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獣人国編~国交式典・解放・擬似的大氾濫~
魔獣化スライム
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~『廃都』最深部~
「そういや【魔王】様、侵入者に放った″置き土産″の正体って一体何なんです?」
「通路を埋め尽くさんばかりに跋扈していた魔獣化したスライムに、スロア領の元領主が造り上げた″造魔核″を仕込んだ物だ。
スライム特有の吸収能力に、変形機構、痛みも感じない上に適当な攻撃では″造魔核″が持つ恐ろしい程の再生・生命力を突破する事は出来ん。」
「なる程、その間に俺達は悠々と新天地へ高飛びすると言う算段なんだな?」
「まぁそういう事だ。」
~滅びの森~
ギギギ…
(チッ!元がスライムと見て油断した…!
中(地下)では質量で迫ってくるだけだったが、広い場所に出た瞬間、形状変化させて物理的に捕らえて来るとは…!(アミスティア))
『ミリッ…』
「くっ…(アミスティア)」
穴から飛び出してきた黒く巨大な腕は、アミスティアをガッチリと掴み、今にも握り潰そうとしていた。
そこに
バシュンッ!『オォオオオッ!』
「ノアちゃ『ゾリンッ!』
『『ブツッ!』ぎっ…!』
荒鬼神ノ化身をぶん投げて転移して来たノアが黒い腕の手首をぶった斬る。
その際、縫いたての縫合が切れて出血してしまった。
それでも黒い腕の手首は僅かに繋がっていた為
『【召喚獣:一刀】『貪欲(グリーディ)』!
全弾発射!ぶった斬れ!』
ボゥッ!キュルルル!
『『『『『パシュゥウウッ!』』』』』
ゾッ!ゾッ!ゾリッ!ゾリリッ!
着地した瞬間に【召喚獣:一刀】『貪欲(グリーディ)』を喚び出して皮一枚で繋がっていた手首を溶断し、アミスティアを解放した。
『母さん今のう『ドゴッ!』ぎぃっ…!?』
「ノアちゃんっ!?(アミスティア)」
両断したハズの黒い腕は、痛む素振りも見せずに高速で振るわれ、ノアを捉えて叩き付けた。
まさかぶった斬られた直後に殴り掛かってくると思わなかったノアは諸に食らい、吹き飛ばされてしまった。
ボゴゴンッ!『『ドゴゴッ!』』ボガァアッ!
ズンッ!ズズンッ!
「何だぁアイツ?何て出鱈目な姿をしてやがるっ!?(セゴ)」
「おぞましいったら無いねぇ全く!(フィリア)」
腕をぶった斬られた謎のモンスターが穴から飛び出してきてその全貌を露にした。
パッと見蜘蛛の様な見た目なのだが、脚は人間の肩から先の様な形状で、頭部や眼は無く、蜘蛛の腹にあたる先端部分に竜の口の様な器官が備わっていた。
ダン!ダァンッ!『ガシッ!グヂヂッ!』
その蜘蛛の様な見た目のモンスターは、地面に手を這わせて失った腕を探し出し、ぶった斬られた手首にくっ付けていた。
ただそれだけで繋がり、再び動作させていた為、恐ろしい再生力を持っているのが窺えた。
ガララ…
『くそ…痛ぇ…』
(『腹の縫い目が破れたな…後でヴァンディットにどやされるぞ?』)
『捕まった母さん見たらつい…
それよりアイツ何なんだよ…人間みたいな腕だったからまた巨人か何かかと思ったら、″人間の腕持った蜘蛛″って…』
吹っ飛ばされたノアが瓦礫の中から起き上がり、モンスターの愚痴を言っていると
「やぁノア君、無事…ではないみたいだが大丈夫かい?(アルキラー)」
「アレ、人間の腕持ってて竜の口みたいな器官あって、蜘蛛みたいな見た目してるけど、元は『廃都』に居た魔獣化スライムだよぉ。(バラス)」
『要するに見た目で判断するな、って事か…
そういえば″普通のスライム″と″魔獣化スライム″って何が違うんですか…?』
ノアとは最初期に出会い、フリアダビア前哨基地で共に戦った【暗殺】のバラスとアルキラーの2人が吹き飛ばされたノアの下に集まっていた。
「″普通のスライム″と″魔獣化したスライム″とでは保有している魔力量が桁違いなのさ。
恐らく旧ヒュマノから流れ込んできた魔力が『廃都』の通路に溜まり、自然発生したものだと思われる。(アルキラー)」
「スライムは単純なモンスターな分、魔獣化したら攻撃の多彩性が増すし、特性上″吸収持ち″だから別モンスターの組織を取り込みでもすれば、有用な部分を利用して攻撃の中に組み込んでくるわ。(バラス)」
『…じゃああのモンスターは、『蜘蛛』と『人間』と『竜』を取り込んでる状態の『魔獣化したスライム』って事ですか…』
「えぇ、ここまで来る途中、仲間の1人が襲われて一部を取り込まれた。
『蜘蛛』は恐らく地下に生息していたモノを取り込んだみたいだけど、『竜』は″使われた材料″が原因ね。(バラス)」
『…材料?』
「あの魔獣化スライムには″造魔核″が使用されているのさ。
【魔王】配下が増産していたらしく、200近くもの″造魔核″が確認出来た。(アルキラー)」
『あ、あんな物を200も!?
…尚の事ここで奴を討伐しないといけませんね…』
造魔核…『不死竜ヒュドラ』を素材の1つとし、スロア領の前領主コモン・スロアが製造した悪魔の産物。
取り込めば脅威の生命力、再生力と自己成長能力を持つ化物へと進化する。
王都編で追い詰められたコモン・スロアが使用し、その脅威が初めて認知される事となった。
「討伐って…
恐ろしいまでの再生力を持ってるから、高火力で一気に殲滅しないと…(バラス)」
「あ、契約獣のグリードを戦わせるんだね?(アルキラー)」
『最終的にはその手で行こうと思いますが、この後の事を考えて″補給″してからにしたいと思います。』
「「へぇ?」」
『『『ジュゥウウ…』』』
「…くそっまただっ!幾ら攻撃を仕掛けようとも再生力が上回ってダメージがリセットされちまう!(プレ爺)」
「ドラキュリオス、アンタ大技持ちでしょ?
いっちょデカいの頼むわ!(カナミ)」
「あー待ってくれ…血を多く失って頭が回らんのだ…『チュゥウ…』(ドラキュリオス)」
黒く魔獣化したスライムに果敢に攻め込む暗殺者集団だが、驚異的な再生力と生命力、そしてスライムは物理耐性がある為、有効な手が打てずにいた。
一応広域殲滅攻撃を持つドラキュリオスと言う吸血鬼も居るのだが、狭所での戦闘に不慣れであった為、先程肩口の辺りから魔獣化スライムに取り込まれてしまったのだ。
つまりバラスが言っていた″襲われた仲間″というのはドラキュリオスの事である。
それによって魔獣化スライムは″人の手″を生やし、蜘蛛の様な形状を取っている。
現在携帯していた輸血パックで血液を回復しつつ、回らない頭でどう処してやろうか、と考えていた。
そこに
『ダメージがリセットされた、ですか。
それならアイツの事は俺に任せて貰えませんか?』
「んぅ…?…おっ、鬼じ…!?(ドラキュリオス)」
力の制御下にある為、オーラ等は気取られないハズなのだが、自身の上位存在の気配を感じ取ったドラキュリオスは思わず飛び上がってしまった。
「あ、ノアちゃん大丈夫なの…?(アミスティア)」
『大丈夫じゃないからさっさと済ませたい。
こっからは僕がやるよ。』
「その感じだと何か手があるみたいだな?(レドリック)」
『無きゃここには来ないさ。
『『スラッ…』』と言っても、斬って斬って斬りまくるだけだけどね。』
そう言ってノアは腰から荒鬼神ノ化身を抜き、魔獣化スライムの下へと歩いていった。
「そういや【魔王】様、侵入者に放った″置き土産″の正体って一体何なんです?」
「通路を埋め尽くさんばかりに跋扈していた魔獣化したスライムに、スロア領の元領主が造り上げた″造魔核″を仕込んだ物だ。
スライム特有の吸収能力に、変形機構、痛みも感じない上に適当な攻撃では″造魔核″が持つ恐ろしい程の再生・生命力を突破する事は出来ん。」
「なる程、その間に俺達は悠々と新天地へ高飛びすると言う算段なんだな?」
「まぁそういう事だ。」
~滅びの森~
ギギギ…
(チッ!元がスライムと見て油断した…!
中(地下)では質量で迫ってくるだけだったが、広い場所に出た瞬間、形状変化させて物理的に捕らえて来るとは…!(アミスティア))
『ミリッ…』
「くっ…(アミスティア)」
穴から飛び出してきた黒く巨大な腕は、アミスティアをガッチリと掴み、今にも握り潰そうとしていた。
そこに
バシュンッ!『オォオオオッ!』
「ノアちゃ『ゾリンッ!』
『『ブツッ!』ぎっ…!』
荒鬼神ノ化身をぶん投げて転移して来たノアが黒い腕の手首をぶった斬る。
その際、縫いたての縫合が切れて出血してしまった。
それでも黒い腕の手首は僅かに繋がっていた為
『【召喚獣:一刀】『貪欲(グリーディ)』!
全弾発射!ぶった斬れ!』
ボゥッ!キュルルル!
『『『『『パシュゥウウッ!』』』』』
ゾッ!ゾッ!ゾリッ!ゾリリッ!
着地した瞬間に【召喚獣:一刀】『貪欲(グリーディ)』を喚び出して皮一枚で繋がっていた手首を溶断し、アミスティアを解放した。
『母さん今のう『ドゴッ!』ぎぃっ…!?』
「ノアちゃんっ!?(アミスティア)」
両断したハズの黒い腕は、痛む素振りも見せずに高速で振るわれ、ノアを捉えて叩き付けた。
まさかぶった斬られた直後に殴り掛かってくると思わなかったノアは諸に食らい、吹き飛ばされてしまった。
ボゴゴンッ!『『ドゴゴッ!』』ボガァアッ!
ズンッ!ズズンッ!
「何だぁアイツ?何て出鱈目な姿をしてやがるっ!?(セゴ)」
「おぞましいったら無いねぇ全く!(フィリア)」
腕をぶった斬られた謎のモンスターが穴から飛び出してきてその全貌を露にした。
パッと見蜘蛛の様な見た目なのだが、脚は人間の肩から先の様な形状で、頭部や眼は無く、蜘蛛の腹にあたる先端部分に竜の口の様な器官が備わっていた。
ダン!ダァンッ!『ガシッ!グヂヂッ!』
その蜘蛛の様な見た目のモンスターは、地面に手を這わせて失った腕を探し出し、ぶった斬られた手首にくっ付けていた。
ただそれだけで繋がり、再び動作させていた為、恐ろしい再生力を持っているのが窺えた。
ガララ…
『くそ…痛ぇ…』
(『腹の縫い目が破れたな…後でヴァンディットにどやされるぞ?』)
『捕まった母さん見たらつい…
それよりアイツ何なんだよ…人間みたいな腕だったからまた巨人か何かかと思ったら、″人間の腕持った蜘蛛″って…』
吹っ飛ばされたノアが瓦礫の中から起き上がり、モンスターの愚痴を言っていると
「やぁノア君、無事…ではないみたいだが大丈夫かい?(アルキラー)」
「アレ、人間の腕持ってて竜の口みたいな器官あって、蜘蛛みたいな見た目してるけど、元は『廃都』に居た魔獣化スライムだよぉ。(バラス)」
『要するに見た目で判断するな、って事か…
そういえば″普通のスライム″と″魔獣化スライム″って何が違うんですか…?』
ノアとは最初期に出会い、フリアダビア前哨基地で共に戦った【暗殺】のバラスとアルキラーの2人が吹き飛ばされたノアの下に集まっていた。
「″普通のスライム″と″魔獣化したスライム″とでは保有している魔力量が桁違いなのさ。
恐らく旧ヒュマノから流れ込んできた魔力が『廃都』の通路に溜まり、自然発生したものだと思われる。(アルキラー)」
「スライムは単純なモンスターな分、魔獣化したら攻撃の多彩性が増すし、特性上″吸収持ち″だから別モンスターの組織を取り込みでもすれば、有用な部分を利用して攻撃の中に組み込んでくるわ。(バラス)」
『…じゃああのモンスターは、『蜘蛛』と『人間』と『竜』を取り込んでる状態の『魔獣化したスライム』って事ですか…』
「えぇ、ここまで来る途中、仲間の1人が襲われて一部を取り込まれた。
『蜘蛛』は恐らく地下に生息していたモノを取り込んだみたいだけど、『竜』は″使われた材料″が原因ね。(バラス)」
『…材料?』
「あの魔獣化スライムには″造魔核″が使用されているのさ。
【魔王】配下が増産していたらしく、200近くもの″造魔核″が確認出来た。(アルキラー)」
『あ、あんな物を200も!?
…尚の事ここで奴を討伐しないといけませんね…』
造魔核…『不死竜ヒュドラ』を素材の1つとし、スロア領の前領主コモン・スロアが製造した悪魔の産物。
取り込めば脅威の生命力、再生力と自己成長能力を持つ化物へと進化する。
王都編で追い詰められたコモン・スロアが使用し、その脅威が初めて認知される事となった。
「討伐って…
恐ろしいまでの再生力を持ってるから、高火力で一気に殲滅しないと…(バラス)」
「あ、契約獣のグリードを戦わせるんだね?(アルキラー)」
『最終的にはその手で行こうと思いますが、この後の事を考えて″補給″してからにしたいと思います。』
「「へぇ?」」
『『『ジュゥウウ…』』』
「…くそっまただっ!幾ら攻撃を仕掛けようとも再生力が上回ってダメージがリセットされちまう!(プレ爺)」
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いっちょデカいの頼むわ!(カナミ)」
「あー待ってくれ…血を多く失って頭が回らんのだ…『チュゥウ…』(ドラキュリオス)」
黒く魔獣化したスライムに果敢に攻め込む暗殺者集団だが、驚異的な再生力と生命力、そしてスライムは物理耐性がある為、有効な手が打てずにいた。
一応広域殲滅攻撃を持つドラキュリオスと言う吸血鬼も居るのだが、狭所での戦闘に不慣れであった為、先程肩口の辺りから魔獣化スライムに取り込まれてしまったのだ。
つまりバラスが言っていた″襲われた仲間″というのはドラキュリオスの事である。
それによって魔獣化スライムは″人の手″を生やし、蜘蛛の様な形状を取っている。
現在携帯していた輸血パックで血液を回復しつつ、回らない頭でどう処してやろうか、と考えていた。
そこに
『ダメージがリセットされた、ですか。
それならアイツの事は俺に任せて貰えませんか?』
「んぅ…?…おっ、鬼じ…!?(ドラキュリオス)」
力の制御下にある為、オーラ等は気取られないハズなのだが、自身の上位存在の気配を感じ取ったドラキュリオスは思わず飛び上がってしまった。
「あ、ノアちゃん大丈夫なの…?(アミスティア)」
『大丈夫じゃないからさっさと済ませたい。
こっからは僕がやるよ。』
「その感じだと何か手があるみたいだな?(レドリック)」
『無きゃここには来ないさ。
『『スラッ…』』と言っても、斬って斬って斬りまくるだけだけどね。』
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