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獣人国編~御前試合の代表決め~
″海中″エリア
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コポコポ…
ォォォ…ン…
″浅瀬″エリアから″海中″エリアに侵入すると、途端に珊瑚礁は無くなり、白い砂で埋め尽くされたなだらかな坂が広がっていた。
その坂を下るにつれて周囲はドンドンと薄暗くなっていき、波の音等が無いので静かになっていく。
代わりにこのエリアに生息しているであろうモンスターの鳴き声やら呻き声等が聞こえてきて不安を掻き立てていく。
「ふぉおお…見渡す限り真っ青で静かで薄暗いですね…
でも何処からか何かの声が聞こえてきてちょっと不気味…(ラビッツ)」
「″浜″エリアは新人冒険者レベル、″浅瀬″エリアは新人~中級冒険者レベル、そして″海中″エリアからは中級~上級冒険者レベルのモンスターが出現するからね~、気を引き締めて行こう。(ヤン)」
「セレイアさん、このエリアからはどんなモンスターが現れるのですか?」
「このエリアからは…」
城流すクジラ(シロナガスクジラ)…文字通り城を流せる程の水流ブレスを放てるクジラ。
大きさは全長100メル。
普段は温厚だが一度暴れだすと対象が居なくなるか死ぬまで攻撃を続ける。
危険なのは一瞬の内に数千リルの海水を呑み込む際の丸呑みと、その後の水流ブレスとその反動を利用した突進や尾ビレの叩き付け。
討伐すれば″鯨砲・落城(ゲイホウ・ラクジョウ)″と言う水流ブレスを擬似的に模倣した砲を低確率で入手出来る。
神兵鮫(ジンベイザメ)…珍しい聖属性を使用する鮫。サイズは普通の鮫と同様だが、高速で移動し、聖属性を用いた攻撃の幅が広い。
また全身が鋭利な鮫肌である為、すれ違うだけでかなりの痛手を負う事もある。
討伐すれば聖属性が付与された素材が手に入るので、割と重宝される。
サーティ・サーディン…30匹1組のパーティで行動し、一糸乱れぬ動きで巨大魚に擬態するイワシの群れ。
通常時は表皮が堅く、鋭い個体が外側を構成し、表皮は通常のイワシと変わり無いが、恐ろしく獰猛な個体が中で待機しているが、攻撃を受けた時や捕食の際には反転して襲い掛かる。
群れの中に1匹だけ赤い個体が居るが、その個体が巨大魚の眼を構成しつつ、司令塔となっている。
討伐すれば、普通に美味いので素材というよりも食材として見た方が良い。
サハギン…所謂半魚人である。
頭身や大体の身体の作りは人間と変わらないが、頭部は魚、背鰭、水掻き等、水棲生物が持っている器官を多く備えている。
光に弱く、海中の深い所に生息している。
卵生である為繁殖力が凄まじく、主に10~100単体の群れで行動し、獲物・対象を見付けたら物量で攻めてくる。
素手の他、三叉槍等の長物を使用し、討伐すれば三叉槍や防具の素材が手に入る。
「などが居ります。
大体のモンスターは中級冒険者のレイドパーティであれば倒せますが、サハギンに限り上級冒険者でも対処が難しい場合があります。
今回視察で来ましたが、サハギンが居そうな場所を避けて通りますね。(セレイア)」
「あの、セレイアさん?
何かフラグになりそうなセリフを言わない方が良いですよ…?」
「大丈夫です!
このエリアの構造や、サハギンの生態は熟知しているので遭遇する事はありません!(セレイア)」
(うーん…どうかなぁ…)
自信満々に胸を張るセレイアだが、ノアの経験上妙な胸騒ぎを感じるノアであった。
ォォォ~ン…
カシャッ。
「薄暗く紺色に染まる海中を優雅に泳ぐ城流クジラ…
いやぁ大きいですねぇ、映えますねぇ。(ラビッツ)」
頭上を優雅に泳ぐ城流クジラの巨体を片眼鏡(モノクル)に収めるラビッツ。
その巨大さに感嘆の声を漏らす。
「神兵鮫って初めて見ましたけど、通常時は淡く光ってるんですね。」
「聖属性持ちだからね。後光みたいなものよ。(ヤン)」
″海中″エリアを探索する一行。
なだらかな坂を下れば下る程に日の光は弱まり辺りは薄暗く、静かになっていく。
明かりとなるものは、時折回遊している神兵鮫自身が発する光のみで、静けさと相まって妙な緊張感が漂ってくる。
「セレイアさん、大分暗くなってきましたけど、サハギンの方は大丈夫ですか?」
「まだまだこんなモノでは奴らは出て来ません。この位の光量でしたら遮蔽物などに身を隠しながらでないと出歩いてきませんよ。(セレイア)」
「確かにこの辺りは先程の″浅瀬″エリアと比べ、遮蔽物になりそうな珊瑚礁や海藻類があまりありませんからサハギンにとっては出歩き辛い場所なのでしょう…(ラビッツ)」
周囲を見渡してみるが、背の低い岩礁と海藻が数本生えただけの砂地が広がっているだけである。
これでは先程セレイアが説明していたサハギンにとっては耐え難い環境の様に思う。
が
ザフッ…
「……皆さん背後にある背の低い岩礁に向かって息を潜めて下さい。」
「え?どうしました、ノア君?(セレイア)」
「どったの?(ヤン)」
「突然立ち止まってどう「良いから。」
「「「は、はい…(セレイアとヤンとラビッツ)」」」
語気強めに促された3人は慌てて近くの岩礁に向かい、ノアに言われた通り息を潜める。
~岩礁~
サッササスッスッス…Г┗Б┓┓┓( ̄^ ̄ )
(正面に居る城流クジラの下を見てみろ。←的なハンドサイン)
「「「!?」」」
そこで3人は漸く気付く。
優雅に泳ぐ城流クジラの眼下に出来た影の中を歩く、夥しい数の人型、サハギンの群れが闊歩していた。
『『『ギョァアアアッ!』』』×20
『『ガァアッ!』』×35
『『『グゲェァアアッ!』』』×30
『ゥボァアッ!』×20
『『『グゴロロロォッ!』』』×40
「……、…(ラビッツ)」
「…何て数…と言うか城流クジラと協力してる…?(ヤン)」
「いえ、それは有り得ません…あれは恐らく…(セレイア)」
「あぁ、恐らくそうだな。」
『『『『ゥゲァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!』』』』×90
『『『『ズドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドッ!』』』』×90
城流クジラの直下に居るサハギン共は耳障りな咆哮を上げると、各々三叉槍等の得物を手に次々と跳躍。
『『『『ブズズズズズズズズッ!』』』』×30
グォオオオオオオオオオオッ!ゴォッ!
ドガガガガガガガガガガッ!
跳躍したサハギン共は次々に城流クジラの胴体に三叉槍を突き刺していく。
堪らず咆哮を上げた城流クジラは巨大な尾鰭を振り跳躍してくるサハギンと海底に居る者共諸とも圧倒的破壊力で蹂躙していく。
ゲガァアアアッ!ブズッ!ドズッ!
その破壊の嵐を掻い潜って来たサハギンが城流クジラの胴体に貼り付き、策も無くただ闇雲に刺していく。
ギュォオオオオオオオオオッ!
「くっ!何つう吸引力だ!引っ張られる!」
「セレイアさん!強力な結界を張って!
奴は水流ブレスを吐くつもりよ!(ヤン)」
サハギンの攻撃に腹を立てた城流クジラは急速に海水を取り込み始めた。
次の手に感付いたヤンは直ぐに指示を出す。
と
『『『『ボォア″ア″ア″ア″ア″ア″ア″ア″ア″ア″ア″ア″ア″ア″ア″ア″ア″ア″ッ!』』』』
ドゴゴゴゴゴゴゴゴゴッ!
大声量と大轟音と共に放たれた水流ブレスは、岩盤をひっぺ返すのではと思われる程の威力で全方位に放たれた。
「くっ…(セレイア)」
ピキピキピキ…
「ダメ!間に合わない!(ヤン)」
セレイアが防御結界を張ってはいるが、一行を覆うには時間が足りない。
ぐにょん。にゃ?
「離れてろ!」ドンッ!
首に巻き付いていたニャーゴを剥がして3人の下に投げたノアは<渾身>を発動して大きく跳躍。
水流ブレスの進行方向に躍り出る。
「ノア君何を!?(ヤン)」
「こうする『ガションッ!』さ!″鉄山靠″!」
ゴ『バァアアアアアアアッ!』
【鬼鎧殻】を展開して全身を防御したノアは、<渾身>を乗せた鉄山靠を飛んできた水流ブレスに叩き込む。
が、僅かに拮抗し、ブレスの方向を逸らす事に成功したノアは、そのまま200メル後方に吹き飛ばされてしまった。
ォォォ…ン…
″浅瀬″エリアから″海中″エリアに侵入すると、途端に珊瑚礁は無くなり、白い砂で埋め尽くされたなだらかな坂が広がっていた。
その坂を下るにつれて周囲はドンドンと薄暗くなっていき、波の音等が無いので静かになっていく。
代わりにこのエリアに生息しているであろうモンスターの鳴き声やら呻き声等が聞こえてきて不安を掻き立てていく。
「ふぉおお…見渡す限り真っ青で静かで薄暗いですね…
でも何処からか何かの声が聞こえてきてちょっと不気味…(ラビッツ)」
「″浜″エリアは新人冒険者レベル、″浅瀬″エリアは新人~中級冒険者レベル、そして″海中″エリアからは中級~上級冒険者レベルのモンスターが出現するからね~、気を引き締めて行こう。(ヤン)」
「セレイアさん、このエリアからはどんなモンスターが現れるのですか?」
「このエリアからは…」
城流すクジラ(シロナガスクジラ)…文字通り城を流せる程の水流ブレスを放てるクジラ。
大きさは全長100メル。
普段は温厚だが一度暴れだすと対象が居なくなるか死ぬまで攻撃を続ける。
危険なのは一瞬の内に数千リルの海水を呑み込む際の丸呑みと、その後の水流ブレスとその反動を利用した突進や尾ビレの叩き付け。
討伐すれば″鯨砲・落城(ゲイホウ・ラクジョウ)″と言う水流ブレスを擬似的に模倣した砲を低確率で入手出来る。
神兵鮫(ジンベイザメ)…珍しい聖属性を使用する鮫。サイズは普通の鮫と同様だが、高速で移動し、聖属性を用いた攻撃の幅が広い。
また全身が鋭利な鮫肌である為、すれ違うだけでかなりの痛手を負う事もある。
討伐すれば聖属性が付与された素材が手に入るので、割と重宝される。
サーティ・サーディン…30匹1組のパーティで行動し、一糸乱れぬ動きで巨大魚に擬態するイワシの群れ。
通常時は表皮が堅く、鋭い個体が外側を構成し、表皮は通常のイワシと変わり無いが、恐ろしく獰猛な個体が中で待機しているが、攻撃を受けた時や捕食の際には反転して襲い掛かる。
群れの中に1匹だけ赤い個体が居るが、その個体が巨大魚の眼を構成しつつ、司令塔となっている。
討伐すれば、普通に美味いので素材というよりも食材として見た方が良い。
サハギン…所謂半魚人である。
頭身や大体の身体の作りは人間と変わらないが、頭部は魚、背鰭、水掻き等、水棲生物が持っている器官を多く備えている。
光に弱く、海中の深い所に生息している。
卵生である為繁殖力が凄まじく、主に10~100単体の群れで行動し、獲物・対象を見付けたら物量で攻めてくる。
素手の他、三叉槍等の長物を使用し、討伐すれば三叉槍や防具の素材が手に入る。
「などが居ります。
大体のモンスターは中級冒険者のレイドパーティであれば倒せますが、サハギンに限り上級冒険者でも対処が難しい場合があります。
今回視察で来ましたが、サハギンが居そうな場所を避けて通りますね。(セレイア)」
「あの、セレイアさん?
何かフラグになりそうなセリフを言わない方が良いですよ…?」
「大丈夫です!
このエリアの構造や、サハギンの生態は熟知しているので遭遇する事はありません!(セレイア)」
(うーん…どうかなぁ…)
自信満々に胸を張るセレイアだが、ノアの経験上妙な胸騒ぎを感じるノアであった。
ォォォ~ン…
カシャッ。
「薄暗く紺色に染まる海中を優雅に泳ぐ城流クジラ…
いやぁ大きいですねぇ、映えますねぇ。(ラビッツ)」
頭上を優雅に泳ぐ城流クジラの巨体を片眼鏡(モノクル)に収めるラビッツ。
その巨大さに感嘆の声を漏らす。
「神兵鮫って初めて見ましたけど、通常時は淡く光ってるんですね。」
「聖属性持ちだからね。後光みたいなものよ。(ヤン)」
″海中″エリアを探索する一行。
なだらかな坂を下れば下る程に日の光は弱まり辺りは薄暗く、静かになっていく。
明かりとなるものは、時折回遊している神兵鮫自身が発する光のみで、静けさと相まって妙な緊張感が漂ってくる。
「セレイアさん、大分暗くなってきましたけど、サハギンの方は大丈夫ですか?」
「まだまだこんなモノでは奴らは出て来ません。この位の光量でしたら遮蔽物などに身を隠しながらでないと出歩いてきませんよ。(セレイア)」
「確かにこの辺りは先程の″浅瀬″エリアと比べ、遮蔽物になりそうな珊瑚礁や海藻類があまりありませんからサハギンにとっては出歩き辛い場所なのでしょう…(ラビッツ)」
周囲を見渡してみるが、背の低い岩礁と海藻が数本生えただけの砂地が広がっているだけである。
これでは先程セレイアが説明していたサハギンにとっては耐え難い環境の様に思う。
が
ザフッ…
「……皆さん背後にある背の低い岩礁に向かって息を潜めて下さい。」
「え?どうしました、ノア君?(セレイア)」
「どったの?(ヤン)」
「突然立ち止まってどう「良いから。」
「「「は、はい…(セレイアとヤンとラビッツ)」」」
語気強めに促された3人は慌てて近くの岩礁に向かい、ノアに言われた通り息を潜める。
~岩礁~
サッササスッスッス…Г┗Б┓┓┓( ̄^ ̄ )
(正面に居る城流クジラの下を見てみろ。←的なハンドサイン)
「「「!?」」」
そこで3人は漸く気付く。
優雅に泳ぐ城流クジラの眼下に出来た影の中を歩く、夥しい数の人型、サハギンの群れが闊歩していた。
『『『ギョァアアアッ!』』』×20
『『ガァアッ!』』×35
『『『グゲェァアアッ!』』』×30
『ゥボァアッ!』×20
『『『グゴロロロォッ!』』』×40
「……、…(ラビッツ)」
「…何て数…と言うか城流クジラと協力してる…?(ヤン)」
「いえ、それは有り得ません…あれは恐らく…(セレイア)」
「あぁ、恐らくそうだな。」
『『『『ゥゲァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!』』』』×90
『『『『ズドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドッ!』』』』×90
城流クジラの直下に居るサハギン共は耳障りな咆哮を上げると、各々三叉槍等の得物を手に次々と跳躍。
『『『『ブズズズズズズズズッ!』』』』×30
グォオオオオオオオオオオッ!ゴォッ!
ドガガガガガガガガガガッ!
跳躍したサハギン共は次々に城流クジラの胴体に三叉槍を突き刺していく。
堪らず咆哮を上げた城流クジラは巨大な尾鰭を振り跳躍してくるサハギンと海底に居る者共諸とも圧倒的破壊力で蹂躙していく。
ゲガァアアアッ!ブズッ!ドズッ!
その破壊の嵐を掻い潜って来たサハギンが城流クジラの胴体に貼り付き、策も無くただ闇雲に刺していく。
ギュォオオオオオオオオオッ!
「くっ!何つう吸引力だ!引っ張られる!」
「セレイアさん!強力な結界を張って!
奴は水流ブレスを吐くつもりよ!(ヤン)」
サハギンの攻撃に腹を立てた城流クジラは急速に海水を取り込み始めた。
次の手に感付いたヤンは直ぐに指示を出す。
と
『『『『ボォア″ア″ア″ア″ア″ア″ア″ア″ア″ア″ア″ア″ア″ア″ア″ア″ア″ア″ッ!』』』』
ドゴゴゴゴゴゴゴゴゴッ!
大声量と大轟音と共に放たれた水流ブレスは、岩盤をひっぺ返すのではと思われる程の威力で全方位に放たれた。
「くっ…(セレイア)」
ピキピキピキ…
「ダメ!間に合わない!(ヤン)」
セレイアが防御結界を張ってはいるが、一行を覆うには時間が足りない。
ぐにょん。にゃ?
「離れてろ!」ドンッ!
首に巻き付いていたニャーゴを剥がして3人の下に投げたノアは<渾身>を発動して大きく跳躍。
水流ブレスの進行方向に躍り出る。
「ノア君何を!?(ヤン)」
「こうする『ガションッ!』さ!″鉄山靠″!」
ゴ『バァアアアアアアアッ!』
【鬼鎧殻】を展開して全身を防御したノアは、<渾身>を乗せた鉄山靠を飛んできた水流ブレスに叩き込む。
が、僅かに拮抗し、ブレスの方向を逸らす事に成功したノアは、そのまま200メル後方に吹き飛ばされてしまった。
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