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獣人国編~国交式典・解放・擬似的大氾濫~
ある意味メインイベント
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~『廃都』地下500メル地点~
「なる程、暗き海の底に光が差し、友好を模した大輪の花を贈ったか。
宙を舞う人魚達の姿も相まって何とも美しい水中花だ。(【魔王】アクロス)」
「その友好の架け橋となったのが人間だってんだから感慨深いもんだぁな。(イスケルダ)」
「ヒュマノや元の世界の人間とはエライ違いだな。(セルト)」
「それでも【魔王】様は″為される″のですか?(アリス)」
地上を監視するモニターには獣人国と海洋種との国交式典が映し出されている。
その光景を席に着いて何処か羨ましそうに眺めていた【魔王】アクロスに、配下のアリスは確認を取るかの様に聞いてきた。
「あぁ勿論だ。
世界線の違う異世界に喚び出されてしまったとは言え、我等魔族の悲願であった。
ここで辞めてしまっては死んでいった仲間達に顔向けが出来んさ。(【魔王】)」
「であれば(イスケルダ)」
「俺達は従うまでよ。(セルト)」
「元より私達はアクロス様より産み出された存在。悲願達成までお供致しますわ。(アリス)」
「そうか『ザザッ!』…ん?『ブツッ!』」
配下の者達が忠誠を誓う中、突如モニターからノイズが聞こえてきた。
モニターを見ると、地上監視用の映像が次々に切れていく。
「第1~第6使い魔が次々に撃破されていってます!(アリス)」
「おいおい、殆ど気配を発っさない使い魔だろ?常時地上200メートルを飛行させているから見付からないハズだろ?(イスケルダ)」
「誰がこんな事しやがった。
おい、第7と第8、モニターに映し出『ゾリッ!』『ドパァンッ!』…(セルト)」
「全て壊されたか…
アリス、最後の瞬間をモニターに出せ。
姿が一瞬映っていたハズだ。(【魔王】)」
「ハッ!今すぐに!(アリス)」
『『ブゥンッ!』』
【魔王】アクロスから指示を受けたアリスは、第7・第8使い魔が最後に映し出した映像をモニターへ出力。
すると第7使い魔の映像はど真ん中に何かが突き立っている物で、第8使い魔の映像は十字に斬り裂かれている物であった。
~獣人国王城~
サラサラサラサラッ!
「…と、これで宜しいのでしょうか?(リヴァイア)」
「うむ、お互いの名を書き連ね、後にこの調印の書状に魔力を流せば契約成立となる。
本日の御来訪、誠に感謝する。(ローグ)」
「いえいえ、こちらこそ。(リヴァイア)」
『『ギュッ。』』
「「「「「「「「「「ワァアアアアアアアアアアアアアアアアッ!!!」」」」」」」」」」
リヴァイアは銀世界竜宮王之遣から降り、調印の場へとやって来てローグ・ラグナーと共に名を書き連ねた。
その後2人が固い握手を交わすと、再び観衆と、空を泳いでいる人魚達から割れんばかりの歓声が上がったのであった。
歓声を浴びたリヴァイアは何処と無く気恥ずかしそうにしている姿が印象的であった。
~とある建物の屋上~
″『ズビビッ!』…いや、済まない…
今の技術レベルを考慮すれば200年は先だと思っていたのでな…(海神)″
″偶然とは言え、誰かさんが決壊を突破してくれたお陰よね。(地母神ドーラ)″チラッ、チラッ。
″ホントホント。(暦)″チラッ、チラッ。
(『これはどう反応したら良いんだろうか…』)
(『取り敢えず静観で良いんじゃねぇか?』)
目映い光を放ちながらノアの後ろで話を続ける3人。話し方と薄ら見える輪郭からして、海神は男性の老人、地母神ドーラは胸の大きな30代位の女性の様だ。
ちなみに暦は、何処とは言わないが、慎ましやかなスラッとした女性である。
″のぅ、そこな少年よ此た″『本日はこの様な式を開いて頂き誠に感謝します。
そして私達海洋種と獣人国の国交樹立式典にお集まりになられた方々、温かい拍手、ご声援等誠にありがとうございます。(リヴァイア)』″
背後の老人がノアに話し掛けて来ようと、た同じタイミングで、国中に響き渡る程の声量でリヴァイアが御礼を伝え始めた。
獣人国・龍宮城共同の演目も終わり、調印も済ませたと言う事は、残っている催し物と言えば…
″『そういえばローグ・ラグナー殿、2週間前にお話した″トーナメント戦″の方…獣人国代表は決定致しましたかな?(リヴァイア)』″
″『あぁ勿論。あの日の直ぐ後に執り行われて間も無く決定致しましたぞ。(ローグ)』″
″『我が国には″最強種″と呼ばれる存在が居りましてね、獣人国との御前試合を話しましたら二つ返事で了承してくれました。
如何でしょう、早速始めませんか?(リヴァイア)』″
「「「「「「「「「おおおおおおおおおおおっ!!」」」」」」」」」
(『あ、もうそろそろか。』)
何やら前もって決めておいたセリフの様な会話が繰り広げられたが、観衆は気付かずに歓声が上がる。
前もって伝えておくが、これから行われる御前試合は、元々海洋種の長であるリヴァイアからの提案である。
海洋種は長い事外界と隔絶された深い海の底で繁栄してきた。
それ故「外界と接触を持たずとも困る事等無い。」と考える者は少なからず居る。
海洋種の頂点たるリヴァイアが統治し、それらの地を最強種たる存在が守護しているからだ。
外界に存在する者達を″矮小″と呼び、何が起ころうとも結果的に″力″で支配すれば良いだけの事。
深海に住まう古い考えではあるのだが、リヴァイアは長として平等でなくてはならないので、否定も肯定も出来ないでいる。
だからと言って古い考えを広めて暴走してしまった場合は、リヴァイア直々に「めっ!(滅っ!)」と叱る考えではある。
ではその考えの大骨とも言える″力″の部分に手が届いてしまえばどうなるか。
考えを改める切欠となれば、との思いで提案したのである。
″『…してリヴァイア殿、御前試合をするのは良いが、何処で行おうか。
舞台の事は気にするな、と申しておったが…(ローグ)』″キョロキョロ…
観衆のボルテージも上がり、ある意味メインイベントである御前試合が行われようとしたが、獣人国は見物客や観光客、冒険者や貴族等でごった返しており、試合を行えるスペース等何処にも無い。
リヴァイアからは事前に″場所は気にしないで″と言われていたローグは、何処で執り行うのかと周囲をキョロキョロと見回していた。
″『今日この日、式典もそうですが、試合も楽しみにしておられた方々も居るでしょう。
ですので全員が観れる様に試合場を整えましょう。(リヴァイア)』″
トンッ!
そう言ってリヴァイアは宙へと舞うのであった。
「なる程、暗き海の底に光が差し、友好を模した大輪の花を贈ったか。
宙を舞う人魚達の姿も相まって何とも美しい水中花だ。(【魔王】アクロス)」
「その友好の架け橋となったのが人間だってんだから感慨深いもんだぁな。(イスケルダ)」
「ヒュマノや元の世界の人間とはエライ違いだな。(セルト)」
「それでも【魔王】様は″為される″のですか?(アリス)」
地上を監視するモニターには獣人国と海洋種との国交式典が映し出されている。
その光景を席に着いて何処か羨ましそうに眺めていた【魔王】アクロスに、配下のアリスは確認を取るかの様に聞いてきた。
「あぁ勿論だ。
世界線の違う異世界に喚び出されてしまったとは言え、我等魔族の悲願であった。
ここで辞めてしまっては死んでいった仲間達に顔向けが出来んさ。(【魔王】)」
「であれば(イスケルダ)」
「俺達は従うまでよ。(セルト)」
「元より私達はアクロス様より産み出された存在。悲願達成までお供致しますわ。(アリス)」
「そうか『ザザッ!』…ん?『ブツッ!』」
配下の者達が忠誠を誓う中、突如モニターからノイズが聞こえてきた。
モニターを見ると、地上監視用の映像が次々に切れていく。
「第1~第6使い魔が次々に撃破されていってます!(アリス)」
「おいおい、殆ど気配を発っさない使い魔だろ?常時地上200メートルを飛行させているから見付からないハズだろ?(イスケルダ)」
「誰がこんな事しやがった。
おい、第7と第8、モニターに映し出『ゾリッ!』『ドパァンッ!』…(セルト)」
「全て壊されたか…
アリス、最後の瞬間をモニターに出せ。
姿が一瞬映っていたハズだ。(【魔王】)」
「ハッ!今すぐに!(アリス)」
『『ブゥンッ!』』
【魔王】アクロスから指示を受けたアリスは、第7・第8使い魔が最後に映し出した映像をモニターへ出力。
すると第7使い魔の映像はど真ん中に何かが突き立っている物で、第8使い魔の映像は十字に斬り裂かれている物であった。
~獣人国王城~
サラサラサラサラッ!
「…と、これで宜しいのでしょうか?(リヴァイア)」
「うむ、お互いの名を書き連ね、後にこの調印の書状に魔力を流せば契約成立となる。
本日の御来訪、誠に感謝する。(ローグ)」
「いえいえ、こちらこそ。(リヴァイア)」
『『ギュッ。』』
「「「「「「「「「「ワァアアアアアアアアアアアアアアアアッ!!!」」」」」」」」」」
リヴァイアは銀世界竜宮王之遣から降り、調印の場へとやって来てローグ・ラグナーと共に名を書き連ねた。
その後2人が固い握手を交わすと、再び観衆と、空を泳いでいる人魚達から割れんばかりの歓声が上がったのであった。
歓声を浴びたリヴァイアは何処と無く気恥ずかしそうにしている姿が印象的であった。
~とある建物の屋上~
″『ズビビッ!』…いや、済まない…
今の技術レベルを考慮すれば200年は先だと思っていたのでな…(海神)″
″偶然とは言え、誰かさんが決壊を突破してくれたお陰よね。(地母神ドーラ)″チラッ、チラッ。
″ホントホント。(暦)″チラッ、チラッ。
(『これはどう反応したら良いんだろうか…』)
(『取り敢えず静観で良いんじゃねぇか?』)
目映い光を放ちながらノアの後ろで話を続ける3人。話し方と薄ら見える輪郭からして、海神は男性の老人、地母神ドーラは胸の大きな30代位の女性の様だ。
ちなみに暦は、何処とは言わないが、慎ましやかなスラッとした女性である。
″のぅ、そこな少年よ此た″『本日はこの様な式を開いて頂き誠に感謝します。
そして私達海洋種と獣人国の国交樹立式典にお集まりになられた方々、温かい拍手、ご声援等誠にありがとうございます。(リヴァイア)』″
背後の老人がノアに話し掛けて来ようと、た同じタイミングで、国中に響き渡る程の声量でリヴァイアが御礼を伝え始めた。
獣人国・龍宮城共同の演目も終わり、調印も済ませたと言う事は、残っている催し物と言えば…
″『そういえばローグ・ラグナー殿、2週間前にお話した″トーナメント戦″の方…獣人国代表は決定致しましたかな?(リヴァイア)』″
″『あぁ勿論。あの日の直ぐ後に執り行われて間も無く決定致しましたぞ。(ローグ)』″
″『我が国には″最強種″と呼ばれる存在が居りましてね、獣人国との御前試合を話しましたら二つ返事で了承してくれました。
如何でしょう、早速始めませんか?(リヴァイア)』″
「「「「「「「「「おおおおおおおおおおおっ!!」」」」」」」」」
(『あ、もうそろそろか。』)
何やら前もって決めておいたセリフの様な会話が繰り広げられたが、観衆は気付かずに歓声が上がる。
前もって伝えておくが、これから行われる御前試合は、元々海洋種の長であるリヴァイアからの提案である。
海洋種は長い事外界と隔絶された深い海の底で繁栄してきた。
それ故「外界と接触を持たずとも困る事等無い。」と考える者は少なからず居る。
海洋種の頂点たるリヴァイアが統治し、それらの地を最強種たる存在が守護しているからだ。
外界に存在する者達を″矮小″と呼び、何が起ころうとも結果的に″力″で支配すれば良いだけの事。
深海に住まう古い考えではあるのだが、リヴァイアは長として平等でなくてはならないので、否定も肯定も出来ないでいる。
だからと言って古い考えを広めて暴走してしまった場合は、リヴァイア直々に「めっ!(滅っ!)」と叱る考えではある。
ではその考えの大骨とも言える″力″の部分に手が届いてしまえばどうなるか。
考えを改める切欠となれば、との思いで提案したのである。
″『…してリヴァイア殿、御前試合をするのは良いが、何処で行おうか。
舞台の事は気にするな、と申しておったが…(ローグ)』″キョロキョロ…
観衆のボルテージも上がり、ある意味メインイベントである御前試合が行われようとしたが、獣人国は見物客や観光客、冒険者や貴族等でごった返しており、試合を行えるスペース等何処にも無い。
リヴァイアからは事前に″場所は気にしないで″と言われていたローグは、何処で執り行うのかと周囲をキョロキョロと見回していた。
″『今日この日、式典もそうですが、試合も楽しみにしておられた方々も居るでしょう。
ですので全員が観れる様に試合場を整えましょう。(リヴァイア)』″
トンッ!
そう言ってリヴァイアは宙へと舞うのであった。
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