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再びアルバラスト編
ペチャ…クチャ
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ペチャ…クチャ、クチャ…
「…み、皆…助け…」
「お願いもう止めてぇ!」
「これ以上やったら…エレクトラが死んじゃう…!」
「エレクトラ!エレクトラァッ!」
目の前で酷い目に合っているエレクトラの解放を求め、3人がグリードへ向けた悲痛な叫び声が辺りに空しく木霊する。
グヂュル、ベチョ、ヌチャッ…
《あら、ならあなた達がこの子の代わりになるって事で良いのかしら?》
「「「な…」」」
《別に私は構わないわよ、さっき味見した感じ、皆美味しかったし、是非とも味わってみたいわぁ…》
グリードはエレクトラから口と舌を離し、叫び立てる3人の方に問い掛ける。
『エレクトラの代わりに』
心ではそう思っていても声に出す事が出来ずにいる。
目の前で行われているのは3人にとってそれ程凄惨な事である。
「「「……。」」」
《返答無し。
残念だったわねエレクトラちゃん、もう少しだけ我慢して頂戴ね。》
「い、いやぁ…こんな事耐えられない…」
《ふふふ、良いわぁ…その表情…
一思いに食べちゃいたい位よ。》グググ…
『食事』の続きを行う為、エレクトラに再び頭を近付けるグリード。
「い、いや…いやぁああああああああああああああ!」
エレクトラの悲痛な叫び声が再び上がる事になった。
ベロベロベロベロベロベロベロベロベロ
「あああああ、あ、アハハハハハッ!
待って、待っヘェ!お願い、も、許しへぇっ!
こへ、これ以上、耐えられらい…」
《ちょっと…まだ再開して10秒も経ってないじゃない。
後5分位したら主様が戻ってくるからそれまで頑張れ♪頑張れ♪》
現在この場で行われているのは、子供サイズとなったエレクトラが頭上に居るグリードに、全身くまなくベッロベロに舐められている所である。
エレクトラが逃げようと試みるも、魔力が自然回復する度に舐められて吸収される為、身動き1つ取れずにただただ舐められ続けていた。
「お願いもう(舐めるの)止めてぇ!」
「これ以上やったら…エレクトラが(笑い)死んじゃう…!」
「(耐えて)エレクトラ!(頑張れ)エレクトラァッ!」
再び開始されたエレクトラへの蹂躙に、3人の仲間達が声を上げる。
そんな声に、舐め続けながらグリードが答える。
《だーかーらーあなた達の誰かが変わる?
って聞いてるんだけど?
あなた達、もう魔力は回復して動けるハズでしょう?》
『『『ギクッ!』』』
「ふぇ、ぇ、そう『ベロン』にゃっ!?、のぉ…?」
グリードから問われた3人は露骨に狼狽えだす。
「そ!そんな事無いよぉ…」
「う、ぐぐ…指1本動かせない…」
「体が鉛の様に重く、えーっと…」
「口はしっかり動いてるじゃんっ!『レロロン』ひゃんっ!」
3人とも助けるのを躊躇っているのは、何もグリードに敵わないからだけではなく、ただひたすらベロンベロンに舐められ、涎まみれで這いつくばっているエレクトラと同じ状態になりたく無いからである。
「『ペロン』やぁ…はぁっ、いやぁ…『ペロペロ』みんなぁ…助けへぇ…」
(((あの様子なら後5分位大丈夫そうだな…)))
その上、3舐めに1舐めの割合でエレクトラが恍惚の表情を浮かべているのも、3人が躍起になれない要因の1つでもあった。
《主様の言い付けで"丸呑み"が禁止にされてるからこうするしか無いでしょう?
それとも何?手足の1本や2本引き千切られた方が良かった?》
「は、ひやっ…そんな、事…《しないわよ。相手がモンスターならまだしも、同じ冒険者ならなら尚更ね。》
最上級冒険者相手に一方的な蹂躙を行うには十分過ぎる戦闘力を持つグリードだが、ノアの性格を慮りそう言った行為を止める事にした。
先程のギュラドスカル戦では相手からの要望もあって、多少猟奇じみた戦法を取ったノアだが、基本的に彼も人間相手にそういった行いをするのは好きでは無い。
彼がこの場に戻ってきた時、彼の心を傷付ける行いをしない様に努め、グリードなりに考えた結果が
ベロベロチュパチュパヂュルヂュルゴクゴク
「…っあ、…はぁあっ、んあっ、はぁっ…」
これであった。
彼女にとってせめてもの救いだったのは、街に居る者達からはグリードのドデカい体でエレクトラの状況が見えておらず、時折発せられる嬌声も一切聞こえていなかった事だ。
グリードからしてみれば魔力吸収を伴った"食事"の一種なのだが、一般的な目から見れば…その…えーっと、"アレ"である。
アルバラストが再び"親と同伴であっても子供が寄り付くのは禁止"と言う妙な噂が立たずに済んで良かった。
と、街の領主であるアルバが事の顛末を聞き、心の底からそう思ったのは、数日後の事であった。
~5分後~
タッタッタッタッタ…
「おーいグリード、遅くなってごめーん。
さっき大爆発あったみたいだけど大丈夫だったー?」
《あ、主様。お早いお着きで。
ご心配お掛けしましたが、怪我も無く健在に御座います。》
「まぁグリードの事だから心配はしてなかったよ。」
吹き飛ばされたノアが漸く現場に戻り、グリードと軽く会話を交わす。
そんな2人の元にエレクトラ以外の『エレメンタル・フェアリーズ』の面々が近付いて来た。
「無事そうで何よりね【鬼神】君。」
「ごめんなさいね、さっき思いっ切りぶっ放しちゃって…」
「流石に殺っちゃったと思ったよ…」
「…あれ?もしかしてもう終わっちゃいましたか…?」
戦闘前と同様の気軽な3人の話ぶりに、先程までのヒリついていた空気が一変して、弛緩した空気が流れている事に少し残念そうな顔をするノア。
「うん…君の契約獣に分からせられたから戦意喪失しちゃった。」
「後半完全に手抜かれてたもんね…」
「…と言うか何で少し残念そうなのよ。
【鬼神】君からすればやっと終わった、って安堵する所でしょ?」
「いやぁ、実は新しく【固有スキル】を使える様になったので試してみようかなー、って思ってたのですが…
もうそんな空気でも無いですね。」
「そうして貰えると助かるわ。」
「私達、魔力がすっからかんだから、戦力的にも中級冒険者位しか無いの。」
「でも君の【固有スキル】かー…ちょっと興味あるなぁ…」
「まぁ良いです、それはまたの機会で…
…それよりも1つ聞いて良いですか?」
「「「どしたの?」」」
「エレクトラさん…でしたっけ?
奥でビッチョビチョになって横たわってますけど、大丈夫ですか?」
『『『サッ!』』』
ノアにそう指摘されると何故か『エレメンタル・フェアリーズ』の3人が目を逸らした。
ぐったりしているが怪我は無く、虚ろな目をして息も絶え絶えである。
<聞き耳>を立てると「…もうお嫁に行けない」等と言っている。何があったのだろう…
「あー…気にしないで頂戴…」
「【鬼神】君にはちょっと刺激が強い…かな…」
「深くは言えないけど『ロリ妖精陵じょ「リファ!それ以上言わないでぇっ!(エレクトラ)」
「あ、ホントだ、元気そう。」
リファイアが何か言い掛けたが、エレクトラの叫び声で最後まで聞こえなかった。
ただ叫ぶ元気があるので大丈夫そうなのは確かな様だ。
「それじゃあ皆さんお疲れ様です。
僕らは用があるので先に失礼します。」
「用って…防壁の所にいるあの3人の事、だよね?」
「ええ、今回のふざけた催し物の発案者にお話がありますので懲らしめてきます。」
「「「頑張ってね~。」」」
「…お、お疲れ~…」
『エレメンタル・フェアリーズ』の面々に見送られたノアとグリードは、北門の壁際に立つ3人、特に顔面蒼白で体を震わせているカルルの元へと歩いていった。
「…み、皆…助け…」
「お願いもう止めてぇ!」
「これ以上やったら…エレクトラが死んじゃう…!」
「エレクトラ!エレクトラァッ!」
目の前で酷い目に合っているエレクトラの解放を求め、3人がグリードへ向けた悲痛な叫び声が辺りに空しく木霊する。
グヂュル、ベチョ、ヌチャッ…
《あら、ならあなた達がこの子の代わりになるって事で良いのかしら?》
「「「な…」」」
《別に私は構わないわよ、さっき味見した感じ、皆美味しかったし、是非とも味わってみたいわぁ…》
グリードはエレクトラから口と舌を離し、叫び立てる3人の方に問い掛ける。
『エレクトラの代わりに』
心ではそう思っていても声に出す事が出来ずにいる。
目の前で行われているのは3人にとってそれ程凄惨な事である。
「「「……。」」」
《返答無し。
残念だったわねエレクトラちゃん、もう少しだけ我慢して頂戴ね。》
「い、いやぁ…こんな事耐えられない…」
《ふふふ、良いわぁ…その表情…
一思いに食べちゃいたい位よ。》グググ…
『食事』の続きを行う為、エレクトラに再び頭を近付けるグリード。
「い、いや…いやぁああああああああああああああ!」
エレクトラの悲痛な叫び声が再び上がる事になった。
ベロベロベロベロベロベロベロベロベロ
「あああああ、あ、アハハハハハッ!
待って、待っヘェ!お願い、も、許しへぇっ!
こへ、これ以上、耐えられらい…」
《ちょっと…まだ再開して10秒も経ってないじゃない。
後5分位したら主様が戻ってくるからそれまで頑張れ♪頑張れ♪》
現在この場で行われているのは、子供サイズとなったエレクトラが頭上に居るグリードに、全身くまなくベッロベロに舐められている所である。
エレクトラが逃げようと試みるも、魔力が自然回復する度に舐められて吸収される為、身動き1つ取れずにただただ舐められ続けていた。
「お願いもう(舐めるの)止めてぇ!」
「これ以上やったら…エレクトラが(笑い)死んじゃう…!」
「(耐えて)エレクトラ!(頑張れ)エレクトラァッ!」
再び開始されたエレクトラへの蹂躙に、3人の仲間達が声を上げる。
そんな声に、舐め続けながらグリードが答える。
《だーかーらーあなた達の誰かが変わる?
って聞いてるんだけど?
あなた達、もう魔力は回復して動けるハズでしょう?》
『『『ギクッ!』』』
「ふぇ、ぇ、そう『ベロン』にゃっ!?、のぉ…?」
グリードから問われた3人は露骨に狼狽えだす。
「そ!そんな事無いよぉ…」
「う、ぐぐ…指1本動かせない…」
「体が鉛の様に重く、えーっと…」
「口はしっかり動いてるじゃんっ!『レロロン』ひゃんっ!」
3人とも助けるのを躊躇っているのは、何もグリードに敵わないからだけではなく、ただひたすらベロンベロンに舐められ、涎まみれで這いつくばっているエレクトラと同じ状態になりたく無いからである。
「『ペロン』やぁ…はぁっ、いやぁ…『ペロペロ』みんなぁ…助けへぇ…」
(((あの様子なら後5分位大丈夫そうだな…)))
その上、3舐めに1舐めの割合でエレクトラが恍惚の表情を浮かべているのも、3人が躍起になれない要因の1つでもあった。
《主様の言い付けで"丸呑み"が禁止にされてるからこうするしか無いでしょう?
それとも何?手足の1本や2本引き千切られた方が良かった?》
「は、ひやっ…そんな、事…《しないわよ。相手がモンスターならまだしも、同じ冒険者ならなら尚更ね。》
最上級冒険者相手に一方的な蹂躙を行うには十分過ぎる戦闘力を持つグリードだが、ノアの性格を慮りそう言った行為を止める事にした。
先程のギュラドスカル戦では相手からの要望もあって、多少猟奇じみた戦法を取ったノアだが、基本的に彼も人間相手にそういった行いをするのは好きでは無い。
彼がこの場に戻ってきた時、彼の心を傷付ける行いをしない様に努め、グリードなりに考えた結果が
ベロベロチュパチュパヂュルヂュルゴクゴク
「…っあ、…はぁあっ、んあっ、はぁっ…」
これであった。
彼女にとってせめてもの救いだったのは、街に居る者達からはグリードのドデカい体でエレクトラの状況が見えておらず、時折発せられる嬌声も一切聞こえていなかった事だ。
グリードからしてみれば魔力吸収を伴った"食事"の一種なのだが、一般的な目から見れば…その…えーっと、"アレ"である。
アルバラストが再び"親と同伴であっても子供が寄り付くのは禁止"と言う妙な噂が立たずに済んで良かった。
と、街の領主であるアルバが事の顛末を聞き、心の底からそう思ったのは、数日後の事であった。
~5分後~
タッタッタッタッタ…
「おーいグリード、遅くなってごめーん。
さっき大爆発あったみたいだけど大丈夫だったー?」
《あ、主様。お早いお着きで。
ご心配お掛けしましたが、怪我も無く健在に御座います。》
「まぁグリードの事だから心配はしてなかったよ。」
吹き飛ばされたノアが漸く現場に戻り、グリードと軽く会話を交わす。
そんな2人の元にエレクトラ以外の『エレメンタル・フェアリーズ』の面々が近付いて来た。
「無事そうで何よりね【鬼神】君。」
「ごめんなさいね、さっき思いっ切りぶっ放しちゃって…」
「流石に殺っちゃったと思ったよ…」
「…あれ?もしかしてもう終わっちゃいましたか…?」
戦闘前と同様の気軽な3人の話ぶりに、先程までのヒリついていた空気が一変して、弛緩した空気が流れている事に少し残念そうな顔をするノア。
「うん…君の契約獣に分からせられたから戦意喪失しちゃった。」
「後半完全に手抜かれてたもんね…」
「…と言うか何で少し残念そうなのよ。
【鬼神】君からすればやっと終わった、って安堵する所でしょ?」
「いやぁ、実は新しく【固有スキル】を使える様になったので試してみようかなー、って思ってたのですが…
もうそんな空気でも無いですね。」
「そうして貰えると助かるわ。」
「私達、魔力がすっからかんだから、戦力的にも中級冒険者位しか無いの。」
「でも君の【固有スキル】かー…ちょっと興味あるなぁ…」
「まぁ良いです、それはまたの機会で…
…それよりも1つ聞いて良いですか?」
「「「どしたの?」」」
「エレクトラさん…でしたっけ?
奥でビッチョビチョになって横たわってますけど、大丈夫ですか?」
『『『サッ!』』』
ノアにそう指摘されると何故か『エレメンタル・フェアリーズ』の3人が目を逸らした。
ぐったりしているが怪我は無く、虚ろな目をして息も絶え絶えである。
<聞き耳>を立てると「…もうお嫁に行けない」等と言っている。何があったのだろう…
「あー…気にしないで頂戴…」
「【鬼神】君にはちょっと刺激が強い…かな…」
「深くは言えないけど『ロリ妖精陵じょ「リファ!それ以上言わないでぇっ!(エレクトラ)」
「あ、ホントだ、元気そう。」
リファイアが何か言い掛けたが、エレクトラの叫び声で最後まで聞こえなかった。
ただ叫ぶ元気があるので大丈夫そうなのは確かな様だ。
「それじゃあ皆さんお疲れ様です。
僕らは用があるので先に失礼します。」
「用って…防壁の所にいるあの3人の事、だよね?」
「ええ、今回のふざけた催し物の発案者にお話がありますので懲らしめてきます。」
「「「頑張ってね~。」」」
「…お、お疲れ~…」
『エレメンタル・フェアリーズ』の面々に見送られたノアとグリードは、北門の壁際に立つ3人、特に顔面蒼白で体を震わせているカルルの元へと歩いていった。
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