ソロ冒険者のぶらり旅~悠々自適とは無縁な日々~

.

文字の大きさ
385 / 1,124
獣人国編~ダンジョン『宝物庫』~

プシューッ…

しおりを挟む
スタッ!    プシューッ…

「え?」

(『え?』)

先程の横穴に入ってから約1分程なだらかな坂を滑り続け、漸く着いたと思った瞬間に足元から紫色のガスが発生し出した。

誰がどう見ても毒である事は間違いないだろう。

ノアが降り立った部屋は、直径10メル程の小さな部屋で、壁際には石造りの螺旋階段が取り付けられ、上へ上へと続いている。

その間も紫色のガスは噴出し続け、ノアの膝下までガスで満たされている。
ただ、ガスが触れているにも関わらず、毒状態にならない事から、吸入する事で毒に侵されるタイプなのであろう。


「…取り敢えず上って行けば良いんだよね…?」

(『多分な…』)


という訳で螺旋階段を上り、上を目指す事に。
紫色のガスは溜まる迄に時間が掛かるらしく、多少はゆっくり出来そうである。


プシュー…

スタスタスタ…

「さっきまでとは打って変わって、教会?図書館?みたいな本や調度品が置かれてるね。」

(『俺はその辺の価値が分からんが、それなりに値打ちがあるんじゃね?
ホラ、そこに"上級魔法のススメ"って本あるだろ?【魔法使い】何かには価値あるんじゃねぇかな。』)


『俺』が言う様に壁の本棚には、"【拳士】上級戦技入門"やら"【人形使い】作成時の手引き"等と書かれた書物が並んでいた。

スッ…

「へぇ、"【弓】の最上位職の選び方"か…クロラさん用に持って行こうかな。」

(『出たよ、隙あらばクロラ。』)


ヒュンッ!バシッ!

「あーっ!?本が消えたーっ!?」


ノアが手に持っていた書物に矢が飛来。
突き立ったと同時に書物が弾き出された。

完全に油断していたノアは反応に遅れてしまった。


『『『『『『『キリリリッ…』』』』』』』


頭上のあちこちから弓を引き絞る音が聞こえ、上を向くと、木で出来た木人約30体が弓を引き、ノアに狙いを定めていた。


「ちょ、モンスター居ないんじゃ無かったっけ!?」

(『ありゃモンスターじゃなくて仕掛けの一部なんだろうな。
生物に付き物の気配みたいな物が全く無いしな。
それよりも、来るみたいだぜ?』)


『『『『『『バシュッ!』』』』』』


パパパパンッ!パシッ!パシッ!

クルッ、ズダンッ! ドカカカカカカカッ!


頭上の木人達が一斉に矢を放つ。
ノアは両手に2射ずつ掴み取ると、横に転がりつつ階段を蹴り、その場から離脱。

ノアの居た場所には20を越える矢が突き立つ。

スチャッ…バシュッ!バシュッ!

転がりつつも弓を手にしたノアは、掴み取った矢2本を番え<集中><渾身><洗練された手業>を発動し、上に居る木人へと矢を放つ。




ガゴッ!ボギンッ!

「え?」


ノアが放った矢は、木人に突き立つ事無く当たった瞬間に砕けてしまった。

ヒュボボボボボボッ!

「おっと。」ダンッ!


ダダ『ドカカッ!』ダダダダ『カカッ!』ダダッ!


上からは断続的に矢が降り注いでいるが、ノアはそれを回避しつつ、先程放った矢が砕けた事に違和感を覚えていた。


「あれは木人が硬いとかそう言った問題じゃない。」

(『あぁ、何か障壁みたいな物で弾かれたみたいだったな。』)

「ちょっと確かめてみるか…」ダンッ!


ノアは意を決して回避を止め、猛然と螺旋階段を駆け上がり、矢を射続ける木人の元へと駆ける。

バシュッ!バシュンッ!

ヒュン、ヒュォッ!

木人からは尚も矢が放たれ、ノアは最小限の動きで避けつつ接近を図る。

ノアの目の前には木人が3体連なって立っているが、至近距離まで接近された為、後方の2体が放てずにいる。

バシュンッ!

ヒョイッ!

「オラァアアッ!」ズドンッ!!


木人が矢を射ってくるが、首を僅かに傾ける程度でこれを回避。
ノアは右拳を握り<渾身>を発動して木人の胴体を本気でぶん殴る。



ゴッ!ギギギギギギッ!!

ノアの右拳と胴体との間に半透明の障壁が張られており、攻撃の一切が通っていなかった。


「駄目だ!破壊不可だこれ!」

(『ちっ、面倒臭ぇな…ん?』)


目の前の木人には、先程1階にあった石像同様、額に宝石が埋め込まれていた。
但しこの木人の額に、は無色透明の宝石が嵌め込まれているのだが、その宝石が徐々に青く染まっていく。

まるでノアの赤黒いオーラの様に…


〝侵入者が一定範囲内にまで侵攻して来ました。
制圧シーケンスを破棄し、強攻シーケンスに移行します。〟

〝〝〝〝〝移行します!〟〟〟〟〟


目の前の木人がそう発すると、その後ろに居る木人や、上に居る木人が一斉に同じ言葉を言い放つ。

ノアは他の木人へと視線を移すと、額の宝石の色がそれぞれ違う事に気付く。


カタ…カタカタ…ガションッ!

「え?何…」


突如目の前の木人が震え出したかと思うと、口が開かれ口の中に魔法陣が描かれた玉が見えた。

直後

ボボボボボボッ!

「うおっ!危ねっ!!」

木人の口から氷の塊が発射された。
ノアは首を傾けて回避したものの、一瞬見えた頭上の光景に目を疑った。



シュゴォオオオオオッ!
バヂヂヂヂヂヂッ!
ズォッ!!
バシュゥウウウッ!


「ちょ、マジか…」


赤い宝石が嵌め込まれている木人からは、瞬時に足場の階段が燃え上がる程の温度の火炎放射が。

黄色い宝石が嵌め込まれている木人からは、発射の際に僅かに触れただけで近くの書物が炭化する程の電圧の稲妻が。

黄緑色の宝石が嵌め込まれている木人からは、発射の際に石造りの階段がスパッと切れる程の風の刃が。

水色の宝石が嵌め込まれている木人からは、これまた発射の際に石造りの階段がスパッと切れる程の高水圧の水塊が発射された。

そして恐らく螺旋階段の最上段に居る橙色の宝石が嵌め込まれた木人は、口に煌々と光る火球が発生している。


(『避けろ!』)

「言わずもがな、ってね!」ズダンッ!

ズドドドドドドドドドドドドドドドドドドッ!

ノアがその場から回避した直後、30体の木人から属性の違う魔法が次々と着弾し、大爆発が発生。

辺りは高温の水蒸気に満たされるが、ノアはギリギリ範囲外に逃れる。


「あっちぃっ!」

(『巻き込まれたら一堪りも無かったな。』)

(てか、多少影響下にあったハズなのに弾き出されないのな。)

(『そういや、そうだな。』)


気になる事ではあるが、回避に専念する方が最優先である。

スタッ!「げっ!?」

ノアは10メル程下にある階段に着地。
だがそこには既に紫色の毒ガスがノアの腰辺りまで迫ってきていた。

シュゴォオオオオオッ!

「うおっと!」


ノアは驚きつつも、断続的に繰り出される攻撃を掻い潜りつつ『俺』と話を始める。


(『主、これは恐らくだが、あの木人共が足止めしてこの毒ガスが本命なんじゃないか?』)

(あー…あの猛攻にジリ貧になって毒ガスで仕止められたら終了って事ね…
それなら熱波食らったのに弾かれない説明も付くけど…今は兎に角、上を目指すとしよう。)

(『その方が良いな。
それに上に居るアイツ…橙色の宝石が嵌め込まれている木人。
あれが恐らく最終防衛線って所だろうな。』)

(あぁ、他とは違って火球を口に止めたまま待機状態を維持しているしね…)

(『色からして爆裂魔法、って所だろう。
主、何か手はあるか?』)

(無い。
…けどまぁ何とかなるでしょ、こんなモン父さんや母さんとの訓練に比べたら生温い。)

(『ふ、言えてるな。』)


バシュゥウウウッ!
シュゴォオオオオオッ!
ズバァッ!

「オ"ォオ"ア"ア"ア"ッ!!!」ドァッ!!

ノアは<猿叫>を発動し。
放たれた属性魔法の内、火炎放射を音圧で跳ね返し、一時的に木人の視界を塞ぐ。

ボファッ!

すると火の海を突き破り、"何か"が高速で飛び出した。


シュゴォオオオオオッ!
バヂヂヂヂヂヂッ!
ズバァッ!
バシュゥウッ!

ズドドドドドドドドドドドドドドドドドドッ!

その"何か"に向けて木人達が一斉に攻撃を仕掛けるが、勢いは多少弱まったものの一直線に橙色の宝石が嵌め込まれている木人へと向かう。


〝排除する。〟ゴバァッ!!

ジュボァアッ!!


一定範囲内に入ったからか、木人から"何か"に火球が発射され、部屋全体が炎で埋め尽くされる。

バシュンッ!

「馬鹿正直に狙ってくれて助かるよ。
ってか普通の人達、これどうやって対処すりゃ良いんだろう…」


全身を【鬼鎧殻】で覆ったノアが、先程ぶん投げた荒鬼神に転移。
勢いそのままに木人の背後に回ると、扉を発見した。
しおりを挟む
感想 1,255

あなたにおすすめの小説

おっさん武闘家、幼女の教え子達と十年後に再会、実はそれぞれ炎・氷・雷の精霊の王女だった彼女達に言い寄られつつ世界を救い英雄になってしまう

お餅ミトコンドリア
ファンタジー
 パーチ、三十五歳。五歳の時から三十年間修行してきた武闘家。  だが、全くの無名。  彼は、とある村で武闘家の道場を経営しており、〝拳を使った戦い方〟を弟子たちに教えている。  若い時には「冒険者になって、有名になるんだ!」などと大きな夢を持っていたものだが、自分の道場に来る若者たちが全員〝天才〟で、自分との才能の差を感じて、もう諦めてしまった。  弟子たちとの、のんびりとした穏やかな日々。  独身の彼は、そんな彼ら彼女らのことを〝家族〟のように感じており、「こんな毎日も悪くない」と思っていた。  が、ある日。 「お久しぶりです、師匠!」  絶世の美少女が家を訪れた。  彼女は、十年前に、他の二人の幼い少女と一緒に山の中で獣(とパーチは思い込んでいるが、実はモンスター)に襲われていたところをパーチが助けて、その場で数時間ほど稽古をつけて、自分たちだけで戦える力をつけさせた、という女の子だった。 「私は今、アイスブラット王国の〝守護精霊〟をやっていまして」  精霊を自称する彼女は、「ちょ、ちょっと待ってくれ」と混乱するパーチに構わず、ニッコリ笑いながら畳み掛ける。 「そこで師匠には、私たちと一緒に〝魔王〟を倒して欲しいんです!」  これは、〝弟子たちがあっと言う間に強くなるのは、師匠である自分の特殊な力ゆえ〟であることに気付かず、〝実は最強の実力を持っている〟ことにも全く気付いていない男が、〝実は精霊だった美少女たち〟と再会し、言い寄られ、弟子たちに愛され、弟子以外の者たちからも尊敬され、世界を救って英雄になってしまう物語。 (※第18回ファンタジー小説大賞に参加しています。 もし宜しければ【お気に入り登録】で応援して頂けましたら嬉しいです! 何卒宜しくお願いいたします!)

元公爵令嬢は年下騎士たちに「用済みのおばさん」と捨てられる 〜今更戻ってこいと泣きつかれても献身的な美少年に溺愛されているのでもう遅いです〜

日々埋没。
ファンタジー
​「新しい従者を雇うことにした。おばさんはもう用済みだ。今すぐ消えてくれ」  ​かつて婚約破棄され、実家を追放された元公爵令嬢のレアーヌ。  その身分を隠し、年下の冒険者たちの身の回りを世話する『メイド』として献身的に尽くしてきた彼女に突きつけられたのは、あまりに非情な追放宣告だった。  ​レアーヌがこれまで教育し、支えてきた若い男たちは、新しく現れた他人の物を欲しがり子悪魔メイドに骨抜きにされ、彼女を「加齢臭のする汚いおばさん」と蔑み、笑いながら追い出したのだ。 ​ 地位も、居場所も、信じていた絆も……すべてを失い、絶望する彼女の前に現れたのは、一人の美少年だった。 ​「僕とパーティーを組んでくれませんか? 貴方が必要なんです」  ​新米ながら将来の可能性を感じさせる彼は、レアーヌを「おばさん」ではなく「一人の女性」として、甘く狂おしく溺愛し始める。  一方でレアーヌという『真の支柱』を失った元パーティーは、自分たちがどれほど愚かな選択をしたかを知る由もなかった。  ​やがて彼らが地獄の淵で「戻ってきてくれ」と泣きついてきても、もう遅い。  レアーヌの隣には、彼女を離さないと誓った執着愛の化身が微笑んでいるのだから。

【もうダメだ!】貧乏大学生、絶望から一気に成り上がる〜もし、無属性でFランクの俺が異文明の魔道兵器を担いでダンジョンに潜ったら〜

KEINO
ファンタジー
貧乏大学生の探索者はダンジョンに潜り、全てを覆す。 ~あらすじ~ 世界に突如出現した異次元空間「ダンジョン」。 そこから産出される魔石は人類に無限のエネルギーをもたらし、アーティファクトは魔法の力を授けた。 しかし、その恩恵は平等ではなかった。 富と力はダンジョン利権を牛耳る企業と、「属性適性」という特別な才能を持つ「選ばれし者」たちに独占され、世界は新たな格差社会へと変貌していた。 そんな歪んだ現代日本で、及川翔は「無属性」という最底辺の烙印を押された青年だった。 彼には魔法の才能も、富も、未来への希望もない。 あるのは、両親を失った二年前のダンジョン氾濫で、原因不明の昏睡状態に陥った最愛の妹、美咲を救うという、ただ一つの願いだけだった。 妹を治すため、彼は最先端の「魔力生体学」を学ぶが、学費と治療費という冷酷な現実が彼の行く手を阻む。 希望と絶望の狭間で、翔に残された道はただ一つ――危険なダンジョンに潜り、泥臭く魔石を稼ぐこと。 英雄とも呼べるようなSランク探索者が脚光を浴びる華やかな世界とは裏腹に、翔は今日も一人、薄暗いダンジョンの奥へと足を踏み入れる。 これは、神に選ばれなかった「持たざる者」が、絶望的な現実にもがきながら、たった一つの希望を掴むために抗い、やがて世界の真実と向き合う、戦いの物語。 彼の「無属性」の力が、世界を揺るがす光となることを、彼はまだ知らない。 テンプレのダンジョン物を書いてみたくなり、手を出しました。 SF味が増してくるのは結構先の予定です。 スローペースですが、しっかりと世界観を楽しんでもらえる作品になってると思います。 良かったら読んでください!

妹が聖女の再来と呼ばれているようです

田尾風香
ファンタジー
ダンジョンのある辺境の地で回復術士として働いていたけど、父に呼び戻されてモンテリーノ学校に入学した。そこには、私の婚約者であるファルター殿下と、腹違いの妹であるピーアがいたんだけど。 「マレン・メクレンブルク! 貴様とは婚約破棄する!」  どうやらファルター殿下は、"低能"と呼ばれている私じゃなく、"聖女の再来"とまで呼ばれるくらいに成績の良い妹と婚約したいらしい。 それは別に構わない。国王陛下の裁定で無事に婚約破棄が成った直後、私に婚約を申し込んできたのは、辺境の地で一緒だったハインリヒ様だった。 戸惑う日々を送る私を余所に、事件が起こる。――学校に、ダンジョンが出現したのだった。 更新は不定期です。

大器晩成エンチャンター~Sランク冒険者パーティから追放されてしまったが、追放後の成長度合いが凄くて世界最強になる

遠野紫
ファンタジー
「な、なんでだよ……今まで一緒に頑張って来たろ……?」 「頑張って来たのは俺たちだよ……お前はお荷物だ。サザン、お前にはパーティから抜けてもらう」 S級冒険者パーティのエンチャンターであるサザンは或る時、パーティリーダーから追放を言い渡されてしまう。 村の仲良し四人で結成したパーティだったが、サザンだけはなぜか実力が伸びなかったのだ。他のメンバーに追いつくために日々努力を重ねたサザンだったが結局報われることは無く追放されてしまった。 しかしサザンはレアスキル『大器晩成』を持っていたため、ある時突然その強さが解放されたのだった。 とてつもない成長率を手にしたサザンの最強エンチャンターへの道が今始まる。

レベル1の時から育ててきたパーティメンバーに裏切られて捨てられたが、俺はソロの方が本気出せるので問題はない

あつ犬
ファンタジー
王国最強のパーティメンバーを鍛え上げた、アサシンのアルマ・アルザラットはある日追放され、貯蓄もすべて奪われてしまう。 そんな折り、とある剣士の少女に助けを請われる。「パーティメンバーを助けてくれ」! 彼の人生が、動き出す。

復讐完遂者は吸収スキルを駆使して成り上がる 〜さあ、自分を裏切った初恋の相手へ復讐を始めよう〜

サイダーボウイ
ファンタジー
「気安く私の名前を呼ばないで! そうやってこれまでも私に付きまとって……ずっと鬱陶しかったのよ!」 孤児院出身のナードは、初恋の相手セシリアからそう吐き捨てられ、パーティーを追放されてしまう。 淡い恋心を粉々に打ち砕かれたナードは失意のどん底に。 だが、ナードには、病弱な妹ノエルの生活費を稼ぐために、冒険者を続けなければならないという理由があった。 1人決死の覚悟でダンジョンに挑むナード。 スライム相手に死にかけるも、その最中、ユニークスキル【アブソープション】が覚醒する。 それは、敵のLPを吸収できるという世界の掟すらも変えてしまうスキルだった。 それからナードは毎日ダンジョンへ入り、敵のLPを吸収し続けた。 増やしたLPを消費して、魔法やスキルを習得しつつ、ナードはどんどん強くなっていく。 一方その頃、セシリアのパーティーでは仲間割れが起こっていた。 冒険者ギルドでの評判も地に落ち、セシリアは徐々に追いつめられていくことに……。 これは、やがて勇者と呼ばれる青年が、チートスキルを駆使して最強へと成り上がり、自分を裏切った初恋の相手に復讐を果たすまでの物語である。

最遅で最強のレベルアップ~経験値1000分の1の大器晩成型探索者は勤続10年目10度目のレベルアップで覚醒しました!~

ある中管理職
ファンタジー
 勤続10年目10度目のレベルアップ。  人よりも貰える経験値が極端に少なく、年に1回程度しかレベルアップしない32歳の主人公宮下要は10年掛かりようやくレベル10に到達した。  すると、ハズレスキル【大器晩成】が覚醒。  なんと1回のレベルアップのステータス上昇が通常の1000倍に。  チートスキル【ステータス上昇1000】を得た宮下はこれをきっかけに、今まで出会う事すら想像してこなかったモンスターを討伐。  探索者としての知名度や地位を一気に上げ、勤めていた店は討伐したレアモンスターの肉と素材の販売で大繁盛。  万年Fランクの【永遠の新米おじさん】と言われた宮下の成り上がり劇が今幕を開ける。

処理中です...