389 / 1,124
獣人国編~ダンジョン『宝物庫』~
アンタ名前何ての?
しおりを挟む
「ってかアンタ名前何ての?
口調からして女だとは思うんだけど、"機兵"と呼ぶのは何か違うし、"煮溶かして"中に入る前は人間だったんでしょ?」
〝名前など、この場では無用だ!好きに呼べば良い!〟
「あっそ、じゃあ"クソ煮込〝マディアだ!マディアと呼べ!〟
ノアが今までの話を聞いた上での印象を取り入れたあだ名はお気に召さなかった様だ。
この反応を見たノアは思う。
(なぁ、コイツもしかして…)
(『あぁ、俺も同じ事を考えてた所だ。』)
数回のやり取りで何かを感じたノアは、機兵を乗っ取ったマディアを無視し、顎に手を当てて少し思案する。
「さて、先ずはあの機兵から女王…ラインハードさんをどう引き剥がすか…」
〝ふっ、大見得を切った割に今から作戦の立案とは…
そんな事ではこの女を助け出す事は愚か私に触れる事すら難しいぞ?〟
乗っ取った機兵の腕を広げ、先程叶わなかった挑発をするマディア。
だが
(『あの棺の様な装置に鍵穴が付いていたから、さっきの鍵を使って外から解錠する感じではあるんだよな。』)
「うん。ただ、あの装置自体を切り離せれば割と楽なんだけど、ラインハードさんだけ救出となるとその後の対処をどうするか…」
マディアの挑発を無視し、(マディアからすれば)ぶつぶつと一人言を言っているノアに、マディアは怒りを露にする。
〝…こ…んの…
たかだか腕1本破壊した位でいい気になるなぁっ!〟
ブォンッ!
マディアは、無事な腕を操りノア目掛けて拳を振るう。
が
バシュッ!
ギキィインッ!バギンッ!
〝んなぁっ!?〟
先程挑発を遮って機兵の腕目掛けてぶん投げた荒鬼神を手元に戻し、振るわれた腕を<受け流し>でいなし、手首から先を斬り飛ばす。
ノアは1歩も動く事無く、顎に手を当てたまま未だ『俺』との会話を行っていた。
〝………〟
その間マディアは、何が起こったのか分かっていないと言った感じで動きを止めていた。
「どうした、追撃は無いのか?」
〝!?〟
「さっきもそうだったが、1発攻撃入れた位で追撃は無し。
ここまで単騎でやって来たのに僕の事を過小評価し過ぎじゃないか?」
〝な、何だと「挑発には簡単に乗っかるし、攻撃は大振り、機兵は人間と違って疲れが無いから断続的な攻撃をされたらジリ貧になるのは明白。
なのにそれすら無い。
まぁアンタの【適正】からすれば仕方の無い事だけどね。」
〝訳の分からん事をぐだぐだと抜かしおって…
今に見ておれ、直ぐに貴様の顔を恐怖に歪めて…〟
バキッ!ガキッ!
マディアは変な前置きを言いつつ破壊された両腕を関節部分から脱着し、背後に置かれていた予備の腕に換装し始める。
(コイツ、初動も遅いんだよな…
喋ってる暇があるなら予め換装しとけば良いのに…)
ダンッ!
と、心の中で思いつつ行動に移すノアは、機兵の中央に位置するラインハードへ向けて駆け出す。
〝あ、貴様…〟ガシャガシャ…
行動を開始した事に慌てたマディアを見たノアは、冷めた目でその動向を見ていた。
(…さっきも思ったけど、どうしてこうも"機兵という利点"を生かさないかな…
中に入ったならボスと言う立場で待ち構えるよりも、別の機兵に入った状態で従えた機兵を差し向けた方が戦略的にも良いハズなのに、自ら前線に出るから"機兵の精密さ"が全く生かされて無い。
人間が操作してるのと同じだから"粗さ"が目立っちゃってるじゃん…)
(『ま、変に対策されるのもなんだから口には出さないけどな。』)
などと考えてる間に、機兵の懐に潜り込むのとマディアが換装するのは、ほぼ同じタイミングであった。
『『ブォンッ!』』
〝ほら死んだ!〟
『『ゾリッ!』』
「ほい、換装、換装。」
換装を終え、振り下ろされた腕を、ノアは1度の迎撃で破壊し、一瞬の内に無力化する。
「ラインハードさん、離れて!」
中に閉じ込められているラインハードに向け、手で下がる様に合図を送ると、通じたのか、中のラインハードは下がりつつ身を縮ませる。
「オォラァアアッ!」ボッ!
<渾身>を発動したノアは、先ず始めに閉じ込められている棺の様な装置自体に斬り掛かり、機兵からの奪還を図る。
が
ゴギィインッ!!ズズンッ…
「うっそだろぉっ!?滅茶苦茶硬ぇっ!」
装置と機兵所か、部屋を真っ二つに断ち斬るつもりで放ったノアの斬撃は、傷1つ付けられなかった。
ズンッ!
「ならばやはりコレしか無い様だな!」
ノアは荒鬼神を床に突き刺し、直ぐ様女王直属近衛三機兵が最後に手渡した金の装飾が施された鍵をアイテムボックスから取り出す。
〝チィッ、脱出用の鍵か!何処で手に入れやがったぁっ!〟
ブンッ!
マディアは腕が破壊された事にも構わず、ノアへ向けて腕を振り下ろす。
ガギッ!ミシッ、メキメキ…
「邪魔するな!大人しくしてろ!」
〝なっ!?何て力だ…〟
振り下ろされた腕を掴んだノアは<渾身>を発動して強烈な力で腕の装甲に指をめり込ませると、動けない様にその場に固定。
〝くそっ!離せ!離せぇっ!〟ブォンッ!
マディアは駄々を捏ねる子供の様に機兵の体を揺らしたり、空いてる腕を振り下ろしてきたりしてノアの行動を妨害しに掛かる。
「ちっ…」
何て事は無い。
ただ闇雲に暴れているだけなのが、妙に癪に障り
ズズズッ…
ガキッ!ガシッ!メキッ!メギッ!ガギッ!
『ジタバタしてんじゃねぇ!
手が無ぇなら黙って大人しくしてやがれ!』
〝な、何と面妖な…〟
赤黒いオーラを立ち昇らせ、生成した腕でマディアの振るってきた腕や体を掴み、今度こそ完全に動きを封じる。
『ハッ!原型留めてるだけ、誰かさんに比べりゃ万倍マシだろ!
『カチャッ』お姫さんを返して貰うぞ!』
ガコンッ!
棺の様な入れ物の鍵穴に鍵を差し入れる。
すると鍵は自動で回り、荒鬼神でも破壊出来なかった入れ物の扉が音を立てて開かれた。
「ぼ、冒険者さん…」
『よぉ、お姫さん。助けに来たぜ!
…って何だこりゃ、雁字がらめじゃねぇか…』
入れ物の扉が開かれ、数分振りにラインハードと対面する。
毒として体に侵入していたマディアが機兵の方に移ったからか、当初よりも顔色が良く、意識もハッキリしていた。
だが中は配線やら金属製の触手が張り巡らされ、ラインハードは指1本動かすのも厳しい状態であった。
〝ガァアアッ!止せぇ!ヤメロォッ!〟
シュルル…ザクッ!ザグッ!
苦し紛れに、マディアが金属製の触手を動かし、ノアの首元や防具の隙間に突き刺していく。
ブシュッ…
「冒険者さん…血『お姫さん、この触手は破壊しても大丈夫か?』
<激痛耐性>を持っているノアは、マディアの攻撃を全く意に介しておらず、ラインハードの目を真っ直ぐ見たまま意見を聞いてくる。
それを受けたラインハードは、ノアからの質問に答える。
「は、はい、ただ固定しているだけの様なので、破壊しても大丈夫です!」
『了解!
直ぐに開放してやるからもう少しの辛抱だ。』
ガッ!ガシッ!メキメキメキ…
ブヂブヂブヂィッ!
「あ…『ガシッ!』
拘束を強制的に破壊し、漸く開放されたラインハードを抱き止める。
『待たせたな、もう安心だ。』
「あ、ありがとうございます…」
先程から大変な目に遭っているラインハードの顔は紅潮し、髪も乱れている。
何処か安全な場所に下ろしてあげたい所だ。
〝カァ、返せぇえっ!!〟ズォオオッ!
マディアが奥の場所から身を乗り出し金属製の触手を伸ばしてラインハードを取り返しに来る。
『よっ。』ズボッ!ガゴッ!
ズドンッ!〝うがぁあっ!?〟
ノアはラインハードを抱き抱えたまま、荒鬼神の柄を蹴り上げて床から抜き、<渾身>と<蹴撃>を発動した蹴りを繰り出してマディアを奥の壁に磔にする。
「…あ、うぅっ…」
『あ!大丈夫ですか!?』
毒の影響で体が弱っていたからか、ノアの激しい動きを受けたラインハードは苦しそうな声を上げる。
トトトト…
トスッ。
『ここなら比較的安全でしょう、ここで待ってて下さい。』
部屋の手前側、磔状態のマディアから大分離れた位置にラインハードを下ろす。
「は、はい。あの…」
『ん?』
「…いえ、お身体に気を付けて下さい。」
『ええ。』
〝クソォオオオッ!ヤリヤガッタナァアッ!
カエセ!ソノオンなをオぉおっ!〟
ラインハードを奪還した事で、何故かマディアは苦悶の声を、そして何故か声が少し機械的に変化していた。
『何だ?アイツ、急におかしくなったけど…』
「も、もしかしたらですけど…」
ノアの背後に居るラインハードは、思い当たる節があるのか、説明を開始した。
口調からして女だとは思うんだけど、"機兵"と呼ぶのは何か違うし、"煮溶かして"中に入る前は人間だったんでしょ?」
〝名前など、この場では無用だ!好きに呼べば良い!〟
「あっそ、じゃあ"クソ煮込〝マディアだ!マディアと呼べ!〟
ノアが今までの話を聞いた上での印象を取り入れたあだ名はお気に召さなかった様だ。
この反応を見たノアは思う。
(なぁ、コイツもしかして…)
(『あぁ、俺も同じ事を考えてた所だ。』)
数回のやり取りで何かを感じたノアは、機兵を乗っ取ったマディアを無視し、顎に手を当てて少し思案する。
「さて、先ずはあの機兵から女王…ラインハードさんをどう引き剥がすか…」
〝ふっ、大見得を切った割に今から作戦の立案とは…
そんな事ではこの女を助け出す事は愚か私に触れる事すら難しいぞ?〟
乗っ取った機兵の腕を広げ、先程叶わなかった挑発をするマディア。
だが
(『あの棺の様な装置に鍵穴が付いていたから、さっきの鍵を使って外から解錠する感じではあるんだよな。』)
「うん。ただ、あの装置自体を切り離せれば割と楽なんだけど、ラインハードさんだけ救出となるとその後の対処をどうするか…」
マディアの挑発を無視し、(マディアからすれば)ぶつぶつと一人言を言っているノアに、マディアは怒りを露にする。
〝…こ…んの…
たかだか腕1本破壊した位でいい気になるなぁっ!〟
ブォンッ!
マディアは、無事な腕を操りノア目掛けて拳を振るう。
が
バシュッ!
ギキィインッ!バギンッ!
〝んなぁっ!?〟
先程挑発を遮って機兵の腕目掛けてぶん投げた荒鬼神を手元に戻し、振るわれた腕を<受け流し>でいなし、手首から先を斬り飛ばす。
ノアは1歩も動く事無く、顎に手を当てたまま未だ『俺』との会話を行っていた。
〝………〟
その間マディアは、何が起こったのか分かっていないと言った感じで動きを止めていた。
「どうした、追撃は無いのか?」
〝!?〟
「さっきもそうだったが、1発攻撃入れた位で追撃は無し。
ここまで単騎でやって来たのに僕の事を過小評価し過ぎじゃないか?」
〝な、何だと「挑発には簡単に乗っかるし、攻撃は大振り、機兵は人間と違って疲れが無いから断続的な攻撃をされたらジリ貧になるのは明白。
なのにそれすら無い。
まぁアンタの【適正】からすれば仕方の無い事だけどね。」
〝訳の分からん事をぐだぐだと抜かしおって…
今に見ておれ、直ぐに貴様の顔を恐怖に歪めて…〟
バキッ!ガキッ!
マディアは変な前置きを言いつつ破壊された両腕を関節部分から脱着し、背後に置かれていた予備の腕に換装し始める。
(コイツ、初動も遅いんだよな…
喋ってる暇があるなら予め換装しとけば良いのに…)
ダンッ!
と、心の中で思いつつ行動に移すノアは、機兵の中央に位置するラインハードへ向けて駆け出す。
〝あ、貴様…〟ガシャガシャ…
行動を開始した事に慌てたマディアを見たノアは、冷めた目でその動向を見ていた。
(…さっきも思ったけど、どうしてこうも"機兵という利点"を生かさないかな…
中に入ったならボスと言う立場で待ち構えるよりも、別の機兵に入った状態で従えた機兵を差し向けた方が戦略的にも良いハズなのに、自ら前線に出るから"機兵の精密さ"が全く生かされて無い。
人間が操作してるのと同じだから"粗さ"が目立っちゃってるじゃん…)
(『ま、変に対策されるのもなんだから口には出さないけどな。』)
などと考えてる間に、機兵の懐に潜り込むのとマディアが換装するのは、ほぼ同じタイミングであった。
『『ブォンッ!』』
〝ほら死んだ!〟
『『ゾリッ!』』
「ほい、換装、換装。」
換装を終え、振り下ろされた腕を、ノアは1度の迎撃で破壊し、一瞬の内に無力化する。
「ラインハードさん、離れて!」
中に閉じ込められているラインハードに向け、手で下がる様に合図を送ると、通じたのか、中のラインハードは下がりつつ身を縮ませる。
「オォラァアアッ!」ボッ!
<渾身>を発動したノアは、先ず始めに閉じ込められている棺の様な装置自体に斬り掛かり、機兵からの奪還を図る。
が
ゴギィインッ!!ズズンッ…
「うっそだろぉっ!?滅茶苦茶硬ぇっ!」
装置と機兵所か、部屋を真っ二つに断ち斬るつもりで放ったノアの斬撃は、傷1つ付けられなかった。
ズンッ!
「ならばやはりコレしか無い様だな!」
ノアは荒鬼神を床に突き刺し、直ぐ様女王直属近衛三機兵が最後に手渡した金の装飾が施された鍵をアイテムボックスから取り出す。
〝チィッ、脱出用の鍵か!何処で手に入れやがったぁっ!〟
ブンッ!
マディアは腕が破壊された事にも構わず、ノアへ向けて腕を振り下ろす。
ガギッ!ミシッ、メキメキ…
「邪魔するな!大人しくしてろ!」
〝なっ!?何て力だ…〟
振り下ろされた腕を掴んだノアは<渾身>を発動して強烈な力で腕の装甲に指をめり込ませると、動けない様にその場に固定。
〝くそっ!離せ!離せぇっ!〟ブォンッ!
マディアは駄々を捏ねる子供の様に機兵の体を揺らしたり、空いてる腕を振り下ろしてきたりしてノアの行動を妨害しに掛かる。
「ちっ…」
何て事は無い。
ただ闇雲に暴れているだけなのが、妙に癪に障り
ズズズッ…
ガキッ!ガシッ!メキッ!メギッ!ガギッ!
『ジタバタしてんじゃねぇ!
手が無ぇなら黙って大人しくしてやがれ!』
〝な、何と面妖な…〟
赤黒いオーラを立ち昇らせ、生成した腕でマディアの振るってきた腕や体を掴み、今度こそ完全に動きを封じる。
『ハッ!原型留めてるだけ、誰かさんに比べりゃ万倍マシだろ!
『カチャッ』お姫さんを返して貰うぞ!』
ガコンッ!
棺の様な入れ物の鍵穴に鍵を差し入れる。
すると鍵は自動で回り、荒鬼神でも破壊出来なかった入れ物の扉が音を立てて開かれた。
「ぼ、冒険者さん…」
『よぉ、お姫さん。助けに来たぜ!
…って何だこりゃ、雁字がらめじゃねぇか…』
入れ物の扉が開かれ、数分振りにラインハードと対面する。
毒として体に侵入していたマディアが機兵の方に移ったからか、当初よりも顔色が良く、意識もハッキリしていた。
だが中は配線やら金属製の触手が張り巡らされ、ラインハードは指1本動かすのも厳しい状態であった。
〝ガァアアッ!止せぇ!ヤメロォッ!〟
シュルル…ザクッ!ザグッ!
苦し紛れに、マディアが金属製の触手を動かし、ノアの首元や防具の隙間に突き刺していく。
ブシュッ…
「冒険者さん…血『お姫さん、この触手は破壊しても大丈夫か?』
<激痛耐性>を持っているノアは、マディアの攻撃を全く意に介しておらず、ラインハードの目を真っ直ぐ見たまま意見を聞いてくる。
それを受けたラインハードは、ノアからの質問に答える。
「は、はい、ただ固定しているだけの様なので、破壊しても大丈夫です!」
『了解!
直ぐに開放してやるからもう少しの辛抱だ。』
ガッ!ガシッ!メキメキメキ…
ブヂブヂブヂィッ!
「あ…『ガシッ!』
拘束を強制的に破壊し、漸く開放されたラインハードを抱き止める。
『待たせたな、もう安心だ。』
「あ、ありがとうございます…」
先程から大変な目に遭っているラインハードの顔は紅潮し、髪も乱れている。
何処か安全な場所に下ろしてあげたい所だ。
〝カァ、返せぇえっ!!〟ズォオオッ!
マディアが奥の場所から身を乗り出し金属製の触手を伸ばしてラインハードを取り返しに来る。
『よっ。』ズボッ!ガゴッ!
ズドンッ!〝うがぁあっ!?〟
ノアはラインハードを抱き抱えたまま、荒鬼神の柄を蹴り上げて床から抜き、<渾身>と<蹴撃>を発動した蹴りを繰り出してマディアを奥の壁に磔にする。
「…あ、うぅっ…」
『あ!大丈夫ですか!?』
毒の影響で体が弱っていたからか、ノアの激しい動きを受けたラインハードは苦しそうな声を上げる。
トトトト…
トスッ。
『ここなら比較的安全でしょう、ここで待ってて下さい。』
部屋の手前側、磔状態のマディアから大分離れた位置にラインハードを下ろす。
「は、はい。あの…」
『ん?』
「…いえ、お身体に気を付けて下さい。」
『ええ。』
〝クソォオオオッ!ヤリヤガッタナァアッ!
カエセ!ソノオンなをオぉおっ!〟
ラインハードを奪還した事で、何故かマディアは苦悶の声を、そして何故か声が少し機械的に変化していた。
『何だ?アイツ、急におかしくなったけど…』
「も、もしかしたらですけど…」
ノアの背後に居るラインハードは、思い当たる節があるのか、説明を開始した。
82
あなたにおすすめの小説
おっさん武闘家、幼女の教え子達と十年後に再会、実はそれぞれ炎・氷・雷の精霊の王女だった彼女達に言い寄られつつ世界を救い英雄になってしまう
お餅ミトコンドリア
ファンタジー
パーチ、三十五歳。五歳の時から三十年間修行してきた武闘家。
だが、全くの無名。
彼は、とある村で武闘家の道場を経営しており、〝拳を使った戦い方〟を弟子たちに教えている。
若い時には「冒険者になって、有名になるんだ!」などと大きな夢を持っていたものだが、自分の道場に来る若者たちが全員〝天才〟で、自分との才能の差を感じて、もう諦めてしまった。
弟子たちとの、のんびりとした穏やかな日々。
独身の彼は、そんな彼ら彼女らのことを〝家族〟のように感じており、「こんな毎日も悪くない」と思っていた。
が、ある日。
「お久しぶりです、師匠!」
絶世の美少女が家を訪れた。
彼女は、十年前に、他の二人の幼い少女と一緒に山の中で獣(とパーチは思い込んでいるが、実はモンスター)に襲われていたところをパーチが助けて、その場で数時間ほど稽古をつけて、自分たちだけで戦える力をつけさせた、という女の子だった。
「私は今、アイスブラット王国の〝守護精霊〟をやっていまして」
精霊を自称する彼女は、「ちょ、ちょっと待ってくれ」と混乱するパーチに構わず、ニッコリ笑いながら畳み掛ける。
「そこで師匠には、私たちと一緒に〝魔王〟を倒して欲しいんです!」
これは、〝弟子たちがあっと言う間に強くなるのは、師匠である自分の特殊な力ゆえ〟であることに気付かず、〝実は最強の実力を持っている〟ことにも全く気付いていない男が、〝実は精霊だった美少女たち〟と再会し、言い寄られ、弟子たちに愛され、弟子以外の者たちからも尊敬され、世界を救って英雄になってしまう物語。
(※第18回ファンタジー小説大賞に参加しています。
もし宜しければ【お気に入り登録】で応援して頂けましたら嬉しいです!
何卒宜しくお願いいたします!)
元公爵令嬢は年下騎士たちに「用済みのおばさん」と捨てられる 〜今更戻ってこいと泣きつかれても献身的な美少年に溺愛されているのでもう遅いです〜
日々埋没。
ファンタジー
「新しい従者を雇うことにした。おばさんはもう用済みだ。今すぐ消えてくれ」
かつて婚約破棄され、実家を追放された元公爵令嬢のレアーヌ。
その身分を隠し、年下の冒険者たちの身の回りを世話する『メイド』として献身的に尽くしてきた彼女に突きつけられたのは、あまりに非情な追放宣告だった。
レアーヌがこれまで教育し、支えてきた若い男たちは、新しく現れた他人の物を欲しがり子悪魔メイドに骨抜きにされ、彼女を「加齢臭のする汚いおばさん」と蔑み、笑いながら追い出したのだ。
地位も、居場所も、信じていた絆も……すべてを失い、絶望する彼女の前に現れたのは、一人の美少年だった。
「僕とパーティーを組んでくれませんか? 貴方が必要なんです」
新米ながら将来の可能性を感じさせる彼は、レアーヌを「おばさん」ではなく「一人の女性」として、甘く狂おしく溺愛し始める。
一方でレアーヌという『真の支柱』を失った元パーティーは、自分たちがどれほど愚かな選択をしたかを知る由もなかった。
やがて彼らが地獄の淵で「戻ってきてくれ」と泣きついてきても、もう遅い。
レアーヌの隣には、彼女を離さないと誓った執着愛の化身が微笑んでいるのだから。
【もうダメだ!】貧乏大学生、絶望から一気に成り上がる〜もし、無属性でFランクの俺が異文明の魔道兵器を担いでダンジョンに潜ったら〜
KEINO
ファンタジー
貧乏大学生の探索者はダンジョンに潜り、全てを覆す。
~あらすじ~
世界に突如出現した異次元空間「ダンジョン」。
そこから産出される魔石は人類に無限のエネルギーをもたらし、アーティファクトは魔法の力を授けた。
しかし、その恩恵は平等ではなかった。
富と力はダンジョン利権を牛耳る企業と、「属性適性」という特別な才能を持つ「選ばれし者」たちに独占され、世界は新たな格差社会へと変貌していた。
そんな歪んだ現代日本で、及川翔は「無属性」という最底辺の烙印を押された青年だった。
彼には魔法の才能も、富も、未来への希望もない。
あるのは、両親を失った二年前のダンジョン氾濫で、原因不明の昏睡状態に陥った最愛の妹、美咲を救うという、ただ一つの願いだけだった。
妹を治すため、彼は最先端の「魔力生体学」を学ぶが、学費と治療費という冷酷な現実が彼の行く手を阻む。
希望と絶望の狭間で、翔に残された道はただ一つ――危険なダンジョンに潜り、泥臭く魔石を稼ぐこと。
英雄とも呼べるようなSランク探索者が脚光を浴びる華やかな世界とは裏腹に、翔は今日も一人、薄暗いダンジョンの奥へと足を踏み入れる。
これは、神に選ばれなかった「持たざる者」が、絶望的な現実にもがきながら、たった一つの希望を掴むために抗い、やがて世界の真実と向き合う、戦いの物語。
彼の「無属性」の力が、世界を揺るがす光となることを、彼はまだ知らない。
テンプレのダンジョン物を書いてみたくなり、手を出しました。
SF味が増してくるのは結構先の予定です。
スローペースですが、しっかりと世界観を楽しんでもらえる作品になってると思います。
良かったら読んでください!
妹が聖女の再来と呼ばれているようです
田尾風香
ファンタジー
ダンジョンのある辺境の地で回復術士として働いていたけど、父に呼び戻されてモンテリーノ学校に入学した。そこには、私の婚約者であるファルター殿下と、腹違いの妹であるピーアがいたんだけど。
「マレン・メクレンブルク! 貴様とは婚約破棄する!」
どうやらファルター殿下は、"低能"と呼ばれている私じゃなく、"聖女の再来"とまで呼ばれるくらいに成績の良い妹と婚約したいらしい。
それは別に構わない。国王陛下の裁定で無事に婚約破棄が成った直後、私に婚約を申し込んできたのは、辺境の地で一緒だったハインリヒ様だった。
戸惑う日々を送る私を余所に、事件が起こる。――学校に、ダンジョンが出現したのだった。
更新は不定期です。
大器晩成エンチャンター~Sランク冒険者パーティから追放されてしまったが、追放後の成長度合いが凄くて世界最強になる
遠野紫
ファンタジー
「な、なんでだよ……今まで一緒に頑張って来たろ……?」
「頑張って来たのは俺たちだよ……お前はお荷物だ。サザン、お前にはパーティから抜けてもらう」
S級冒険者パーティのエンチャンターであるサザンは或る時、パーティリーダーから追放を言い渡されてしまう。
村の仲良し四人で結成したパーティだったが、サザンだけはなぜか実力が伸びなかったのだ。他のメンバーに追いつくために日々努力を重ねたサザンだったが結局報われることは無く追放されてしまった。
しかしサザンはレアスキル『大器晩成』を持っていたため、ある時突然その強さが解放されたのだった。
とてつもない成長率を手にしたサザンの最強エンチャンターへの道が今始まる。
レベル1の時から育ててきたパーティメンバーに裏切られて捨てられたが、俺はソロの方が本気出せるので問題はない
あつ犬
ファンタジー
王国最強のパーティメンバーを鍛え上げた、アサシンのアルマ・アルザラットはある日追放され、貯蓄もすべて奪われてしまう。 そんな折り、とある剣士の少女に助けを請われる。「パーティメンバーを助けてくれ」! 彼の人生が、動き出す。
復讐完遂者は吸収スキルを駆使して成り上がる 〜さあ、自分を裏切った初恋の相手へ復讐を始めよう〜
サイダーボウイ
ファンタジー
「気安く私の名前を呼ばないで! そうやってこれまでも私に付きまとって……ずっと鬱陶しかったのよ!」
孤児院出身のナードは、初恋の相手セシリアからそう吐き捨てられ、パーティーを追放されてしまう。
淡い恋心を粉々に打ち砕かれたナードは失意のどん底に。
だが、ナードには、病弱な妹ノエルの生活費を稼ぐために、冒険者を続けなければならないという理由があった。
1人決死の覚悟でダンジョンに挑むナード。
スライム相手に死にかけるも、その最中、ユニークスキル【アブソープション】が覚醒する。
それは、敵のLPを吸収できるという世界の掟すらも変えてしまうスキルだった。
それからナードは毎日ダンジョンへ入り、敵のLPを吸収し続けた。
増やしたLPを消費して、魔法やスキルを習得しつつ、ナードはどんどん強くなっていく。
一方その頃、セシリアのパーティーでは仲間割れが起こっていた。
冒険者ギルドでの評判も地に落ち、セシリアは徐々に追いつめられていくことに……。
これは、やがて勇者と呼ばれる青年が、チートスキルを駆使して最強へと成り上がり、自分を裏切った初恋の相手に復讐を果たすまでの物語である。
最遅で最強のレベルアップ~経験値1000分の1の大器晩成型探索者は勤続10年目10度目のレベルアップで覚醒しました!~
ある中管理職
ファンタジー
勤続10年目10度目のレベルアップ。
人よりも貰える経験値が極端に少なく、年に1回程度しかレベルアップしない32歳の主人公宮下要は10年掛かりようやくレベル10に到達した。
すると、ハズレスキル【大器晩成】が覚醒。
なんと1回のレベルアップのステータス上昇が通常の1000倍に。
チートスキル【ステータス上昇1000】を得た宮下はこれをきっかけに、今まで出会う事すら想像してこなかったモンスターを討伐。
探索者としての知名度や地位を一気に上げ、勤めていた店は討伐したレアモンスターの肉と素材の販売で大繁盛。
万年Fランクの【永遠の新米おじさん】と言われた宮下の成り上がり劇が今幕を開ける。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる