ソロ冒険者のぶらり旅~悠々自適とは無縁な日々~

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獣人国編~中級冒険者試験~

※施術の一環です。

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「えー、ここに取り出したるは″湿式法で抽出した純粋な獣脂″になります。(ヴァンディット)」

「し、湿式法…獣脂…?(ミダレ)」

「まぁ不純物の少ない獣の脂と思って頂ければ大丈夫です。
先程ノア様が倒した熊のモノは血とかが混じっているので使えません、ですから自前の物を今回は使います。
ハーちゃん、<吸収>の付与が掛かった魔石はありますか?(ヴァンディット)」


ヴァンディットが自身の影を通じ、中の工房からセルフ効果音を付けて取り出したのはガラス容器に入った白い塊、獣脂であった。

獣脂自体は知っていたミダレだが、それを一体どうするのか分からず困り顔であった。


「えっと…『ガサゴソ…』親指大の魔石ならあるけどこれで良いヴァンちゃん?(ラインハード)」

「うん、十分だよ。ちょっと貰うね。(ヴァンディット)」

ズニュッ。

「んんん?(ミダレ)」


そう言ってラインハードから<吸収>が付与された魔石を受け取ったヴァンディットは、手に持っていたガラス容器の獣脂の中に突っ込んだ。

その後獣脂の中に魔石を突っ込んだガラス容器をミダレに渡し、暫く持つ様指示されるのであった。




~ヴァンディット達から少し離れた樹上~


「…なぁ、あの娘達は何をやっているのだろうか…(職員1)」

「さぁ…
確かあの娘達は急拵えパーティのミダレとノア君の従者の吸血鬼と機兵の娘だったな…
当のノア君が居ないようだが別行動か…?(職員2)」

「気配は無い…
が、一先ず野盗役としてミダレに対し『シュル…』襲『ギュンッ!』ぉおおおっ!?(職員3)」

「「っ!?(職員1、2)」」


樹上から一行を監視していた野盗役の職員達だが、ノアが居ない事を不審に思いつつもミダレに対して行動を開始しようとした。

だが、職員の1人が突如身動きを封じられ、更に樹上へと引き上げられていった。

その代わりとして残りの職員の元にやって来たのは


「ばあっ。(ノア)」ヒュッ!

「「散っ!(職員1、2)」」ババッ!

スカッ!(あれ?)

(『…また弱体化したぞ。』)


2人の元に降り立った瞬間にロープを投げ付けたノアだが、スピードが足りずに空かし逃がしてしまった。

中で鬼神も言っているが、再び【ソロ】の恩恵が切れ、弱体化してしまった様だ。


『『ザザッ!』』

「わっ!?(ミダレ)」


樹上から突然野盗役の職員達が降ってきたので、ビックリして声が上ずるミダレ。


シュルルッ!ザシュッ!

ビシッ!「ぬがッ!?(職員2)」ドサッ!


樹上から再びロープが飛んできたのでナイフを振って迎撃する野盗役の職員だが、実はそのロープは囮で、本命のロープが足首に絡み付き即座に転かされる職員。


ダンッ!

「チィッ!(職員1)」ヒュオッ!

ガギッ!「ぬおぁあっ!?(職員1)」


ナイフを手に急速接近してきた残りの職員だが、ノアお得意の回し蹴りからの首ホールドをかまされ、職員は身動きを封じられてしまう。

こうして野盗役として襲ってくる予定だった職員達を、事前に捕える事に成功したのであった。





「…流石はフリアダビア奪還の立役者。
見事と言わざるを得ないな…(職員1)」

「昨日の【暗殺】組が悉く潰されてったのも納得だぜ…(職員2)」

「本来なら複数回パーティの下へやって来て合否の判断を下すのだが、この1回で十分だ「あ、待って下さい。」…え?(職員3)」


と、野盗襲撃時の対応について合格判定をしようとした職員達だが、ノアは声を上げて制した。


「一応これからミダレさんに護身術みたいなモノを身に付けさせようと思うので、また野盗役として襲ってきて下さい。」

「「「は、はぁ…(職員1、2、3)」」」


そう言って試験の延長を申し立ててきた。


「それと僕の場合、捕縛した後って大体″尋問″して他に仲間が居ないかとか情報を聞き出すので、まだ終わりじゃないんですよね…」

「「「え…(職員1、2、3)」」」


普通ならここで終了し、野盗役の職員達も判定を行って退却する所なのだが、ノアの場合はここから捕えた野盗に対し″尋問″が開始される。

ノアにとって野盗を捕まえたらはい終わり、では無く、野盗から情報を聞き出して壊滅させるまでがワンセットなのである。





うわぁぁぁ…
ひぃいい…

「は、はわわわ…膝ってあそこまで逆に曲がるんやぁ…(ミダレ)」


野盗役の職員達に対し″尋問″を開始したノアに戦々恐々とするミダレだが、そんな事気にせずヴァンディットとラインハードの2人は作業を続けていた。

※以下の内容はプレイではありません、施術の一環です。


クンクン…

「ひゃんっ!?(ミダレ)」

「ふーむ…苺の様な甘味と酸味のある香り…
これと相対する匂いは…と…
ミダレさん、ちょっと失礼しますね。(ヴァンディット)」

ファサッ。クンクン…

「はぅんっ!(ミダレ)」


耳元の匂いを嗅がれたミダレが短く矯声を上げる。耳に僅かに掛かる息がミダレをゾクリとさせるのだ。

ヴァンディットは感じ取った香りを分析し、紙に記していく。
その後ミダレの髪を掻き上げてうなじと首筋の匂いも嗅いでいき再び匂いを分析している。


「それじゃあミダレさん、次は腕を上げて腋を見せて頂けますか?(ヴァンディット)」

「ふぇっ!?わ、腋っちゃが!?
あ、ちょっと汗ばんじゃったけん、クリーンを掛け「その状態が良いのですよ。『ガバッ!』
あ、待って待って待『クンクン…』あ、はん…はぅ…(ミダレ)」


少し抵抗を見せたミダレだが、ヴァンディットに腕を上げられ即座に匂いを嗅がれる。

ミダレは恥ずかしさに悶えながらも成すがままに匂いを嗅がれ、更に腋に汗が滲む。


「ふふふ、やはりここは一段と匂いが濃いですね…
先程湯浴みしたと言うのにハッキリとした蠱惑的な香りを漂わせてますよ…(ヴァンディット)」

「あ、あの、まだで…か…?
ちょっと恥ず「丁度良い、サンプルも取っておきましょうか。」『ツゥッ…』ひんっ!あっダメぇっ!(ミダレ)」


腋の汗を綿棒の様な物で採取されたミダレは顔を真っ赤にする。


「あ、今緊張状態になった瞬間魔力の流れを感知しましたよ。
やはり平時より興奮、緊張した時に誘惑香が分泌される様ですね。
これなら匂いを魔力、魔石に変換する事も容易となるでしょう。(ラインハード)」

「…へぁ、そ、そうですか…(ミダレ)」

「ヴァンちゃんに少し触れられた位なのに、こーんなに溢れてくるなんて…感度が良いんですね。(ラインハード)」

「え!?何で知って…(ミダレ)」

「いやぁ、これだけ感度が良いと誘惑香成分が分泌しやすくて解析が進みますよ。(ラインハード)」

「…あ、そっちの事っちゃね…は、ははは…(ミダレ)」

(こ、これはあくまで施術の一環…何もおかしい事は無い…の…
匂いを嗅がれ、観察し、2人で誘惑香の分析をしてくれてるだけ…
なのに、何でこんなに興奮してしまうん…?(ミダレ))


2人にじっくり分析されているミダレは、何と無く新しい扉を開き始めていた。





~尋問サイド~

(『良いか主、あれは施術の一環だからな?』)

(分かってる!そう何回も言わなくて良い!)

ギリリッ!

「待って!話すから離してくれ!
指はそれ以上曲がらないぃいっ!!(職員3)」
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