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再びアルバラスト編
最上級冒険者って
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《主様、最上級冒険者ってどれ程強いのですか?》
『うーん…見当も付かないな…
訓練の時に殺すつもりで両親に挑んでたけど、一度も勝った事無いのにそれでも上級だ、って言ってたしなぁ…
最低でもシエストラバードやコモン変異体並の強さはあるだろうね。』
《では殺すつもりで挑んでみるべきでしょうか。》
『そうだね。
でも丸呑みはダメだよ?
頭や心臓を残しておけば回復魔法でどうとでもなるらしい。
ちなみに父さん曰く"母さんは心臓5回刺しても死なない"みたい。』
《御両親は人間ですか?》
『人間…だよ…』
(《何でそこで詰まるんだろ…》)
〔ねぇ皆、あのグリードって名前の『龍』ってどれ位強いのかな?〕
〔うーん…見当も付かないな…
アルバさんの話では"ヒュドラを食い殺した"って話だから、最低でもヒュドラ以上の強さはあるんだろうね。〕
〔じゃあ殺すつもりでやってみる?〕
〔でも【鬼神】君の契約獣みたいだから殺すのは不味くない?
私が様子見で麻痺強めの雷撃ってみるから、それ見て判断してみようよ。〕
〔〔〔さんせー。〕〕〕
と、『エレメンタル・フェアリーズ』の方針が決まった所でリファイアが気になっていた事を呟く。
〔ねぇ、グリードって"あの"グリードじゃないよね?〕
〔妖精王様の昔話に出て来た"禁忌龍"『餓龍王グリード』の事?〕
〔それは無いでしょ。
特徴は似てるけど大きさが全然違うじゃん。
昔話の通りなら全長3000メルあるし、魔法は一切効かないし、口に入ったら即魔素レベルまで分解されるって話でしょ?〕
〔そもそも『餓龍王グリード』は昔居たみたいだけど、その他の部分って子供を怖がらせる為に妖精王様が作った設定だろうし、そんなチート設定モンスター、居るハズ無いでしょ。〕
〔…そうだよね、ごめーん変な話して。〕
〔まぁ名前似てるしね。〕
そう言って4人は待機しているノアに向き直るのであった。
『話し合いはもう良いのですか?』
〔【鬼神】君の戦闘風景は街から見てたから大体の戦術は決まってるけど、そこの『龍』は未知数だから少し時間掛かっちゃったわ。〕
〔それよりもあなた達は良いの?〕
『正直最上級冒険者と戦った事無いから、取り敢えず全力で戦いたいと思いまーす。』
《まーす。》
〔分かったわ。
それじゃあ行く
『バチュンッ!』
わよ?〕『っ!?』
〔『巨雷!(ギガンテ・トローヴァ!)』〕
ズバァッ!!
一瞬の内にノアの隣に移動してきたエレクトラが呪文の様な物を唱えると、直径30メル程の光が降ってくる。
光量が強すぎて分からなかったが、巨大な雷の様だ。
〔先ずは小手調べよ!〕
ボシュッ!
〔へ?〕
エレクトラの間の抜けた声が上がる。
本来であれば巨大な雷がこの場を埋め尽くす予定だったのだから。
〔何で?〕
不意にグリードが首を上空に向けていたのでエレクトラもそちらを見てみると
《御馳走様、良いお味だったわ。
はい、お返し『ゴバァッ!!!』
ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドッ!
バヂッ!〔ちょっ〕バヂッ!〔待〕バヂッ!〔待っ〕バヂュッ!〔マズ『ズドドドドドドドドドドドドドドドドドドッ!』
グリードが眼下に居るエレクトラへ向けてプラズマレーザーを発射。
エレクトラは稲光に変化して四方八方に避難するも、レーザーが直ぐに迫って来る。
セリフからして、最後は回避先にレーザーが先回りして食らった様だ。
バチュンッ!〔あ、危なかった…〕
〔ちょっと大丈夫!?右腕、肘から先無いじゃん!〕
待機していた3人の元に右肘を失ったエレクトラが降り立った。
〔あ、あの龍、私の雷を吸収したよ!
それ所か【魔装】を易々と突破する…炎(?)を吐いてきた…〕
〔決まりね、あの龍は最優先で動きを封じないと…
…って、あれ?【鬼神】君は何処に行ったの…?〕
フリージアを始め、4人の攻撃目標が定まった所でノアの姿が無い事に気付く。
〔〔え?〕〕ボゴッ…
〔!?危ない!〕
ドゴァアアアアアアアッ!!ゴギギギギギギギンッ!
〔ぬぐぐ…〕
突如3人の立つ地面が僅かに盛り上がった、瞬時にフリージアが2人の前に躍り出ると、地面が捲り上がる衝撃と共に鉄山靠を繰り出したノアが出現。
フリージアのお陰で被害が全く無かったが、ノアの追撃は続く。
ガッガッ、ガシッ!『オラァッ!!』
『『『ブォンッ!』』』ゴゴギンッ!
生成した腕でフリージアの体を掴むと、<渾身><剛腕>を発動し、右腕3本同時に拳を撃ち込む。
『くっ、硬ぇ!やっぱ防御力高いな!』
《私の氷を甘く見ない事ね!
ちょっとやそっとの攻撃じゃ壊せないわよ!》
実際の所、ノアの全力の攻撃にも関わらず【氷神魔装状態】のフリージアの体にはヒビ1つ入っていない。
『だったら氷には炎ってね!』スラァッ!
腰に提げていた荒鬼神を抜き、逆手に持つ。
〔無駄よ!私の氷はそん『文句は食らってみてから言いましょう、ねっ!』
ギィィイイッ!ジュアアアアッ!
荒鬼神に魔力を流すと刀身が赤熱、フリージアの肩に当てると即座に沸騰。
〔え!?…えええっ!?〕
『はっはー!"私の氷が"何だってぇ?』ズズズ…!
防御面では最強クラスの硬さを誇っていたが、荒鬼神の放つ熱量に、自慢の氷がバターの様に溶かされていく。
〔ボケっとすんなフリージアッ!『稲妻(ライオ)』!〕
バジュッ!『『『バジュゥウウッ!』』』
『ぐぁっ!?』バッ!
エレクトラは、放った雷を味方であるフリージアに当てると、フリージアを中心に稲妻が走る。
咄嗟に避けようとしたノアだが、流石に電流の流れる速度には反応が追い付かず、腕に電流を食らう。
〔『吹き飛ばし(エスプロージー)』!〕
ウィンディアが、後退したノアへ向けて強力な暴風の塊を飛ばす。
ドバババババババババババババババッ!
『ぐぬぬぬぬ…風ってレベルじゃ無いぞ…』
地面に荒鬼神を突き刺して何とか耐えるノア。
高重量の荒鬼神を差しているにも関わらず、強風に舞う木の葉の様にノアの体が靡いている。
ボファッ!ボワッ!
バチュンッ!バヂヂヂッ!
と、ノアが暴風に耐えているとリファイアとエレクトラの両名が側面に出現、何やら魔力を練り始めた。
(待て待て!身動き取れない状態でこの2人は何かマズイ!)
〔〔風属性複合魔法『火災旋風(レデモインフォー・ジ・フォーゴ)』!
『雷嵐旋風(レデモインフォージ・テンペスタージ)』!〕〕
『グボッ!』
『『ズゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴッ!!』』
2人の出現に嫌な予感を感じ地面に突き刺していた荒鬼神を引き抜いて【鬼鎧殼】を発動させ、完全な防御体勢に入ったが、三属性の暴風は地面を抉りながらノアを飲み込んで突き進み、約500メル離れた山の斜面まで吹き飛ばされた。
(《主様、主様?大丈夫ですか?》)
(あー…一応大丈夫。
一直線に吹き飛ばされてどっかの山の中に埋もれたっぽい。
戻るのに少し時間が掛かるっぽい。)
(《畏まりました。では私の方で相手をしておきます。》)
(4人も居るけど大丈夫?)
(《多分大丈夫でしょう、彼女達にとって私は相性最悪でしょうし。
なのでゆっくり戻って来て下さいな。》)
(助かるよ。流石に疲れてきた…)
『うーん…見当も付かないな…
訓練の時に殺すつもりで両親に挑んでたけど、一度も勝った事無いのにそれでも上級だ、って言ってたしなぁ…
最低でもシエストラバードやコモン変異体並の強さはあるだろうね。』
《では殺すつもりで挑んでみるべきでしょうか。》
『そうだね。
でも丸呑みはダメだよ?
頭や心臓を残しておけば回復魔法でどうとでもなるらしい。
ちなみに父さん曰く"母さんは心臓5回刺しても死なない"みたい。』
《御両親は人間ですか?》
『人間…だよ…』
(《何でそこで詰まるんだろ…》)
〔ねぇ皆、あのグリードって名前の『龍』ってどれ位強いのかな?〕
〔うーん…見当も付かないな…
アルバさんの話では"ヒュドラを食い殺した"って話だから、最低でもヒュドラ以上の強さはあるんだろうね。〕
〔じゃあ殺すつもりでやってみる?〕
〔でも【鬼神】君の契約獣みたいだから殺すのは不味くない?
私が様子見で麻痺強めの雷撃ってみるから、それ見て判断してみようよ。〕
〔〔〔さんせー。〕〕〕
と、『エレメンタル・フェアリーズ』の方針が決まった所でリファイアが気になっていた事を呟く。
〔ねぇ、グリードって"あの"グリードじゃないよね?〕
〔妖精王様の昔話に出て来た"禁忌龍"『餓龍王グリード』の事?〕
〔それは無いでしょ。
特徴は似てるけど大きさが全然違うじゃん。
昔話の通りなら全長3000メルあるし、魔法は一切効かないし、口に入ったら即魔素レベルまで分解されるって話でしょ?〕
〔そもそも『餓龍王グリード』は昔居たみたいだけど、その他の部分って子供を怖がらせる為に妖精王様が作った設定だろうし、そんなチート設定モンスター、居るハズ無いでしょ。〕
〔…そうだよね、ごめーん変な話して。〕
〔まぁ名前似てるしね。〕
そう言って4人は待機しているノアに向き直るのであった。
『話し合いはもう良いのですか?』
〔【鬼神】君の戦闘風景は街から見てたから大体の戦術は決まってるけど、そこの『龍』は未知数だから少し時間掛かっちゃったわ。〕
〔それよりもあなた達は良いの?〕
『正直最上級冒険者と戦った事無いから、取り敢えず全力で戦いたいと思いまーす。』
《まーす。》
〔分かったわ。
それじゃあ行く
『バチュンッ!』
わよ?〕『っ!?』
〔『巨雷!(ギガンテ・トローヴァ!)』〕
ズバァッ!!
一瞬の内にノアの隣に移動してきたエレクトラが呪文の様な物を唱えると、直径30メル程の光が降ってくる。
光量が強すぎて分からなかったが、巨大な雷の様だ。
〔先ずは小手調べよ!〕
ボシュッ!
〔へ?〕
エレクトラの間の抜けた声が上がる。
本来であれば巨大な雷がこの場を埋め尽くす予定だったのだから。
〔何で?〕
不意にグリードが首を上空に向けていたのでエレクトラもそちらを見てみると
《御馳走様、良いお味だったわ。
はい、お返し『ゴバァッ!!!』
ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドッ!
バヂッ!〔ちょっ〕バヂッ!〔待〕バヂッ!〔待っ〕バヂュッ!〔マズ『ズドドドドドドドドドドドドドドドドドドッ!』
グリードが眼下に居るエレクトラへ向けてプラズマレーザーを発射。
エレクトラは稲光に変化して四方八方に避難するも、レーザーが直ぐに迫って来る。
セリフからして、最後は回避先にレーザーが先回りして食らった様だ。
バチュンッ!〔あ、危なかった…〕
〔ちょっと大丈夫!?右腕、肘から先無いじゃん!〕
待機していた3人の元に右肘を失ったエレクトラが降り立った。
〔あ、あの龍、私の雷を吸収したよ!
それ所か【魔装】を易々と突破する…炎(?)を吐いてきた…〕
〔決まりね、あの龍は最優先で動きを封じないと…
…って、あれ?【鬼神】君は何処に行ったの…?〕
フリージアを始め、4人の攻撃目標が定まった所でノアの姿が無い事に気付く。
〔〔え?〕〕ボゴッ…
〔!?危ない!〕
ドゴァアアアアアアアッ!!ゴギギギギギギギンッ!
〔ぬぐぐ…〕
突如3人の立つ地面が僅かに盛り上がった、瞬時にフリージアが2人の前に躍り出ると、地面が捲り上がる衝撃と共に鉄山靠を繰り出したノアが出現。
フリージアのお陰で被害が全く無かったが、ノアの追撃は続く。
ガッガッ、ガシッ!『オラァッ!!』
『『『ブォンッ!』』』ゴゴギンッ!
生成した腕でフリージアの体を掴むと、<渾身><剛腕>を発動し、右腕3本同時に拳を撃ち込む。
『くっ、硬ぇ!やっぱ防御力高いな!』
《私の氷を甘く見ない事ね!
ちょっとやそっとの攻撃じゃ壊せないわよ!》
実際の所、ノアの全力の攻撃にも関わらず【氷神魔装状態】のフリージアの体にはヒビ1つ入っていない。
『だったら氷には炎ってね!』スラァッ!
腰に提げていた荒鬼神を抜き、逆手に持つ。
〔無駄よ!私の氷はそん『文句は食らってみてから言いましょう、ねっ!』
ギィィイイッ!ジュアアアアッ!
荒鬼神に魔力を流すと刀身が赤熱、フリージアの肩に当てると即座に沸騰。
〔え!?…えええっ!?〕
『はっはー!"私の氷が"何だってぇ?』ズズズ…!
防御面では最強クラスの硬さを誇っていたが、荒鬼神の放つ熱量に、自慢の氷がバターの様に溶かされていく。
〔ボケっとすんなフリージアッ!『稲妻(ライオ)』!〕
バジュッ!『『『バジュゥウウッ!』』』
『ぐぁっ!?』バッ!
エレクトラは、放った雷を味方であるフリージアに当てると、フリージアを中心に稲妻が走る。
咄嗟に避けようとしたノアだが、流石に電流の流れる速度には反応が追い付かず、腕に電流を食らう。
〔『吹き飛ばし(エスプロージー)』!〕
ウィンディアが、後退したノアへ向けて強力な暴風の塊を飛ばす。
ドバババババババババババババババッ!
『ぐぬぬぬぬ…風ってレベルじゃ無いぞ…』
地面に荒鬼神を突き刺して何とか耐えるノア。
高重量の荒鬼神を差しているにも関わらず、強風に舞う木の葉の様にノアの体が靡いている。
ボファッ!ボワッ!
バチュンッ!バヂヂヂッ!
と、ノアが暴風に耐えているとリファイアとエレクトラの両名が側面に出現、何やら魔力を練り始めた。
(待て待て!身動き取れない状態でこの2人は何かマズイ!)
〔〔風属性複合魔法『火災旋風(レデモインフォー・ジ・フォーゴ)』!
『雷嵐旋風(レデモインフォージ・テンペスタージ)』!〕〕
『グボッ!』
『『ズゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴッ!!』』
2人の出現に嫌な予感を感じ地面に突き刺していた荒鬼神を引き抜いて【鬼鎧殼】を発動させ、完全な防御体勢に入ったが、三属性の暴風は地面を抉りながらノアを飲み込んで突き進み、約500メル離れた山の斜面まで吹き飛ばされた。
(《主様、主様?大丈夫ですか?》)
(あー…一応大丈夫。
一直線に吹き飛ばされてどっかの山の中に埋もれたっぽい。
戻るのに少し時間が掛かるっぽい。)
(《畏まりました。では私の方で相手をしておきます。》)
(4人も居るけど大丈夫?)
(《多分大丈夫でしょう、彼女達にとって私は相性最悪でしょうし。
なのでゆっくり戻って来て下さいな。》)
(助かるよ。流石に疲れてきた…)
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