形成した太さ10メルを越える巨大な拳を落とす。
氷塊内で増幅した雷は、直下に居るグリード目掛けて降り注ぐ。
も
ギュァアアアアアアアアア『ガギンッ!』ボリッ!ボリッ!
口を開いたグリードが恐るべき吸引力で、降り注ぐ雷所か頭上にある氷塊をも吸引し、その強靭な顎で易々と噛み砕く。
〔うがーっ!また吸収されたー!〕
〔私の氷をそんな氷菓を食べるみたいに砕くなぁーっ!
本来は破壊困難なんだぞーっ!〕
エレクトラとフリージアの悲しい叫びが響く。
ちなみにこの攻撃の前、リファイアとウィンディアによる高温の竜巻をグリードにぶつけるも、同様に吸引されたのである。
〔泣き言言ってる暇は無いわ!〕
〔迎撃体勢!動くわよ!〕
リファイアとウィンディアの檄が飛ぶ。
4人の攻撃を吸収し、今度はグリードが仕掛ける様だ。
《首が1本だと4人相手にする時は少し面倒ね。
ヒュドラや八岐大蛇みたく首を増やすのも良いけど<人化>する時の事考えると悩ましい所ね。
でも参考にはなったわ。》
『『『『『『『『ヴォン!』』』』』』』』
グリードの胴体側面に弧を描く様に人間大の光球8つが発生。
太陽の様に光輝くその光球の光量は『エレメンタル・フェアリーズ』は愚か、この場に戻ってきている途中のノアですら目が眩む程であった。
4人はこれを只の目眩ましとは思えず、身構えていると
『『『『『『『『ギュンッ!』』』』』』』』
人間大の光球8つ全てが握り拳大まで圧縮、それに比例して光量と込められている魔力量が増大していく。
ギュィイイイイイイイイッ…
〔あ、あれちょっとマズくない…!?〕
〔リファ、ウィンディア!行くわよ!
んでもってフリージア、時間稼ぎ宜しく!〕バヂュンッ!
〔〔ラジャ!〕〕ズダンッ!
発生した光球に嫌な予感を感じた一同。
エレクトラが直ぐに指示を出して阻止すべく行動に移す。
その間フリージアが時間を稼ぐべくグリードへ向けて魔法を発動する。
〔ラジャ!
『氷の要塞(フォルタレイザ・ディ・ジロ)!』〕
ボガァッ!ビギビギッ!ボゴゴッ!
《あら。》ペキペキ…
グリードを中心に直径50メルの範囲に渡って地面から氷柱が出現。
その氷柱はグリードの体に纏わり付くと恐るべき早さで体が凍り付いていく。
が
ジュァアアアアアアアアアアアッ…
〔駄目!あの光球の放つ熱量、尋常じゃない!〕
光球の直下まで侵食してきたフリージアの氷だが、放つ熱気に瞬時に溶け蒸発。
バヂュンッ!〔皆合わせて!〕
だがグリードの目前に超速で到達したエレクトラが拳を振り被る。
〔零距離ならどうだっ!
『雷帝の鉄槌(マルティエーロディ・フェロー・ドゥ・インペラドール・トローヴァ)!』〕
〔『炎帝の豪腕(ブラーソ・ドゥ・インペラドール・ダ・シャーマ)!』〕
〔『風神の息吹(ソプラ・ドゥ・デウス・ベント)!』〕
〔『氷帝の剛腕(ブラーソ・ドゥール・インペラドール・ドゥ・ジエーロ)!』〕
〔食らえっ!複合魔法『滅日(ジ・アモルト)!』〕
ズッ!ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドッ!
エレクトラがグリードの胴体に4人分の複合魔法技を撃ち込むと、グリードの全身を包む巨大な火球が発生。
それをフリージアとウィンディアの二属性で完全に封じ込め、その中でエレクトラとリファイアによる二属性の破壊の嵐が吹き荒れる。
更に完全に封じ込められている為、内部では威力の増大と高温高圧状態が維持され、中は灰すら残らない事だろう。
ゴゴゴゴゴゴゴゴ…
〔ハァ…あの龍から妨害は無かった…ハァ…〕
〔…直撃したわよね…ハァ…〕
〔…ハァ、あの複合魔法が私達の最強技よ…
…アレが駄目なら〔リファ、フラグ立てないで。〕ごめん。〕
〔…〕
4人の複合魔法を撃ち込んだエレクトラは、撃ち込んだ体勢のまま固まっており、眼前では未だ封じ込められた火球が渦巻いている。
〔……。〕
エレクトラの表情は芳しく無い。
グリードの龍鱗に撃ち込んだ瞬間から嫌な予感を感じていたからだ。
ゴゴゴゴゴゴゴ…ォォオオオオ…
〔…やっぱりか…〕
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