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獣人国編~救出作戦~
内訳
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ここでノアの元にやって来た集団の内訳を説明しよう。
純粋にノアと勝負したいと言う男性・女性獣人が10人、ベレーザとお話(と言うなの告白)したいと言う獣人10人。
加えて今回はヴァモスとお話したいと言う女性獣人10人が、何故か弁当持参でやってきた。
どうやら獣人とは言え腕に自信が無い者。
特に女性や非力な者等は、腕力ではなく料理の腕で相手の胃袋を掴みに掛かる傾向にあるらしい。
言われてみれば弁当持参で来ている獣人は栗鼠や猫、羊の獣人等、あまり戦闘向きではなさそうな者達ばかりだ(1人ゴリラ獣人が居たのは見なかった事にする)。
ちなみに弁当持参の獣人達はスルーした。
「だがあんた達はダメだ!
注意したのに即暴走しおってぇ!」
怯えるベレーザの前に腕組みして立ち塞がったノアが、先程ベレーザに告った虎獣人に向かって言い放つ。
「バカお前、上手く行きそうだったのに勝手に暴走しやがって…」
「俺達まで同類だと思われるだろ?」
「ス、スマン…本人を前にしたら気持ちが昂って…」
「「「いや、分かるけどさ…」」」
(分かるんかい…)
後ろで待機していた他の男性獣人達は、地面に転がっていた虎獣人をなじっていた。
「んで?1人目はそこの虎獣人からで良いですね?」パシンパシン
「いや、待ってくれ。」
ベレーザの用心棒然としていたノアは、拳を打ち付けつつ虎獣人に凄んでいると、待機していた他の男性獣人から待ったが掛かった。
「コイツが暴走してしまったのは許されざる事だが、ベレーザちゃんとお話がしたいという志は皆一緒のハズだ。」
「そうだな。
ルガー(虎獣人)を貶しはしたが、俺もベレーザちゃんを前にして自分の気持ちを抑えられる自信が無い。つまりは同士という訳だ。」
「うん?」
「噂では有力者の息子を一撃で沈めたそうじゃないか。
俺らは武力の方は大して無いので束になって掛かっても問題は無いと思うのだが、良いだろうか?」
「ん?あー、別に構いませんよ。」
自分達の独自ルールを押し付けてくるかと思いきや、一応ノアに確認を取ってくれる辺り良心的である。
取り敢えず通りの真ん中で勝負を始めるのも何だったので、『宝物庫』攻略中(そろそろ中止)の調査隊が荷物等を置いている空き地の一角を使わせて貰う事になった。
そうして準備を進める内に、周りには人だかりが出来、勝負の開始を今か今かと待ちわびている様であった。
獣人側が10人束(内訳虎:1人、犬:3人、熊:2人、猿:4人)になって掛かるという事で多少のザワつきが合ったものの、相手がノアという事で直ぐに騒ぎが収まった。
一昨日、余裕を持って有力者の息子を伸した事と、ダンジョン『宝物庫』の正規ルート攻略と言う偉業を成し遂げた事が瞬く間に獣人国内で広まった為、皆ノアの実力の底を見れるなら多少の事は大目に見る様だ。
何より、10対1と言う状況でもノアが一切物怖じしない為、観客として周囲に立つ獣人達は期待に胸を躍らせていた。
カチャ…カチャン…バチン!
ノアは、腕に装着していた『宝物庫』正規ルート攻略報酬である『魔装・破城槌式鉄甲』を取り外す。
「…それが『宝物庫』攻略の報酬だな。
うーむ…何と美しい…」
「僕が獲得したのはこの鉄甲でしたが、他にも大剣とか杖、ハンマーとかもありましたよ。」
「「「「「へー。」」」」」
ノアから知らされた『宝物庫』内の情報に、調査の為に動員されていた者達から羨望の眼差しと声が上がる。
「それを着けて勝負は行わないのかい?」
「うーん…着けても良いんですけど、まだ使ってないので強度や効果がどんな物かも分からないので取り敢えず今回は使いません。
壊してもアレなので…」
「そうか…ちょっと興味あったんだけどな…」
と、少し残念そうな声が上がる。
周囲の観客も何処と無く期待していたのか、同様に残念そうにしていた。
すると
〝使ってみて貰えないかな?〟
「「「「「「「え?」」」」」」」
突如『宝物庫』から声が飛んできた。
通常『宝物庫』から中の状況を報せる目的で機械音じみた声が発せられる事はあったが、外に居る特定の人物へ向けての発声は今まで無かったのだ。
その為、周囲は驚きのあまり静まり返ってしまった。
〝その鉄甲は彼女が端正込めて造った一品だ。
だが外に出られない為、実戦に耐え得る物なのかは未だ未知数。
例え壊れてしまっても、数日中にまた彼女の所に行く予定だろう?
その時に改良してくれるハズだから使ってみて貰えないかな?〟
「あ、はい。」
と、ダンジョン側からそう言われてしまっては使わない訳にはいかないのでノアは再び『魔装・破城槌式鉄甲』を装着する事に。
ブゥゥウン…
腕に装着すると、一瞬だけ光が迸り、腕の太さ、形状に合わせて自動的にサイズ調整が行われる。
ギュゥウウウ…バシュゥウウッ!
拳を握り込むと、鉄甲のアチコチから魔力が放出され、周囲に魔力の奔流が生じる。
「お待たせしました、始めましょうか。」
「「「「お、おぅ…」」」」
鉄甲の装着による魔力の奔流と、ノアが戦いに興じる際の闘気とが相まって、対面に居る獣人達が既に何名かが尻込みし掛かっていた。
すると休憩中の『宝物庫』攻略組の1人が立会人として名乗りを上げてきた。
「それでは良いかな?
今回はダンジョン側(?)からの要望で人族の武器使用を認める。
代わりに獣人側は爪、牙の使用を認めよう。
周りには回復要員が多数居るので派手にやって良い。
それでは開始!」
ダンッ!
開始の合図と共に対面に居た集団の中から、先ず虎獣人が飛び出し、その後方を小柄な猿獣人が追従する形を取って来た。
「ルガー!背中借りるぞ!」ダッ!
「おぅよ!」
猿獣人達は、走りながらも虎獣人のルガーの背中を踏み台にし、次々と跳躍してきた。
「おぉおっ!行くぜぇ!」
「君には正攻法が通用しないらしいからな、集団としての利を使わせて貰うぜ!」
「えぇ、存分に。」
向かって来る虎獣人のルガーよりも先に、猿獣人達が降ってくるのが先だと察したノアは、猿獣人達の処理を優先する事にした。
「ひょぉうっ!」ブンッ!
バシッ!ビタンッ!「う"ぎっ!」
「ひょあっ!」ブォン!
ガシッ!ビダンッ!「ぐぎゃっ!?」
猿獣人2人が、各々蹴りと拳を繰り出してきたので、ノアは各々足と腕を掴んでそのまま地面に叩き付けた。
碌に受け身も取れずに地面に叩き付けられた猿獣人の2人は、そのままピクリとも動かなくなった。
「くっ、腕掴め!」ガシッ!
ガシッ!「封じろ封じろ!」
と、後続からやって来た猿獣人2人がノアの動きを封じようと、手や足をノアの腕に絡み付けて来た。
丁度両腕に腕ひしぎ十字固めをされている様な構図である。
「よし!今『ガシッ!』だ…?」
「今の『ガシッ!』内にぃ…?」
ノアを拘束した2人が集団に向かって声を上げるが、そんな事を全く気にしていないノアは逆に絡み付いてきた猿獣人2人の襟首を掴む。
ズザザッ!「オォオラァッ!」ブォアッ!
と、そこに駆け込んできた虎獣人が咆哮と共に右拳をノアの顔面目掛けて繰り出してきた。
が
「ふんっ!」ボッ!
ズムンッ!「「う"ごぇぁあっ!?」」
ノアは右腕に絡み付いた猿獣人"ごと"虎獣人の腹部目掛けてやや強めの拳を打ち込む。
悲鳴が二重に聞こえた直後、虎獣人は大きく後退。
猿獣人は絡み付いていた手足から力が抜け、ノアの拘束を解きながら地面に崩れていった。
「…げふっ!…こ、これ位なら耐『ゴゴンッ!』ぼぇっ…」
ズシャッ!
「んぉ?」
ノアのやや強めの拳を受けて大きく後退した虎獣人が、何とか踏み留まって体勢を立て直そうとした直後、腹部に追加で2連撃が叩き込まれ、虎獣人がくの字に折れたかと思うと、短い悲鳴を上げた後、地面にそのまま倒れ込んだ。
「…もしかしてこれが鉄甲の効果…かな?」
ノアは一瞬何が起こったのか分からず、右腕に装着されていた鉄甲を眺めていた。
純粋にノアと勝負したいと言う男性・女性獣人が10人、ベレーザとお話(と言うなの告白)したいと言う獣人10人。
加えて今回はヴァモスとお話したいと言う女性獣人10人が、何故か弁当持参でやってきた。
どうやら獣人とは言え腕に自信が無い者。
特に女性や非力な者等は、腕力ではなく料理の腕で相手の胃袋を掴みに掛かる傾向にあるらしい。
言われてみれば弁当持参で来ている獣人は栗鼠や猫、羊の獣人等、あまり戦闘向きではなさそうな者達ばかりだ(1人ゴリラ獣人が居たのは見なかった事にする)。
ちなみに弁当持参の獣人達はスルーした。
「だがあんた達はダメだ!
注意したのに即暴走しおってぇ!」
怯えるベレーザの前に腕組みして立ち塞がったノアが、先程ベレーザに告った虎獣人に向かって言い放つ。
「バカお前、上手く行きそうだったのに勝手に暴走しやがって…」
「俺達まで同類だと思われるだろ?」
「ス、スマン…本人を前にしたら気持ちが昂って…」
「「「いや、分かるけどさ…」」」
(分かるんかい…)
後ろで待機していた他の男性獣人達は、地面に転がっていた虎獣人をなじっていた。
「んで?1人目はそこの虎獣人からで良いですね?」パシンパシン
「いや、待ってくれ。」
ベレーザの用心棒然としていたノアは、拳を打ち付けつつ虎獣人に凄んでいると、待機していた他の男性獣人から待ったが掛かった。
「コイツが暴走してしまったのは許されざる事だが、ベレーザちゃんとお話がしたいという志は皆一緒のハズだ。」
「そうだな。
ルガー(虎獣人)を貶しはしたが、俺もベレーザちゃんを前にして自分の気持ちを抑えられる自信が無い。つまりは同士という訳だ。」
「うん?」
「噂では有力者の息子を一撃で沈めたそうじゃないか。
俺らは武力の方は大して無いので束になって掛かっても問題は無いと思うのだが、良いだろうか?」
「ん?あー、別に構いませんよ。」
自分達の独自ルールを押し付けてくるかと思いきや、一応ノアに確認を取ってくれる辺り良心的である。
取り敢えず通りの真ん中で勝負を始めるのも何だったので、『宝物庫』攻略中(そろそろ中止)の調査隊が荷物等を置いている空き地の一角を使わせて貰う事になった。
そうして準備を進める内に、周りには人だかりが出来、勝負の開始を今か今かと待ちわびている様であった。
獣人側が10人束(内訳虎:1人、犬:3人、熊:2人、猿:4人)になって掛かるという事で多少のザワつきが合ったものの、相手がノアという事で直ぐに騒ぎが収まった。
一昨日、余裕を持って有力者の息子を伸した事と、ダンジョン『宝物庫』の正規ルート攻略と言う偉業を成し遂げた事が瞬く間に獣人国内で広まった為、皆ノアの実力の底を見れるなら多少の事は大目に見る様だ。
何より、10対1と言う状況でもノアが一切物怖じしない為、観客として周囲に立つ獣人達は期待に胸を躍らせていた。
カチャ…カチャン…バチン!
ノアは、腕に装着していた『宝物庫』正規ルート攻略報酬である『魔装・破城槌式鉄甲』を取り外す。
「…それが『宝物庫』攻略の報酬だな。
うーむ…何と美しい…」
「僕が獲得したのはこの鉄甲でしたが、他にも大剣とか杖、ハンマーとかもありましたよ。」
「「「「「へー。」」」」」
ノアから知らされた『宝物庫』内の情報に、調査の為に動員されていた者達から羨望の眼差しと声が上がる。
「それを着けて勝負は行わないのかい?」
「うーん…着けても良いんですけど、まだ使ってないので強度や効果がどんな物かも分からないので取り敢えず今回は使いません。
壊してもアレなので…」
「そうか…ちょっと興味あったんだけどな…」
と、少し残念そうな声が上がる。
周囲の観客も何処と無く期待していたのか、同様に残念そうにしていた。
すると
〝使ってみて貰えないかな?〟
「「「「「「「え?」」」」」」」
突如『宝物庫』から声が飛んできた。
通常『宝物庫』から中の状況を報せる目的で機械音じみた声が発せられる事はあったが、外に居る特定の人物へ向けての発声は今まで無かったのだ。
その為、周囲は驚きのあまり静まり返ってしまった。
〝その鉄甲は彼女が端正込めて造った一品だ。
だが外に出られない為、実戦に耐え得る物なのかは未だ未知数。
例え壊れてしまっても、数日中にまた彼女の所に行く予定だろう?
その時に改良してくれるハズだから使ってみて貰えないかな?〟
「あ、はい。」
と、ダンジョン側からそう言われてしまっては使わない訳にはいかないのでノアは再び『魔装・破城槌式鉄甲』を装着する事に。
ブゥゥウン…
腕に装着すると、一瞬だけ光が迸り、腕の太さ、形状に合わせて自動的にサイズ調整が行われる。
ギュゥウウウ…バシュゥウウッ!
拳を握り込むと、鉄甲のアチコチから魔力が放出され、周囲に魔力の奔流が生じる。
「お待たせしました、始めましょうか。」
「「「「お、おぅ…」」」」
鉄甲の装着による魔力の奔流と、ノアが戦いに興じる際の闘気とが相まって、対面に居る獣人達が既に何名かが尻込みし掛かっていた。
すると休憩中の『宝物庫』攻略組の1人が立会人として名乗りを上げてきた。
「それでは良いかな?
今回はダンジョン側(?)からの要望で人族の武器使用を認める。
代わりに獣人側は爪、牙の使用を認めよう。
周りには回復要員が多数居るので派手にやって良い。
それでは開始!」
ダンッ!
開始の合図と共に対面に居た集団の中から、先ず虎獣人が飛び出し、その後方を小柄な猿獣人が追従する形を取って来た。
「ルガー!背中借りるぞ!」ダッ!
「おぅよ!」
猿獣人達は、走りながらも虎獣人のルガーの背中を踏み台にし、次々と跳躍してきた。
「おぉおっ!行くぜぇ!」
「君には正攻法が通用しないらしいからな、集団としての利を使わせて貰うぜ!」
「えぇ、存分に。」
向かって来る虎獣人のルガーよりも先に、猿獣人達が降ってくるのが先だと察したノアは、猿獣人達の処理を優先する事にした。
「ひょぉうっ!」ブンッ!
バシッ!ビタンッ!「う"ぎっ!」
「ひょあっ!」ブォン!
ガシッ!ビダンッ!「ぐぎゃっ!?」
猿獣人2人が、各々蹴りと拳を繰り出してきたので、ノアは各々足と腕を掴んでそのまま地面に叩き付けた。
碌に受け身も取れずに地面に叩き付けられた猿獣人の2人は、そのままピクリとも動かなくなった。
「くっ、腕掴め!」ガシッ!
ガシッ!「封じろ封じろ!」
と、後続からやって来た猿獣人2人がノアの動きを封じようと、手や足をノアの腕に絡み付けて来た。
丁度両腕に腕ひしぎ十字固めをされている様な構図である。
「よし!今『ガシッ!』だ…?」
「今の『ガシッ!』内にぃ…?」
ノアを拘束した2人が集団に向かって声を上げるが、そんな事を全く気にしていないノアは逆に絡み付いてきた猿獣人2人の襟首を掴む。
ズザザッ!「オォオラァッ!」ブォアッ!
と、そこに駆け込んできた虎獣人が咆哮と共に右拳をノアの顔面目掛けて繰り出してきた。
が
「ふんっ!」ボッ!
ズムンッ!「「う"ごぇぁあっ!?」」
ノアは右腕に絡み付いた猿獣人"ごと"虎獣人の腹部目掛けてやや強めの拳を打ち込む。
悲鳴が二重に聞こえた直後、虎獣人は大きく後退。
猿獣人は絡み付いていた手足から力が抜け、ノアの拘束を解きながら地面に崩れていった。
「…げふっ!…こ、これ位なら耐『ゴゴンッ!』ぼぇっ…」
ズシャッ!
「んぉ?」
ノアのやや強めの拳を受けて大きく後退した虎獣人が、何とか踏み留まって体勢を立て直そうとした直後、腹部に追加で2連撃が叩き込まれ、虎獣人がくの字に折れたかと思うと、短い悲鳴を上げた後、地面にそのまま倒れ込んだ。
「…もしかしてこれが鉄甲の効果…かな?」
ノアは一瞬何が起こったのか分からず、右腕に装着されていた鉄甲を眺めていた。
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