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再びアルバラスト編
最上級冒険者『エレメンタル・フェアリーズ』
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最上級冒険者『エレメンタル・フェアリーズ』…現時点で世界に5組しかいない『最上級』の称号を持った冒険者パーティ。
個々の戦闘力もかなりの物だが、有事の際は貴族、王族クラスの特権も行使出来る程の権力を持ち合わせているが、妖精の特性である自由気ままさで、一番親しみやすい部類の最上級冒険者パーティである。
「私は火の妖精、リファイア!」
「私は雷の妖精、エレクトラ!」
「私は風の妖精、ウィンディア!」
「私は氷の妖精、フリージア!」
「「「「4人合わせて『エレメンタル・フェア「聞いた、さっき聞いたよ。」
妙な決めポーズを行いつつ、再び名乗りを行って来たので割って入るノア。
「ノリ悪いぞー、【鬼神】君!」
「今日はお祭りみたいな物だから楽しく行こうよ楽しくー。」
「いや…僕今まで戦いっ放しだったので今更そんな気分になれなくて…」
「あー、分かる、分かるよ~。
私達が同じ立場だったら一族揃って潰してやる所だったよ。」
「但し、ルルイエさんは除く。」
「「ねー。」」
見た目が子供みたいな妖精がサラッと恐ろしい事を言うと、ちょっと恐怖感が上がるよね。
「…それで…やっぱ戦うんですね…」
「うん!私達街の銅像前で見世物やってるんだけど…」
「私達実際に【鬼神】君の戦いを見た訳じゃないから…」
「演じてて所々『コレ本当かな?』って思う所があるの。」
「実際に戦ってみればその辺補完出来るかなー、ってね。」
「その辺、今までの戦いでどうにか補完して貰う事は出来ないですか…?」
「実際に戦う事に意味があるのだよ【鬼神】君。」
「「「「それこそが私達、最上級冒険者兼アイドル(見習い)の『エレメンタル・フ「聞いた、聞いたって…いや、アイドル(見習い)が追加されてるね…」
妙な決めポーズを行いつつ、三度名乗りを行って来たので割って入るノア。
「分かりました、戦いましょう。
どうやらあなた達で最後みたいですしね。
グリード、下がってて。」
《はーい。》
「あ、待って、そこの…蛇…じゃないわね…竜?
…でも持ってる魔力量が桁違いだし、喋ってるから…もしかして、龍?」
《あら御名答、その通りよ。》
「あなたも出来れば戦って欲しいわ。」
「あなたも私達のやってる見世物に出てるんだけど」
「情報が少なくて造形が難しいの。」
《ヤダ、私も出してるの(照)!?》
「何か少し嬉しそうだね、グリード…」
《私みたいな存在って中々日の目を見ないから…
種類によっては本に載ったりするけど、姿形が別物だったりするから…》
(そう言えばクラーケンも、本物は形状が聞いてた物とえらく違ってたしね…)
(『昔見た本に載ってたの、只のデカいイカだったものな。』)
という訳で妙に乗り気なグリードも最後の戦いに参加する事になった。
のだが
(…やっぱり戦い辛い…)
最上級冒険者と言われても見た目が子供の為か妙に調子が出ないノアであった。
そんなノアの視線を察してか
「あら【鬼神】君、ロリとは戦い辛い?」
「ロリ言うな、ロリだけど。
共同戦線は張った事はありましたが、いざ戦うとなると、少し…」
「「「「ふふふ、御安心を。
私達、普段は属性魔法を主体として戦うんだけど、本気で戦う場合は戦闘スタイルを変え、フォームチェンジを行うのだ!!」」」」
「ふぉーむ…ちぇんじ…?」
聞き慣れない言葉に困惑するノア。
「まぁ見て貰った方が早いわね。」
パチン
と、火の妖精が指を弾いた直後、4人共に変化が起こる。
「【火神魔装】!」シュボァッ!
「【雷神魔装】!」バヂヂヂッ!
「【風神魔装】!」ヒュゴッ!
「【氷神魔装】!」ビキキキッ!
リファイアの体から火柱が、エレクトラの体から稲妻が、ウィンディアの体から竜巻が、フリージアの体から氷柱が出現し、全身を覆う。
シュボァアッ!
〔ふぅ…この姿になるのも久し振りね。〕
火柱の中から光輝く2.5メル程の体と膝下まで伸びる長髪を靡かせた、女神の様な見た目の女性が現れた。
地面に足を付けると地面がチリチリと音を立てている。
その姿は高温の為か朱色と白色に光輝き、これまた目に易しくない。
バヂッ!バヂッバヂッバヂッ!バジュンッ!
〔ホント、『城流す鯨』と戦った時以来ね。〕
稲妻の中から稲光飛び出し、四方八方に迸り、ノアの眼前で収束。
火の妖精リファイア同様、青白い光で形作られた女神の様な見た目の女性が現れ、宙に浮いている。
体の表面は常に稲光が走り、バチバチと音を立てている。
姿を現した時から分かっていたが、移動速度が尋常では無く、高速での戦闘が確実となるだろう。
バフォッ!
〔でもその時実際に戦ったのは、私とリファイアだけでしょ?〕
竜巻の中から半透明の女性が姿を現し、エレクトラ同様宙に浮いている。
直ぐ下の地面を見てみると、多方向に塵が舞っている。
その事からウィンディアの周囲には風の障壁みたいな物が渦巻いているのだろう。
よって飛び道具の類いは期待出来ないだろう。
バキバキッ、バギンッ!ズズンッ!
〔全員この姿で戦った事は無いんじゃないかな?〕
最後に氷柱を突き破って出て来たのは全身をクリスタルガラスの様に透き通った氷で形作られた女性である。
体表からは常に冷気を放出し、地面に降り立った時に感じたが、重量もあって防御力が高そうだ。
〔ちょっとー【鬼神】君?
何か失礼な事考えてなーい?〕
「イエイエナンニモ。」
〔さ、私達もそれぞれ【魔装状態】になったんだからあなたも戦闘形態に入った入った。〕
「…別にアレが戦闘形態って訳じゃないんですがね…」
ズズズ…ズルリ。
『これで良いですか?』
赤黒いオーラを立ち昇らせ、眼を赤黒く染め、腕を追加で4本生成して腕組みする。
〔〔〔〔おおおー!カッコイイー!〕〕〕〕
『ど、どうも…』
お世辞抜きに言われた事が無い為、妙に気恥ずかしさを感じるノアであった。
《じゃあ最後は私よね?》
〔〔〔〔え?あなたってその姿が本来じゃないの?〕〕〕〕
《このサイズだと色々と面倒だから本来のサイズに戻るだけよ。
良いですか、主様?》
『ああ、良いよ。』
バギンッ!パキパキパキ…ビキビキッ!ズッ、ズズズ…ゴッ、ゴキンッ!ガギュンッ!
ノアに追従していた時は2.5メルサイズだったのだが、最大の25メルサイズに変化を開始するグリード。
龍鱗が所々逆立ち、迸るエネルギーが血管の様に全身を駆け巡り、ある種の紋様にも見える。
蕾の様な口がパクリと開かれ、その中から凶悪な口内が露になる。
グルォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオッ!!!
グリードの咆哮は聞く者全ての全身を叩き、体の奥深くまで響いて畏縮させる。
いよいよ始まる最終戦に沸きに沸いていたアルバラストの街も、この咆哮にシンと静まり返る。
グルルルルル…
〔〔〔す、凄い迫力…〕〕〕
〔でもわざわざデカくなったのは何で?
小さい方が小回り効いて戦い易くなーい?〕
ウィンディアが素朴な疑問としてグリードに質問を投げ掛ける。
《だって、このサイズにならないとあなた達の事、"丸呑み"に出来ないじゃない。》
ニチャア…
ウィンディアの質問に答えつつ、ニチャっと口を開くグリードに背筋に冷たい物が流れる感覚を味わう4人。
ぺしっ。
『グリちゃんや、丸呑みはダメ。
呑むならせめて腕か足に留めなさいね。』
《はーい。》
と言いつつ4人から距離を取り、戦闘位置に着くノアとグリード。
2人(?)の動向を見た4人は、気を取り直してそれぞれ戦闘態勢を取るのであった。
個々の戦闘力もかなりの物だが、有事の際は貴族、王族クラスの特権も行使出来る程の権力を持ち合わせているが、妖精の特性である自由気ままさで、一番親しみやすい部類の最上級冒険者パーティである。
「私は火の妖精、リファイア!」
「私は雷の妖精、エレクトラ!」
「私は風の妖精、ウィンディア!」
「私は氷の妖精、フリージア!」
「「「「4人合わせて『エレメンタル・フェア「聞いた、さっき聞いたよ。」
妙な決めポーズを行いつつ、再び名乗りを行って来たので割って入るノア。
「ノリ悪いぞー、【鬼神】君!」
「今日はお祭りみたいな物だから楽しく行こうよ楽しくー。」
「いや…僕今まで戦いっ放しだったので今更そんな気分になれなくて…」
「あー、分かる、分かるよ~。
私達が同じ立場だったら一族揃って潰してやる所だったよ。」
「但し、ルルイエさんは除く。」
「「ねー。」」
見た目が子供みたいな妖精がサラッと恐ろしい事を言うと、ちょっと恐怖感が上がるよね。
「…それで…やっぱ戦うんですね…」
「うん!私達街の銅像前で見世物やってるんだけど…」
「私達実際に【鬼神】君の戦いを見た訳じゃないから…」
「演じてて所々『コレ本当かな?』って思う所があるの。」
「実際に戦ってみればその辺補完出来るかなー、ってね。」
「その辺、今までの戦いでどうにか補完して貰う事は出来ないですか…?」
「実際に戦う事に意味があるのだよ【鬼神】君。」
「「「「それこそが私達、最上級冒険者兼アイドル(見習い)の『エレメンタル・フ「聞いた、聞いたって…いや、アイドル(見習い)が追加されてるね…」
妙な決めポーズを行いつつ、三度名乗りを行って来たので割って入るノア。
「分かりました、戦いましょう。
どうやらあなた達で最後みたいですしね。
グリード、下がってて。」
《はーい。》
「あ、待って、そこの…蛇…じゃないわね…竜?
…でも持ってる魔力量が桁違いだし、喋ってるから…もしかして、龍?」
《あら御名答、その通りよ。》
「あなたも出来れば戦って欲しいわ。」
「あなたも私達のやってる見世物に出てるんだけど」
「情報が少なくて造形が難しいの。」
《ヤダ、私も出してるの(照)!?》
「何か少し嬉しそうだね、グリード…」
《私みたいな存在って中々日の目を見ないから…
種類によっては本に載ったりするけど、姿形が別物だったりするから…》
(そう言えばクラーケンも、本物は形状が聞いてた物とえらく違ってたしね…)
(『昔見た本に載ってたの、只のデカいイカだったものな。』)
という訳で妙に乗り気なグリードも最後の戦いに参加する事になった。
のだが
(…やっぱり戦い辛い…)
最上級冒険者と言われても見た目が子供の為か妙に調子が出ないノアであった。
そんなノアの視線を察してか
「あら【鬼神】君、ロリとは戦い辛い?」
「ロリ言うな、ロリだけど。
共同戦線は張った事はありましたが、いざ戦うとなると、少し…」
「「「「ふふふ、御安心を。
私達、普段は属性魔法を主体として戦うんだけど、本気で戦う場合は戦闘スタイルを変え、フォームチェンジを行うのだ!!」」」」
「ふぉーむ…ちぇんじ…?」
聞き慣れない言葉に困惑するノア。
「まぁ見て貰った方が早いわね。」
パチン
と、火の妖精が指を弾いた直後、4人共に変化が起こる。
「【火神魔装】!」シュボァッ!
「【雷神魔装】!」バヂヂヂッ!
「【風神魔装】!」ヒュゴッ!
「【氷神魔装】!」ビキキキッ!
リファイアの体から火柱が、エレクトラの体から稲妻が、ウィンディアの体から竜巻が、フリージアの体から氷柱が出現し、全身を覆う。
シュボァアッ!
〔ふぅ…この姿になるのも久し振りね。〕
火柱の中から光輝く2.5メル程の体と膝下まで伸びる長髪を靡かせた、女神の様な見た目の女性が現れた。
地面に足を付けると地面がチリチリと音を立てている。
その姿は高温の為か朱色と白色に光輝き、これまた目に易しくない。
バヂッ!バヂッバヂッバヂッ!バジュンッ!
〔ホント、『城流す鯨』と戦った時以来ね。〕
稲妻の中から稲光飛び出し、四方八方に迸り、ノアの眼前で収束。
火の妖精リファイア同様、青白い光で形作られた女神の様な見た目の女性が現れ、宙に浮いている。
体の表面は常に稲光が走り、バチバチと音を立てている。
姿を現した時から分かっていたが、移動速度が尋常では無く、高速での戦闘が確実となるだろう。
バフォッ!
〔でもその時実際に戦ったのは、私とリファイアだけでしょ?〕
竜巻の中から半透明の女性が姿を現し、エレクトラ同様宙に浮いている。
直ぐ下の地面を見てみると、多方向に塵が舞っている。
その事からウィンディアの周囲には風の障壁みたいな物が渦巻いているのだろう。
よって飛び道具の類いは期待出来ないだろう。
バキバキッ、バギンッ!ズズンッ!
〔全員この姿で戦った事は無いんじゃないかな?〕
最後に氷柱を突き破って出て来たのは全身をクリスタルガラスの様に透き通った氷で形作られた女性である。
体表からは常に冷気を放出し、地面に降り立った時に感じたが、重量もあって防御力が高そうだ。
〔ちょっとー【鬼神】君?
何か失礼な事考えてなーい?〕
「イエイエナンニモ。」
〔さ、私達もそれぞれ【魔装状態】になったんだからあなたも戦闘形態に入った入った。〕
「…別にアレが戦闘形態って訳じゃないんですがね…」
ズズズ…ズルリ。
『これで良いですか?』
赤黒いオーラを立ち昇らせ、眼を赤黒く染め、腕を追加で4本生成して腕組みする。
〔〔〔〔おおおー!カッコイイー!〕〕〕〕
『ど、どうも…』
お世辞抜きに言われた事が無い為、妙に気恥ずかしさを感じるノアであった。
《じゃあ最後は私よね?》
〔〔〔〔え?あなたってその姿が本来じゃないの?〕〕〕〕
《このサイズだと色々と面倒だから本来のサイズに戻るだけよ。
良いですか、主様?》
『ああ、良いよ。』
バギンッ!パキパキパキ…ビキビキッ!ズッ、ズズズ…ゴッ、ゴキンッ!ガギュンッ!
ノアに追従していた時は2.5メルサイズだったのだが、最大の25メルサイズに変化を開始するグリード。
龍鱗が所々逆立ち、迸るエネルギーが血管の様に全身を駆け巡り、ある種の紋様にも見える。
蕾の様な口がパクリと開かれ、その中から凶悪な口内が露になる。
グルォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオッ!!!
グリードの咆哮は聞く者全ての全身を叩き、体の奥深くまで響いて畏縮させる。
いよいよ始まる最終戦に沸きに沸いていたアルバラストの街も、この咆哮にシンと静まり返る。
グルルルルル…
〔〔〔す、凄い迫力…〕〕〕
〔でもわざわざデカくなったのは何で?
小さい方が小回り効いて戦い易くなーい?〕
ウィンディアが素朴な疑問としてグリードに質問を投げ掛ける。
《だって、このサイズにならないとあなた達の事、"丸呑み"に出来ないじゃない。》
ニチャア…
ウィンディアの質問に答えつつ、ニチャっと口を開くグリードに背筋に冷たい物が流れる感覚を味わう4人。
ぺしっ。
『グリちゃんや、丸呑みはダメ。
呑むならせめて腕か足に留めなさいね。』
《はーい。》
と言いつつ4人から距離を取り、戦闘位置に着くノアとグリード。
2人(?)の動向を見た4人は、気を取り直してそれぞれ戦闘態勢を取るのであった。
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