545 / 1,124
獣人国編~【勇者】アーク・ダンジョン『時の迷宮』~
完成待ちの雑談
しおりを挟む
ガンゴンガガンゴンッガンッ!
ガンガンッ!ガガンガンッ!
熱々に熱せられた荒鬼神をドワーフ3人が叩き始めて早10分。
ノアの要望である直剣と刀の形が既に見えており、 鍛冶に関しては全くのド素人であるノアからしても異常な早さで仕上がっていっているのが分かる。
ドワーフ3人は、手に数千度にもなる荒鬼神を持ち、大量の汗をかいているがその表情は非常に晴れやかである。
「はっはっは!コイツはええ武器じゃった様じゃな!」
「え?」
「鍛冶を生業にしておるとな、得物に触れただけで今までどんな戦いをしてきたか分かるもんなんじゃが、坊の武器からはそういったモノが感じ取れん。
ワシらにとって想像出来ぬ戦闘を繰り広げてきたお前さんだからこそじゃな。」
「それにこの武器は今までよりも良い武器になるじゃろう。
何せ″龍の息吹き″を受けたんじゃ!店売りの剣でも魔剣に早変わりじゃぞ!」
「え?そうなんですか?」
ドワーフ達の話では、基本的に″竜″や″龍″に関する素材を使用すれば、品質所か武器としての格が上がるらしく、非常に重宝されると言う。
なので西の方角にある竜種系ダンジョン『ドラガオ』にはひっきり無しに冒険者が訪れているらしい。
但し素材を使えば必ずしも強力な武器になる訳では無く、土台となる武器自体も″竜″や″龍″の力に耐えられるだけの業物を必要とするし、素材の品質や量も関係する。
御守り程度であれば″竜″や″龍″の体毛数本で事足りるが、剣に使用するとなれば、最低でも新鮮な鱗や牙が武器の重量の半分以上必要になる。
今回の場合、グリードのブレスで荒鬼神を融かした為、品質、量共に最高レベルである。
はてさて、一体どんな仕上がりになる事やら…
「…いやはや…火柱が上がった時には肝が冷えたが、漸く俺の知ってる鍛冶場らしくなったな…」
「あ、デミさん。
すいません、場所を貸して頂いて…」
「いや、これ位訳無いさ。
隣接する獣人国と友好関係を結べたし、岩塩の場所貸しやらで領内は潤ってきた。
君には感謝しか無いよ…」
「僕はそこまでの事をしたつもりはありません。デミさんの頑張りがあったからでしょう。」
「ふ、君は相変わらずだな。」
自身の住まう館から立ち昇る火柱を見て慌てて駆けてきた若き領主のデミだが、取り敢えずの危険が無い事を確認し、安堵してノアと会話する事にした。
「それにしてもまだ″アレ″から数日しか経っていないのに子供達は大分元気になりましたね。」
「あぁ。領内で暮らす者達も驚いていたし、パーティの皆も「狩りが追い付かない」と嬉しい悲鳴を上げていたよ。。
だが心の問題を解決するのには、まだ時間が掛かりそうだがね…」
「あぁ…そうでしょうね…」
ノアは先程の出来事を思い出す。
見た目的に獣人国に居る獣人の子供達と変わらないが、時折見せる表情に少し陰りがある。
デミの話では、夜になると発作的に泣き出す子や、暗い場所だと不安がって寝られない子が居ると言う。
だが、子供達の中でも年長の子供グループが協力し合い、直ぐに対応している為、大きな騒ぎにならないらしい。
これは奴隷だった時に、うるさくするとヒュマノの連中に罰を与えられてしまうからだ、という事を年長組の子供から言われたのだという。
「心の問題もそうだが、彼らにはキチンとした教育も施さなければならない。
今はまだ難しいが、何れはこの地に彼等の為の教育の場、学校の様な物を建てようと思っている。」
「良いと思いますよ。
もし僕にも手伝える事あればいつでもどうぞ。」
ガンガンゴッガンッ!
「ふぅ、大体こんなものかのぅ。
…にしても坊よ、一体お前さんは何と戦ったんじゃ?」
「んだぁなぁ。
阿羅亀の素材は人間界では破壊不可と言われちょる位強固な物だ。
フリアダビアん時やこの前の番人時ですら傷付かんかったのに…」
「そう言えばそうね。(ポーラ)」
「確かにー。(ロゼ)」
「昨日までは何とも無かったから『時の迷宮』行った後だよね?(クロラ)」
「実際に叩き斬られた俺からしても、何やって壊れたのか興味があるな。(デミ)」
「別に教えても良いけど、結構突拍子も無い事だよ…?」
「常に突拍子も無い人が身近に居るから今更何とも思わないわよ。(ポーラ)」
どぬっ。「ぐえっ。」
皆が思っていた事を代表してポーラが言いつつ、杖で脇腹を刺されたノアは、『時の迷宮』であった事を皆に話すのであった。
「『見た事の無いエリア』、『転送装置』、『魔界の生物』…ねぇ…確かに突拍子も無い話だわね。(ポーラ)」
「魔界って本当にあるのか…
本の中でしか聞いた事無かったからてっきり創作の物かと思ってたぞ…(ジェイル)」
「あ、でも『時の迷宮』内って別の世界と繋がってるって言うし、私達の暮らす世界には魔界は無いんじゃ…(クロラ)」
「いや、魔界ならこの世界にも存在するぞ。」
「「「「「「え!?」」」」」」
声のした方を見ると、そこには汗を拭っている最中のバドが立っていた。
隣にはルドとロイが居り、手には冷めた刀や直剣を持ち、調整やら刃の具合を見ていた。
「なる程のぅ、魔界の生物なら阿羅亀製の得物を削るなぞ容易い事じゃの。
″こちら側″に来る事なぞ滅多に無いから頭ん中から抜けとったわい。(バド)」
「んだぁなぁ。
好き好んで″こちら側″に来る奇特な者なぞ居らなんだからなぁ。(ルド)」
「んだんだ。(ロイ)」
ドワーフ3人組によると、魔界へ行くには″ゲート″と言う物を通らなければならず、その″ゲート″は世界各地に点々とあるにはあるらしい。
しかもその全てが過酷な場所にあるのだとか。
「ワシらは南にある『ボルカオ』っつー火山の麓に故郷があっての。
その火山の噴火口、更にマグマの海を潜った底に″ゲート″がある。
魔界の生物なら余裕で突破するモノも居るじゃろうが、まぁほぼほぼ″こちら側″には来んじゃろう。(バド)」
「何故来ないって分かるんですか?(ハクア)」
「″こちら側″は魔界の生物にとって魔素が薄過ぎるんじゃ。
″こちら側″に長時間居ようモンなら体から魔素がドンドンと抜けて動けなくなってしまうのじゃ。(バド)」
(あれ?…という事は…)
「もしかして戦わずに放っといたら、勝手に自滅してたって事ですか?」
「端的に言えばそうじゃが、坊の場合戦わに、増える一方じゃったから、選択の余地は元より無かったと言えるのぅ。(バド)」
「ふむむ…」ペチン。
「何てこったい。」と言いたげな様子のノアは、顔を叩いて天を仰ぐ。
ふと隣を見ると、クロラがノアの顔を覗き込んでいた。
「ノア君また大変な事に巻き込まれてたんだ。」
「えぇまぁ…
でも毎度の事ですが、別に狙った訳じゃありませんよ?」
「ふふ、知ってる。
でも少し気を付けて欲しいな。
そんなんじゃノア君、長生き出来ないよ?」
「…長生き…か…そうですね…」
言葉に詰まってしまったノアは、思わずふんわりとした返答を返す事しか出来なかった。
その際、僅かに目を泳がせた後に目を逸らしてしまったからだろうか、いつもと違うノアの反応に違和感を感じるクロラ。
「…え…ノアく『ジャキンッ!』「よぅし坊!待たせたのぅ、出来たぞぃ!」
「え?もう!?
あ、ホントだ!いつの間にか鞘まで作ってある!?」
クロラとノアの話に割って入るかの様に、バドが完成を告げる大声を上げた。
それを聞いたノアはそそくさとドワーフの方に駆けていくのであった。
ガンガンッ!ガガンガンッ!
熱々に熱せられた荒鬼神をドワーフ3人が叩き始めて早10分。
ノアの要望である直剣と刀の形が既に見えており、 鍛冶に関しては全くのド素人であるノアからしても異常な早さで仕上がっていっているのが分かる。
ドワーフ3人は、手に数千度にもなる荒鬼神を持ち、大量の汗をかいているがその表情は非常に晴れやかである。
「はっはっは!コイツはええ武器じゃった様じゃな!」
「え?」
「鍛冶を生業にしておるとな、得物に触れただけで今までどんな戦いをしてきたか分かるもんなんじゃが、坊の武器からはそういったモノが感じ取れん。
ワシらにとって想像出来ぬ戦闘を繰り広げてきたお前さんだからこそじゃな。」
「それにこの武器は今までよりも良い武器になるじゃろう。
何せ″龍の息吹き″を受けたんじゃ!店売りの剣でも魔剣に早変わりじゃぞ!」
「え?そうなんですか?」
ドワーフ達の話では、基本的に″竜″や″龍″に関する素材を使用すれば、品質所か武器としての格が上がるらしく、非常に重宝されると言う。
なので西の方角にある竜種系ダンジョン『ドラガオ』にはひっきり無しに冒険者が訪れているらしい。
但し素材を使えば必ずしも強力な武器になる訳では無く、土台となる武器自体も″竜″や″龍″の力に耐えられるだけの業物を必要とするし、素材の品質や量も関係する。
御守り程度であれば″竜″や″龍″の体毛数本で事足りるが、剣に使用するとなれば、最低でも新鮮な鱗や牙が武器の重量の半分以上必要になる。
今回の場合、グリードのブレスで荒鬼神を融かした為、品質、量共に最高レベルである。
はてさて、一体どんな仕上がりになる事やら…
「…いやはや…火柱が上がった時には肝が冷えたが、漸く俺の知ってる鍛冶場らしくなったな…」
「あ、デミさん。
すいません、場所を貸して頂いて…」
「いや、これ位訳無いさ。
隣接する獣人国と友好関係を結べたし、岩塩の場所貸しやらで領内は潤ってきた。
君には感謝しか無いよ…」
「僕はそこまでの事をしたつもりはありません。デミさんの頑張りがあったからでしょう。」
「ふ、君は相変わらずだな。」
自身の住まう館から立ち昇る火柱を見て慌てて駆けてきた若き領主のデミだが、取り敢えずの危険が無い事を確認し、安堵してノアと会話する事にした。
「それにしてもまだ″アレ″から数日しか経っていないのに子供達は大分元気になりましたね。」
「あぁ。領内で暮らす者達も驚いていたし、パーティの皆も「狩りが追い付かない」と嬉しい悲鳴を上げていたよ。。
だが心の問題を解決するのには、まだ時間が掛かりそうだがね…」
「あぁ…そうでしょうね…」
ノアは先程の出来事を思い出す。
見た目的に獣人国に居る獣人の子供達と変わらないが、時折見せる表情に少し陰りがある。
デミの話では、夜になると発作的に泣き出す子や、暗い場所だと不安がって寝られない子が居ると言う。
だが、子供達の中でも年長の子供グループが協力し合い、直ぐに対応している為、大きな騒ぎにならないらしい。
これは奴隷だった時に、うるさくするとヒュマノの連中に罰を与えられてしまうからだ、という事を年長組の子供から言われたのだという。
「心の問題もそうだが、彼らにはキチンとした教育も施さなければならない。
今はまだ難しいが、何れはこの地に彼等の為の教育の場、学校の様な物を建てようと思っている。」
「良いと思いますよ。
もし僕にも手伝える事あればいつでもどうぞ。」
ガンガンゴッガンッ!
「ふぅ、大体こんなものかのぅ。
…にしても坊よ、一体お前さんは何と戦ったんじゃ?」
「んだぁなぁ。
阿羅亀の素材は人間界では破壊不可と言われちょる位強固な物だ。
フリアダビアん時やこの前の番人時ですら傷付かんかったのに…」
「そう言えばそうね。(ポーラ)」
「確かにー。(ロゼ)」
「昨日までは何とも無かったから『時の迷宮』行った後だよね?(クロラ)」
「実際に叩き斬られた俺からしても、何やって壊れたのか興味があるな。(デミ)」
「別に教えても良いけど、結構突拍子も無い事だよ…?」
「常に突拍子も無い人が身近に居るから今更何とも思わないわよ。(ポーラ)」
どぬっ。「ぐえっ。」
皆が思っていた事を代表してポーラが言いつつ、杖で脇腹を刺されたノアは、『時の迷宮』であった事を皆に話すのであった。
「『見た事の無いエリア』、『転送装置』、『魔界の生物』…ねぇ…確かに突拍子も無い話だわね。(ポーラ)」
「魔界って本当にあるのか…
本の中でしか聞いた事無かったからてっきり創作の物かと思ってたぞ…(ジェイル)」
「あ、でも『時の迷宮』内って別の世界と繋がってるって言うし、私達の暮らす世界には魔界は無いんじゃ…(クロラ)」
「いや、魔界ならこの世界にも存在するぞ。」
「「「「「「え!?」」」」」」
声のした方を見ると、そこには汗を拭っている最中のバドが立っていた。
隣にはルドとロイが居り、手には冷めた刀や直剣を持ち、調整やら刃の具合を見ていた。
「なる程のぅ、魔界の生物なら阿羅亀製の得物を削るなぞ容易い事じゃの。
″こちら側″に来る事なぞ滅多に無いから頭ん中から抜けとったわい。(バド)」
「んだぁなぁ。
好き好んで″こちら側″に来る奇特な者なぞ居らなんだからなぁ。(ルド)」
「んだんだ。(ロイ)」
ドワーフ3人組によると、魔界へ行くには″ゲート″と言う物を通らなければならず、その″ゲート″は世界各地に点々とあるにはあるらしい。
しかもその全てが過酷な場所にあるのだとか。
「ワシらは南にある『ボルカオ』っつー火山の麓に故郷があっての。
その火山の噴火口、更にマグマの海を潜った底に″ゲート″がある。
魔界の生物なら余裕で突破するモノも居るじゃろうが、まぁほぼほぼ″こちら側″には来んじゃろう。(バド)」
「何故来ないって分かるんですか?(ハクア)」
「″こちら側″は魔界の生物にとって魔素が薄過ぎるんじゃ。
″こちら側″に長時間居ようモンなら体から魔素がドンドンと抜けて動けなくなってしまうのじゃ。(バド)」
(あれ?…という事は…)
「もしかして戦わずに放っといたら、勝手に自滅してたって事ですか?」
「端的に言えばそうじゃが、坊の場合戦わに、増える一方じゃったから、選択の余地は元より無かったと言えるのぅ。(バド)」
「ふむむ…」ペチン。
「何てこったい。」と言いたげな様子のノアは、顔を叩いて天を仰ぐ。
ふと隣を見ると、クロラがノアの顔を覗き込んでいた。
「ノア君また大変な事に巻き込まれてたんだ。」
「えぇまぁ…
でも毎度の事ですが、別に狙った訳じゃありませんよ?」
「ふふ、知ってる。
でも少し気を付けて欲しいな。
そんなんじゃノア君、長生き出来ないよ?」
「…長生き…か…そうですね…」
言葉に詰まってしまったノアは、思わずふんわりとした返答を返す事しか出来なかった。
その際、僅かに目を泳がせた後に目を逸らしてしまったからだろうか、いつもと違うノアの反応に違和感を感じるクロラ。
「…え…ノアく『ジャキンッ!』「よぅし坊!待たせたのぅ、出来たぞぃ!」
「え?もう!?
あ、ホントだ!いつの間にか鞘まで作ってある!?」
クロラとノアの話に割って入るかの様に、バドが完成を告げる大声を上げた。
それを聞いたノアはそそくさとドワーフの方に駆けていくのであった。
79
あなたにおすすめの小説
おっさん武闘家、幼女の教え子達と十年後に再会、実はそれぞれ炎・氷・雷の精霊の王女だった彼女達に言い寄られつつ世界を救い英雄になってしまう
お餅ミトコンドリア
ファンタジー
パーチ、三十五歳。五歳の時から三十年間修行してきた武闘家。
だが、全くの無名。
彼は、とある村で武闘家の道場を経営しており、〝拳を使った戦い方〟を弟子たちに教えている。
若い時には「冒険者になって、有名になるんだ!」などと大きな夢を持っていたものだが、自分の道場に来る若者たちが全員〝天才〟で、自分との才能の差を感じて、もう諦めてしまった。
弟子たちとの、のんびりとした穏やかな日々。
独身の彼は、そんな彼ら彼女らのことを〝家族〟のように感じており、「こんな毎日も悪くない」と思っていた。
が、ある日。
「お久しぶりです、師匠!」
絶世の美少女が家を訪れた。
彼女は、十年前に、他の二人の幼い少女と一緒に山の中で獣(とパーチは思い込んでいるが、実はモンスター)に襲われていたところをパーチが助けて、その場で数時間ほど稽古をつけて、自分たちだけで戦える力をつけさせた、という女の子だった。
「私は今、アイスブラット王国の〝守護精霊〟をやっていまして」
精霊を自称する彼女は、「ちょ、ちょっと待ってくれ」と混乱するパーチに構わず、ニッコリ笑いながら畳み掛ける。
「そこで師匠には、私たちと一緒に〝魔王〟を倒して欲しいんです!」
これは、〝弟子たちがあっと言う間に強くなるのは、師匠である自分の特殊な力ゆえ〟であることに気付かず、〝実は最強の実力を持っている〟ことにも全く気付いていない男が、〝実は精霊だった美少女たち〟と再会し、言い寄られ、弟子たちに愛され、弟子以外の者たちからも尊敬され、世界を救って英雄になってしまう物語。
(※第18回ファンタジー小説大賞に参加しています。
もし宜しければ【お気に入り登録】で応援して頂けましたら嬉しいです!
何卒宜しくお願いいたします!)
元公爵令嬢は年下騎士たちに「用済みのおばさん」と捨てられる 〜今更戻ってこいと泣きつかれても献身的な美少年に溺愛されているのでもう遅いです〜
日々埋没。
ファンタジー
「新しい従者を雇うことにした。おばさんはもう用済みだ。今すぐ消えてくれ」
かつて婚約破棄され、実家を追放された元公爵令嬢のレアーヌ。
その身分を隠し、年下の冒険者たちの身の回りを世話する『メイド』として献身的に尽くしてきた彼女に突きつけられたのは、あまりに非情な追放宣告だった。
レアーヌがこれまで教育し、支えてきた若い男たちは、新しく現れた他人の物を欲しがり子悪魔メイドに骨抜きにされ、彼女を「加齢臭のする汚いおばさん」と蔑み、笑いながら追い出したのだ。
地位も、居場所も、信じていた絆も……すべてを失い、絶望する彼女の前に現れたのは、一人の美少年だった。
「僕とパーティーを組んでくれませんか? 貴方が必要なんです」
新米ながら将来の可能性を感じさせる彼は、レアーヌを「おばさん」ではなく「一人の女性」として、甘く狂おしく溺愛し始める。
一方でレアーヌという『真の支柱』を失った元パーティーは、自分たちがどれほど愚かな選択をしたかを知る由もなかった。
やがて彼らが地獄の淵で「戻ってきてくれ」と泣きついてきても、もう遅い。
レアーヌの隣には、彼女を離さないと誓った執着愛の化身が微笑んでいるのだから。
【もうダメだ!】貧乏大学生、絶望から一気に成り上がる〜もし、無属性でFランクの俺が異文明の魔道兵器を担いでダンジョンに潜ったら〜
KEINO
ファンタジー
貧乏大学生の探索者はダンジョンに潜り、全てを覆す。
~あらすじ~
世界に突如出現した異次元空間「ダンジョン」。
そこから産出される魔石は人類に無限のエネルギーをもたらし、アーティファクトは魔法の力を授けた。
しかし、その恩恵は平等ではなかった。
富と力はダンジョン利権を牛耳る企業と、「属性適性」という特別な才能を持つ「選ばれし者」たちに独占され、世界は新たな格差社会へと変貌していた。
そんな歪んだ現代日本で、及川翔は「無属性」という最底辺の烙印を押された青年だった。
彼には魔法の才能も、富も、未来への希望もない。
あるのは、両親を失った二年前のダンジョン氾濫で、原因不明の昏睡状態に陥った最愛の妹、美咲を救うという、ただ一つの願いだけだった。
妹を治すため、彼は最先端の「魔力生体学」を学ぶが、学費と治療費という冷酷な現実が彼の行く手を阻む。
希望と絶望の狭間で、翔に残された道はただ一つ――危険なダンジョンに潜り、泥臭く魔石を稼ぐこと。
英雄とも呼べるようなSランク探索者が脚光を浴びる華やかな世界とは裏腹に、翔は今日も一人、薄暗いダンジョンの奥へと足を踏み入れる。
これは、神に選ばれなかった「持たざる者」が、絶望的な現実にもがきながら、たった一つの希望を掴むために抗い、やがて世界の真実と向き合う、戦いの物語。
彼の「無属性」の力が、世界を揺るがす光となることを、彼はまだ知らない。
テンプレのダンジョン物を書いてみたくなり、手を出しました。
SF味が増してくるのは結構先の予定です。
スローペースですが、しっかりと世界観を楽しんでもらえる作品になってると思います。
良かったら読んでください!
妹が聖女の再来と呼ばれているようです
田尾風香
ファンタジー
ダンジョンのある辺境の地で回復術士として働いていたけど、父に呼び戻されてモンテリーノ学校に入学した。そこには、私の婚約者であるファルター殿下と、腹違いの妹であるピーアがいたんだけど。
「マレン・メクレンブルク! 貴様とは婚約破棄する!」
どうやらファルター殿下は、"低能"と呼ばれている私じゃなく、"聖女の再来"とまで呼ばれるくらいに成績の良い妹と婚約したいらしい。
それは別に構わない。国王陛下の裁定で無事に婚約破棄が成った直後、私に婚約を申し込んできたのは、辺境の地で一緒だったハインリヒ様だった。
戸惑う日々を送る私を余所に、事件が起こる。――学校に、ダンジョンが出現したのだった。
更新は不定期です。
大器晩成エンチャンター~Sランク冒険者パーティから追放されてしまったが、追放後の成長度合いが凄くて世界最強になる
遠野紫
ファンタジー
「な、なんでだよ……今まで一緒に頑張って来たろ……?」
「頑張って来たのは俺たちだよ……お前はお荷物だ。サザン、お前にはパーティから抜けてもらう」
S級冒険者パーティのエンチャンターであるサザンは或る時、パーティリーダーから追放を言い渡されてしまう。
村の仲良し四人で結成したパーティだったが、サザンだけはなぜか実力が伸びなかったのだ。他のメンバーに追いつくために日々努力を重ねたサザンだったが結局報われることは無く追放されてしまった。
しかしサザンはレアスキル『大器晩成』を持っていたため、ある時突然その強さが解放されたのだった。
とてつもない成長率を手にしたサザンの最強エンチャンターへの道が今始まる。
レベル1の時から育ててきたパーティメンバーに裏切られて捨てられたが、俺はソロの方が本気出せるので問題はない
あつ犬
ファンタジー
王国最強のパーティメンバーを鍛え上げた、アサシンのアルマ・アルザラットはある日追放され、貯蓄もすべて奪われてしまう。 そんな折り、とある剣士の少女に助けを請われる。「パーティメンバーを助けてくれ」! 彼の人生が、動き出す。
復讐完遂者は吸収スキルを駆使して成り上がる 〜さあ、自分を裏切った初恋の相手へ復讐を始めよう〜
サイダーボウイ
ファンタジー
「気安く私の名前を呼ばないで! そうやってこれまでも私に付きまとって……ずっと鬱陶しかったのよ!」
孤児院出身のナードは、初恋の相手セシリアからそう吐き捨てられ、パーティーを追放されてしまう。
淡い恋心を粉々に打ち砕かれたナードは失意のどん底に。
だが、ナードには、病弱な妹ノエルの生活費を稼ぐために、冒険者を続けなければならないという理由があった。
1人決死の覚悟でダンジョンに挑むナード。
スライム相手に死にかけるも、その最中、ユニークスキル【アブソープション】が覚醒する。
それは、敵のLPを吸収できるという世界の掟すらも変えてしまうスキルだった。
それからナードは毎日ダンジョンへ入り、敵のLPを吸収し続けた。
増やしたLPを消費して、魔法やスキルを習得しつつ、ナードはどんどん強くなっていく。
一方その頃、セシリアのパーティーでは仲間割れが起こっていた。
冒険者ギルドでの評判も地に落ち、セシリアは徐々に追いつめられていくことに……。
これは、やがて勇者と呼ばれる青年が、チートスキルを駆使して最強へと成り上がり、自分を裏切った初恋の相手に復讐を果たすまでの物語である。
最遅で最強のレベルアップ~経験値1000分の1の大器晩成型探索者は勤続10年目10度目のレベルアップで覚醒しました!~
ある中管理職
ファンタジー
勤続10年目10度目のレベルアップ。
人よりも貰える経験値が極端に少なく、年に1回程度しかレベルアップしない32歳の主人公宮下要は10年掛かりようやくレベル10に到達した。
すると、ハズレスキル【大器晩成】が覚醒。
なんと1回のレベルアップのステータス上昇が通常の1000倍に。
チートスキル【ステータス上昇1000】を得た宮下はこれをきっかけに、今まで出会う事すら想像してこなかったモンスターを討伐。
探索者としての知名度や地位を一気に上げ、勤めていた店は討伐したレアモンスターの肉と素材の販売で大繁盛。
万年Fランクの【永遠の新米おじさん】と言われた宮下の成り上がり劇が今幕を開ける。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる