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獣人国編~中級冒険者試験~
120番、【ソロ】のノアです。
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ギィッ!
「し、失礼します!受付はここで宜しいですか?」
「あらあら、大勢で来ましたね。
えぇ、こちらが受付に御座います。」
そそくさと住居が建ち並ぶ通りを進み、ギルドの様な建物に入ったノアとその一行。
今回中級冒険者試験を受けるのはノアだけだと伝えると、ノアだけカウンターの下まで来る様に伝えられた。
スッ…
「では冒険者カードを拝見いたしますので少しお待ち下さい。」
「はい。」キョロキョロ…
と、職員が冒険者カードを確認している間周りをキョロキョロと見回してみる。
建物の中にはノア以外に試験を受けるであろう冒険者が2組のパーティが居た。
1組目は法衣を着た金髪の男性冒険者。
それと、見た目は人族だが頭に角が生えている事から、恐らく鬼人族の兄妹であろう2人組の計3人パーティである。
金髪の男性は法衣を着ている為【神官】なのだろう。
鬼人族の兄妹の方は無手である事から【拳士】と言った感じだろう。
何故か鬼人族の兄妹はノアの方をジーッと見詰めていた。
続いて2組目のパーティだが、【剣士】の男性2人と【弓】の男性が1人、【魔法使い】であろうフードを被った女性1人の4人組パーティである。
が、既に嫌な予感がプンプンする。
ノアを見るなりニタニタと笑っていた。
口の動かし方と手振りを見ると、明らかにノアを小馬鹿にした様な感じだった為、気になったノアは<聞き耳>を立ててみる事にした。
<おい見てみろよアイツ、どう見ても今年から冒険者始めました。
ってツラじゃねぇか。>
<居るんだよなぁ、大して成果も挙げてないのに強くなった気でいて試験受けに来るヤツ。>
<剣4本に、弓…?
後ろの奴らは受けないみたいだし、アイツ1人って事はパーティすら組めて無ぇんじゃん。ボッチじゃん。>
<笑わないであげましょうよ。
あの位の頃は色々と背伸びしたい年頃なのよ。(笑)>
確かにノアは現在15才、試験を受けに来た冒険者は大体17~18才位が殆どである為、その中にノアが居れば確かに浮くだろう。
(くそぅ…好き放題言いやがって…
僕はボッチじゃなくて【ソロ】なんだぃ。)
「やぁ少年。君も試験を受けに来た冒険者かい?」
と、心の中で4人組パーティに毒づいていると、3人組パーティの方から【神官】の男性がやって来た。
4人組パーティの下卑た笑いとは違い、柔和な笑みを浮かべつつ手を差し出して来たので、ノアは握り返す。
「あの手の輩は気にしない方が良い。(小声)」
「あ、分かりましたか?(小声)」
「顔に出てたからね。
彼らは自分達より年下が来ると妙に先輩面したがる。
挙げ句適当な事を言って失格させようとするが、ここの職員は彼らと違ってマトモだ。
しっかり取り組めばちゃんと評価してくれるよ。(小声)」
「助言ありがとうございます。(小声)」
「ノ、ノア様!?ちょ、ちょっとカウンターまで来て頂けますか?」
「あ、呼ばれたのでまた後で。」
「あぁ、頑張ってね。」
【神官】の男性と別れたノアは、職員が待つカウンターへと向かった。
トテテ…
「あ、来て頂いて申し訳ありません。
1つ確認したい事が御座いますが良いでしょうか?」
「はい、良いですよ。」
「今日受けに来たのは中級冒険者の試験で御座いますよね?
″上級″では無く!」
″上級″と言う単語が出た瞬間、3人組パーティと4人組パーティから「え!?」という驚きの声が上がる。
クロラ達は妙に納得して静かに事の成り行きを見守っている。
「はい、そのつもりです。
というかそもそも中級も受けるつもりは無かったのですが、ギルドの方から受けた方が良いと言われて来たので…」
「確かにこのレベルであれば早々に昇級した方が良いでしょう。
もし言って頂ければ″上級″の試験も行えますが如何でしょう…?」
「いや、取り敢えずは段階踏みたいので中級でお願いします。」
「か、畏まりました。」
ノアから中級冒険者試験の意向を聞いた職員は、準備の為かカウンターの奥へと消えていった。
少しして用紙とペンを持ってきた職員の指示に従い、必要事項を記入していく。
その際中、先程のパーティらの方を確認してみると、各々番号札を手渡されていた。
「ノ…アっと…」φ(..)
「はい、ありがとう御座います。
今回ノア様に中級冒険者試験を受験して頂くのですが、ノア様の場合少し″特殊″なので個別に説明させて頂きます。」
「″特殊″…ですか…」
「はい…長年ここで数々の試験を行ってきましたが、【ソロ】という適正を見た事が無いので、試験の内容が他とは違うものとなります。」
(そういえばハクアさんとユカリさんもそんな様な事言ってたっけ…)
「『筆記試験、実戦試験、実地試験』の3つを行うのはそのままですが、ノア様の場合、各適正で行われる事を全て1人でやられている為、【万能】や【勇者】同様、総合力を見させて頂きたいのです。」
「総合力…ですか。」
その後の職員の説明を要約すると、以下の通りになる。
・ノアは【万能】や【勇者】同様、1人で数多ある適正の中から幾つかの適正を掛け持ちしている様なモノである。
・冒険者カードの行動履歴を確認し、頻繁に取っている行動を選出。
該当する【適正】に基づいて判断し、合否を決める。
・ノアは適正上、1人で1パーティと捉える事も出来るので、パーティ行動時の動きも確認するらしい。
「という訳で、これからここ3ヶ月の行動履歴を見させて貰いますのでお手数ですが、もう一度冒険者カードを提示して頂いて宜しいでしょうか?」
「ええどうぞ。」
再び冒険者カードを職員に渡したのだが、冒険者生活開始直後から激動続きであった為、選出にそれなりの時間を要してしまう事に。
なのでノアは待機していた仲間達と共に街に繰り出し、昼食を摂る事にした。
~んでもって2時間後~
ズゴゴゴゴゴゴ…
『【剣士】【弓】【双剣士】【狂戦士】【料理人】【拳士】【忍】【隠密】【諜報】【暗殺】【侍】【植物】【薬師】【盗賊】【義賊】【教師】【頭領】【保育士】【仲介人】【探検家】【召喚士】【盾】【縛師】等々。』
「こ、これが僕の3ヶ月の行動履歴を確認して選出した【適正】ですか…
え?つまり僕はこれらの適正全てに基づいた試験を受けなければならないのですか?」
「い、いや、流石に多過ぎるので、ここから更に使用頻度の多い適正5つを選出します…
それでも普通の試験項目に比べて多いですが…」
その後更に10分程掛け、統合したり取捨選択したりして、最終的に『【剣士】【弓】【狂戦士】【暗殺】【料理人】』の5つに決定した。
正直な所、全く身に覚えの無い適正も含まれていた為、全ての試験を行います。
と言われていたら投げていた事だろう。
だが漸くノアが受ける試験項目が決定した。
ちなみにノアの受験番号は120番である。
「し、失礼します!受付はここで宜しいですか?」
「あらあら、大勢で来ましたね。
えぇ、こちらが受付に御座います。」
そそくさと住居が建ち並ぶ通りを進み、ギルドの様な建物に入ったノアとその一行。
今回中級冒険者試験を受けるのはノアだけだと伝えると、ノアだけカウンターの下まで来る様に伝えられた。
スッ…
「では冒険者カードを拝見いたしますので少しお待ち下さい。」
「はい。」キョロキョロ…
と、職員が冒険者カードを確認している間周りをキョロキョロと見回してみる。
建物の中にはノア以外に試験を受けるであろう冒険者が2組のパーティが居た。
1組目は法衣を着た金髪の男性冒険者。
それと、見た目は人族だが頭に角が生えている事から、恐らく鬼人族の兄妹であろう2人組の計3人パーティである。
金髪の男性は法衣を着ている為【神官】なのだろう。
鬼人族の兄妹の方は無手である事から【拳士】と言った感じだろう。
何故か鬼人族の兄妹はノアの方をジーッと見詰めていた。
続いて2組目のパーティだが、【剣士】の男性2人と【弓】の男性が1人、【魔法使い】であろうフードを被った女性1人の4人組パーティである。
が、既に嫌な予感がプンプンする。
ノアを見るなりニタニタと笑っていた。
口の動かし方と手振りを見ると、明らかにノアを小馬鹿にした様な感じだった為、気になったノアは<聞き耳>を立ててみる事にした。
<おい見てみろよアイツ、どう見ても今年から冒険者始めました。
ってツラじゃねぇか。>
<居るんだよなぁ、大して成果も挙げてないのに強くなった気でいて試験受けに来るヤツ。>
<剣4本に、弓…?
後ろの奴らは受けないみたいだし、アイツ1人って事はパーティすら組めて無ぇんじゃん。ボッチじゃん。>
<笑わないであげましょうよ。
あの位の頃は色々と背伸びしたい年頃なのよ。(笑)>
確かにノアは現在15才、試験を受けに来た冒険者は大体17~18才位が殆どである為、その中にノアが居れば確かに浮くだろう。
(くそぅ…好き放題言いやがって…
僕はボッチじゃなくて【ソロ】なんだぃ。)
「やぁ少年。君も試験を受けに来た冒険者かい?」
と、心の中で4人組パーティに毒づいていると、3人組パーティの方から【神官】の男性がやって来た。
4人組パーティの下卑た笑いとは違い、柔和な笑みを浮かべつつ手を差し出して来たので、ノアは握り返す。
「あの手の輩は気にしない方が良い。(小声)」
「あ、分かりましたか?(小声)」
「顔に出てたからね。
彼らは自分達より年下が来ると妙に先輩面したがる。
挙げ句適当な事を言って失格させようとするが、ここの職員は彼らと違ってマトモだ。
しっかり取り組めばちゃんと評価してくれるよ。(小声)」
「助言ありがとうございます。(小声)」
「ノ、ノア様!?ちょ、ちょっとカウンターまで来て頂けますか?」
「あ、呼ばれたのでまた後で。」
「あぁ、頑張ってね。」
【神官】の男性と別れたノアは、職員が待つカウンターへと向かった。
トテテ…
「あ、来て頂いて申し訳ありません。
1つ確認したい事が御座いますが良いでしょうか?」
「はい、良いですよ。」
「今日受けに来たのは中級冒険者の試験で御座いますよね?
″上級″では無く!」
″上級″と言う単語が出た瞬間、3人組パーティと4人組パーティから「え!?」という驚きの声が上がる。
クロラ達は妙に納得して静かに事の成り行きを見守っている。
「はい、そのつもりです。
というかそもそも中級も受けるつもりは無かったのですが、ギルドの方から受けた方が良いと言われて来たので…」
「確かにこのレベルであれば早々に昇級した方が良いでしょう。
もし言って頂ければ″上級″の試験も行えますが如何でしょう…?」
「いや、取り敢えずは段階踏みたいので中級でお願いします。」
「か、畏まりました。」
ノアから中級冒険者試験の意向を聞いた職員は、準備の為かカウンターの奥へと消えていった。
少しして用紙とペンを持ってきた職員の指示に従い、必要事項を記入していく。
その際中、先程のパーティらの方を確認してみると、各々番号札を手渡されていた。
「ノ…アっと…」φ(..)
「はい、ありがとう御座います。
今回ノア様に中級冒険者試験を受験して頂くのですが、ノア様の場合少し″特殊″なので個別に説明させて頂きます。」
「″特殊″…ですか…」
「はい…長年ここで数々の試験を行ってきましたが、【ソロ】という適正を見た事が無いので、試験の内容が他とは違うものとなります。」
(そういえばハクアさんとユカリさんもそんな様な事言ってたっけ…)
「『筆記試験、実戦試験、実地試験』の3つを行うのはそのままですが、ノア様の場合、各適正で行われる事を全て1人でやられている為、【万能】や【勇者】同様、総合力を見させて頂きたいのです。」
「総合力…ですか。」
その後の職員の説明を要約すると、以下の通りになる。
・ノアは【万能】や【勇者】同様、1人で数多ある適正の中から幾つかの適正を掛け持ちしている様なモノである。
・冒険者カードの行動履歴を確認し、頻繁に取っている行動を選出。
該当する【適正】に基づいて判断し、合否を決める。
・ノアは適正上、1人で1パーティと捉える事も出来るので、パーティ行動時の動きも確認するらしい。
「という訳で、これからここ3ヶ月の行動履歴を見させて貰いますのでお手数ですが、もう一度冒険者カードを提示して頂いて宜しいでしょうか?」
「ええどうぞ。」
再び冒険者カードを職員に渡したのだが、冒険者生活開始直後から激動続きであった為、選出にそれなりの時間を要してしまう事に。
なのでノアは待機していた仲間達と共に街に繰り出し、昼食を摂る事にした。
~んでもって2時間後~
ズゴゴゴゴゴゴ…
『【剣士】【弓】【双剣士】【狂戦士】【料理人】【拳士】【忍】【隠密】【諜報】【暗殺】【侍】【植物】【薬師】【盗賊】【義賊】【教師】【頭領】【保育士】【仲介人】【探検家】【召喚士】【盾】【縛師】等々。』
「こ、これが僕の3ヶ月の行動履歴を確認して選出した【適正】ですか…
え?つまり僕はこれらの適正全てに基づいた試験を受けなければならないのですか?」
「い、いや、流石に多過ぎるので、ここから更に使用頻度の多い適正5つを選出します…
それでも普通の試験項目に比べて多いですが…」
その後更に10分程掛け、統合したり取捨選択したりして、最終的に『【剣士】【弓】【狂戦士】【暗殺】【料理人】』の5つに決定した。
正直な所、全く身に覚えの無い適正も含まれていた為、全ての試験を行います。
と言われていたら投げていた事だろう。
だが漸くノアが受ける試験項目が決定した。
ちなみにノアの受験番号は120番である。
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