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獣人国編~御前試合の代表決め~
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~南門・門扉の中~
「え!?じゃあさっきの子がユウの探し人だったって事!?
でも君の実家に居るハズじゃなかったの?(エスメラルダ)」
「そのハズだったのですが、″かくかくしかじか″で偶然獣人国を訪れたみたいです。」
「そんな偶然ある?(エスメラルダ)」
キュキュウ…
ワゥ?
唐突な再会を果たした2人は、その後お互い無言で抱き合い、美幸の方からは啜り泣く声が聞こえた為、空気を読んだドワーフ達やエスメラルダ、削岩土竜のリドルと子犬形態のダックス憤怒と共に門扉の直ぐ裏に移動した。
「ふーん、さっきの子がミユミユの彼氏くんね。良い面構えしてるじゃないの。(アミスティア)」
「ミユミユ?何なのその名前…あ、偽名か…」
「あぁ、そのままだと色々と面倒事になるだろうから、【山菜採り】のミユミユって事で入国した。
だからそのつもりで頼むぞノア。(レドリック)」
そのままの本名と適正では現状では問題がある為、口裏を合わせる事になった。
悠に関しては公に公表されていない事がせめてもの幸いである。
「…ん?何してるんだろう…
2人共、そこで何してるんですか…?」スタスタ…
ふと門扉の方を見てみると、クロラとポーラの2人がこっそりと外を見ていた。
「「は、はわわわ…(クロラとポーラ)」」
「んー?…あ!?」
気になったノアが2人の下へ行き、同様に外を覗き込んでみると、悠と美幸は抱き合いながら口付けをしている所であった。
グイッ!グイッ!
「ほ、ほら2人共、覗いちゃ悪いですって…」
頬を染めていた2人と同様、ノアも照れながら2人の腕を引っ張って門扉の中へと引き摺っていった。
「違う世界で漸く会えたんじゃき、色々と思いの丈っちゅうもんがあるじゃろう。
ユウとミユキの事はこっちで面倒見ちゃるからそっちはそっちで好きにすると良いぞ。(バド)」
「え?良いのですか?」
「この分じゃともう暫く掛かるじゃろうし、そっちも親子水入らずだったり嬢ちゃんの相手とかもあるじゃろ?(ルド)」
「なーんか感化されちゃったみたいだから、そっちの事は任せたよ。(エスメラルダ)」
「感化?…あ…」
エスメラルダに言われてクロラとポーラの2人を見ると、お互いに頬を染めてノアをチラチラと見詰めていた。
「じゃあレド、私達は宿探す?(アミスティア)」
「そだな。(レドリック)」
「待って!この流れでどっか行かないで!」
(『ヘタレ。』)
「「ヘタレ。(アミスティアとレドリック)」」
「ふぐっ…」
その後数分掛け、艶かしい表情の2人を落ち着かせるノアであった。
~裏路地近くの通り~
「あ、あの、2人と″そう言う事″をしたくない訳じゃないんだ…」
「「…うん。(クロラとポーラ)」」
「僕よりも感知系スキルが広大な父さんと、ポーラ以上に地獄耳な母さんの居る所で事に及んだら、後でどんな事が待っているか…」
「ごめんねノア君、そこまで考えずに…(クロラ)」
「そこまで頭が回らなかったわ、ごめんなさい…(ポーラ)」
初めて家に彼女を連れてきて、良い雰囲気になったというのに、扉の奥で両親が聞き耳を立てている様なモノである。
それでは何も出来なくても仕方の無い事だ。
「それじゃあノア君また明日…ね?(クロラ)」
「またね、少年。(ポーラ)」
「うん、また。」
アミスティアとレドリックの2人は気を遣わなくて良いと言ったのだが、クロラとポーラはここで別れ、2人は宿に戻ると言う。
ちなみに2人は、また今回もエルフの森の件をノアに話す事を忘れてしまった。
それに気付いたのは、宿に着いてからであった。
「俺が言うのも何だが、盗み聞きは良くないな。(レドリック)」
「そこの建物の屋上に居ますよね?もう出て来ても良いですよ。」
「南門の辺りから着いてきてるわね?
もし降りて来ないなら、ぶった斬るわよ?(アミスティア)」
敢えて路地へと続く道が多い通りを選んで来た一家は、斜め後ろに建つ建物の方へと呼び掛ける。
すると
スッ…
「…やれやれ…やはりあなた方一家は恐ろしい…
精鋭と言われた王都諜報部隊が、こうも簡単に位置バレしてしまっては堪ったモノでは無い…
…バレてしまっては仕方無い、大人し『チャキッ…』「忠告はしたわよ?それじゃあ、さような「ま、待って待って!今のは口上みたいなモノで…は、刃が当たってますよ!?(ナサケ)」
眼下に居たハズのアミスティアは、王都の諜報員のナサケの背後に移動し、鎖骨と脇の下に長剣を押し当てていた。
「あーあ、母さんの忠告を聞かないから…」
「アミは昔っから少し脳筋な所が…ん?(レドリック)」
~ノア達から300メル程離れた建物の屋上~
「ちょっと良いの?局長捕まっちゃたわよ?(″探″)」ジーッ…
「ナサケさんのからの指示だ、俺らはここで大人しく待機してろ、って局長から言われただろ?(″動″)」
<千里眼>を使って動向を観察していたナサケの部下の″探″と″動″。
2人はナサケの指示で待機を命じられていた。
理由としては、ナサケ以上に気配を消す事に長けておらず、数人で追えば逆に襲撃され兼ねないと思ったからである。
「まぁ流石に街の中で騒ぎは起こさないだろうし、俺達もひっそりとここで待機していれば何も『ドキュッ!』っぉっ!?(″動″)」
同じく<千里眼>を使って動向を観察しつつ″探″に待機を言い聞かせていた″動″の所に矢が突き立った。
「…矢!?…ま、まさか…(″動″)」
クイックイッ。(byレドリック)
「…バレてんじゃん…どうすんの…?(″探″)」
「…行くしかないだろ…でなきゃ今度は本当に射たれるかも知れんしな…(″動″)」
<千里眼>で見た視界の中ではレドリックが明らかに2人を見て手招きしていた。
血の気が引いた2人は、素直にレドリックの指示に応じる事にした。
~再び建物の屋上~
「で?何で俺達を追ってたんだ?
村にも何度か来てたけどその延長か?(レドリック)」
「いや、用があるのはノア君の方だ。
前日色々あったんだが、ある程度情報が出揃ったからその報告に来たんだ…(ナサケ)」
「え?僕?」
「なーんだ、それならそうと言ってくれれば良かったのに~。(アミスティア)」
「言おうとしたら剣を突き付けられたんだ、出来れば察してくれ…(ナサケ)」
前日に侵入者を捕まえまくったノアに対して報告があった様子のナサケ。
関係が無かったと知ったアミスティアはごめんねとばかりに、てへっと笑みを浮かべていたが、並ばされたナサケ含め″探″と″動″は全く笑える状況ではなかった。
「何だノア、何かやったのか?(レドリック)」
「…まぁ色々と…」
「ここでは何なので、少し場所を移しましょう。(ナサケ)」
外では話せない内容である為か、ナサケは場所の変更を提案した。
アミスティアとレドリックの2人は、その提案を受ける事にした。
「あ、そうだノア君。(ナサケ)」
「はい?」
「彼女さんとは漸く結ばれた様で…「ご、誤解です!」
場所を移動する間、ノアはナサケに事のあらましを説明するのであった。
何か中途半端な所ですが今年もありがとうございました。
来年も宜しくお願いします。良いお年を。
「え!?じゃあさっきの子がユウの探し人だったって事!?
でも君の実家に居るハズじゃなかったの?(エスメラルダ)」
「そのハズだったのですが、″かくかくしかじか″で偶然獣人国を訪れたみたいです。」
「そんな偶然ある?(エスメラルダ)」
キュキュウ…
ワゥ?
唐突な再会を果たした2人は、その後お互い無言で抱き合い、美幸の方からは啜り泣く声が聞こえた為、空気を読んだドワーフ達やエスメラルダ、削岩土竜のリドルと子犬形態のダックス憤怒と共に門扉の直ぐ裏に移動した。
「ふーん、さっきの子がミユミユの彼氏くんね。良い面構えしてるじゃないの。(アミスティア)」
「ミユミユ?何なのその名前…あ、偽名か…」
「あぁ、そのままだと色々と面倒事になるだろうから、【山菜採り】のミユミユって事で入国した。
だからそのつもりで頼むぞノア。(レドリック)」
そのままの本名と適正では現状では問題がある為、口裏を合わせる事になった。
悠に関しては公に公表されていない事がせめてもの幸いである。
「…ん?何してるんだろう…
2人共、そこで何してるんですか…?」スタスタ…
ふと門扉の方を見てみると、クロラとポーラの2人がこっそりと外を見ていた。
「「は、はわわわ…(クロラとポーラ)」」
「んー?…あ!?」
気になったノアが2人の下へ行き、同様に外を覗き込んでみると、悠と美幸は抱き合いながら口付けをしている所であった。
グイッ!グイッ!
「ほ、ほら2人共、覗いちゃ悪いですって…」
頬を染めていた2人と同様、ノアも照れながら2人の腕を引っ張って門扉の中へと引き摺っていった。
「違う世界で漸く会えたんじゃき、色々と思いの丈っちゅうもんがあるじゃろう。
ユウとミユキの事はこっちで面倒見ちゃるからそっちはそっちで好きにすると良いぞ。(バド)」
「え?良いのですか?」
「この分じゃともう暫く掛かるじゃろうし、そっちも親子水入らずだったり嬢ちゃんの相手とかもあるじゃろ?(ルド)」
「なーんか感化されちゃったみたいだから、そっちの事は任せたよ。(エスメラルダ)」
「感化?…あ…」
エスメラルダに言われてクロラとポーラの2人を見ると、お互いに頬を染めてノアをチラチラと見詰めていた。
「じゃあレド、私達は宿探す?(アミスティア)」
「そだな。(レドリック)」
「待って!この流れでどっか行かないで!」
(『ヘタレ。』)
「「ヘタレ。(アミスティアとレドリック)」」
「ふぐっ…」
その後数分掛け、艶かしい表情の2人を落ち着かせるノアであった。
~裏路地近くの通り~
「あ、あの、2人と″そう言う事″をしたくない訳じゃないんだ…」
「「…うん。(クロラとポーラ)」」
「僕よりも感知系スキルが広大な父さんと、ポーラ以上に地獄耳な母さんの居る所で事に及んだら、後でどんな事が待っているか…」
「ごめんねノア君、そこまで考えずに…(クロラ)」
「そこまで頭が回らなかったわ、ごめんなさい…(ポーラ)」
初めて家に彼女を連れてきて、良い雰囲気になったというのに、扉の奥で両親が聞き耳を立てている様なモノである。
それでは何も出来なくても仕方の無い事だ。
「それじゃあノア君また明日…ね?(クロラ)」
「またね、少年。(ポーラ)」
「うん、また。」
アミスティアとレドリックの2人は気を遣わなくて良いと言ったのだが、クロラとポーラはここで別れ、2人は宿に戻ると言う。
ちなみに2人は、また今回もエルフの森の件をノアに話す事を忘れてしまった。
それに気付いたのは、宿に着いてからであった。
「俺が言うのも何だが、盗み聞きは良くないな。(レドリック)」
「そこの建物の屋上に居ますよね?もう出て来ても良いですよ。」
「南門の辺りから着いてきてるわね?
もし降りて来ないなら、ぶった斬るわよ?(アミスティア)」
敢えて路地へと続く道が多い通りを選んで来た一家は、斜め後ろに建つ建物の方へと呼び掛ける。
すると
スッ…
「…やれやれ…やはりあなた方一家は恐ろしい…
精鋭と言われた王都諜報部隊が、こうも簡単に位置バレしてしまっては堪ったモノでは無い…
…バレてしまっては仕方無い、大人し『チャキッ…』「忠告はしたわよ?それじゃあ、さような「ま、待って待って!今のは口上みたいなモノで…は、刃が当たってますよ!?(ナサケ)」
眼下に居たハズのアミスティアは、王都の諜報員のナサケの背後に移動し、鎖骨と脇の下に長剣を押し当てていた。
「あーあ、母さんの忠告を聞かないから…」
「アミは昔っから少し脳筋な所が…ん?(レドリック)」
~ノア達から300メル程離れた建物の屋上~
「ちょっと良いの?局長捕まっちゃたわよ?(″探″)」ジーッ…
「ナサケさんのからの指示だ、俺らはここで大人しく待機してろ、って局長から言われただろ?(″動″)」
<千里眼>を使って動向を観察していたナサケの部下の″探″と″動″。
2人はナサケの指示で待機を命じられていた。
理由としては、ナサケ以上に気配を消す事に長けておらず、数人で追えば逆に襲撃され兼ねないと思ったからである。
「まぁ流石に街の中で騒ぎは起こさないだろうし、俺達もひっそりとここで待機していれば何も『ドキュッ!』っぉっ!?(″動″)」
同じく<千里眼>を使って動向を観察しつつ″探″に待機を言い聞かせていた″動″の所に矢が突き立った。
「…矢!?…ま、まさか…(″動″)」
クイックイッ。(byレドリック)
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血の気が引いた2人は、素直にレドリックの指示に応じる事にした。
~再び建物の屋上~
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村にも何度か来てたけどその延長か?(レドリック)」
「いや、用があるのはノア君の方だ。
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「え?僕?」
「なーんだ、それならそうと言ってくれれば良かったのに~。(アミスティア)」
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前日に侵入者を捕まえまくったノアに対して報告があった様子のナサケ。
関係が無かったと知ったアミスティアはごめんねとばかりに、てへっと笑みを浮かべていたが、並ばされたナサケ含め″探″と″動″は全く笑える状況ではなかった。
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外では話せない内容である為か、ナサケは場所の変更を提案した。
アミスティアとレドリックの2人は、その提案を受ける事にした。
「あ、そうだノア君。(ナサケ)」
「はい?」
「彼女さんとは漸く結ばれた様で…「ご、誤解です!」
場所を移動する間、ノアはナサケに事のあらましを説明するのであった。
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