ソロ冒険者のぶらり旅~悠々自適とは無縁な日々~

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獣人国編~ダンジョン『宝物庫』~

ブォオオオオオオッ!

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ブォオオオオオオッ!

ドゴゴゴゴゴゴゴッ!

「うおっと!?」ババッ!


部屋の奥に居る機兵が突如ノア目掛けて放射状にガトリング砲を放ってきた。
咄嗟にノアは側転してこの攻撃を回避。

スチャッ、バシュッ!バシュッ!

すかさず背中の弓を取り、機兵に向けて2射放つ。


ガギュンッ!ゴギィンッ!

だが機兵の頑強な金属骨格に阻まれ、僅かにたたらを踏んだ程度であった。


〝ぬぅっ!?
初撃を回避しただけで無く反撃を仕掛けるとは中々やるな。
それならこれでどうだ。〟

パチン! ボゴォッ!

と、機兵が指を鳴らすと両脇の壁から追加で2体の機兵が出現。
その手には当然の様にガトリング砲を持っていた。

『『『ブォオオオオオオッ!』』』

ズガガガガガガガガガガガガッ!

火力が3倍になった事で部屋が凄い勢いで破壊されていく。
部屋の装飾や調度品等はお構い無しである。

ダンッ!トッ!ヒュォッ!

そんな破壊の嵐の中を、ノアは悪態を付きつつも回避し続けていた。


ドガガガガガガッ!

「毒に侵されてる女王様が奥の私室で床に伏してるんじゃなかったっけ!?」

〝安心しろ、女王は防震・防音・防弾の装置内でぐっすり寝ておられる。
この程度の騒ぎは何て事無い。〟

「至れり尽くせりで良いこった!
そんじゃあ派手に暴れても構わないって事だな!」

〝ふん、逃げるだけで精一杯の輩が何を言うか!
やれるものなら『ギュルッ!!』やってみる『ボギャッ!』がべら!〟


3体居る内の左端に立つ機兵に急速接近したノアは、<渾身>を発動しつつ左拳を機兵の左脇腹に突き入れる。

先程矢を放った際にダメージが入っていたので、木人の様に破壊不可で無い事は確認済みである。

そしてノアの攻撃はこれだけに留まらず


ズォアッ!

ガキッ、ガシッ、ガッ、ミキッ、ガシッ、メキッ!ベギベキベキボキッ!


〝な、何だっ!?その姿は!?〟


赤黒いオーラを立ち昇らせたノアは、突き入れた拳で背骨を。
赤黒いオーラで形成させた腕や空いてる腕で腕、首、頭、肩、鎖骨を掴み、力任せに引き千切った。


〝くっ、撃て!撃てっ!〟

『『ブォオオオオオオッ!』』

ベギャギャギャギャッ!!


1体の機兵が瞬殺された事に動揺しつつも至近距離に立つノア目掛けガトリング砲を発射してきた。

ノアは各腕に持つ機兵の残骸でそれを凌ぐが


『おい嘘だろ!?この弾に当たっても弾かれるのかよ!?』


ノアの手に持つ残骸が砕け散る傍から地面に落ちず、次々と消失していく。

先程までの罠同様外に弾き出される機構が備わっている様だ。


〝貴様は恐らく、我等女王直属近衛三機兵でも殺す事は出来ぬだろう。
貴様は我等の手に余る程に強過ぎる!〟

ドガガガガガガッ!

『え!?何て?』

〝ならばやる事は限られる。
この場から消すか、せめてもの悪足掻きとして手傷位は付けさせて貰うぞ!〟

ドガガガガガガッ!

『ごめん、もう1回言って!』


ガトリング砲の作動音に加え破砕音が鳴り響いてる為

〝やれ!〟

ギギッ…ガシッ!ミキッ!

『っ!?』

ズドォオンッ!!


突如ノアが手にしていた機兵の残骸である腕が動き出し、別の手に持っていた胸部パーツを掴んだかと思うと、動力源らしき魔石を握り潰した。

ボファッ!ズザザザッ!

直後大爆発を起こすが、寸での所で後退したノアが爆煙から姿を現し、その場に踏み止まる。


『自爆か!機兵らしい戦い方だな!』ズダンッ!


『『ブォオオオオオオッ!』』

バッ!ズダッ!ダッ!ザッ!バッ!

ドガガガガガガッ!


体勢を立て直し、直ぐ様駆け出したノアに対してガトリング砲の掃射を仕掛ける機兵。

それに対し、<渾身>を連続発動し回避し続けるノアだが


『しまっ…『ゴガガッ!バシュッ!』くそっ、しくじった!』


たまたま回避した先にガトリング砲が放たれており、直撃回避の為咄嗟に荒鬼神を抜き、体の側面に配置し即席の盾として使用。

即座に荒鬼神は弾き出され、苦虫を噛み潰した様な顔をする。


〝漸く顔色が変わってきたな!このまま押し切らせて貰うぞ!〟

『距離を取って、手札の1つを潰した位で良い気になるなよ?
こちとら首1本残っていれば、喉元噛み千切りに行ける様に訓練を受けてきたんだからな!』

〝貴様の戦闘力を見る限り誇張では無いのは明白。
粉骨砕身、身を粉にしてでもこの場を死守する所存だ!〟

『その心構えお見事!ならばこちらも全力で応じるのが礼儀と言うものだ、な!』

ブンッ!

〝っ!?消え…〟


【一鬼呵成】を発動し、今まで以上の速度で移動した事で機兵達からは姿が掻き消えて見えた事だろう。


ボッ!ガシュッ!

〝なっ…!?〟


中央に立つ機兵が、隣から聞こえた音に気付きそちらを向くと、蒼いオーラを体に纏わせたノアがもう1体の機兵の首を蹴り飛ばしている所であった。

ボッ!ブヂィッ!ゴッ!

直後、首無しとなった機兵の胸部に高速の貫手を放ったノアは魔石を引き千切り、地面へと投げ捨てる。


『これで自爆も出来ないだろう?』


蒼いオーラを立ち昇らせたノアが機兵を真っ直ぐ見据えて仁王立ちしている。


〝くっ、おぉおっ!〟ブォンッ!


直ぐ隣に立つノアへガトリング砲を向けようとするも

ガシッ!〝ぐっ!?〟

ゴガッ!メキッ!ゴキッ!ビキッ!ガチュッ!

機兵の首を掴み取り、ガトリング砲を持つ腕、肩、胴体2ヶ所、胸部の魔石を打ち抜いた。







『これで終わりだ。』

〝…貴様は強過ぎだ、元々我等では対処のしようが無かった様だ。〟

『そりゃどうも。』

〝…そんな君に頼みがあるのだが、聞いて貰えないだろうか…?〟

フッ…

「何でしょうか?」

〝…この扉の奥に我等が女王が眠っている…
毒に侵され、いつ亡くなってもおかしく無い。
先程防震・防音・防弾の装置内に居る、と言ったが、毒の影響で暴走状態にある故、幽閉しておるのだ…〟

「…"暴走状態"?」

〝…見れば分かる…
我等…でもこれ以上、抑える事は出来なくなってきた…
君の様な強者であれば、暴走…状態の女王にも対…処出来る、だろう。
…頼、む…女王を、楽にしてやって、く…〟

ボロッ…

言葉を伝え終わる前に機兵は自壊していった。

コッ、コツッ…

「ん?何だ…コレ…」

(『鍵…の様だな。』)


崩れ落ちた機兵の残骸の中から金の装飾がなされた鍵が出てきた。


「この扉の鍵…」

キィッ…

(『ではないみたいだな…』)


3体の機兵が守っていた扉の鍵かと思ったが、機兵達が自壊した直後、女王の私室へと繋がる扉が自然と開かれた為、別の用途で使用する鍵の様だ。


(『…恐らく次で最後っぽいが、どうする?』)

「何か託された物もあるし、こんな所で戻る訳にもいかないでしょ。」

(『だよな。』)


と、当然の様に先を進む事にしたノアは、罠に注意しつつ扉の中へと入っていった。
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