417 / 1,124
獣人国編~救出作戦~
ムグムグ
しおりを挟む
「と言う事があったんだ。」ムグムグ
「いやノア君よ…朝ごはんの序でに話す様な内容じゃ無いだろう…」バリッ
「それに良いのかい少年よ。
一応極秘裏の作戦だったんでしょ?
私達は愚かこんな往来でそんな話しちゃって…」モシャモシャ
「大丈夫ですよ。
誰かが聞き耳立ててる様子もありませんし、何より…」ハモッ
ノアは朝ごはん代わりに食べていたサンドイッチを咥えつつ、ある一点に向け視線を向ける。
そこでは
「第138陣~第152陣!3層中最終地点手前まで到達しましたが、木人が放つ部屋全体に及ぶ爆裂魔法で扉まで到達出来ません!」
「人海戦術の肉壁戦法で何とか漕ぎ着けたんだ!次は被弾少なめで行けば何とかなるぞ!」
「ギルマスぅ、もう諦めて素直に突破した少年にお願いして連れてって貰いましょうよ…」
「阿保か!大の大人が雁首揃えて"クリア出来ないから連れてって下さい"何て言えるかい!」
「それはそうですけど、"これ以上進展なければ自費で攻略して下さいね"って会計担当に釘刺されてたじゃないですか。」
「ぐ、ぬぬぬ…
そ、それじゃあ…第200陣まで挑戦してそれでも駄目なら攻略を中止しよう…」
「「「「うぃっす!(喜)」」」」
「おい、明らかに声調が上がったな?
その代わり200陣までは全力で取り組めよ!」
人員を動員しての『宝物庫』の攻略作業が未だに続けられていた。
3日目に突入したが、3層を突破出来ていない為か、明らかに全体の士気が下がってる様に思われる。
「ああも騒がしかったら僕らの会話は聞こえないよ…」
「「「「「「確かに」」」」」にゃ。」
スロア領での作戦を終え、仮設テントの設営も終えた段階で空が薄らと白んで来たので参加者はその場で解散となった。
今後はスロア領の住人と、獣人国のハナ含めた騎士達が交代で子供達の面倒を見るとの事だ。
獣人国へと戻ってきたノアは、クロラ達に預けていたヴァモス、ベレーザと合流。
その流れで『宝物庫』近くの屋台で朝ごはんを食べていた。
「ノア君、昨日は大変だったみたいだから今日はお休みかなー?」
「いや、色々合ったからこそ、変に悟られない様に普段通りの生活を送るよ。
作戦に参加した人達全員が休んじゃったら流石に何か合ったのか、って勘繰られるでしょ?」マグマグ
「なる程ねー。」
「そう言う皆の今日の予定は?」
と、クロラ達の予定を聞いてみると、どうやら『宝物庫』に潜るらしい。
なんでも前日に通常ルートの攻略を進めていたらそれなりに宝石やら魔石等が取れて中々に稼げたのと、各種スキルの練度を上げるのに打って付けだという。
あと、ノアが突破したルートも調査の合間を狙って挑戦してみたらしいが、無茶苦茶な難易度に、何故かポーラに無言で小突かれてしまった。
「そっか…『宝物庫』か…
昨日の作戦で大分散財したから僕も通常ルート行って少し稼いでこようかな…」モリモリ
と、ノアが呟いた時だった。
人流の多い通りの奥から、建物伝いにノアの元にやって来る人物が1人。
シュタタタタタッ!
タンッ!「見付けたぁっ!」ズザザッ!
「うん?」
「「「うわわっ!?」」」
突然現れた人物に騒然とするクロラ達であったが、その人物は気にする事無くノアに詰め寄ってきた。
「あれ、何かありましたか朧さん?」ムグムグ
「"何かありましたか朧さん?"じゃないぞノア君!
今冒険者ギルドに行ったが、身に覚えの無い"50万ガル"を渡されたんだが、まさかとは思うがアレって…」
「えぇ、今回の作戦報酬兼口止め料ですよ。」
詰め寄ってきた【忍】の朧に問われたノアは、さも当然の様に答えた。
依頼と言う形で人員の募集を掛けたのだから報酬があるのは当たり前のハズだが、朧の反応からして少し聞いていた内容と違う様だ。
「ちょ…募集要項には"極秘裏の作戦の為、報酬は出ない"と…」
「今回の作戦は割と短期間で決まった事だったので、人員の精査も短期間で済ませたかったんです。
なので報酬目当ての参加者を切る目的と、純粋に子供獣人の救出を第一に考えている人のみを集める目的で募集要項には載せてなかったんですよ。」
「…なる程、そう言う事なら素直に受け取る事にしよう。」
意外とあっさり受け入れてくれた朧は、突然現れた事に対してその場に居たクロラ達に謝罪した後
「き、君には、仲間の事含めて色々と恩義がある…
また何処かで会ったその時にでも恩義に報いらせて貰うよ。」
「えぇ、また何処かで。」
と、短めに言葉を交わした後朧は来た通りを戻って行った。
「さて、朝ごはんも食べたし、そろそろ行動開始しますか。」
「じゃあこれからノア君も『宝物庫』に行く?」
「いや、僕は溜まった用事を済ませるとするよ。」
「「「「用事?」」」」
「うん、ほらあそこ…」
ノアは『宝物庫』の脇にある通りに目をやると、そこには目をギラ付かせた集団が佇んでいた。
明らかにチラチラとノア達の方を見る集団が何やら機会を窺っている様であった。
2日前と違うのは、集団の中に女性獣人が何人か含まれて居る事だろう。
その内の何人かは手に何やら包みを持っていた。
「「「「あぁ…」」」」
直ぐにヴァモス、ベレーザ絡みだと言う事を察したクロラ達は早々に『宝物庫』へと向かっていった。
「えーっと、そちらの方々?
何か僕らに用事があるんじゃないですか?」
「何か急かしたみたいで申し訳無いな。
俺らはそこのベレーザちゃんとお話する権利を得る為に保護者の君に勝負を挑みに来た。」
男女合わせて30人程の集団の男性陣に、先ずは声を掛ける。
ノアは僅かに嘆息して返答を返す事に。
「…いや、別に普通に話する位なら僕に勝負を挑まなくても良いですよ?
初対面で求婚されたからこの子もびっくりしちゃっただけで…ねぇ?」
「うにゃ。」
ノアに勝負を仕掛ける流れが出来たのは、獣人国に来た初日にベレーザが初対面の獣人から求婚を受けた事が切っ掛けである。
別に害を与えるつもりでないなら話をする分にはして貰って構わないのだがなぁ、と思うノアである。
「い、良いんですか…?」
と、男性陣の中から1人の虎の男性獣人が歩み寄って来た。
(お、ベレーザと同じ虎の獣人か。
これが切っ掛けで仲良くなってくれると良いが…)
「は、初めまして、俺…いや私はルガーと言います。」
「ベ、ベレーザと言いますにゃ、初めましてにゃ。」
(うんうん、初対面同士の初々しい挨拶って感じで良いじゃない。)
2人のやり取りを見て、漸くマトモな対応をしてくれる人が来てくれたか、と内心安堵するノア。
「あ、ダメだっ!可愛い過ぎる!お願いです!俺と結婚を前提にお付き合い「うにゃ、にゃっ!?」
ゲシッ!「ふむんっ!?」
「それを止めろっつってんだろうがあっ!
おら並べ男共!やってやろうじゃないか、勝負をよぉっ!」
まさかの会話が一巡しないまま男が暴走してしまった為、ノアの許可制は続行+勝負と言う流れになってしまうのであった。
「いやノア君よ…朝ごはんの序でに話す様な内容じゃ無いだろう…」バリッ
「それに良いのかい少年よ。
一応極秘裏の作戦だったんでしょ?
私達は愚かこんな往来でそんな話しちゃって…」モシャモシャ
「大丈夫ですよ。
誰かが聞き耳立ててる様子もありませんし、何より…」ハモッ
ノアは朝ごはん代わりに食べていたサンドイッチを咥えつつ、ある一点に向け視線を向ける。
そこでは
「第138陣~第152陣!3層中最終地点手前まで到達しましたが、木人が放つ部屋全体に及ぶ爆裂魔法で扉まで到達出来ません!」
「人海戦術の肉壁戦法で何とか漕ぎ着けたんだ!次は被弾少なめで行けば何とかなるぞ!」
「ギルマスぅ、もう諦めて素直に突破した少年にお願いして連れてって貰いましょうよ…」
「阿保か!大の大人が雁首揃えて"クリア出来ないから連れてって下さい"何て言えるかい!」
「それはそうですけど、"これ以上進展なければ自費で攻略して下さいね"って会計担当に釘刺されてたじゃないですか。」
「ぐ、ぬぬぬ…
そ、それじゃあ…第200陣まで挑戦してそれでも駄目なら攻略を中止しよう…」
「「「「うぃっす!(喜)」」」」
「おい、明らかに声調が上がったな?
その代わり200陣までは全力で取り組めよ!」
人員を動員しての『宝物庫』の攻略作業が未だに続けられていた。
3日目に突入したが、3層を突破出来ていない為か、明らかに全体の士気が下がってる様に思われる。
「ああも騒がしかったら僕らの会話は聞こえないよ…」
「「「「「「確かに」」」」」にゃ。」
スロア領での作戦を終え、仮設テントの設営も終えた段階で空が薄らと白んで来たので参加者はその場で解散となった。
今後はスロア領の住人と、獣人国のハナ含めた騎士達が交代で子供達の面倒を見るとの事だ。
獣人国へと戻ってきたノアは、クロラ達に預けていたヴァモス、ベレーザと合流。
その流れで『宝物庫』近くの屋台で朝ごはんを食べていた。
「ノア君、昨日は大変だったみたいだから今日はお休みかなー?」
「いや、色々合ったからこそ、変に悟られない様に普段通りの生活を送るよ。
作戦に参加した人達全員が休んじゃったら流石に何か合ったのか、って勘繰られるでしょ?」マグマグ
「なる程ねー。」
「そう言う皆の今日の予定は?」
と、クロラ達の予定を聞いてみると、どうやら『宝物庫』に潜るらしい。
なんでも前日に通常ルートの攻略を進めていたらそれなりに宝石やら魔石等が取れて中々に稼げたのと、各種スキルの練度を上げるのに打って付けだという。
あと、ノアが突破したルートも調査の合間を狙って挑戦してみたらしいが、無茶苦茶な難易度に、何故かポーラに無言で小突かれてしまった。
「そっか…『宝物庫』か…
昨日の作戦で大分散財したから僕も通常ルート行って少し稼いでこようかな…」モリモリ
と、ノアが呟いた時だった。
人流の多い通りの奥から、建物伝いにノアの元にやって来る人物が1人。
シュタタタタタッ!
タンッ!「見付けたぁっ!」ズザザッ!
「うん?」
「「「うわわっ!?」」」
突然現れた人物に騒然とするクロラ達であったが、その人物は気にする事無くノアに詰め寄ってきた。
「あれ、何かありましたか朧さん?」ムグムグ
「"何かありましたか朧さん?"じゃないぞノア君!
今冒険者ギルドに行ったが、身に覚えの無い"50万ガル"を渡されたんだが、まさかとは思うがアレって…」
「えぇ、今回の作戦報酬兼口止め料ですよ。」
詰め寄ってきた【忍】の朧に問われたノアは、さも当然の様に答えた。
依頼と言う形で人員の募集を掛けたのだから報酬があるのは当たり前のハズだが、朧の反応からして少し聞いていた内容と違う様だ。
「ちょ…募集要項には"極秘裏の作戦の為、報酬は出ない"と…」
「今回の作戦は割と短期間で決まった事だったので、人員の精査も短期間で済ませたかったんです。
なので報酬目当ての参加者を切る目的と、純粋に子供獣人の救出を第一に考えている人のみを集める目的で募集要項には載せてなかったんですよ。」
「…なる程、そう言う事なら素直に受け取る事にしよう。」
意外とあっさり受け入れてくれた朧は、突然現れた事に対してその場に居たクロラ達に謝罪した後
「き、君には、仲間の事含めて色々と恩義がある…
また何処かで会ったその時にでも恩義に報いらせて貰うよ。」
「えぇ、また何処かで。」
と、短めに言葉を交わした後朧は来た通りを戻って行った。
「さて、朝ごはんも食べたし、そろそろ行動開始しますか。」
「じゃあこれからノア君も『宝物庫』に行く?」
「いや、僕は溜まった用事を済ませるとするよ。」
「「「「用事?」」」」
「うん、ほらあそこ…」
ノアは『宝物庫』の脇にある通りに目をやると、そこには目をギラ付かせた集団が佇んでいた。
明らかにチラチラとノア達の方を見る集団が何やら機会を窺っている様であった。
2日前と違うのは、集団の中に女性獣人が何人か含まれて居る事だろう。
その内の何人かは手に何やら包みを持っていた。
「「「「あぁ…」」」」
直ぐにヴァモス、ベレーザ絡みだと言う事を察したクロラ達は早々に『宝物庫』へと向かっていった。
「えーっと、そちらの方々?
何か僕らに用事があるんじゃないですか?」
「何か急かしたみたいで申し訳無いな。
俺らはそこのベレーザちゃんとお話する権利を得る為に保護者の君に勝負を挑みに来た。」
男女合わせて30人程の集団の男性陣に、先ずは声を掛ける。
ノアは僅かに嘆息して返答を返す事に。
「…いや、別に普通に話する位なら僕に勝負を挑まなくても良いですよ?
初対面で求婚されたからこの子もびっくりしちゃっただけで…ねぇ?」
「うにゃ。」
ノアに勝負を仕掛ける流れが出来たのは、獣人国に来た初日にベレーザが初対面の獣人から求婚を受けた事が切っ掛けである。
別に害を与えるつもりでないなら話をする分にはして貰って構わないのだがなぁ、と思うノアである。
「い、良いんですか…?」
と、男性陣の中から1人の虎の男性獣人が歩み寄って来た。
(お、ベレーザと同じ虎の獣人か。
これが切っ掛けで仲良くなってくれると良いが…)
「は、初めまして、俺…いや私はルガーと言います。」
「ベ、ベレーザと言いますにゃ、初めましてにゃ。」
(うんうん、初対面同士の初々しい挨拶って感じで良いじゃない。)
2人のやり取りを見て、漸くマトモな対応をしてくれる人が来てくれたか、と内心安堵するノア。
「あ、ダメだっ!可愛い過ぎる!お願いです!俺と結婚を前提にお付き合い「うにゃ、にゃっ!?」
ゲシッ!「ふむんっ!?」
「それを止めろっつってんだろうがあっ!
おら並べ男共!やってやろうじゃないか、勝負をよぉっ!」
まさかの会話が一巡しないまま男が暴走してしまった為、ノアの許可制は続行+勝負と言う流れになってしまうのであった。
105
あなたにおすすめの小説
おっさん武闘家、幼女の教え子達と十年後に再会、実はそれぞれ炎・氷・雷の精霊の王女だった彼女達に言い寄られつつ世界を救い英雄になってしまう
お餅ミトコンドリア
ファンタジー
パーチ、三十五歳。五歳の時から三十年間修行してきた武闘家。
だが、全くの無名。
彼は、とある村で武闘家の道場を経営しており、〝拳を使った戦い方〟を弟子たちに教えている。
若い時には「冒険者になって、有名になるんだ!」などと大きな夢を持っていたものだが、自分の道場に来る若者たちが全員〝天才〟で、自分との才能の差を感じて、もう諦めてしまった。
弟子たちとの、のんびりとした穏やかな日々。
独身の彼は、そんな彼ら彼女らのことを〝家族〟のように感じており、「こんな毎日も悪くない」と思っていた。
が、ある日。
「お久しぶりです、師匠!」
絶世の美少女が家を訪れた。
彼女は、十年前に、他の二人の幼い少女と一緒に山の中で獣(とパーチは思い込んでいるが、実はモンスター)に襲われていたところをパーチが助けて、その場で数時間ほど稽古をつけて、自分たちだけで戦える力をつけさせた、という女の子だった。
「私は今、アイスブラット王国の〝守護精霊〟をやっていまして」
精霊を自称する彼女は、「ちょ、ちょっと待ってくれ」と混乱するパーチに構わず、ニッコリ笑いながら畳み掛ける。
「そこで師匠には、私たちと一緒に〝魔王〟を倒して欲しいんです!」
これは、〝弟子たちがあっと言う間に強くなるのは、師匠である自分の特殊な力ゆえ〟であることに気付かず、〝実は最強の実力を持っている〟ことにも全く気付いていない男が、〝実は精霊だった美少女たち〟と再会し、言い寄られ、弟子たちに愛され、弟子以外の者たちからも尊敬され、世界を救って英雄になってしまう物語。
(※第18回ファンタジー小説大賞に参加しています。
もし宜しければ【お気に入り登録】で応援して頂けましたら嬉しいです!
何卒宜しくお願いいたします!)
元公爵令嬢は年下騎士たちに「用済みのおばさん」と捨てられる 〜今更戻ってこいと泣きつかれても献身的な美少年に溺愛されているのでもう遅いです〜
日々埋没。
ファンタジー
「新しい従者を雇うことにした。おばさんはもう用済みだ。今すぐ消えてくれ」
かつて婚約破棄され、実家を追放された元公爵令嬢のレアーヌ。
その身分を隠し、年下の冒険者たちの身の回りを世話する『メイド』として献身的に尽くしてきた彼女に突きつけられたのは、あまりに非情な追放宣告だった。
レアーヌがこれまで教育し、支えてきた若い男たちは、新しく現れた他人の物を欲しがり子悪魔メイドに骨抜きにされ、彼女を「加齢臭のする汚いおばさん」と蔑み、笑いながら追い出したのだ。
地位も、居場所も、信じていた絆も……すべてを失い、絶望する彼女の前に現れたのは、一人の美少年だった。
「僕とパーティーを組んでくれませんか? 貴方が必要なんです」
新米ながら将来の可能性を感じさせる彼は、レアーヌを「おばさん」ではなく「一人の女性」として、甘く狂おしく溺愛し始める。
一方でレアーヌという『真の支柱』を失った元パーティーは、自分たちがどれほど愚かな選択をしたかを知る由もなかった。
やがて彼らが地獄の淵で「戻ってきてくれ」と泣きついてきても、もう遅い。
レアーヌの隣には、彼女を離さないと誓った執着愛の化身が微笑んでいるのだから。
【もうダメだ!】貧乏大学生、絶望から一気に成り上がる〜もし、無属性でFランクの俺が異文明の魔道兵器を担いでダンジョンに潜ったら〜
KEINO
ファンタジー
貧乏大学生の探索者はダンジョンに潜り、全てを覆す。
~あらすじ~
世界に突如出現した異次元空間「ダンジョン」。
そこから産出される魔石は人類に無限のエネルギーをもたらし、アーティファクトは魔法の力を授けた。
しかし、その恩恵は平等ではなかった。
富と力はダンジョン利権を牛耳る企業と、「属性適性」という特別な才能を持つ「選ばれし者」たちに独占され、世界は新たな格差社会へと変貌していた。
そんな歪んだ現代日本で、及川翔は「無属性」という最底辺の烙印を押された青年だった。
彼には魔法の才能も、富も、未来への希望もない。
あるのは、両親を失った二年前のダンジョン氾濫で、原因不明の昏睡状態に陥った最愛の妹、美咲を救うという、ただ一つの願いだけだった。
妹を治すため、彼は最先端の「魔力生体学」を学ぶが、学費と治療費という冷酷な現実が彼の行く手を阻む。
希望と絶望の狭間で、翔に残された道はただ一つ――危険なダンジョンに潜り、泥臭く魔石を稼ぐこと。
英雄とも呼べるようなSランク探索者が脚光を浴びる華やかな世界とは裏腹に、翔は今日も一人、薄暗いダンジョンの奥へと足を踏み入れる。
これは、神に選ばれなかった「持たざる者」が、絶望的な現実にもがきながら、たった一つの希望を掴むために抗い、やがて世界の真実と向き合う、戦いの物語。
彼の「無属性」の力が、世界を揺るがす光となることを、彼はまだ知らない。
テンプレのダンジョン物を書いてみたくなり、手を出しました。
SF味が増してくるのは結構先の予定です。
スローペースですが、しっかりと世界観を楽しんでもらえる作品になってると思います。
良かったら読んでください!
妹が聖女の再来と呼ばれているようです
田尾風香
ファンタジー
ダンジョンのある辺境の地で回復術士として働いていたけど、父に呼び戻されてモンテリーノ学校に入学した。そこには、私の婚約者であるファルター殿下と、腹違いの妹であるピーアがいたんだけど。
「マレン・メクレンブルク! 貴様とは婚約破棄する!」
どうやらファルター殿下は、"低能"と呼ばれている私じゃなく、"聖女の再来"とまで呼ばれるくらいに成績の良い妹と婚約したいらしい。
それは別に構わない。国王陛下の裁定で無事に婚約破棄が成った直後、私に婚約を申し込んできたのは、辺境の地で一緒だったハインリヒ様だった。
戸惑う日々を送る私を余所に、事件が起こる。――学校に、ダンジョンが出現したのだった。
更新は不定期です。
大器晩成エンチャンター~Sランク冒険者パーティから追放されてしまったが、追放後の成長度合いが凄くて世界最強になる
遠野紫
ファンタジー
「な、なんでだよ……今まで一緒に頑張って来たろ……?」
「頑張って来たのは俺たちだよ……お前はお荷物だ。サザン、お前にはパーティから抜けてもらう」
S級冒険者パーティのエンチャンターであるサザンは或る時、パーティリーダーから追放を言い渡されてしまう。
村の仲良し四人で結成したパーティだったが、サザンだけはなぜか実力が伸びなかったのだ。他のメンバーに追いつくために日々努力を重ねたサザンだったが結局報われることは無く追放されてしまった。
しかしサザンはレアスキル『大器晩成』を持っていたため、ある時突然その強さが解放されたのだった。
とてつもない成長率を手にしたサザンの最強エンチャンターへの道が今始まる。
レベル1の時から育ててきたパーティメンバーに裏切られて捨てられたが、俺はソロの方が本気出せるので問題はない
あつ犬
ファンタジー
王国最強のパーティメンバーを鍛え上げた、アサシンのアルマ・アルザラットはある日追放され、貯蓄もすべて奪われてしまう。 そんな折り、とある剣士の少女に助けを請われる。「パーティメンバーを助けてくれ」! 彼の人生が、動き出す。
復讐完遂者は吸収スキルを駆使して成り上がる 〜さあ、自分を裏切った初恋の相手へ復讐を始めよう〜
サイダーボウイ
ファンタジー
「気安く私の名前を呼ばないで! そうやってこれまでも私に付きまとって……ずっと鬱陶しかったのよ!」
孤児院出身のナードは、初恋の相手セシリアからそう吐き捨てられ、パーティーを追放されてしまう。
淡い恋心を粉々に打ち砕かれたナードは失意のどん底に。
だが、ナードには、病弱な妹ノエルの生活費を稼ぐために、冒険者を続けなければならないという理由があった。
1人決死の覚悟でダンジョンに挑むナード。
スライム相手に死にかけるも、その最中、ユニークスキル【アブソープション】が覚醒する。
それは、敵のLPを吸収できるという世界の掟すらも変えてしまうスキルだった。
それからナードは毎日ダンジョンへ入り、敵のLPを吸収し続けた。
増やしたLPを消費して、魔法やスキルを習得しつつ、ナードはどんどん強くなっていく。
一方その頃、セシリアのパーティーでは仲間割れが起こっていた。
冒険者ギルドでの評判も地に落ち、セシリアは徐々に追いつめられていくことに……。
これは、やがて勇者と呼ばれる青年が、チートスキルを駆使して最強へと成り上がり、自分を裏切った初恋の相手に復讐を果たすまでの物語である。
最遅で最強のレベルアップ~経験値1000分の1の大器晩成型探索者は勤続10年目10度目のレベルアップで覚醒しました!~
ある中管理職
ファンタジー
勤続10年目10度目のレベルアップ。
人よりも貰える経験値が極端に少なく、年に1回程度しかレベルアップしない32歳の主人公宮下要は10年掛かりようやくレベル10に到達した。
すると、ハズレスキル【大器晩成】が覚醒。
なんと1回のレベルアップのステータス上昇が通常の1000倍に。
チートスキル【ステータス上昇1000】を得た宮下はこれをきっかけに、今まで出会う事すら想像してこなかったモンスターを討伐。
探索者としての知名度や地位を一気に上げ、勤めていた店は討伐したレアモンスターの肉と素材の販売で大繁盛。
万年Fランクの【永遠の新米おじさん】と言われた宮下の成り上がり劇が今幕を開ける。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる