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獣人国編~【勇者】アーク・ダンジョン『時の迷宮』~
総力戦開始
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~ヴァンディットの影の中~
「「「「「……っ…」」」」」
影の中から外の状況を見ていた5人は呆然とし、声も出ない様子。
無理もないだろう、先程ノアが倒した大部隊の5倍もの数が出現しただけでなく、暴坊将軍、地均明王、闇蜘蛛が再び出現したのである。
「あれが金成の持つ導具"神々の恩恵(ベネフィシアル)"の"恩恵"と言う事ですね…(ハナ)」
「恐らく自分の"時"を捧げて得た"恩恵"による効果で彼らを集結させたのでしょう…
何と恐ろしい力だ…(ハウンド)」
「確かにあの導具が完全な物となれば本当に【神】と同じ様な力を得られるのでしょうね…(ヴァンディット)」
「うーん…私が女王の頃、国はそれなりの技術を持ってましたが流石に時間に干渉出来る程の技術はありませんでした。
一体あの導具を作ったのはどんな存在なのでしょう…(ラインハード)」
「お、おい、悠長に話してる場合か…?
幾ら何でもこの状況はマズイだろ…!?(アーク)」
外の状況を見たアークは、冷や汗を流しつつ手助け出来ない事に焦りの色を隠せないでいた。
だが
「確かに絶望的状況のハズですが、"彼ら"の表情を見るにそんな感じじゃ無さそうですよ…?(ハナ)」
「「「「え?」」」」
ガチンッ!チキチキチキチキ…
金成が先程突き入れた胸部の穴が再び逆再生の様な動きで塞がっていく。
「ふぅ…この程度の傷であれば"恩恵"の力で元通りだ。
捧げた"時"は戻らんが、まぁ今から行われる蹂躙で直ぐに補填出来るだろう。」
「「「「「「「……。」」」」」」」
金成がそう告げるも、時雨含めて足軽兵達から一切言葉が出ない様子。
時雨に至ってはワナワナと体を震わせていた。
「どうした?
屠った者達が姿を現し、絶望して声も出ぬか?
だが安心せよ、再び何も出来ずに屠「くっくっくっくっ…」…ん?」
哀れむ様な目で足軽兵達を見詰めていた金成だが、突然時雨が笑い声を上げ始める。
その笑い声は他の兵達にも伝播し、ドンドン大きくなっていった。
「「「「「あっはっはっはっはっは!」」」」」
「???」
これには隣で立っていたノアも意図が分からず立ち尽くしている。
「…この状況から逃避したくておかしくなったか…?」
「はっはっは…あぁ済まん済まん。
逆じゃ逆。寧ろこの状況に喜んでおるのじゃよ。」
「はぁ?」
流石の金成もこの返答に困惑せざるを得なかった。
「儂らを屠り、こちらの御方(ノア)によって成敗して貰って少しは気が晴れたつもりじゃったが…
やはり腹の虫が治まっていなかった様じゃ。」
「アンタらの姿を今一度見たら闘志がガンガン湧いてきたぜ。(足軽弓兵)」
「やっぱり自分の手でやり返さなきゃ収まりが付かねぇしな!(足軽兵)」
「「「「「はっはっはー!」」」」」
逆に皆の闘志に火が点いたらしく、早く戦闘を行いたそうにウズウズし出していた。
「それなら僕の方で開幕の狼煙を上げさせて貰いますよ、っと…」
ガションッ!
「お、何やら仕出かすのですな、ノア殿!」
荒鬼神をアイテムボックスに仕舞ったノアは、代わりに魔装鉄甲を取り出して展開を始めた。
ガションッ!ガチャガチャッ!ガションッ!
ズンッ!ズンッ!
魔装鉄甲を装着しながら数歩進んだノアは地面に両手を付き地を這う獣の様に体勢を低くする。
ズッ…ズズズ…
ボコッ!ボゴゴゴッ…
両の足と両手の十指を地面に食い込ませて力を溜め出した。
「何やら仕掛けてきよるか!
暴坊将軍!発動する前に潰すのだ!」
[畏まりましたぁっ、金成様っ! ]
ドンッ!
ノアの行動に嫌な物を感じた金成は暴坊将軍に仕留める様に指示を飛ばす。
バシュッ!バシュンッ!フィイイイイッ!
ボゴッ!ドボゴゴッ!
[はぁあああああああっ!]ドカカッ!ドカカッ!
魔装鉄甲内で圧力がドンドンと高まっていき、更に両手足が、地面にめり込んでいく。
暴坊将軍は全く動かないノアへと狙いを定めて馬を駆ける。
[でぇりゃぁあああっ!] ヒュボッ!
暴坊将軍が高速の大太刀を振り、ノアの首を撥ね飛ばすまであと僅かまで迫った所で
(【鬼鎧殼】<渾身>発動っ!)
ドゴォオオオオオオオオオオオオッ!
[何『ゴッ!』ギィイインッ!
「「「うおぉおっ!?」」」
「「っ!?」」
「「「なっ!?何だぁっ!?」」」
爆砕音と共に【鬼鎧殼】を纏い、溜めに溜めた力を推進力へ変えた超速のノアが発射。
向かって来た暴坊将軍を馬ごと轢き飛ばし、直進する。
諸に直撃した馬は、まるで頭を引っ込めた亀の様に頭が潰れた状態で弾き飛ばされ、暴坊将軍は高々と空中に打ち上げられた。
「ぼ、防ぎ『ズドゴゴゴゴゴゴゴゴゴッ!』
暴坊将軍を弾き飛ばしたノアは、速度が全く落ちる事無く縦25列にも及ぶ足軽兵大部隊の中に突っ込み、横3列、縦10列の足軽兵を事も無げに轢き殺し、尚も突き進む。
"足軽兵1体を討伐、報酬として"4分"を獲得しました。〟
"足軽兵1体を討伐、報酬として"4分"を獲得しました。〟
"足軽兵1体を討伐、報酬として"4分"を獲得しました。〟×27
ゴゴゴゴゴゴッ…
(そろそろだなっ…)
追加で縦5列分突き進んだ所でそろそろ減速してきたな、と体感で感じ取った所で
〈奇をてらう攻撃して来やがって!
これ以上好きにさせるかぁっ!〉
ゴォッ!
右巨腕を振り上げた地均明王が迫り、ノアの顔目掛けて振り下ろす。
【鬼鎧殼】を纏っているのでダメージは入らないだろうが、速度が乗っている内に次の攻撃態勢に入る。
ぐんっ!!
〈っ!?〉
ノアは体を捻り背中を前面に持ってくると、地均明王の振り下ろしに合わせる様に<鉄山靠>を発動した。
ド『カシュッ!』ガアァアッ!
「「「「おぁあああ『ドバァアッ!』
地均明王の強烈な振り下ろしがノアに接触するが、速度が乗った<鉄山靠>の前では全く歯が立たず、乾いた音と共に腕が圧砕し、周囲に伝播した衝撃波により、縦横8列分の足軽兵と共に吹き飛ばされた。
"足軽兵1体を討伐、報酬として"4分"を獲得しました。〟×64
"闇蜘蛛を討伐、報酬として"80分"を獲得しました。〟
そして、闇蜘蛛がしれっと巻き込まれ、何も出来ぬままご退場となった。
そして数瞬前に弾き飛ばされた暴坊将軍はと言うと、何とも呆気無い最後を迎える事となる。
暴坊将軍は、10秒以上モノ時間上空に高々と打ち上げられた後、地面を目指す事になるのだが、自身の着用していた重装鎧が災いし、ぐんぐんと加速しながら落下。
[あ、あぁ、ああああああっ!]
馬が生きていれば何て事無かっただろうが、今となっては時既に遅し。
なす術無く悲鳴を上げる暴坊将軍。
(『さっき武者として介錯してやったから、2回目はどう死のうが別に構わねぇだろ。』)
(2回目まで面倒見る事も無いしね。)
そんな暴坊将軍を余所に、もう1人の人物に目をやる。
〈ひゅー…ひゅー…ごふっ…〉ガラ…ガラ…
ノアの<鉄山靠>を食らい、巨腕を圧砕されただけでなく、その後に生じた衝撃波で半身が弾け飛んだ地均明王が死に体で地面を這い付く張っていた。
呼吸は浅く、短いし、その半身の傷口はガラガラと崩れ、もう長くは無い。
「……。」
だが"敢えて"何もせずに前方に居る金成の動向に注視していた。
「「「「「……っ…」」」」」
影の中から外の状況を見ていた5人は呆然とし、声も出ない様子。
無理もないだろう、先程ノアが倒した大部隊の5倍もの数が出現しただけでなく、暴坊将軍、地均明王、闇蜘蛛が再び出現したのである。
「あれが金成の持つ導具"神々の恩恵(ベネフィシアル)"の"恩恵"と言う事ですね…(ハナ)」
「恐らく自分の"時"を捧げて得た"恩恵"による効果で彼らを集結させたのでしょう…
何と恐ろしい力だ…(ハウンド)」
「確かにあの導具が完全な物となれば本当に【神】と同じ様な力を得られるのでしょうね…(ヴァンディット)」
「うーん…私が女王の頃、国はそれなりの技術を持ってましたが流石に時間に干渉出来る程の技術はありませんでした。
一体あの導具を作ったのはどんな存在なのでしょう…(ラインハード)」
「お、おい、悠長に話してる場合か…?
幾ら何でもこの状況はマズイだろ…!?(アーク)」
外の状況を見たアークは、冷や汗を流しつつ手助け出来ない事に焦りの色を隠せないでいた。
だが
「確かに絶望的状況のハズですが、"彼ら"の表情を見るにそんな感じじゃ無さそうですよ…?(ハナ)」
「「「「え?」」」」
ガチンッ!チキチキチキチキ…
金成が先程突き入れた胸部の穴が再び逆再生の様な動きで塞がっていく。
「ふぅ…この程度の傷であれば"恩恵"の力で元通りだ。
捧げた"時"は戻らんが、まぁ今から行われる蹂躙で直ぐに補填出来るだろう。」
「「「「「「「……。」」」」」」」
金成がそう告げるも、時雨含めて足軽兵達から一切言葉が出ない様子。
時雨に至ってはワナワナと体を震わせていた。
「どうした?
屠った者達が姿を現し、絶望して声も出ぬか?
だが安心せよ、再び何も出来ずに屠「くっくっくっくっ…」…ん?」
哀れむ様な目で足軽兵達を見詰めていた金成だが、突然時雨が笑い声を上げ始める。
その笑い声は他の兵達にも伝播し、ドンドン大きくなっていった。
「「「「「あっはっはっはっはっは!」」」」」
「???」
これには隣で立っていたノアも意図が分からず立ち尽くしている。
「…この状況から逃避したくておかしくなったか…?」
「はっはっは…あぁ済まん済まん。
逆じゃ逆。寧ろこの状況に喜んでおるのじゃよ。」
「はぁ?」
流石の金成もこの返答に困惑せざるを得なかった。
「儂らを屠り、こちらの御方(ノア)によって成敗して貰って少しは気が晴れたつもりじゃったが…
やはり腹の虫が治まっていなかった様じゃ。」
「アンタらの姿を今一度見たら闘志がガンガン湧いてきたぜ。(足軽弓兵)」
「やっぱり自分の手でやり返さなきゃ収まりが付かねぇしな!(足軽兵)」
「「「「「はっはっはー!」」」」」
逆に皆の闘志に火が点いたらしく、早く戦闘を行いたそうにウズウズし出していた。
「それなら僕の方で開幕の狼煙を上げさせて貰いますよ、っと…」
ガションッ!
「お、何やら仕出かすのですな、ノア殿!」
荒鬼神をアイテムボックスに仕舞ったノアは、代わりに魔装鉄甲を取り出して展開を始めた。
ガションッ!ガチャガチャッ!ガションッ!
ズンッ!ズンッ!
魔装鉄甲を装着しながら数歩進んだノアは地面に両手を付き地を這う獣の様に体勢を低くする。
ズッ…ズズズ…
ボコッ!ボゴゴゴッ…
両の足と両手の十指を地面に食い込ませて力を溜め出した。
「何やら仕掛けてきよるか!
暴坊将軍!発動する前に潰すのだ!」
[畏まりましたぁっ、金成様っ! ]
ドンッ!
ノアの行動に嫌な物を感じた金成は暴坊将軍に仕留める様に指示を飛ばす。
バシュッ!バシュンッ!フィイイイイッ!
ボゴッ!ドボゴゴッ!
[はぁあああああああっ!]ドカカッ!ドカカッ!
魔装鉄甲内で圧力がドンドンと高まっていき、更に両手足が、地面にめり込んでいく。
暴坊将軍は全く動かないノアへと狙いを定めて馬を駆ける。
[でぇりゃぁあああっ!] ヒュボッ!
暴坊将軍が高速の大太刀を振り、ノアの首を撥ね飛ばすまであと僅かまで迫った所で
(【鬼鎧殼】<渾身>発動っ!)
ドゴォオオオオオオオオオオオオッ!
[何『ゴッ!』ギィイインッ!
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「「っ!?」」
「「「なっ!?何だぁっ!?」」」
爆砕音と共に【鬼鎧殼】を纏い、溜めに溜めた力を推進力へ変えた超速のノアが発射。
向かって来た暴坊将軍を馬ごと轢き飛ばし、直進する。
諸に直撃した馬は、まるで頭を引っ込めた亀の様に頭が潰れた状態で弾き飛ばされ、暴坊将軍は高々と空中に打ち上げられた。
「ぼ、防ぎ『ズドゴゴゴゴゴゴゴゴゴッ!』
暴坊将軍を弾き飛ばしたノアは、速度が全く落ちる事無く縦25列にも及ぶ足軽兵大部隊の中に突っ込み、横3列、縦10列の足軽兵を事も無げに轢き殺し、尚も突き進む。
"足軽兵1体を討伐、報酬として"4分"を獲得しました。〟
"足軽兵1体を討伐、報酬として"4分"を獲得しました。〟
"足軽兵1体を討伐、報酬として"4分"を獲得しました。〟×27
ゴゴゴゴゴゴッ…
(そろそろだなっ…)
追加で縦5列分突き進んだ所でそろそろ減速してきたな、と体感で感じ取った所で
〈奇をてらう攻撃して来やがって!
これ以上好きにさせるかぁっ!〉
ゴォッ!
右巨腕を振り上げた地均明王が迫り、ノアの顔目掛けて振り下ろす。
【鬼鎧殼】を纏っているのでダメージは入らないだろうが、速度が乗っている内に次の攻撃態勢に入る。
ぐんっ!!
〈っ!?〉
ノアは体を捻り背中を前面に持ってくると、地均明王の振り下ろしに合わせる様に<鉄山靠>を発動した。
ド『カシュッ!』ガアァアッ!
「「「「おぁあああ『ドバァアッ!』
地均明王の強烈な振り下ろしがノアに接触するが、速度が乗った<鉄山靠>の前では全く歯が立たず、乾いた音と共に腕が圧砕し、周囲に伝播した衝撃波により、縦横8列分の足軽兵と共に吹き飛ばされた。
"足軽兵1体を討伐、報酬として"4分"を獲得しました。〟×64
"闇蜘蛛を討伐、報酬として"80分"を獲得しました。〟
そして、闇蜘蛛がしれっと巻き込まれ、何も出来ぬままご退場となった。
そして数瞬前に弾き飛ばされた暴坊将軍はと言うと、何とも呆気無い最後を迎える事となる。
暴坊将軍は、10秒以上モノ時間上空に高々と打ち上げられた後、地面を目指す事になるのだが、自身の着用していた重装鎧が災いし、ぐんぐんと加速しながら落下。
[あ、あぁ、ああああああっ!]
馬が生きていれば何て事無かっただろうが、今となっては時既に遅し。
なす術無く悲鳴を上げる暴坊将軍。
(『さっき武者として介錯してやったから、2回目はどう死のうが別に構わねぇだろ。』)
(2回目まで面倒見る事も無いしね。)
そんな暴坊将軍を余所に、もう1人の人物に目をやる。
〈ひゅー…ひゅー…ごふっ…〉ガラ…ガラ…
ノアの<鉄山靠>を食らい、巨腕を圧砕されただけでなく、その後に生じた衝撃波で半身が弾け飛んだ地均明王が死に体で地面を這い付く張っていた。
呼吸は浅く、短いし、その半身の傷口はガラガラと崩れ、もう長くは無い。
「……。」
だが"敢えて"何もせずに前方に居る金成の動向に注視していた。
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