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獣人国編~【勇者】アーク・ダンジョン『時の迷宮』~
『時の迷宮』内部
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『『『ブゥンッ!』』』
ガコンッ!ゴゴゴゴゴゴ…
アーク、サクラ、ポメラの3人が『時の迷宮』4層内に侵入。
そこは薄暗い石壁、石畳に囲まれた5メル四方の小部屋であった。
直後、部屋全体が揺れだし、轟音が鳴り響いたかと思うと、石壁の一部がスライドし、目の前に陽光降り注ぐ広大な草原が現れ出した。
「…1回目と2回目は山スタート。
3回目は沼地、4回目は草原…一体このダンジョンはどんな構造してるんだよ…」
「そうげんちたいか…
ほかとくらべればでてくるモンスターはやさしいものばかりだから、とうばつがはかどるわね。」
どうやら『時の迷宮』4層内は何パターンかフィールドが有り、草原は比較的モンスターの強さは優し目であるらしい。
「ちっ、楽出来ると思ったのに…」
「逆よ。
アンタ1日のノルマの3分の1も達成出来てないのよ?
ちゃっちゃと素材採取しちゃいなさい。」
「へいへい。」
愚痴を言いつつもポメラに蹴られるのを恐れたアークは従う事にした。
「えーっと、若返り効果のある『回帰草』30本に、制作物の工程をすっ飛ばせる『時短ポポ』を根ごと40本。
昼間しか咲かない『朝牙王(アサガオ)の種』を最低30粒…
こんなだだっ広い草原の中から探せっかよ。」
「『回帰草』は葉がギザギザ、『時短ポポ』は黄色い花咲かしてて『朝牙王』はデカイから直ぐに分かるわ。」
「さがせさがせー。」
サクラから簡単な見分け方を教わったアークは素材の捜索を開始した。
のだが
ガサガサ…
「これは?」
「それ雑草。」
ガサガサ…
「これは?」
「それもざっそう。」
ガサガサ…
「お、これは例の『時短ポポ』って奴だろ?」
「「黄色い花無いからどう見ても雑草。
説明聞いてた?」」
「何だよコイツ、こっちほうめん"も"ポンコツなのね…」
「"も"とは何だ、"も"とは。」
「はぁ…『ガサガサ…』ほら、こっちが『回帰草』でこっちが『時短ポポ』。
実物見せたんだから今度は上手くやりなさいよ?」
「んだよ、最初からそうしてくれりゃ良いんだよ。」
((ここまでしないと見付けられない奴、初めてなんだよなぁ…))
だがサクラの助言虚しく、アークはその後も悉く素材を見付けられず、ただただ無駄に時間だけが過ぎていくのであった。
「「…………。」」
「な、何だよ…言いたい事があるなら言えよ…!」
「アンタ本当に【勇者】…と言うか冒険者?
今まで素材採取とかやった事無いの?」
「いちおうこどもにもやらせられるようなものをえらんだつもりだけど…
うーん…これはひどい…」
「う、うるせぇ!俺は冒険者になってから素材採取をやった事もねぇし、それらの雑用はパーティメンバーに<洗脳>掛けてやらせてたんだよ!」
「「操られてた子達より仕事も出来ないって、それはそれでどうなの?」」
「うぐっ!?」
このままでは埒が明かないので、素材採取を諦め、モンスター討伐でノルマを稼ぐ事に。
だがそのタイミングで
『『『ガコンッ!ゴゴゴゴゴゴゴッ!』』』
「ありゃ、もう2時間経っちゃったのね。」
「これじゃああんた、にじかんくさむしりしてただけじゃない。」
「るっせぇな!次の2時間で稼げ『ゴスッ!』ぎますよ!」
広い草原に佇む3人の周囲に轟音が響く。
すると青空に線が入り、真っ二つに割れたかと思うと、その奥から曇天が。
草原の下から泥濘、爽やかな空気が湿り気を帯びた空気に変わり、一瞬の内に周囲のフィールドが熱帯雨林へと変化した。
『時の迷宮』は1~5層関係無くフィールドが2時間置きに変わるのである。
「そういやアンタ、さっき『カエリガエリガエル』に殺され掛けたんだって?」
「しかも、4層のダンジョンボスだとかんちがいしたみたいじゃない。
ふふっ、わらっちゃうわ。」
「うっせぇ!雑魚に見えたんだから仕方『ぐにゅっ。』無ぇだ…え?」
「「あちゃぁ…」」
アークが文句を言いながら熱帯雨林を歩いていると、何やら柔らかいモノを踏んづけた。
後ろを歩いていたサクラとポメラはその正体に気付き、頭を抱えた。
ズモモモモモ…
「お、おわっ!?」
『だれaの頭を踏んdmづけとんoのや…』
アークの足元の地面が盛り上がり、地中からぬめっとした緑色の塊が姿を現した。
『ゲロロロrロロロッ!
俺kの眠りをss妨げおってf、食い殺しttてやろうか!』
地面の下から姿を現したのは、体の横幅が1メルもある巨大なカエルで、今まさに話題に上がっていたモンスター『カエリガエリガエル』であった。
「おいアーク、今ならまだ間に合う、踏んづけた事を謝っちまいな。」
『そうだぞc小僧、詫び入れれば許してwsuやらん事もg無い。』
「っせぇ!モンスター相手に頭を下げれるかっ!」
スラッ!
サクラと『カエリガエリガエル』からの忠告を無視し、剣を抜くアーク。
「ふっ、さっきは油断して遅れを取ったが今度はこの【勇者】ア『はっけよいっ!』『ドゴオッ!』おぶえっっ!??」
バギバギバギッ!!ズガガガッ!
アークが無駄な口上を言っている間に、臨戦態勢に入っていた『カエリガエリガエル』がアークの腹部目掛けて突進をかまして来た。
無駄に装飾の施された漆黒の鎧のお陰で内臓破裂は免れたものの、アークは吐瀉物を撒き散らしながら吹き飛ばされ、木々を3~4本薙ぎ倒して漸く停止した。
パラパラ…
「うぇっ、げぼぉっ!糞っ!
あのカエル野郎…げぉっ…2度も俺の事を弄びやがってぇ…
ぶっ殺してやるっ!」
腐っても【勇者】だけあって耐久力は他の冒険者と比べて高く、直ぐに起き上がって自身を吹き飛ばした『カエリガエリガエル』を睨み付ける。
が
「ウチで預かってる輩が粗相をしてしまってすみませーん。」
「あのゴミクズにはわたしたちから"きつーく"いってきかせますので、このばはおさめていただけませんか?」
『あ、アレはk嬢ちゃん達のdz連れやったんか。
済まんvvかったの。』ズモモモモモ…
サクラとポメラが宥めた事で『カエリガエリガエル』は大人しくなり、再び泥濘の中へと体を潜らせて行った。
ズリズリ…
「…うぇっ…え?アンタら何やってんの…?」
「何って、"謝って許して"貰ったんだよ。
『カエリガエリガエル』は通常状態なら話を聞いてくれる温情派のモンスターだよ?」
「アンタが『カエリガエリガエル』にあやまらず、けんをぬいたからこうげきをしかけたんだ。
べつにアンタにたおせるだけのじつりょくがあればとめはしないが、さっきのていたらくではあやまっておいたほうがけんめいだな。」
「う、うっせぇ…今のは、今のは違…」
「それとアンタに言っておくよ?
『カエリガエリガエル』は相手の強さに応じて肉体を変化させる『先祖返り』の特性があるんだ。
素のままでも新人冒険者パーティ並み。
記録として残されている最強状態は、"水掻きを生やし、沼地を高速で駆ける竜"だったらしいわ。」
「り、竜…」
「つーまーり、アンタじぶんのこと"【勇者】だ!"ってのたまってるけど、『カエリガエリガエル』からはまったくきょういとおもわれていないの。
いまのところ【勇者】のへんりんすらみえてないんだから、へんなプライドなんかすてて、こころをいれかえてしょうじんしなよ。」
「…う、うっせぇ!
ほら、さっさと行くぞ!」ズンズン
ぶっきらぼうにそう言い放ったアークはズンズンと足を踏み鳴らして熱帯雨林を進む。
「ふっ、素直じゃないわねぇ…」
「おいゴミクズ、とまれ!」
「うっせぇ!指図すんな!」
「あっそう。
それじゃああしもとの"ソレ"、こんどはひとりでどうにかしな。」
「あ?足元が何『ぐにゅっ。』
ガコンッ!ゴゴゴゴゴゴ…
アーク、サクラ、ポメラの3人が『時の迷宮』4層内に侵入。
そこは薄暗い石壁、石畳に囲まれた5メル四方の小部屋であった。
直後、部屋全体が揺れだし、轟音が鳴り響いたかと思うと、石壁の一部がスライドし、目の前に陽光降り注ぐ広大な草原が現れ出した。
「…1回目と2回目は山スタート。
3回目は沼地、4回目は草原…一体このダンジョンはどんな構造してるんだよ…」
「そうげんちたいか…
ほかとくらべればでてくるモンスターはやさしいものばかりだから、とうばつがはかどるわね。」
どうやら『時の迷宮』4層内は何パターンかフィールドが有り、草原は比較的モンスターの強さは優し目であるらしい。
「ちっ、楽出来ると思ったのに…」
「逆よ。
アンタ1日のノルマの3分の1も達成出来てないのよ?
ちゃっちゃと素材採取しちゃいなさい。」
「へいへい。」
愚痴を言いつつもポメラに蹴られるのを恐れたアークは従う事にした。
「えーっと、若返り効果のある『回帰草』30本に、制作物の工程をすっ飛ばせる『時短ポポ』を根ごと40本。
昼間しか咲かない『朝牙王(アサガオ)の種』を最低30粒…
こんなだだっ広い草原の中から探せっかよ。」
「『回帰草』は葉がギザギザ、『時短ポポ』は黄色い花咲かしてて『朝牙王』はデカイから直ぐに分かるわ。」
「さがせさがせー。」
サクラから簡単な見分け方を教わったアークは素材の捜索を開始した。
のだが
ガサガサ…
「これは?」
「それ雑草。」
ガサガサ…
「これは?」
「それもざっそう。」
ガサガサ…
「お、これは例の『時短ポポ』って奴だろ?」
「「黄色い花無いからどう見ても雑草。
説明聞いてた?」」
「何だよコイツ、こっちほうめん"も"ポンコツなのね…」
「"も"とは何だ、"も"とは。」
「はぁ…『ガサガサ…』ほら、こっちが『回帰草』でこっちが『時短ポポ』。
実物見せたんだから今度は上手くやりなさいよ?」
「んだよ、最初からそうしてくれりゃ良いんだよ。」
((ここまでしないと見付けられない奴、初めてなんだよなぁ…))
だがサクラの助言虚しく、アークはその後も悉く素材を見付けられず、ただただ無駄に時間だけが過ぎていくのであった。
「「…………。」」
「な、何だよ…言いたい事があるなら言えよ…!」
「アンタ本当に【勇者】…と言うか冒険者?
今まで素材採取とかやった事無いの?」
「いちおうこどもにもやらせられるようなものをえらんだつもりだけど…
うーん…これはひどい…」
「う、うるせぇ!俺は冒険者になってから素材採取をやった事もねぇし、それらの雑用はパーティメンバーに<洗脳>掛けてやらせてたんだよ!」
「「操られてた子達より仕事も出来ないって、それはそれでどうなの?」」
「うぐっ!?」
このままでは埒が明かないので、素材採取を諦め、モンスター討伐でノルマを稼ぐ事に。
だがそのタイミングで
『『『ガコンッ!ゴゴゴゴゴゴゴッ!』』』
「ありゃ、もう2時間経っちゃったのね。」
「これじゃああんた、にじかんくさむしりしてただけじゃない。」
「るっせぇな!次の2時間で稼げ『ゴスッ!』ぎますよ!」
広い草原に佇む3人の周囲に轟音が響く。
すると青空に線が入り、真っ二つに割れたかと思うと、その奥から曇天が。
草原の下から泥濘、爽やかな空気が湿り気を帯びた空気に変わり、一瞬の内に周囲のフィールドが熱帯雨林へと変化した。
『時の迷宮』は1~5層関係無くフィールドが2時間置きに変わるのである。
「そういやアンタ、さっき『カエリガエリガエル』に殺され掛けたんだって?」
「しかも、4層のダンジョンボスだとかんちがいしたみたいじゃない。
ふふっ、わらっちゃうわ。」
「うっせぇ!雑魚に見えたんだから仕方『ぐにゅっ。』無ぇだ…え?」
「「あちゃぁ…」」
アークが文句を言いながら熱帯雨林を歩いていると、何やら柔らかいモノを踏んづけた。
後ろを歩いていたサクラとポメラはその正体に気付き、頭を抱えた。
ズモモモモモ…
「お、おわっ!?」
『だれaの頭を踏んdmづけとんoのや…』
アークの足元の地面が盛り上がり、地中からぬめっとした緑色の塊が姿を現した。
『ゲロロロrロロロッ!
俺kの眠りをss妨げおってf、食い殺しttてやろうか!』
地面の下から姿を現したのは、体の横幅が1メルもある巨大なカエルで、今まさに話題に上がっていたモンスター『カエリガエリガエル』であった。
「おいアーク、今ならまだ間に合う、踏んづけた事を謝っちまいな。」
『そうだぞc小僧、詫び入れれば許してwsuやらん事もg無い。』
「っせぇ!モンスター相手に頭を下げれるかっ!」
スラッ!
サクラと『カエリガエリガエル』からの忠告を無視し、剣を抜くアーク。
「ふっ、さっきは油断して遅れを取ったが今度はこの【勇者】ア『はっけよいっ!』『ドゴオッ!』おぶえっっ!??」
バギバギバギッ!!ズガガガッ!
アークが無駄な口上を言っている間に、臨戦態勢に入っていた『カエリガエリガエル』がアークの腹部目掛けて突進をかまして来た。
無駄に装飾の施された漆黒の鎧のお陰で内臓破裂は免れたものの、アークは吐瀉物を撒き散らしながら吹き飛ばされ、木々を3~4本薙ぎ倒して漸く停止した。
パラパラ…
「うぇっ、げぼぉっ!糞っ!
あのカエル野郎…げぉっ…2度も俺の事を弄びやがってぇ…
ぶっ殺してやるっ!」
腐っても【勇者】だけあって耐久力は他の冒険者と比べて高く、直ぐに起き上がって自身を吹き飛ばした『カエリガエリガエル』を睨み付ける。
が
「ウチで預かってる輩が粗相をしてしまってすみませーん。」
「あのゴミクズにはわたしたちから"きつーく"いってきかせますので、このばはおさめていただけませんか?」
『あ、アレはk嬢ちゃん達のdz連れやったんか。
済まんvvかったの。』ズモモモモモ…
サクラとポメラが宥めた事で『カエリガエリガエル』は大人しくなり、再び泥濘の中へと体を潜らせて行った。
ズリズリ…
「…うぇっ…え?アンタら何やってんの…?」
「何って、"謝って許して"貰ったんだよ。
『カエリガエリガエル』は通常状態なら話を聞いてくれる温情派のモンスターだよ?」
「アンタが『カエリガエリガエル』にあやまらず、けんをぬいたからこうげきをしかけたんだ。
べつにアンタにたおせるだけのじつりょくがあればとめはしないが、さっきのていたらくではあやまっておいたほうがけんめいだな。」
「う、うっせぇ…今のは、今のは違…」
「それとアンタに言っておくよ?
『カエリガエリガエル』は相手の強さに応じて肉体を変化させる『先祖返り』の特性があるんだ。
素のままでも新人冒険者パーティ並み。
記録として残されている最強状態は、"水掻きを生やし、沼地を高速で駆ける竜"だったらしいわ。」
「り、竜…」
「つーまーり、アンタじぶんのこと"【勇者】だ!"ってのたまってるけど、『カエリガエリガエル』からはまったくきょういとおもわれていないの。
いまのところ【勇者】のへんりんすらみえてないんだから、へんなプライドなんかすてて、こころをいれかえてしょうじんしなよ。」
「…う、うっせぇ!
ほら、さっさと行くぞ!」ズンズン
ぶっきらぼうにそう言い放ったアークはズンズンと足を踏み鳴らして熱帯雨林を進む。
「ふっ、素直じゃないわねぇ…」
「おいゴミクズ、とまれ!」
「うっせぇ!指図すんな!」
「あっそう。
それじゃああしもとの"ソレ"、こんどはひとりでどうにかしな。」
「あ?足元が何『ぐにゅっ。』
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