356 / 1,124
再びアルバラスト編
火球の勢いが衰えて
しおりを挟む
火球の勢いが衰えていき、中心に向かって魔力が吸収されていく感覚を覚えるエレクトラ。
スッ…〔〔〔…あ…〕〕〕
撃ち込んだ体勢を解いて腕をだらりと下げたエレクトラを見て、後ろに立つ3人は色々と察した様だ。
《ごめんなさいね、この間コモンとか言う元人間と戦った時に耐性系が上限に達しちゃったからあなた達の魔法は大して効かないの。》
ボファッ…
煙が晴れると中から無傷のグリードが姿を現す。
未だ光球も輝きを保ったまま宙に浮いている。
コォオオオオ…
《それで?追撃が無いみたいだけどもう終わりかしら?》
目の前に立つグリードから問い掛けられた4人は返答を返す事に。
〔…私達の最高火力を意図も容易く吸収されちゃったんだもの、追撃するだけ無駄よ…〕
〔…龍であるあなたと戦えた事、光栄に思うわ。〕
〔せめて一矢報いたかったけどね…〕
〔降参よ。私達の負《あら?何勝手に終わらそうとしてるのかしら?》
〔〔〔〔え?〕〕〕〕
『エレメンタル・フェアリーズ』の面々が降参しようとすると、グリードが言葉を遮り割って入ってきた。
《あなた達はそもそも勝手に挑んできた分際でこちらはそれに応えた側よ?
あなた達、狩りに行って、倒せなかったから止めて許してくれるモンスターが居ると思う?》
グリードからの言葉を聞いた4人は、背筋に冷たい物が伝わる感覚を覚える。
《それに私、あなた達の魔力気に入っちゃった。
だって凄く美味しいんだもの。
特に"追い詰められて切羽詰まった時の魔力の味なんか最高だったわ。"》
ギュィイイイイッ!
グリードの周囲に浮遊する光球が輝きを増していく。
《主様から"丸呑み"は禁じられてるけど、手足の1、2本は覚悟してね♪》
ブワッ!
〔ぜ、全員全力で逃げろっ!〕
〔〔〔が…合点でぃっ!〕〕〕
グリードの明るい声音とは裏腹に、おぞましい気配が放たれた瞬間、リファイアは声を上げて逃げに徹するよう指示を飛ばした。
『『『『『『『『シュバッ!』』』』』』』』
〔きゃ『ボッ!』ぁあっ『ボッ!』!?〕
〔ぬがが『ボッ!』っ!〕
〔うっ…ひぃいいっ!〕
〔ひ、『氷帝のた『ボッ!』〕
グリードの周囲に浮遊していた光球8つからプラズマレーザーが4人目掛けて発射された。
リファイアは魔装の右肩と左足を容易く貫通、ウィンディアは左腕に被弾、動きの速いエレクトラは何とか凌ぎ、防御にシフトしたフリージアだが、生成途中の氷の盾諸とも右腕を持っていかれた。
〔あ、危なかった…やられたのは魔装部分だけみたい…〕
〔わ、私も…〕
〔魔装だけなら魔力でどうとでもなるけど、本体がやられてたらマズかった…〕
体の2ヶ所に被弾したリファイアの魔装を見てみると、被弾箇所から本体である妖精の体が僅かに見えていた。
この【魔装状態】は、生身の体の上に魔力を練って作った強固な鎧である為、部分的に破壊されても魔力が続く限り再生は可能である。
シュルルッ!ガプッ、ガッ!ガブブッ!
グリードは地面を這い、破壊した各々の魔装部位を齧り取る。
ガリッ、ゴリリッ…
《うむうむ…やはり美味しいですわね…
リファイアさんは濃厚で、ウィンディアさんは滑らかで、フリージアさんは歯応えがあって…
エレクトラさんはどんなお味なんでしょうねぇ…》
リファイアやウィンディアの魔装をボリボリと齧りながらグリードに見詰められたエレクトラは、さぞ身も凍る想いであっただろう。
〔ふ、ふふ…私はパーティ内最速だからね、そう簡単には捕まらないよ。〕
グリードにそう言い放ち、不敵な笑みを浮かべるエレクトラ。
するとグリードは
《あらそうですか、では私も少し本気を出しますので、"誤って多く齧っちゃったら"ごめんなさいね。》
〔…ひっ…〕バヂッ!
表情は分からないが、恐らく不敵な笑みを浮かべ返したであろうグリードに恐れ戦いたエレクトラは猛然と駆け出す。
バヂッ!バチッ!バチチッ!バヂヂッ!
エレクトラは体の一部を稲妻と化し、光の帯を引きながら周辺を縦横無尽に駆け巡る。
その様は宛ら雲の中を駆ける稲妻の如し。
グリードはどうやってこの速度のエレクトラを捕らえるのか、と『エレメンタル・フェアリーズ』の面々が身構えていると
《ふぅぅぅぅぅぅ~…》
グリードが徐に下を向いて息を吐き続けていた。
その光景に、逃げに徹していたエレクトラも思わず足を止める。
バヂュンッ!〔え?何してるんだろ…〕
〔エレクトラ、油断しないでね!〕
〔ええ、皆もね!〕
《すぅぅぅぅぅぅ~…》
〔…今度は吸い始めたよ。〕
〔深呼吸?〕
〔溜め技か何かかな…〕
〔分からない!何にしても注意を怠らない様に!〕
と、注意を促していたエレクトラだが、異変はそのエレクトラから起こり始める。
バギンッ!〔うわっと!?〕
〔〔ちょっ、ちょっと大丈夫!?〕〕
〔足の魔装が剥がれてるじゃない!〕
エレクトラの足の部分を見ると膝の辺りから魔装がポッキリと折れ、地面に落下、サラサラと消失していた。
〔ごめんごめん…疲れて集中力切れてきて、魔装の維持が難しくなってきたのかな…?〕
《すぅぅぅぅぅぅ~…》
〔気を付けてよ?
こんな所あのりゅ『バギンッ!』うぇっ!?〕
〔ちょっ、リファまで『ボキッ、パキッ!』きゃっ!?〕
〔よく分からないけどマズイ状況ね、一先ず離だちゅしへぇ?〕ドサッ!
エレクトラに続いてリファイアにフリージアも同様の現象が発生、退避しようとしたウィンディアは急激な脱力感に襲われ、その場に崩れ落ちてしまった。
《すぅぅぅぅぅぅ~…》
『『『『バシュッ!』』』』
「は…ぐっ…」ドサッ!
「か、はっ…」ズシャッ!
「ち、力が…」ドサッ!
グリードの吸引が続く中、全員の【魔装状態】が強制解除された。
子供サイズの体が剥き出しになった妖精達は、立っていられなくなる程の脱力感に襲われ、地面に倒れ込む。
《すぅぅぅっ。
…っと、こんな所かしらね。
魔力主体の妖精達にとってはキツかったでしょうね。》
「い、一体何を…」
吸引を止めたグリードは、地面に這いつくばって身動き取れずにいる妖精達を眺めている。
《簡単な事よ、周囲に満ちてる魔力を吸収しただけよ、あなた達の持つ魔力ごとね。》
「そ、そんな馬鹿な…」
「この場の魔力を…全て…!?」
《そうね、ざっくり半径200メル以内の魔力は吸収したかしら。
その結果あなた達は【魔装】が維持出来なくなって崩壊。
手足を動かす所か、呼吸などの生命活動にも支障をきたし…御覧の有り様よ。》
妖精は元々魔力の保有量、自然回復量が多く、人間で言う呼吸や食事なども魔力で賄っている。
それが突然無くなればどうなるかは想像に難くない。
人間で言えば酸素が突然無くなる様な物だからだ。
だが前述した通り自然回復量が多い為、0になっても動けなくなるだけで死ぬ事は無い。
ただグリードが目の前にいる状態で動けなくなるという事は…
ポタ…ポタタ…
ニュルル…
《あ~美味しそう…
待ちに待ったエレクトラちゃん…どんなお味かしら…》ペロッ。
「ひぃぃ、ぅううっ!?」
グリードの口からはポタリポタリと涎が垂れ、3メルはあるだろう、長く、ザラリとした舌がエレクトラの頬を這う。
捕食される側となったエレクトラは恐怖に怯えている。
「「「……。」」」カタカタ…
同様に身動き1つ取れずに倒れ伏している仲間達はこの後起こるであろう惨劇に身を震わせていた。
《そんな怯えないでぇ…痛い事はしないから…
それじゃあ頂きま~す。》
スッ…〔〔〔…あ…〕〕〕
撃ち込んだ体勢を解いて腕をだらりと下げたエレクトラを見て、後ろに立つ3人は色々と察した様だ。
《ごめんなさいね、この間コモンとか言う元人間と戦った時に耐性系が上限に達しちゃったからあなた達の魔法は大して効かないの。》
ボファッ…
煙が晴れると中から無傷のグリードが姿を現す。
未だ光球も輝きを保ったまま宙に浮いている。
コォオオオオ…
《それで?追撃が無いみたいだけどもう終わりかしら?》
目の前に立つグリードから問い掛けられた4人は返答を返す事に。
〔…私達の最高火力を意図も容易く吸収されちゃったんだもの、追撃するだけ無駄よ…〕
〔…龍であるあなたと戦えた事、光栄に思うわ。〕
〔せめて一矢報いたかったけどね…〕
〔降参よ。私達の負《あら?何勝手に終わらそうとしてるのかしら?》
〔〔〔〔え?〕〕〕〕
『エレメンタル・フェアリーズ』の面々が降参しようとすると、グリードが言葉を遮り割って入ってきた。
《あなた達はそもそも勝手に挑んできた分際でこちらはそれに応えた側よ?
あなた達、狩りに行って、倒せなかったから止めて許してくれるモンスターが居ると思う?》
グリードからの言葉を聞いた4人は、背筋に冷たい物が伝わる感覚を覚える。
《それに私、あなた達の魔力気に入っちゃった。
だって凄く美味しいんだもの。
特に"追い詰められて切羽詰まった時の魔力の味なんか最高だったわ。"》
ギュィイイイイッ!
グリードの周囲に浮遊する光球が輝きを増していく。
《主様から"丸呑み"は禁じられてるけど、手足の1、2本は覚悟してね♪》
ブワッ!
〔ぜ、全員全力で逃げろっ!〕
〔〔〔が…合点でぃっ!〕〕〕
グリードの明るい声音とは裏腹に、おぞましい気配が放たれた瞬間、リファイアは声を上げて逃げに徹するよう指示を飛ばした。
『『『『『『『『シュバッ!』』』』』』』』
〔きゃ『ボッ!』ぁあっ『ボッ!』!?〕
〔ぬがが『ボッ!』っ!〕
〔うっ…ひぃいいっ!〕
〔ひ、『氷帝のた『ボッ!』〕
グリードの周囲に浮遊していた光球8つからプラズマレーザーが4人目掛けて発射された。
リファイアは魔装の右肩と左足を容易く貫通、ウィンディアは左腕に被弾、動きの速いエレクトラは何とか凌ぎ、防御にシフトしたフリージアだが、生成途中の氷の盾諸とも右腕を持っていかれた。
〔あ、危なかった…やられたのは魔装部分だけみたい…〕
〔わ、私も…〕
〔魔装だけなら魔力でどうとでもなるけど、本体がやられてたらマズかった…〕
体の2ヶ所に被弾したリファイアの魔装を見てみると、被弾箇所から本体である妖精の体が僅かに見えていた。
この【魔装状態】は、生身の体の上に魔力を練って作った強固な鎧である為、部分的に破壊されても魔力が続く限り再生は可能である。
シュルルッ!ガプッ、ガッ!ガブブッ!
グリードは地面を這い、破壊した各々の魔装部位を齧り取る。
ガリッ、ゴリリッ…
《うむうむ…やはり美味しいですわね…
リファイアさんは濃厚で、ウィンディアさんは滑らかで、フリージアさんは歯応えがあって…
エレクトラさんはどんなお味なんでしょうねぇ…》
リファイアやウィンディアの魔装をボリボリと齧りながらグリードに見詰められたエレクトラは、さぞ身も凍る想いであっただろう。
〔ふ、ふふ…私はパーティ内最速だからね、そう簡単には捕まらないよ。〕
グリードにそう言い放ち、不敵な笑みを浮かべるエレクトラ。
するとグリードは
《あらそうですか、では私も少し本気を出しますので、"誤って多く齧っちゃったら"ごめんなさいね。》
〔…ひっ…〕バヂッ!
表情は分からないが、恐らく不敵な笑みを浮かべ返したであろうグリードに恐れ戦いたエレクトラは猛然と駆け出す。
バヂッ!バチッ!バチチッ!バヂヂッ!
エレクトラは体の一部を稲妻と化し、光の帯を引きながら周辺を縦横無尽に駆け巡る。
その様は宛ら雲の中を駆ける稲妻の如し。
グリードはどうやってこの速度のエレクトラを捕らえるのか、と『エレメンタル・フェアリーズ』の面々が身構えていると
《ふぅぅぅぅぅぅ~…》
グリードが徐に下を向いて息を吐き続けていた。
その光景に、逃げに徹していたエレクトラも思わず足を止める。
バヂュンッ!〔え?何してるんだろ…〕
〔エレクトラ、油断しないでね!〕
〔ええ、皆もね!〕
《すぅぅぅぅぅぅ~…》
〔…今度は吸い始めたよ。〕
〔深呼吸?〕
〔溜め技か何かかな…〕
〔分からない!何にしても注意を怠らない様に!〕
と、注意を促していたエレクトラだが、異変はそのエレクトラから起こり始める。
バギンッ!〔うわっと!?〕
〔〔ちょっ、ちょっと大丈夫!?〕〕
〔足の魔装が剥がれてるじゃない!〕
エレクトラの足の部分を見ると膝の辺りから魔装がポッキリと折れ、地面に落下、サラサラと消失していた。
〔ごめんごめん…疲れて集中力切れてきて、魔装の維持が難しくなってきたのかな…?〕
《すぅぅぅぅぅぅ~…》
〔気を付けてよ?
こんな所あのりゅ『バギンッ!』うぇっ!?〕
〔ちょっ、リファまで『ボキッ、パキッ!』きゃっ!?〕
〔よく分からないけどマズイ状況ね、一先ず離だちゅしへぇ?〕ドサッ!
エレクトラに続いてリファイアにフリージアも同様の現象が発生、退避しようとしたウィンディアは急激な脱力感に襲われ、その場に崩れ落ちてしまった。
《すぅぅぅぅぅぅ~…》
『『『『バシュッ!』』』』
「は…ぐっ…」ドサッ!
「か、はっ…」ズシャッ!
「ち、力が…」ドサッ!
グリードの吸引が続く中、全員の【魔装状態】が強制解除された。
子供サイズの体が剥き出しになった妖精達は、立っていられなくなる程の脱力感に襲われ、地面に倒れ込む。
《すぅぅぅっ。
…っと、こんな所かしらね。
魔力主体の妖精達にとってはキツかったでしょうね。》
「い、一体何を…」
吸引を止めたグリードは、地面に這いつくばって身動き取れずにいる妖精達を眺めている。
《簡単な事よ、周囲に満ちてる魔力を吸収しただけよ、あなた達の持つ魔力ごとね。》
「そ、そんな馬鹿な…」
「この場の魔力を…全て…!?」
《そうね、ざっくり半径200メル以内の魔力は吸収したかしら。
その結果あなた達は【魔装】が維持出来なくなって崩壊。
手足を動かす所か、呼吸などの生命活動にも支障をきたし…御覧の有り様よ。》
妖精は元々魔力の保有量、自然回復量が多く、人間で言う呼吸や食事なども魔力で賄っている。
それが突然無くなればどうなるかは想像に難くない。
人間で言えば酸素が突然無くなる様な物だからだ。
だが前述した通り自然回復量が多い為、0になっても動けなくなるだけで死ぬ事は無い。
ただグリードが目の前にいる状態で動けなくなるという事は…
ポタ…ポタタ…
ニュルル…
《あ~美味しそう…
待ちに待ったエレクトラちゃん…どんなお味かしら…》ペロッ。
「ひぃぃ、ぅううっ!?」
グリードの口からはポタリポタリと涎が垂れ、3メルはあるだろう、長く、ザラリとした舌がエレクトラの頬を這う。
捕食される側となったエレクトラは恐怖に怯えている。
「「「……。」」」カタカタ…
同様に身動き1つ取れずに倒れ伏している仲間達はこの後起こるであろう惨劇に身を震わせていた。
《そんな怯えないでぇ…痛い事はしないから…
それじゃあ頂きま~す。》
93
あなたにおすすめの小説
おっさん武闘家、幼女の教え子達と十年後に再会、実はそれぞれ炎・氷・雷の精霊の王女だった彼女達に言い寄られつつ世界を救い英雄になってしまう
お餅ミトコンドリア
ファンタジー
パーチ、三十五歳。五歳の時から三十年間修行してきた武闘家。
だが、全くの無名。
彼は、とある村で武闘家の道場を経営しており、〝拳を使った戦い方〟を弟子たちに教えている。
若い時には「冒険者になって、有名になるんだ!」などと大きな夢を持っていたものだが、自分の道場に来る若者たちが全員〝天才〟で、自分との才能の差を感じて、もう諦めてしまった。
弟子たちとの、のんびりとした穏やかな日々。
独身の彼は、そんな彼ら彼女らのことを〝家族〟のように感じており、「こんな毎日も悪くない」と思っていた。
が、ある日。
「お久しぶりです、師匠!」
絶世の美少女が家を訪れた。
彼女は、十年前に、他の二人の幼い少女と一緒に山の中で獣(とパーチは思い込んでいるが、実はモンスター)に襲われていたところをパーチが助けて、その場で数時間ほど稽古をつけて、自分たちだけで戦える力をつけさせた、という女の子だった。
「私は今、アイスブラット王国の〝守護精霊〟をやっていまして」
精霊を自称する彼女は、「ちょ、ちょっと待ってくれ」と混乱するパーチに構わず、ニッコリ笑いながら畳み掛ける。
「そこで師匠には、私たちと一緒に〝魔王〟を倒して欲しいんです!」
これは、〝弟子たちがあっと言う間に強くなるのは、師匠である自分の特殊な力ゆえ〟であることに気付かず、〝実は最強の実力を持っている〟ことにも全く気付いていない男が、〝実は精霊だった美少女たち〟と再会し、言い寄られ、弟子たちに愛され、弟子以外の者たちからも尊敬され、世界を救って英雄になってしまう物語。
(※第18回ファンタジー小説大賞に参加しています。
もし宜しければ【お気に入り登録】で応援して頂けましたら嬉しいです!
何卒宜しくお願いいたします!)
元公爵令嬢は年下騎士たちに「用済みのおばさん」と捨てられる 〜今更戻ってこいと泣きつかれても献身的な美少年に溺愛されているのでもう遅いです〜
日々埋没。
ファンタジー
「新しい従者を雇うことにした。おばさんはもう用済みだ。今すぐ消えてくれ」
かつて婚約破棄され、実家を追放された元公爵令嬢のレアーヌ。
その身分を隠し、年下の冒険者たちの身の回りを世話する『メイド』として献身的に尽くしてきた彼女に突きつけられたのは、あまりに非情な追放宣告だった。
レアーヌがこれまで教育し、支えてきた若い男たちは、新しく現れた他人の物を欲しがり子悪魔メイドに骨抜きにされ、彼女を「加齢臭のする汚いおばさん」と蔑み、笑いながら追い出したのだ。
地位も、居場所も、信じていた絆も……すべてを失い、絶望する彼女の前に現れたのは、一人の美少年だった。
「僕とパーティーを組んでくれませんか? 貴方が必要なんです」
新米ながら将来の可能性を感じさせる彼は、レアーヌを「おばさん」ではなく「一人の女性」として、甘く狂おしく溺愛し始める。
一方でレアーヌという『真の支柱』を失った元パーティーは、自分たちがどれほど愚かな選択をしたかを知る由もなかった。
やがて彼らが地獄の淵で「戻ってきてくれ」と泣きついてきても、もう遅い。
レアーヌの隣には、彼女を離さないと誓った執着愛の化身が微笑んでいるのだから。
【もうダメだ!】貧乏大学生、絶望から一気に成り上がる〜もし、無属性でFランクの俺が異文明の魔道兵器を担いでダンジョンに潜ったら〜
KEINO
ファンタジー
貧乏大学生の探索者はダンジョンに潜り、全てを覆す。
~あらすじ~
世界に突如出現した異次元空間「ダンジョン」。
そこから産出される魔石は人類に無限のエネルギーをもたらし、アーティファクトは魔法の力を授けた。
しかし、その恩恵は平等ではなかった。
富と力はダンジョン利権を牛耳る企業と、「属性適性」という特別な才能を持つ「選ばれし者」たちに独占され、世界は新たな格差社会へと変貌していた。
そんな歪んだ現代日本で、及川翔は「無属性」という最底辺の烙印を押された青年だった。
彼には魔法の才能も、富も、未来への希望もない。
あるのは、両親を失った二年前のダンジョン氾濫で、原因不明の昏睡状態に陥った最愛の妹、美咲を救うという、ただ一つの願いだけだった。
妹を治すため、彼は最先端の「魔力生体学」を学ぶが、学費と治療費という冷酷な現実が彼の行く手を阻む。
希望と絶望の狭間で、翔に残された道はただ一つ――危険なダンジョンに潜り、泥臭く魔石を稼ぐこと。
英雄とも呼べるようなSランク探索者が脚光を浴びる華やかな世界とは裏腹に、翔は今日も一人、薄暗いダンジョンの奥へと足を踏み入れる。
これは、神に選ばれなかった「持たざる者」が、絶望的な現実にもがきながら、たった一つの希望を掴むために抗い、やがて世界の真実と向き合う、戦いの物語。
彼の「無属性」の力が、世界を揺るがす光となることを、彼はまだ知らない。
テンプレのダンジョン物を書いてみたくなり、手を出しました。
SF味が増してくるのは結構先の予定です。
スローペースですが、しっかりと世界観を楽しんでもらえる作品になってると思います。
良かったら読んでください!
妹が聖女の再来と呼ばれているようです
田尾風香
ファンタジー
ダンジョンのある辺境の地で回復術士として働いていたけど、父に呼び戻されてモンテリーノ学校に入学した。そこには、私の婚約者であるファルター殿下と、腹違いの妹であるピーアがいたんだけど。
「マレン・メクレンブルク! 貴様とは婚約破棄する!」
どうやらファルター殿下は、"低能"と呼ばれている私じゃなく、"聖女の再来"とまで呼ばれるくらいに成績の良い妹と婚約したいらしい。
それは別に構わない。国王陛下の裁定で無事に婚約破棄が成った直後、私に婚約を申し込んできたのは、辺境の地で一緒だったハインリヒ様だった。
戸惑う日々を送る私を余所に、事件が起こる。――学校に、ダンジョンが出現したのだった。
更新は不定期です。
大器晩成エンチャンター~Sランク冒険者パーティから追放されてしまったが、追放後の成長度合いが凄くて世界最強になる
遠野紫
ファンタジー
「な、なんでだよ……今まで一緒に頑張って来たろ……?」
「頑張って来たのは俺たちだよ……お前はお荷物だ。サザン、お前にはパーティから抜けてもらう」
S級冒険者パーティのエンチャンターであるサザンは或る時、パーティリーダーから追放を言い渡されてしまう。
村の仲良し四人で結成したパーティだったが、サザンだけはなぜか実力が伸びなかったのだ。他のメンバーに追いつくために日々努力を重ねたサザンだったが結局報われることは無く追放されてしまった。
しかしサザンはレアスキル『大器晩成』を持っていたため、ある時突然その強さが解放されたのだった。
とてつもない成長率を手にしたサザンの最強エンチャンターへの道が今始まる。
レベル1の時から育ててきたパーティメンバーに裏切られて捨てられたが、俺はソロの方が本気出せるので問題はない
あつ犬
ファンタジー
王国最強のパーティメンバーを鍛え上げた、アサシンのアルマ・アルザラットはある日追放され、貯蓄もすべて奪われてしまう。 そんな折り、とある剣士の少女に助けを請われる。「パーティメンバーを助けてくれ」! 彼の人生が、動き出す。
復讐完遂者は吸収スキルを駆使して成り上がる 〜さあ、自分を裏切った初恋の相手へ復讐を始めよう〜
サイダーボウイ
ファンタジー
「気安く私の名前を呼ばないで! そうやってこれまでも私に付きまとって……ずっと鬱陶しかったのよ!」
孤児院出身のナードは、初恋の相手セシリアからそう吐き捨てられ、パーティーを追放されてしまう。
淡い恋心を粉々に打ち砕かれたナードは失意のどん底に。
だが、ナードには、病弱な妹ノエルの生活費を稼ぐために、冒険者を続けなければならないという理由があった。
1人決死の覚悟でダンジョンに挑むナード。
スライム相手に死にかけるも、その最中、ユニークスキル【アブソープション】が覚醒する。
それは、敵のLPを吸収できるという世界の掟すらも変えてしまうスキルだった。
それからナードは毎日ダンジョンへ入り、敵のLPを吸収し続けた。
増やしたLPを消費して、魔法やスキルを習得しつつ、ナードはどんどん強くなっていく。
一方その頃、セシリアのパーティーでは仲間割れが起こっていた。
冒険者ギルドでの評判も地に落ち、セシリアは徐々に追いつめられていくことに……。
これは、やがて勇者と呼ばれる青年が、チートスキルを駆使して最強へと成り上がり、自分を裏切った初恋の相手に復讐を果たすまでの物語である。
最遅で最強のレベルアップ~経験値1000分の1の大器晩成型探索者は勤続10年目10度目のレベルアップで覚醒しました!~
ある中管理職
ファンタジー
勤続10年目10度目のレベルアップ。
人よりも貰える経験値が極端に少なく、年に1回程度しかレベルアップしない32歳の主人公宮下要は10年掛かりようやくレベル10に到達した。
すると、ハズレスキル【大器晩成】が覚醒。
なんと1回のレベルアップのステータス上昇が通常の1000倍に。
チートスキル【ステータス上昇1000】を得た宮下はこれをきっかけに、今まで出会う事すら想像してこなかったモンスターを討伐。
探索者としての知名度や地位を一気に上げ、勤めていた店は討伐したレアモンスターの肉と素材の販売で大繁盛。
万年Fランクの【永遠の新米おじさん】と言われた宮下の成り上がり劇が今幕を開ける。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる