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獣人国編~国交式典・解放・擬似的大氾濫~
苦戦
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~闘技場の下の通り~
ズザザザッ!
「「「「おおおおおおおおおおっ!」」」」
「お見事!」
「凄ぇぜ【鬼神】!」
「頑張れぇ!」
「いける!いけるわよ!」
とある通りの直上に吹き飛ばされたノアがやって来た。
彼等はノアの勇姿をモニターで見ており、貴族、冒険者、国民関係無く、全員がノアへ声援を送っていた。
『『ビチャビチャッ!』』
「「「「「「「「え…?」」」」」」」」
突如ノアの足元が真っ赤に染まり、血溜まりが出来た。
その血溜まりから透けて見えたノアの右腕は妙な形状に曲がっている様に見えた。
~闘技場~
ズズズズ…
「…ふぅ、これで幾分マシになった…」
ひしゃげたノアの右腕は赤黒いオーラに包まれ保護された。
これで出血も抑えられる事だろう。
チラッ…
『耐久値:29』『耐久値:18』
ノアは両手に持った『破壊者(デストロイヤー)』を確認してみる。
既に耐久値は僅かばかりとなっており、2、3回振るえば壊れてしまうだろう。
幾らドワーフ3人組が耐久値を大幅に強化してくれたとは言え、使用者と対象者が規格外ではどうしようもない。
(…どちらも後2回で止めておこう、壊すには惜しい代物だしな…)
(『で?バフはまだ乗せるか?』)
(そうだね、<四肢自死>で大幅に強化したとは言え、まだ心許ない。
もう少し被弾してバフを掛けよう。)
(了解。それじゃあ″右″見るなよ?)
(″右″?)チラッ…
思わせ振りな事を言う鬼神に釣られて右側を向いてみる。
すると、とある建物の屋上の集団が目に入り、とある人物達の不安そうな表情が映った。
(……っ…)
(んじゃさっさとバフを身に付けたら、とっとと″最強モード″に移行しよう。
そうすりゃ、少しは安心させられるだろ?)
(…うん、そうだ『ズズゥンッ…』〔『ぬふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふっ…』〕
〔『くははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははっ!』〕
轟音と共にエルダークラーケンが、とても愉快そうな嗤い声を上げて起き上がる。
〔『元の姿でもここまでしてやられたのは初めてだ…
良い!良いぞ!我が息子が思わず恐れ戦いたと言うのも納得の攻勢、身に沁みたわ!』〕
所々の外殻は砕けているものの、ダメージ自体はそこまでのモノでは無い様だ。
と
″出血量が一定量に到達しました。<血乏(ケツボウ)>の発動条件満たしましたので、これを発動します。″
ノアの脳内にスキル発動の報せが入る。
ここから更に<血乏(ケツボウ)>によるバフが加算される事になる。
<血乏(ケツボウ)>…常時<集中>発動状態となり、周囲の景色や音等の不必要な要素が除外され、感覚が研ぎ澄まされる。
あらゆる<耐性>スキルが1段階上昇し、痛み等を感じ難くなる。
(〔『ふむ…また少し気配が変わったな…
一体あの少年はどこまで強くなるというのだ…?』〕)
起き上がり、ノアの方を注視していたエルダークラーケンは、ノアの更なる変化に気付いていた。
と
「ここからだ…気を付けろよ…?(クラーケン)」
〔『ん?』〕
闘技場内で黙って試合を眺めていた<人化>形態のクラーケンが注意を促してきた。
「前回もそうだった…
何故かあの少年は″死″に近付く程に強くなる。
まるで自分の命を燃料としているかの様だ。(クラーケン)」
〔『ふぅむ、本当に敵対しなくて良かったな…』〕
ズゥンッ!ドンッ!
立ち上がったエルダークラーケンは、闘技場端に居るノアの下へ駆け出す。
『『『『ビョルルルルンッ!』』』』
『『『『ガガンッ!ガガガガッ!』』』』
触手を伸ばし、掴み、巨体を移動させる。
速度は先程よりも素早く、今度は触手による猛攻もセットである。
ドガガ『バッ!』ガガガガ『ババッ!』ガガガ『ズザッ!』ガガガ『ザッ!』ガガガガガッ!
〔『エクスポーザオ・ヌークレア(核爆発)!』〕
『『ドゴォッ!』』ズァアアアッ!
「うぐっ『ドァアアッ!』!」バヂヂヂヂヂヂッ!
雨の様に降り注ぐ触手の嵐を避け続けるノアだったが、更に威力の段階を上げたエルダークラーケンの拳が闘技場に叩き込まれると、直径100メルに及ぶ衝撃波と、弾丸の様な水の塊、カミソリの様に鋭い水刃、空気の壁がノアを襲う。
『『ボビュンッ!』』
「オオッ!『ガ『ガヂョッ!』』ラァッ!『ゴ『ゴギンッ!』』ふっ!『ド『ドガッ!』』」
更に速度が上がった触手が迫るも、ノアはこれを『破壊者(デストロイヤー)』で迎撃。
だがここで
ビキッ!ミシッ!
「っ!?予想よりも耐久値の減少が早『ゴギンッ!』…っ!」
ドシャァアアッ!
思いの外『破壊者(デストロイヤー)』の耐久値の減少が早く、触手の迎撃が間に合わなかったノアは、触手による薙ぎ払いをまともに受けてしまった。
″『あ!あぁっ!モロに食らってしまいました!(リン)』″
″『ちょっ…大丈夫っ!?(フェイ)』″
″『こ、これはノア君からの猛攻を受け、エルダークラーケンが本領を発揮してきたと言う事なのでしょうかっ!(リン)』″
よろっ…『『ズル…』』『『シャキィン!』』
少しフラつきながらもノアは立ち上がり、『破壊者(デストロイヤー)』をアイテムボックス兼マントに仕舞い、荒鬼神ノ化身を抜き放った。
(…ん?視界がボヤけるな…血で…
…いや違うな、少し目にダメージ入ったか…
という事は…)
″五感の1つ、視覚に異常を来しました。
<洗練>の発動条件を満たしましたので、これを発動します。″
ズゥウ…
<洗練>…五感の機能が制限される事で、その感覚器官に沿った能力値が上昇する。
今回は視覚であった為、対象の僅かな動作からでも次の行動予測パターン等が図れる様になる。
「ブッ!ブフッ!」ビチャ!ビチャッ!
″自身の武器が″血塗れ状態″となりました。
<血意の洗われ(ケツイノアラワレ)>の発動条件満たしましたので、これを発動します。″
<血意の洗われ(ケツイノアラワレ)>…自身の中・遠距離武器以外の武器が対象。
自身の血で武器を血塗れ状態にする事で一時的に武器の威力が25%上昇。
その後、相手の血で血を洗い流した場合、50%の上昇となる。
この上昇は戦闘終了まで継続する。
『『ズズズズズズズズズ…』』
「な、何故だ…?
ノア殿は傷付き、血を流しているハズなのに気配が減衰する所か増大していっている…!?
あの様な年端の行かぬ少年が出して良い気配では無い…!(ローグ)」
「…けど、殺意や威圧に満ちた、他を圧するモノでは無い純粋な闘気…
目を閉じても感じ取れる彼の闘気はまるで後光の様…(キュオラ)」
~とある建物の屋上~
(…凄い…初めて間近で見た…
恐らくあれがノア様の本気だ…(ヴァモス))
ノアと出会う前、王都でヒュドラ変異体とか言うモンスターと戦っていたのは噂で聞いた。
森の番人レント・レアナと戦った時は街で待機し、獣人国代表決定戦の時は間近ではあったものの本気には程遠かった。
ついさっきまで接していた時の雰囲気とは全く違い、まるで太陽を直視しているかの様なオーラの放出に、ヴァモスは瞬きする事すら忘れていた。
自身より数十倍デカく、数百倍重く、数千倍堅い相手に対し、逃げず、怯まず、迷わず、憶さず、嘆かず、血塗れとなっても目を逸らさずに仁王立ちで相手の一挙一動に注視するその姿に
「…カッコいい…」
そう呟いた。
片や未だにヴァモスに目を塞がれているベレーザであったが、先程ローグ・ラグナーの妻キュオラが言っていた様に、″目を閉じても感じ取れる″程のノアのオーラを感じ取っていた。
「にゃぁ…お日様みたいだにゃぁ…」
ズザザザッ!
「「「「おおおおおおおおおおっ!」」」」
「お見事!」
「凄ぇぜ【鬼神】!」
「頑張れぇ!」
「いける!いけるわよ!」
とある通りの直上に吹き飛ばされたノアがやって来た。
彼等はノアの勇姿をモニターで見ており、貴族、冒険者、国民関係無く、全員がノアへ声援を送っていた。
『『ビチャビチャッ!』』
「「「「「「「「え…?」」」」」」」」
突如ノアの足元が真っ赤に染まり、血溜まりが出来た。
その血溜まりから透けて見えたノアの右腕は妙な形状に曲がっている様に見えた。
~闘技場~
ズズズズ…
「…ふぅ、これで幾分マシになった…」
ひしゃげたノアの右腕は赤黒いオーラに包まれ保護された。
これで出血も抑えられる事だろう。
チラッ…
『耐久値:29』『耐久値:18』
ノアは両手に持った『破壊者(デストロイヤー)』を確認してみる。
既に耐久値は僅かばかりとなっており、2、3回振るえば壊れてしまうだろう。
幾らドワーフ3人組が耐久値を大幅に強化してくれたとは言え、使用者と対象者が規格外ではどうしようもない。
(…どちらも後2回で止めておこう、壊すには惜しい代物だしな…)
(『で?バフはまだ乗せるか?』)
(そうだね、<四肢自死>で大幅に強化したとは言え、まだ心許ない。
もう少し被弾してバフを掛けよう。)
(了解。それじゃあ″右″見るなよ?)
(″右″?)チラッ…
思わせ振りな事を言う鬼神に釣られて右側を向いてみる。
すると、とある建物の屋上の集団が目に入り、とある人物達の不安そうな表情が映った。
(……っ…)
(んじゃさっさとバフを身に付けたら、とっとと″最強モード″に移行しよう。
そうすりゃ、少しは安心させられるだろ?)
(…うん、そうだ『ズズゥンッ…』〔『ぬふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふっ…』〕
〔『くははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははっ!』〕
轟音と共にエルダークラーケンが、とても愉快そうな嗤い声を上げて起き上がる。
〔『元の姿でもここまでしてやられたのは初めてだ…
良い!良いぞ!我が息子が思わず恐れ戦いたと言うのも納得の攻勢、身に沁みたわ!』〕
所々の外殻は砕けているものの、ダメージ自体はそこまでのモノでは無い様だ。
と
″出血量が一定量に到達しました。<血乏(ケツボウ)>の発動条件満たしましたので、これを発動します。″
ノアの脳内にスキル発動の報せが入る。
ここから更に<血乏(ケツボウ)>によるバフが加算される事になる。
<血乏(ケツボウ)>…常時<集中>発動状態となり、周囲の景色や音等の不必要な要素が除外され、感覚が研ぎ澄まされる。
あらゆる<耐性>スキルが1段階上昇し、痛み等を感じ難くなる。
(〔『ふむ…また少し気配が変わったな…
一体あの少年はどこまで強くなるというのだ…?』〕)
起き上がり、ノアの方を注視していたエルダークラーケンは、ノアの更なる変化に気付いていた。
と
「ここからだ…気を付けろよ…?(クラーケン)」
〔『ん?』〕
闘技場内で黙って試合を眺めていた<人化>形態のクラーケンが注意を促してきた。
「前回もそうだった…
何故かあの少年は″死″に近付く程に強くなる。
まるで自分の命を燃料としているかの様だ。(クラーケン)」
〔『ふぅむ、本当に敵対しなくて良かったな…』〕
ズゥンッ!ドンッ!
立ち上がったエルダークラーケンは、闘技場端に居るノアの下へ駆け出す。
『『『『ビョルルルルンッ!』』』』
『『『『ガガンッ!ガガガガッ!』』』』
触手を伸ばし、掴み、巨体を移動させる。
速度は先程よりも素早く、今度は触手による猛攻もセットである。
ドガガ『バッ!』ガガガガ『ババッ!』ガガガ『ズザッ!』ガガガ『ザッ!』ガガガガガッ!
〔『エクスポーザオ・ヌークレア(核爆発)!』〕
『『ドゴォッ!』』ズァアアアッ!
「うぐっ『ドァアアッ!』!」バヂヂヂヂヂヂッ!
雨の様に降り注ぐ触手の嵐を避け続けるノアだったが、更に威力の段階を上げたエルダークラーケンの拳が闘技場に叩き込まれると、直径100メルに及ぶ衝撃波と、弾丸の様な水の塊、カミソリの様に鋭い水刃、空気の壁がノアを襲う。
『『ボビュンッ!』』
「オオッ!『ガ『ガヂョッ!』』ラァッ!『ゴ『ゴギンッ!』』ふっ!『ド『ドガッ!』』」
更に速度が上がった触手が迫るも、ノアはこれを『破壊者(デストロイヤー)』で迎撃。
だがここで
ビキッ!ミシッ!
「っ!?予想よりも耐久値の減少が早『ゴギンッ!』…っ!」
ドシャァアアッ!
思いの外『破壊者(デストロイヤー)』の耐久値の減少が早く、触手の迎撃が間に合わなかったノアは、触手による薙ぎ払いをまともに受けてしまった。
″『あ!あぁっ!モロに食らってしまいました!(リン)』″
″『ちょっ…大丈夫っ!?(フェイ)』″
″『こ、これはノア君からの猛攻を受け、エルダークラーケンが本領を発揮してきたと言う事なのでしょうかっ!(リン)』″
よろっ…『『ズル…』』『『シャキィン!』』
少しフラつきながらもノアは立ち上がり、『破壊者(デストロイヤー)』をアイテムボックス兼マントに仕舞い、荒鬼神ノ化身を抜き放った。
(…ん?視界がボヤけるな…血で…
…いや違うな、少し目にダメージ入ったか…
という事は…)
″五感の1つ、視覚に異常を来しました。
<洗練>の発動条件を満たしましたので、これを発動します。″
ズゥウ…
<洗練>…五感の機能が制限される事で、その感覚器官に沿った能力値が上昇する。
今回は視覚であった為、対象の僅かな動作からでも次の行動予測パターン等が図れる様になる。
「ブッ!ブフッ!」ビチャ!ビチャッ!
″自身の武器が″血塗れ状態″となりました。
<血意の洗われ(ケツイノアラワレ)>の発動条件満たしましたので、これを発動します。″
<血意の洗われ(ケツイノアラワレ)>…自身の中・遠距離武器以外の武器が対象。
自身の血で武器を血塗れ状態にする事で一時的に武器の威力が25%上昇。
その後、相手の血で血を洗い流した場合、50%の上昇となる。
この上昇は戦闘終了まで継続する。
『『ズズズズズズズズズ…』』
「な、何故だ…?
ノア殿は傷付き、血を流しているハズなのに気配が減衰する所か増大していっている…!?
あの様な年端の行かぬ少年が出して良い気配では無い…!(ローグ)」
「…けど、殺意や威圧に満ちた、他を圧するモノでは無い純粋な闘気…
目を閉じても感じ取れる彼の闘気はまるで後光の様…(キュオラ)」
~とある建物の屋上~
(…凄い…初めて間近で見た…
恐らくあれがノア様の本気だ…(ヴァモス))
ノアと出会う前、王都でヒュドラ変異体とか言うモンスターと戦っていたのは噂で聞いた。
森の番人レント・レアナと戦った時は街で待機し、獣人国代表決定戦の時は間近ではあったものの本気には程遠かった。
ついさっきまで接していた時の雰囲気とは全く違い、まるで太陽を直視しているかの様なオーラの放出に、ヴァモスは瞬きする事すら忘れていた。
自身より数十倍デカく、数百倍重く、数千倍堅い相手に対し、逃げず、怯まず、迷わず、憶さず、嘆かず、血塗れとなっても目を逸らさずに仁王立ちで相手の一挙一動に注視するその姿に
「…カッコいい…」
そう呟いた。
片や未だにヴァモスに目を塞がれているベレーザであったが、先程ローグ・ラグナーの妻キュオラが言っていた様に、″目を閉じても感じ取れる″程のノアのオーラを感じ取っていた。
「にゃぁ…お日様みたいだにゃぁ…」
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