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獣人国編~御前試合の代表決め~
準決勝の相手
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テクテク…
(さてと…取り敢えずは僕の知らない水面下で行われてたと言うトーナメント戦の結果を知る所からだな…
ローグさんの話では冒険者ギルドの受付嬢に聞けば分かるって言われたけど…)
話を終えたノアは雑貨屋を出て一路冒険者ギルドを目指す。
知らず知らずの内に開催されていたトーナメント戦がいつの間にか獣人国代表を決める戦いも兼ねているとは参加者すら思ってない事だろう。
ちなみに獣人国に住まう住人達へ国交樹立式典の報告をするのは本日の昼過ぎになるのだとか。
時間で言えば大体30分位後である。
街に住む住人の中でも一部の有力者と屋台の店主、卸売業者は岩塩の件で既に海洋種の存在を伝えられているらしく、国王の指示で箝口令が敷かれているんだとか。
ギィイ…
(…と、クロラさん達は流石に何処かに行っちゃったか…
何だかんだ話し込んでたからな…)
冒険者ギルドへ戻ると、そこにクロラ達の姿は無く、他の冒険者達でごった返していた。
相変わらず魔蛸の討伐依頼が引っ切り無しではあるが、龍宮城を介してスロア領で採掘された岩塩が出回り、食品の品質が底上げされたからか最近は食材としてエレファントバッファローやトン豚の討伐依頼も増えていると言う。
場合によるが、報酬金もそれに伴って増額されている為冒険者の流入も増えて冒険者ギルドからは嬉しい悲鳴が上がっているらしい。
『『『『ガヤガヤ』』』』
(凄い列だ…こりゃ暫く並ぶだろうな…)
「あ、ノア様、トーナメントの件で御座いますね?」
どの受付の前にも最低10人位並んでいる為、それなりに時間を要す事が覚悟されたが、そんなノアの下にギルドの職員が近付いてきた。
どうやら既に話が通っていたみたいで、それを報せに来たらしい。
ノアは列から外れて壁際に寄る。
ペラリ…
「こちらが既に行われていたトーナメントの結果に御座います。(職員 )」
「うわぁ、なんとまぁびっしりと…
確かにこの人数であれば水面下で行っててくれて逆に助かりましたね…」
職員から用紙を渡されて目を通すと、そこにはビッチリと参加者の名前が書き記されていた。
ザックリ見ただけで200人近くはいるだろう、何なら以前対戦した者も何人か参加していた様だ。
「…と言うかこれ、普通に1人から最大6人パーティでの参加もしてるんですね。」
「えぇ、何せノア様が相手ですからね。
ちなみに1人で参加の方は、ベレーザさん目的と言う訳では無く、腕試し的な意味合いで参加されてる者が殆どですね。
まさかこれが獣人国代表戦だとは知りませんから…(職員)」
トーナメントの用紙を見ると、1対1の所もあれば5人組パーティ対6人組パーティの所もある。
だが勝ち進んで行くにつれて1人対6人組パーティなんかもあったりして明らかに普通ではあり得ない編成であるが、最終的な対戦者がノアである事を考えると妥当と言える。
「…あれ?ヴァモスも参加してるじゃん。
しかも3人組パーティと4人組パーティを退けて準々決勝まで行ってるし…」
「ヴァモスさんも当初は腕試し的な意味合いで参加されてらっしゃいましたが、″そこら辺の奴にベレーザが取られるのは何か癪に障る″とかで順調に勝ち進んでおられます。」
「へー、あのヴァモスがねぇ。」ニヤニヤ
保護した時の弱々しかったヴァモスはもう居ない様だ。
「また試合終了後にラウンドガールとして参加されてるベレーザさんに甲斐甲斐しく介抱しているお2人の姿ははこれまた″捗る″との事で、妙にファンが付いておられますよ。(職員)」
(獣人からすれば美男美女同士だから絵になるんだろうな。)
(『つーか、″捗る″ってどういう意味だ?』)
と、ここでトーナメント表を見てみると、準々決勝であるヴァモス対【盗賊】3人組パーティ『奪メイツ(ウーバーメイツ)』との試合が今現在行われている様であった。
「あ、試合始まってたんだ。
もう少し早かったら観に行ってたのにな…」
「恐らく試合の方はもう結果が出ている頃だと思われます。
その都度参加者自ら報告に来ますので、待っていれば来られると思いますよ。(職員)」
<いやー、負けた負けた。>
<<スキル奪取>使って油断しちまったぜ。
君、素でも強いんだな。>
<次は『超犀野人2』とだったな、頑張れよ。>
<あ、ありがとうございます…(ヴァモス)>
その言葉通り、冒険者ギルドの外、通りの奥の方からそれらしい反応と声が近付いてきていた。
話の内容から察するに、対戦相手の【盗賊】3人組パーティ『奪メイツ(ウーバーメイツ)』と共にやって来た様子だ。
ギィッ。
「お!『奪(ウーバー)』と【孤狼】の坊主が戻ってきたっつー事は、準々決勝は終わった様だな!」
「おい『奪(ウーバー)』!
俺ぁ昼飯7人前賭けてんだ、まさか負けてねぇだろうな!」
「俺ぁ10人前だぜ!(笑)」
「っせぇな、ご期待に添えずすみませんね、負けたよ!」
「「ぐはぁっ!」」
「「「「「「おぉおおおっ!」」」」」」
冒険者ギルドに一行が来るなり、周りに居た獣人や冒険者達が結果を聞き出す。
結果を知り、膝から崩れ落ちる者も居たが、賭けの対象が昼飯である辺り獣人国らしいと言える。
冒険者ギルドに入ってきたヴァモスの表情を見るに、以前より何処か大人び、頼もしさの様な物を感じさせていた。
どうやら対戦相手の『奪メイツ(ウーバーメイツ)』とやらに良いのを貰ったのであろう、口元に打撃痕と血の痕が僅かに付いていた。
バンッ!
「ヴァモス!
さっきぶんにゃぐられて(ぶん殴られて)たけど大丈夫にゃ!?(ベレーザ)」
「お、【孤狼】、嫁さんが来たぜ。」
「やっほー、ベレーザちゃん。」
「旦那なら無事だぜー。」
「だ、旦那言うな!
ベレーザ大丈夫だからな!これ位かすり傷『ガバッ!』「何言ってるにゃ、血がベットリ付いてるにゃよ!(ベレーザ)」
「おー、今日も熱いねぇお2人さん。」
「もう付き合っちゃえよ。」
「捗るわぁ…」
冒険者ギルドの扉が勢い良く開くと、朱が入った黄色い毛並みを靡かせてベレーザが飛び込み、真っ先にヴァモスに飛び付いた。
当のヴァモスは何やら少し気恥ずかしそうにしつつもベレーザの拘束から抜け出す素振りを見せずに成すがままの様子。
ノアが2人を見るのは大体1週間ぶりなのだが、周りは特に何も言わない辺り、普段からこの感じなのだろう。
(なる程、甲斐甲斐しいこの光景何ともまぁ微笑ましい…)
(『なぁ、″捗る″ってどういう意味だ?』)
微笑ましい光景に何故か親近感の様なモノを感じていると、再びギルドの扉が開かれた。
ギィイ…
「聞いたぜぇ、準々決勝の勝敗が付いたんだってなぁ。(『超犀野人1』)」
「どっちが俺達の相手だぁ?(『超犀野人2』)」
ネットリとした口調で入ってきたのは、金髪を靡かせた筋骨隆々な人間寄りの犀(さい)獣人2人であった。
「まぁどちらが相手だろうが、俺達『超犀野人2(スーパー○イヤジン2)』の相手じゃねぇがな。」
(さてと…取り敢えずは僕の知らない水面下で行われてたと言うトーナメント戦の結果を知る所からだな…
ローグさんの話では冒険者ギルドの受付嬢に聞けば分かるって言われたけど…)
話を終えたノアは雑貨屋を出て一路冒険者ギルドを目指す。
知らず知らずの内に開催されていたトーナメント戦がいつの間にか獣人国代表を決める戦いも兼ねているとは参加者すら思ってない事だろう。
ちなみに獣人国に住まう住人達へ国交樹立式典の報告をするのは本日の昼過ぎになるのだとか。
時間で言えば大体30分位後である。
街に住む住人の中でも一部の有力者と屋台の店主、卸売業者は岩塩の件で既に海洋種の存在を伝えられているらしく、国王の指示で箝口令が敷かれているんだとか。
ギィイ…
(…と、クロラさん達は流石に何処かに行っちゃったか…
何だかんだ話し込んでたからな…)
冒険者ギルドへ戻ると、そこにクロラ達の姿は無く、他の冒険者達でごった返していた。
相変わらず魔蛸の討伐依頼が引っ切り無しではあるが、龍宮城を介してスロア領で採掘された岩塩が出回り、食品の品質が底上げされたからか最近は食材としてエレファントバッファローやトン豚の討伐依頼も増えていると言う。
場合によるが、報酬金もそれに伴って増額されている為冒険者の流入も増えて冒険者ギルドからは嬉しい悲鳴が上がっているらしい。
『『『『ガヤガヤ』』』』
(凄い列だ…こりゃ暫く並ぶだろうな…)
「あ、ノア様、トーナメントの件で御座いますね?」
どの受付の前にも最低10人位並んでいる為、それなりに時間を要す事が覚悟されたが、そんなノアの下にギルドの職員が近付いてきた。
どうやら既に話が通っていたみたいで、それを報せに来たらしい。
ノアは列から外れて壁際に寄る。
ペラリ…
「こちらが既に行われていたトーナメントの結果に御座います。(職員 )」
「うわぁ、なんとまぁびっしりと…
確かにこの人数であれば水面下で行っててくれて逆に助かりましたね…」
職員から用紙を渡されて目を通すと、そこにはビッチリと参加者の名前が書き記されていた。
ザックリ見ただけで200人近くはいるだろう、何なら以前対戦した者も何人か参加していた様だ。
「…と言うかこれ、普通に1人から最大6人パーティでの参加もしてるんですね。」
「えぇ、何せノア様が相手ですからね。
ちなみに1人で参加の方は、ベレーザさん目的と言う訳では無く、腕試し的な意味合いで参加されてる者が殆どですね。
まさかこれが獣人国代表戦だとは知りませんから…(職員)」
トーナメントの用紙を見ると、1対1の所もあれば5人組パーティ対6人組パーティの所もある。
だが勝ち進んで行くにつれて1人対6人組パーティなんかもあったりして明らかに普通ではあり得ない編成であるが、最終的な対戦者がノアである事を考えると妥当と言える。
「…あれ?ヴァモスも参加してるじゃん。
しかも3人組パーティと4人組パーティを退けて準々決勝まで行ってるし…」
「ヴァモスさんも当初は腕試し的な意味合いで参加されてらっしゃいましたが、″そこら辺の奴にベレーザが取られるのは何か癪に障る″とかで順調に勝ち進んでおられます。」
「へー、あのヴァモスがねぇ。」ニヤニヤ
保護した時の弱々しかったヴァモスはもう居ない様だ。
「また試合終了後にラウンドガールとして参加されてるベレーザさんに甲斐甲斐しく介抱しているお2人の姿ははこれまた″捗る″との事で、妙にファンが付いておられますよ。(職員)」
(獣人からすれば美男美女同士だから絵になるんだろうな。)
(『つーか、″捗る″ってどういう意味だ?』)
と、ここでトーナメント表を見てみると、準々決勝であるヴァモス対【盗賊】3人組パーティ『奪メイツ(ウーバーメイツ)』との試合が今現在行われている様であった。
「あ、試合始まってたんだ。
もう少し早かったら観に行ってたのにな…」
「恐らく試合の方はもう結果が出ている頃だと思われます。
その都度参加者自ら報告に来ますので、待っていれば来られると思いますよ。(職員)」
<いやー、負けた負けた。>
<<スキル奪取>使って油断しちまったぜ。
君、素でも強いんだな。>
<次は『超犀野人2』とだったな、頑張れよ。>
<あ、ありがとうございます…(ヴァモス)>
その言葉通り、冒険者ギルドの外、通りの奥の方からそれらしい反応と声が近付いてきていた。
話の内容から察するに、対戦相手の【盗賊】3人組パーティ『奪メイツ(ウーバーメイツ)』と共にやって来た様子だ。
ギィッ。
「お!『奪(ウーバー)』と【孤狼】の坊主が戻ってきたっつー事は、準々決勝は終わった様だな!」
「おい『奪(ウーバー)』!
俺ぁ昼飯7人前賭けてんだ、まさか負けてねぇだろうな!」
「俺ぁ10人前だぜ!(笑)」
「っせぇな、ご期待に添えずすみませんね、負けたよ!」
「「ぐはぁっ!」」
「「「「「「おぉおおおっ!」」」」」」
冒険者ギルドに一行が来るなり、周りに居た獣人や冒険者達が結果を聞き出す。
結果を知り、膝から崩れ落ちる者も居たが、賭けの対象が昼飯である辺り獣人国らしいと言える。
冒険者ギルドに入ってきたヴァモスの表情を見るに、以前より何処か大人び、頼もしさの様な物を感じさせていた。
どうやら対戦相手の『奪メイツ(ウーバーメイツ)』とやらに良いのを貰ったのであろう、口元に打撃痕と血の痕が僅かに付いていた。
バンッ!
「ヴァモス!
さっきぶんにゃぐられて(ぶん殴られて)たけど大丈夫にゃ!?(ベレーザ)」
「お、【孤狼】、嫁さんが来たぜ。」
「やっほー、ベレーザちゃん。」
「旦那なら無事だぜー。」
「だ、旦那言うな!
ベレーザ大丈夫だからな!これ位かすり傷『ガバッ!』「何言ってるにゃ、血がベットリ付いてるにゃよ!(ベレーザ)」
「おー、今日も熱いねぇお2人さん。」
「もう付き合っちゃえよ。」
「捗るわぁ…」
冒険者ギルドの扉が勢い良く開くと、朱が入った黄色い毛並みを靡かせてベレーザが飛び込み、真っ先にヴァモスに飛び付いた。
当のヴァモスは何やら少し気恥ずかしそうにしつつもベレーザの拘束から抜け出す素振りを見せずに成すがままの様子。
ノアが2人を見るのは大体1週間ぶりなのだが、周りは特に何も言わない辺り、普段からこの感じなのだろう。
(なる程、甲斐甲斐しいこの光景何ともまぁ微笑ましい…)
(『なぁ、″捗る″ってどういう意味だ?』)
微笑ましい光景に何故か親近感の様なモノを感じていると、再びギルドの扉が開かれた。
ギィイ…
「聞いたぜぇ、準々決勝の勝敗が付いたんだってなぁ。(『超犀野人1』)」
「どっちが俺達の相手だぁ?(『超犀野人2』)」
ネットリとした口調で入ってきたのは、金髪を靡かせた筋骨隆々な人間寄りの犀(さい)獣人2人であった。
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