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獣人国編~御前試合の代表決め~
異世界のトレンドは″外れ系″らしい
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てくてく…
「どうじゃ?【斧】やってみんか?(ロイ)」
「それだと当分は筋力アップに努めないといけないかも…(悠)」
「じゃあ無難に【剣士】か【魔法使い】かの?(ルド)」
「やっぱ異世界と言えば剣と魔法って感じだけど、皆さんに師事お願いしても良いですか?(悠)」
「「「やった(使った)事無い。(ドワーフ3人組)」」」
「ですよね…(悠)」
通りを歩きつつ手始めの適正を相談する一行。
だが良い適正が浮かばない様子であった。
『『『ワァッ!』』』
「「「「ん?(一行)」」」」
と、通りを歩いていると進行方向から歓声が上がった。
そちらを見てみると、どうやら海洋種の人魚が<人化>して獣人国を訪れていた様子。
冒険者兼海洋種の護衛『ネプトゥリオ』のメンバーであるフェイと共に、薄水色の和装を靡かせて通りを歩いていた。
「ほー、美麗なモノじゃな~。(バド)」
「護衛の者の鎧も興味をそそられるのぅ、一体何の素材で作られとるんじゃ…?(ロイ)」
「見る所そこですかロイさん…(悠)」
「それだけ注目の存在、っちゅう事…お?(ルド)」
ルドが通りを歩く海洋種近くの人混みに目をやった時、鈍く輝く何かが視界に入った。
(何じゃ、ありゃ…あっ!?
あれはナイフ!?賊か刺客の類いか!?)ダッ!
「「「ん?(バド、ロイ、悠)」」」
「…?…!?(フェイ)」
突然駆け出したルドに首を傾げる3人。
その光景が目に入った『ネプトゥリオ』のフェイが遅れて気付いて動くが、僅かに遅かった。
ナイフを持った人影と人魚との距離はもう目と鼻の先程しか無かった。
ガッ!
「!?(侵入者)」ガッ!『メキュッ!』
「…ッ!…ッ…ッ!(侵入者)」
「!?(フェイ)」
「ぬっ!?(ルド)」
突如人混みの中にノアの姿が現れ、侵入者の口を鷲掴みしつつ、ナイフを持った手をナイフごと握り潰した。
悲鳴を上げたくてもガッチリと口を掴まれている為、ほぼ無言のまま押し込まれた侵入者は、ノアと共に路地へと消えていった。
その際、ノアはフェイに目配せをしており、恐らく周囲に居る者達(フェイとルドを除く)が気付いていない為、″そのままやり過ごせ″と言う合図を行った様であった。
「…どうしたんじゃルド?(バド)」
「皆、ちょっちそこの路地に行くぞ。(ルド)」
「「「?(一同)」」」
どうやら当事者以外本当に気付いていないらしく、ルドに指示された3人の頭上には疑問符が浮かんでいた。
「かふっ…『ドスッ!』ぉぐっ…!?(侵入者)」ドサッ…
ザッ…
「よぅ、坊。一体なぁんが起こったんじゃ?(ルド)」
「わわっ!?何だこの状況!?(悠)」
「昨日の国交式典開催の報を行って以降、相当数の侵入者が獣人国内に入り込んでいるみたいなんです。
ある者は海洋種の情報を探りに。
ある者は市場に出回っていない岩塩の情報を探りに来たり。
で、この侵入者は″人魚の血肉には不老不死の力が宿っている″と言う迷信を信じて採りに来たんですって。」
「その成れの果てがこれかい…
うへぇ…喉に一撃叩き込まれて気絶しとる…
エグい攻撃じゃのぅ…(ロイ)」
「さっきから不本意ながらこういった輩に出会してるのでチャッチャと処理しているだけですよ。
そうでもしないと捌き切れないのでね。」
トテトテ…ダダダ…
「ノアくーん、サクラさん(『犬姫』の団員)連れてきたよー。(ラインハード)」
一行に状況説明していると、サクラの手を引いてラインハードがやって来た。
その後ろには数名の兵士も着いてきていた。
どうやら事前にラインハードに指示を出して要請して貰っていた様だ。
「凄い…また侵入者を捕らえてる…(兵士)」
「…この短時間で既に6組目よ…?(サクラ)」
「なる程のぅ、お前さんの方で侵入者を検挙して引き渡していた訳か。(ルド)」
「……。」
状況的に見ても、ノア自ら率先して侵入者確保に乗り出している様にしか見えず、本当はのんびりするつもりだった、とは言えないノアであった。
「それじゃあノア君、この調子でお願いね~!(サクラ)」
「う、うん…」フリフリ…
本人の意思とは裏腹に、サクラや兵士達から感謝され、何とも複雑そうなノア。
「そ、そういえばユウさんがここに居ると言う事は、適正の儀の方はもう済んだのですか?」
「おお、そうじゃったそうじゃった。
適正の儀を終えて坊に報告しよ思って探しとったんじゃ。(バド)」
「ここじゃ何だし、場所変えるべ。(ルド)」
「んだら屋台通りの方行こか。
腹ごなしにも丁度ええしの。(ロイ)」
話題を変えようと、悠の姿を見たノアは適正の儀の結果を聞く事にした。
~屋台通り脇にある6人用のテラス席~
ガツガツ…
「ほー…【万能】ですか。
こりゃまた幅のある適正を得たものですね。
あ、お姉さん『トン豚のテリヤキステーキ』5人前追加で!」
「はーい。」
「じゃが何にでもなれる故、何から手を出して良いんだか分からんのだとさ。
嬢ちゃん、『鶏皮のチリチリ焼き』と辛い酒を小樽で3人分追加な!(ロイ)」
「はーい。」
「まぁ何にでもなれます、はいどうぞ。
じゃ、どうして良いか分からないものよね。
ねぇおネエさん、私には『バターピーナッツサンド』を追加で頂戴。(エスメラルダ)」
「はーい。」
「へー、ちょっと名前は違うけどこっちにもコレがあるんだ…
じゃあ僕はこの『魔蛸焼き』で。(悠)」
教会の方から歩く事暫し。
途中でエルフのエスメラルダと合流したので報告も兼ねて共に屋台通りを行く。
丁度人数分のテラス席があったので適当に注文を行い、早速悠の適正について話が行われた所である。
「最初に手を付ける適正か…
ユウさんは何かやりたい適正は無いのですか?」モグモグ…
「うーん、無難な所だとやっぱり【剣士】か【魔法使い】なんでしょうけど、どちらも下地が無いからなぁ…
僕が″こっち″に来る前に読んでたラノベのトレンドは″外れ系″でしたが、実際に異世界に来たらどうしたら良いものやら…(悠)」
((((((らのべ…?とれんど…?(一同)))))))
異世界の言葉に混乱する一同。
「…何ぞ良く分からんが、外れ適正がええんか?(バド)」
「ほんなら【掃除】や【身代り】とかどうじゃ?(ルド)」
「【尻拭い】何かもあるぞ?(ロイ)」
【掃除】…読んで字の如く掃除に関して圧倒的な補正の付く適正。
だが主に″裏の世界″で輝く適正で、死体処理等に回される。精神的に病む者が多い。
【身代り】…読んで字の如く対象の身代りをする事に絶大な効果を持つ適正。
こちらも″裏の世界″や、【奴隷商】等で輝く。
【裁定人】等が、大罪を犯した者に罪を償わせる為に無理矢理この適正を授けたりする事もある。精神的に病む者が多い。
【尻拭い】…読んで字の如く尻拭いに特化した適正。お役所や政務等で輝く。精神的に病む者が多い。
「「「で?どれにするんじゃ?(ドワーフ3人組)」」」
「嫌だぁっ!どれも精神的に病むんじゃん!
僕が言ったのはそこまでの″外れ″じゃないぃっ!(悠)」ブンブンッ!
悠が全力で拒んだので、″外れ適正″は選択肢に入れるのは無しになった。
「それじゃあユウさん、戦闘経験はありますか?」
「ほんの少しだけ…
野盗とタイマンであれば勝てる程度の力量しか無いよ…(悠)」
「では魔法の心得は?」
「正直、魔力が何なのかがイマイチ分からないレベルだよ…(悠)」
「仲間は欲しいですか?」
「仲間が多いに越した事は無いけど、何れ美幸とパーティを組むつもりだから、なるべく他人と接点を持つのは控えたいな…(悠)」
「ふーむ…」
と、色々と質問して選択肢を絞るノア。
そんな都合の良い適正何かある訳無いだろうな、と言う表情の悠であったが、少ししてノアが口を開いた。
「【テイム】…なんかはどうでしょう?」
「「「「「【テイム】?(一同)」」」」」
「どうじゃ?【斧】やってみんか?(ロイ)」
「それだと当分は筋力アップに努めないといけないかも…(悠)」
「じゃあ無難に【剣士】か【魔法使い】かの?(ルド)」
「やっぱ異世界と言えば剣と魔法って感じだけど、皆さんに師事お願いしても良いですか?(悠)」
「「「やった(使った)事無い。(ドワーフ3人組)」」」
「ですよね…(悠)」
通りを歩きつつ手始めの適正を相談する一行。
だが良い適正が浮かばない様子であった。
『『『ワァッ!』』』
「「「「ん?(一行)」」」」
と、通りを歩いていると進行方向から歓声が上がった。
そちらを見てみると、どうやら海洋種の人魚が<人化>して獣人国を訪れていた様子。
冒険者兼海洋種の護衛『ネプトゥリオ』のメンバーであるフェイと共に、薄水色の和装を靡かせて通りを歩いていた。
「ほー、美麗なモノじゃな~。(バド)」
「護衛の者の鎧も興味をそそられるのぅ、一体何の素材で作られとるんじゃ…?(ロイ)」
「見る所そこですかロイさん…(悠)」
「それだけ注目の存在、っちゅう事…お?(ルド)」
ルドが通りを歩く海洋種近くの人混みに目をやった時、鈍く輝く何かが視界に入った。
(何じゃ、ありゃ…あっ!?
あれはナイフ!?賊か刺客の類いか!?)ダッ!
「「「ん?(バド、ロイ、悠)」」」
「…?…!?(フェイ)」
突然駆け出したルドに首を傾げる3人。
その光景が目に入った『ネプトゥリオ』のフェイが遅れて気付いて動くが、僅かに遅かった。
ナイフを持った人影と人魚との距離はもう目と鼻の先程しか無かった。
ガッ!
「!?(侵入者)」ガッ!『メキュッ!』
「…ッ!…ッ…ッ!(侵入者)」
「!?(フェイ)」
「ぬっ!?(ルド)」
突如人混みの中にノアの姿が現れ、侵入者の口を鷲掴みしつつ、ナイフを持った手をナイフごと握り潰した。
悲鳴を上げたくてもガッチリと口を掴まれている為、ほぼ無言のまま押し込まれた侵入者は、ノアと共に路地へと消えていった。
その際、ノアはフェイに目配せをしており、恐らく周囲に居る者達(フェイとルドを除く)が気付いていない為、″そのままやり過ごせ″と言う合図を行った様であった。
「…どうしたんじゃルド?(バド)」
「皆、ちょっちそこの路地に行くぞ。(ルド)」
「「「?(一同)」」」
どうやら当事者以外本当に気付いていないらしく、ルドに指示された3人の頭上には疑問符が浮かんでいた。
「かふっ…『ドスッ!』ぉぐっ…!?(侵入者)」ドサッ…
ザッ…
「よぅ、坊。一体なぁんが起こったんじゃ?(ルド)」
「わわっ!?何だこの状況!?(悠)」
「昨日の国交式典開催の報を行って以降、相当数の侵入者が獣人国内に入り込んでいるみたいなんです。
ある者は海洋種の情報を探りに。
ある者は市場に出回っていない岩塩の情報を探りに来たり。
で、この侵入者は″人魚の血肉には不老不死の力が宿っている″と言う迷信を信じて採りに来たんですって。」
「その成れの果てがこれかい…
うへぇ…喉に一撃叩き込まれて気絶しとる…
エグい攻撃じゃのぅ…(ロイ)」
「さっきから不本意ながらこういった輩に出会してるのでチャッチャと処理しているだけですよ。
そうでもしないと捌き切れないのでね。」
トテトテ…ダダダ…
「ノアくーん、サクラさん(『犬姫』の団員)連れてきたよー。(ラインハード)」
一行に状況説明していると、サクラの手を引いてラインハードがやって来た。
その後ろには数名の兵士も着いてきていた。
どうやら事前にラインハードに指示を出して要請して貰っていた様だ。
「凄い…また侵入者を捕らえてる…(兵士)」
「…この短時間で既に6組目よ…?(サクラ)」
「なる程のぅ、お前さんの方で侵入者を検挙して引き渡していた訳か。(ルド)」
「……。」
状況的に見ても、ノア自ら率先して侵入者確保に乗り出している様にしか見えず、本当はのんびりするつもりだった、とは言えないノアであった。
「それじゃあノア君、この調子でお願いね~!(サクラ)」
「う、うん…」フリフリ…
本人の意思とは裏腹に、サクラや兵士達から感謝され、何とも複雑そうなノア。
「そ、そういえばユウさんがここに居ると言う事は、適正の儀の方はもう済んだのですか?」
「おお、そうじゃったそうじゃった。
適正の儀を終えて坊に報告しよ思って探しとったんじゃ。(バド)」
「ここじゃ何だし、場所変えるべ。(ルド)」
「んだら屋台通りの方行こか。
腹ごなしにも丁度ええしの。(ロイ)」
話題を変えようと、悠の姿を見たノアは適正の儀の結果を聞く事にした。
~屋台通り脇にある6人用のテラス席~
ガツガツ…
「ほー…【万能】ですか。
こりゃまた幅のある適正を得たものですね。
あ、お姉さん『トン豚のテリヤキステーキ』5人前追加で!」
「はーい。」
「じゃが何にでもなれる故、何から手を出して良いんだか分からんのだとさ。
嬢ちゃん、『鶏皮のチリチリ焼き』と辛い酒を小樽で3人分追加な!(ロイ)」
「はーい。」
「まぁ何にでもなれます、はいどうぞ。
じゃ、どうして良いか分からないものよね。
ねぇおネエさん、私には『バターピーナッツサンド』を追加で頂戴。(エスメラルダ)」
「はーい。」
「へー、ちょっと名前は違うけどこっちにもコレがあるんだ…
じゃあ僕はこの『魔蛸焼き』で。(悠)」
教会の方から歩く事暫し。
途中でエルフのエスメラルダと合流したので報告も兼ねて共に屋台通りを行く。
丁度人数分のテラス席があったので適当に注文を行い、早速悠の適正について話が行われた所である。
「最初に手を付ける適正か…
ユウさんは何かやりたい適正は無いのですか?」モグモグ…
「うーん、無難な所だとやっぱり【剣士】か【魔法使い】なんでしょうけど、どちらも下地が無いからなぁ…
僕が″こっち″に来る前に読んでたラノベのトレンドは″外れ系″でしたが、実際に異世界に来たらどうしたら良いものやら…(悠)」
((((((らのべ…?とれんど…?(一同)))))))
異世界の言葉に混乱する一同。
「…何ぞ良く分からんが、外れ適正がええんか?(バド)」
「ほんなら【掃除】や【身代り】とかどうじゃ?(ルド)」
「【尻拭い】何かもあるぞ?(ロイ)」
【掃除】…読んで字の如く掃除に関して圧倒的な補正の付く適正。
だが主に″裏の世界″で輝く適正で、死体処理等に回される。精神的に病む者が多い。
【身代り】…読んで字の如く対象の身代りをする事に絶大な効果を持つ適正。
こちらも″裏の世界″や、【奴隷商】等で輝く。
【裁定人】等が、大罪を犯した者に罪を償わせる為に無理矢理この適正を授けたりする事もある。精神的に病む者が多い。
【尻拭い】…読んで字の如く尻拭いに特化した適正。お役所や政務等で輝く。精神的に病む者が多い。
「「「で?どれにするんじゃ?(ドワーフ3人組)」」」
「嫌だぁっ!どれも精神的に病むんじゃん!
僕が言ったのはそこまでの″外れ″じゃないぃっ!(悠)」ブンブンッ!
悠が全力で拒んだので、″外れ適正″は選択肢に入れるのは無しになった。
「それじゃあユウさん、戦闘経験はありますか?」
「ほんの少しだけ…
野盗とタイマンであれば勝てる程度の力量しか無いよ…(悠)」
「では魔法の心得は?」
「正直、魔力が何なのかがイマイチ分からないレベルだよ…(悠)」
「仲間は欲しいですか?」
「仲間が多いに越した事は無いけど、何れ美幸とパーティを組むつもりだから、なるべく他人と接点を持つのは控えたいな…(悠)」
「ふーむ…」
と、色々と質問して選択肢を絞るノア。
そんな都合の良い適正何かある訳無いだろうな、と言う表情の悠であったが、少ししてノアが口を開いた。
「【テイム】…なんかはどうでしょう?」
「「「「「【テイム】?(一同)」」」」」
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