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獣人国編~国交式典・解放・擬似的大氾濫~
5番目
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チャキ…コッコッコッ…
獣人国国王ローグ・ラグナーによって試合開始が宣言された。
その直後、最初に動き出したのは4本の荒鬼神ノ化身を手に提げ、赤黒いオーラを立ち昇らせた状態のノアであった。
だが、武器を構える事も、エルダークラーケンに向かって駆ける事も無く、ただただ歩いて接近していく。
それに対してエルダークラーケンは微動だにせず、ノアの出方を伺うかの様に
ズルル…ビュルルルンッ!
背部に縮めて収納していた約100メルになる触手を伸ばして一直線に繰り出した。
だがノアは高速で向かってくる触手に対して動じる事無く、歩くスピードも変わらないでいた。
ゴォオオオオオッ!ガパァッ!
(<集中>…)
ノアを捕らえんとするかの様に、触手の先端の鉤爪が大きく開かれた。
その光景は、タコの口を真正面から見たかの様なモノである。
ゴォッ!ガヂィンッ!
ザッ…(<躱身(カワシミ)>…)
直後、常人から見たら鉤爪がノアを捕らえた様に思わせる挙動を取ったのだが、ノアはそれを回避した上で触手の側面に肉薄していた。
『ゴギ『ゴリ『ザリ『ゾリィンッ!』』』』
(<一閃><重ね斬り>…!)
ノアは″<集中>→<躱身(カワシミ)>→<一閃>→<重ね斬り>″の順にスキルを多重発動。
<集中>…文字通り集中力を上げて狙いを定め易くするスキル。
<躱身(カワシミ)>…攻撃をギリギリ回避する事で次の攻撃開始後″1秒間″だけ攻撃の威力を50%上昇させるスキル。
<一閃>…相手からの攻撃をギリギリで回避した直後、相手の防御力を4割無視して攻撃を通すスキル。
<重ね斬り>…繰り出した攻撃箇所から寸分違わぬ位置に斬撃を重ねる事で威力が125%、150%、175%…と段階的に上昇していくスキル。
位置が少しでもズレれば、ただの″○連撃″となる。
〔『おおっ!』〕
「「「「「「「「「「「「「「おおおおおおおおおおっ!!」」」」」」」」」」」」」」
ノアが繰り出した<重ね斬り>とその他スキルの恩恵を乗せた4連撃は、エルダークラーケンが放った触手の外殻が砕き散らし、その下の表皮にまで達した。
「ちっ。」ダッ!
だが人間で言う薄皮を剥がした程度で、ダメージは一切入っていない様子である。
それを見届けたノアは、直ぐにその場から距離を取った。
〔『それでは今度はこちらから行くぞ!』〕
ボッ!ビョルルルルンッ!
(また触手か…)
先制攻撃を見舞ったノアに代わり、今度はエルダークラーケンから仕掛ける。
再び触手を伸ばし、遠距離攻撃をノアに仕掛けた
かに見えたが
ゴギュゥウンッ!「!」ゴォオオオオッ!
″『お、おおっとぉっ!?
触手を【鬼神】の足元に突き刺し、エルダークラーケンが恐るべき速度で迫ってきています!(ヤン)』″
ヤンが説明した通り、エルダークラーケンが放った触手は攻撃では無く、突き刺して固定し、引き寄せる事で重い巨体を動かす為の移動手段として用いたのだ。
〔『ふははははぁっ!』〕ボヒュゥッ!
「ぐっ!」ズシャァアッ!
迫るエルダークラーケンは、2本目の触手をまるで鞭の様にしならせてノアへと繰り出す。
それをノアは僅かな隙間に身体を潜り込ませて滑り込む。
そしてすれ違い様に
(<躱身(カワシミ)><一閃><渾身><斬斬舞(キリキリマイ)>!)
『ゴギ『ゴリ『ギャリ『ゾリンッ!』』』』ギュァアアアッ!
〔『!またも外殻を!やるなぁ【鬼神】!』〕
再びノアは<躱身(カワシミ)>~のコンボを触手に叩き込む。
だが先程と違うのは<斬斬舞(キリキリマイ)>と言うスキルを発動して滑り込んだ体勢から2本の荒鬼神ノ化身を振り回し、そのまま宙へと舞い上がった。
<斬斬舞(キリキリマイ)>…手に2本以上の剣若しくは棒状の物を装備している事が必須。
回転斬りの動作をすると宙へと舞い上がる事が可能。
ゴガガガガガガガッ!
〔『ふははははっ!そうこなくては
ノアを討ち損じたエルダークラーケンは他の触手を総動員して減速し、方向転換を図る。
「ッラァッ!」ボッ!
バシュッ!
『シュバッ!』なぁっ!』〕
宙へと舞い上がったノアは<渾身>を発動した状態で荒鬼神ノ化身をエルダークラーケンの方へとぶん投げて即座に転移。
高揚感を露にしているエルダークラーケンの顔面に転移、肉薄した。
「オォオオオオオオオッ!」
〔『来たな!』〕ヒュォ…
ノアは″逃げずに攻めてくる″、そう考えていたエルダークラーケンの勘は当り、短く息を吸い込むとその巨大な口をノアへと向け
『バシ〔『″はぁ″っ!!!″』〕
エルダークラーケンにとってはただの咆哮であるが、ノアにしてみれば鼓膜が破れる程の大爆音と衝撃波を伴った<猿叫>、つまり1つの攻撃である。
エルダークラーケンの咆哮が通過した所は衝撃波で空間が歪み、実況の居る闘技場直上には突風が吹き荒れたのだった。
ちなみに、リヴァイアと王家一族が待機している場所は結界を張っている為無風である。
ドゴゴゴゴゴゴゴゴゴッ!
″『キャァアアッ!何よこれぇっ!(ヤン)』″
″『てかノア君大丈夫!?こんなのモロに食らったら…(リン)』″
″『あっ!居ました!頭部に張り付いています!(フェイ)』″
吹き荒れる突風の中、何とか実況をするネプトゥリオの3人は、エルダークラーケンの頭部に張り付いているノアの姿を目視した。
エルダークラーケンが咆哮を放つ瞬間に荒鬼神ノ化身を側頭部に放っていた様で、それによって回避に成功していたのである。
『『ギィイイイイッ!』』
「ッリャアッ!『『ガギィンッ!』』…うわっ!硬ぇっ!」
ノアは荒鬼神ノ化身に魔力を流し、融けた鉄の様に赤熱させ、人間で言うこめかみへと突き立てる。
だが表面を僅かに溶かした程度で、貫通させるとなったら時間を掛けなければならない程の強固さであった。
と
グググ…
「!」
と、徐にエルダークラーケンが両手を自身の目の前に掲げる。
頭部に張り付くノアを剥がしに掛かるのかと思われるが
〔『取り敢えず″5番目″だな。『グランジ・エクスポーザ』。』〕
『『ドゴォンッ!』』ドゥンッ!
「うぉっ…!?」
エルダークラーケンは何やら呪文の様な物を発した直後、鉄塊の様な拳を作り、眼前で打ち付けた。
するとそこを中心に衝撃波が発生し、ノアの体は思いっ切り吹き飛ばされてしまった。
『グランジ・エクスポーザオ』…エルダークラーケンが放つ攻撃に対して上から『5番目』の威力を誇る。
意味は古い言葉で『大爆発』。
「くっ…むっ!?」
〔『ふははははっ!さぁどうする【鬼神】よ!』〕ゴォッ!
衝撃波に顔をしかめるノアであったが、既にエルダークラーケンは攻撃体勢に入っており、鉄塊の様な拳を振り被っている所であった。
『『スチャッ!』』
『『ズルッ!』』
ノアは腰に荒鬼神ノ化身を2本差し戻すと、リヴァイアから貰ったアイテムボックス兼マントに手を突っ込み、″ある物″を取り出した。
それは、海洋ダンジョン『龍遇城』に視察をしに行き、報酬として手に入れたドロップ武器をドワーフ達にあげ、余計な一手間(魔改造)を施したハンマー、『地爆豪鎚(ジバクゴウツチ)』改め『破壊者(デストロイヤー)』であった。
「早速使わせて貰うぜっ…!」
獣人国国王ローグ・ラグナーによって試合開始が宣言された。
その直後、最初に動き出したのは4本の荒鬼神ノ化身を手に提げ、赤黒いオーラを立ち昇らせた状態のノアであった。
だが、武器を構える事も、エルダークラーケンに向かって駆ける事も無く、ただただ歩いて接近していく。
それに対してエルダークラーケンは微動だにせず、ノアの出方を伺うかの様に
ズルル…ビュルルルンッ!
背部に縮めて収納していた約100メルになる触手を伸ばして一直線に繰り出した。
だがノアは高速で向かってくる触手に対して動じる事無く、歩くスピードも変わらないでいた。
ゴォオオオオオッ!ガパァッ!
(<集中>…)
ノアを捕らえんとするかの様に、触手の先端の鉤爪が大きく開かれた。
その光景は、タコの口を真正面から見たかの様なモノである。
ゴォッ!ガヂィンッ!
ザッ…(<躱身(カワシミ)>…)
直後、常人から見たら鉤爪がノアを捕らえた様に思わせる挙動を取ったのだが、ノアはそれを回避した上で触手の側面に肉薄していた。
『ゴギ『ゴリ『ザリ『ゾリィンッ!』』』』
(<一閃><重ね斬り>…!)
ノアは″<集中>→<躱身(カワシミ)>→<一閃>→<重ね斬り>″の順にスキルを多重発動。
<集中>…文字通り集中力を上げて狙いを定め易くするスキル。
<躱身(カワシミ)>…攻撃をギリギリ回避する事で次の攻撃開始後″1秒間″だけ攻撃の威力を50%上昇させるスキル。
<一閃>…相手からの攻撃をギリギリで回避した直後、相手の防御力を4割無視して攻撃を通すスキル。
<重ね斬り>…繰り出した攻撃箇所から寸分違わぬ位置に斬撃を重ねる事で威力が125%、150%、175%…と段階的に上昇していくスキル。
位置が少しでもズレれば、ただの″○連撃″となる。
〔『おおっ!』〕
「「「「「「「「「「「「「「おおおおおおおおおおっ!!」」」」」」」」」」」」」」
ノアが繰り出した<重ね斬り>とその他スキルの恩恵を乗せた4連撃は、エルダークラーケンが放った触手の外殻が砕き散らし、その下の表皮にまで達した。
「ちっ。」ダッ!
だが人間で言う薄皮を剥がした程度で、ダメージは一切入っていない様子である。
それを見届けたノアは、直ぐにその場から距離を取った。
〔『それでは今度はこちらから行くぞ!』〕
ボッ!ビョルルルルンッ!
(また触手か…)
先制攻撃を見舞ったノアに代わり、今度はエルダークラーケンから仕掛ける。
再び触手を伸ばし、遠距離攻撃をノアに仕掛けた
かに見えたが
ゴギュゥウンッ!「!」ゴォオオオオッ!
″『お、おおっとぉっ!?
触手を【鬼神】の足元に突き刺し、エルダークラーケンが恐るべき速度で迫ってきています!(ヤン)』″
ヤンが説明した通り、エルダークラーケンが放った触手は攻撃では無く、突き刺して固定し、引き寄せる事で重い巨体を動かす為の移動手段として用いたのだ。
〔『ふははははぁっ!』〕ボヒュゥッ!
「ぐっ!」ズシャァアッ!
迫るエルダークラーケンは、2本目の触手をまるで鞭の様にしならせてノアへと繰り出す。
それをノアは僅かな隙間に身体を潜り込ませて滑り込む。
そしてすれ違い様に
(<躱身(カワシミ)><一閃><渾身><斬斬舞(キリキリマイ)>!)
『ゴギ『ゴリ『ギャリ『ゾリンッ!』』』』ギュァアアアッ!
〔『!またも外殻を!やるなぁ【鬼神】!』〕
再びノアは<躱身(カワシミ)>~のコンボを触手に叩き込む。
だが先程と違うのは<斬斬舞(キリキリマイ)>と言うスキルを発動して滑り込んだ体勢から2本の荒鬼神ノ化身を振り回し、そのまま宙へと舞い上がった。
<斬斬舞(キリキリマイ)>…手に2本以上の剣若しくは棒状の物を装備している事が必須。
回転斬りの動作をすると宙へと舞い上がる事が可能。
ゴガガガガガガガッ!
〔『ふははははっ!そうこなくては
ノアを討ち損じたエルダークラーケンは他の触手を総動員して減速し、方向転換を図る。
「ッラァッ!」ボッ!
バシュッ!
『シュバッ!』なぁっ!』〕
宙へと舞い上がったノアは<渾身>を発動した状態で荒鬼神ノ化身をエルダークラーケンの方へとぶん投げて即座に転移。
高揚感を露にしているエルダークラーケンの顔面に転移、肉薄した。
「オォオオオオオオオッ!」
〔『来たな!』〕ヒュォ…
ノアは″逃げずに攻めてくる″、そう考えていたエルダークラーケンの勘は当り、短く息を吸い込むとその巨大な口をノアへと向け
『バシ〔『″はぁ″っ!!!″』〕
エルダークラーケンにとってはただの咆哮であるが、ノアにしてみれば鼓膜が破れる程の大爆音と衝撃波を伴った<猿叫>、つまり1つの攻撃である。
エルダークラーケンの咆哮が通過した所は衝撃波で空間が歪み、実況の居る闘技場直上には突風が吹き荒れたのだった。
ちなみに、リヴァイアと王家一族が待機している場所は結界を張っている為無風である。
ドゴゴゴゴゴゴゴゴゴッ!
″『キャァアアッ!何よこれぇっ!(ヤン)』″
″『てかノア君大丈夫!?こんなのモロに食らったら…(リン)』″
″『あっ!居ました!頭部に張り付いています!(フェイ)』″
吹き荒れる突風の中、何とか実況をするネプトゥリオの3人は、エルダークラーケンの頭部に張り付いているノアの姿を目視した。
エルダークラーケンが咆哮を放つ瞬間に荒鬼神ノ化身を側頭部に放っていた様で、それによって回避に成功していたのである。
『『ギィイイイイッ!』』
「ッリャアッ!『『ガギィンッ!』』…うわっ!硬ぇっ!」
ノアは荒鬼神ノ化身に魔力を流し、融けた鉄の様に赤熱させ、人間で言うこめかみへと突き立てる。
だが表面を僅かに溶かした程度で、貫通させるとなったら時間を掛けなければならない程の強固さであった。
と
グググ…
「!」
と、徐にエルダークラーケンが両手を自身の目の前に掲げる。
頭部に張り付くノアを剥がしに掛かるのかと思われるが
〔『取り敢えず″5番目″だな。『グランジ・エクスポーザ』。』〕
『『ドゴォンッ!』』ドゥンッ!
「うぉっ…!?」
エルダークラーケンは何やら呪文の様な物を発した直後、鉄塊の様な拳を作り、眼前で打ち付けた。
するとそこを中心に衝撃波が発生し、ノアの体は思いっ切り吹き飛ばされてしまった。
『グランジ・エクスポーザオ』…エルダークラーケンが放つ攻撃に対して上から『5番目』の威力を誇る。
意味は古い言葉で『大爆発』。
「くっ…むっ!?」
〔『ふははははっ!さぁどうする【鬼神】よ!』〕ゴォッ!
衝撃波に顔をしかめるノアであったが、既にエルダークラーケンは攻撃体勢に入っており、鉄塊の様な拳を振り被っている所であった。
『『スチャッ!』』
『『ズルッ!』』
ノアは腰に荒鬼神ノ化身を2本差し戻すと、リヴァイアから貰ったアイテムボックス兼マントに手を突っ込み、″ある物″を取り出した。
それは、海洋ダンジョン『龍遇城』に視察をしに行き、報酬として手に入れたドロップ武器をドワーフ達にあげ、余計な一手間(魔改造)を施したハンマー、『地爆豪鎚(ジバクゴウツチ)』改め『破壊者(デストロイヤー)』であった。
「早速使わせて貰うぜっ…!」
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