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獣人国編~事後処理・決意・旅立ち~
ゴア命名:ショックムーヴァー
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~大通り~
テクテク…
「南ですか~、数百年ダンジョンの中だったから今から楽しみだな~。(ラインハード)」
「聞いた話では″妖精″が暮らす森があったり、″特殊なダンジョン″があるんですって。(ヴァンディット)」
「へぇ~、何処かに情報が載ってたんですか?」
「いえいえ、これら全部″にゃんこさん(諜報員の獣人)″の受け売りなんです。
最近ちょくちょく逢ってましたので、そう言う話もしてたんですよ。(ヴァンディット)」
「え?そうなの?」
「あれ?ノア様こそにゃんこさんと会ってませんか?
にゃんこさんは「ノア君に用事があったから序でに来た。」って言ってましたよ?(ヴァンディット)」
「え?えぇ…?」
「あ、ふーん…(何かを察したラインハード)」
『商人見習い(メルカドール)』のミリアと街を散策しつつ、何だかんだ一通りの関係者に会ったりして無事を伝えたノアは、再び街へと繰り出していた。
向かう先は海洋種が経営している武器屋『アルマ』であった。
先程店主のゴアに依頼していた装備がそろそろ出来ている頃合いだからだ。
~武器屋『アルマ』~
カランコロンカラン♪
「お、来たな?
丁度今完成した所だぜ?(ゴア)」
「やっほぃ、仕事が早いですね!」
「エルダー(クラーケン)様の素材を使わせて貰ってんだ、楽しくてしょうがねぇわ。
…でだ、お前さんの要望に沿ったモノ、出来たぜ?(ゴア)」
「見せて、見せて!」
ノアの要望と言うのは、近距離戦闘でも取り回しし易い非殺傷の武具を要求していた。
これは、【魔王】配下のセルトが使っていたハンドガン″MP-G(魔力貫通銃)″を間近で見た事で自身の冒険者生活に活かそうとしたのであった。
なのでノアは、ゴアが今から取り出すのは″ハンドガン″の様な形状であると予想していた。
のだが
「ほい。(ゴア)」
「ぅん?…何コレ…″指輪″?」
ゴアが差し出した手の上に乗っていた物を見てみると、ノアが思っていた″銃″の形状では無く、何処からどう見ても″指輪″であった。
しかも2点あった。
「近距離戦闘でも取り回しし易く、非殺傷、射出。
それらを俺なりに解釈してみた。
取り敢えず″人差し指″と″中指″にそれぞれ装着してみな。(ゴア)」
「う、うん…」
言われるままに指輪をそれぞれ人差し指と中指に通していく。
「でだ。
人差し指と中指を揃えた時に、嵌めた指輪同士が接触する位置に来る様にしてくれ。(ゴア)」
「接触する位置に?『ズズズ…』こう?」
「そうそ…あ!馬鹿っ!″指先を顔に向けんな!″
『ガンッ!』「へぶっ!?」
ノアが指先を自身の顔に向けつつ指輪の位置調整をしていると、突然顔に強い衝撃が走った。
不可視であるハズなのに、まるでカナヅチで叩かれた様な衝撃に、思わずたたらを踏んでしまった。
「わーっ!?ノア君大丈夫!?(ラインハード)」
「鼻血!鼻血出てますよノア様!?(ヴァンディット)」
「え?え?え…?…え?今の…何…?」
「スマン…動作確認用で注入していた″衝撃″を抜くのを忘れていた…(ゴア)」
どうやら一連の動作がトリガーとなっていたらしく、指輪の中に蓄積していた″衝撃″が指先から放出された様だ。
取り敢えずノアは鼻血を拭いつつゴアの説明を聞く事にした。
「お前さんの防具もその指輪も、元の素材は″エルダークラーケン″だろう?
つまり受けた衝撃を″吸収″する事が出来る。
更に言えば、同一素材間では、″吸収した衝撃を移動させる事が出来る″のさ。
その特性を利用して作ったのがこの指輪って訳さ。(ゴア)」
「あ、つまり僕の防具に蓄積された″衝撃″を指輪に移動させて、指を指した方向にその″衝撃″が放たれるモノなんですね?」
「そういう事。(ゴア)」
実は似た様な事は既に話に出ていて、王都で戦ったヒュドラ変異体(コモン・スロア)を完全に殲滅させる為、防具に衝撃を最大限蓄積させた上で全解放させた必殺技『エルプシオン・ヴォルカニカ』と仕組み的には同じである。
その後、あまりにも危険であった為、威力を大幅に抑える様に処置して貰い、『リベラ』として放出出来る様にはなったが、イマイチ使い所が無かった。
最近では、専ら蓄積させた衝撃を魔装鉄甲に移し、ブースター代わりにする等してノアやラインハードが活用している位のモノであった。
それを″非殺傷でありながら近距離戦闘″に使える様にしたのがこの″指輪″であった。
「でも普段使いし辛くないですか?
常時装着していたら今みたく暴発しないですか?(ラインハード)」
「一応衝撃を放出するには条件があるんだが、今のは一連の動作が全て条件に合致してたんだ。
衝撃を放出させる条件はだな…(ゴア)」
~指輪に充填された衝撃を放出する条件~
・指輪同士が接触している事。
・指をピンと真っ直ぐ伸ばしている事。
・指先の延長線上に対象が居る事。
である。
「あ、確かに条件が全部合致してましたね…」
「そりゃ暴発しない様には努めてたが、まさか一発で条件を満たすとは思わんかったぞ…(ゴア)」
※皆も銃口は自分や人に向けない様に注意しようね。
その後ゴアと握手してみたり、手を振ってみたり、どの程度の指の角度で衝撃が発射されるのか、など一通りの確認をするのであった。
「…で、指輪に衝撃の装填をする時は、身に付けてる防具に指輪を接触させると蓄積されている衝撃が指輪に移動する。(ゴア)」
コッコッ…
「こんな感じで良いですか?」
「衝撃の装填量は指輪に施した装飾を見てくれれば分かるハズだ。
装填されていれば装飾が発光し、装填されてなければ光を失い、黒色になる。(ゴア)」
指輪には極小サイズの宝石が埋め込まれており、明るい店内でも淡く光っているのが窺える。
「装飾…あ、コレですね。
ひぃ、ふぅ、みぃ…全部で18の装飾が光っているという事は、18発衝撃を撃てる訳ですね?」
「そういう事。
まぁ始めの内はこまめに装填する事だ。
勿論防具に衝撃が吸収されてないと装填もクソも無いから、敢えて敵の攻撃を食らうか、自分で防具を殴って衝撃を蓄積させるかのどちらかをすると良い。(ゴア)」
冒険者からすれば、相手から攻撃を貰わないのが最善であるのだが、この指輪を用いるとなれば、敢えて被弾した方が良いという普通では考えられない運用方法となるのである。
「ちなみに、″指輪同士が接触するごとに放てる″代物だ。
つまりは″どちらかの指を動かして都度都度接触させればその速度で連射が可能″って訳だ。
まぁその辺は実戦で試してみるのが一番だろうな。(ゴア)」
「そうですね。
もう少ししたらこの国を発つので、その時にで
『『『バタバタバタ!』』』←外から
「ハナァ!また南部の通りと村で野盗集団が現れたってぇ!(サクラ)」
「またぁっ!?誰か手の空いてる者は居ない!?(ハナ)」
「居ないわよ!別の件で出払っちゃっててどうしようも無いわ!(サクラ)」
と言う会話が外から聞こえてきた。
「……。」
「……(ゴア)」
「…。(ヴァンディット)」
「……。(ラインハード)」
テクテク…
「南ですか~、数百年ダンジョンの中だったから今から楽しみだな~。(ラインハード)」
「聞いた話では″妖精″が暮らす森があったり、″特殊なダンジョン″があるんですって。(ヴァンディット)」
「へぇ~、何処かに情報が載ってたんですか?」
「いえいえ、これら全部″にゃんこさん(諜報員の獣人)″の受け売りなんです。
最近ちょくちょく逢ってましたので、そう言う話もしてたんですよ。(ヴァンディット)」
「え?そうなの?」
「あれ?ノア様こそにゃんこさんと会ってませんか?
にゃんこさんは「ノア君に用事があったから序でに来た。」って言ってましたよ?(ヴァンディット)」
「え?えぇ…?」
「あ、ふーん…(何かを察したラインハード)」
『商人見習い(メルカドール)』のミリアと街を散策しつつ、何だかんだ一通りの関係者に会ったりして無事を伝えたノアは、再び街へと繰り出していた。
向かう先は海洋種が経営している武器屋『アルマ』であった。
先程店主のゴアに依頼していた装備がそろそろ出来ている頃合いだからだ。
~武器屋『アルマ』~
カランコロンカラン♪
「お、来たな?
丁度今完成した所だぜ?(ゴア)」
「やっほぃ、仕事が早いですね!」
「エルダー(クラーケン)様の素材を使わせて貰ってんだ、楽しくてしょうがねぇわ。
…でだ、お前さんの要望に沿ったモノ、出来たぜ?(ゴア)」
「見せて、見せて!」
ノアの要望と言うのは、近距離戦闘でも取り回しし易い非殺傷の武具を要求していた。
これは、【魔王】配下のセルトが使っていたハンドガン″MP-G(魔力貫通銃)″を間近で見た事で自身の冒険者生活に活かそうとしたのであった。
なのでノアは、ゴアが今から取り出すのは″ハンドガン″の様な形状であると予想していた。
のだが
「ほい。(ゴア)」
「ぅん?…何コレ…″指輪″?」
ゴアが差し出した手の上に乗っていた物を見てみると、ノアが思っていた″銃″の形状では無く、何処からどう見ても″指輪″であった。
しかも2点あった。
「近距離戦闘でも取り回しし易く、非殺傷、射出。
それらを俺なりに解釈してみた。
取り敢えず″人差し指″と″中指″にそれぞれ装着してみな。(ゴア)」
「う、うん…」
言われるままに指輪をそれぞれ人差し指と中指に通していく。
「でだ。
人差し指と中指を揃えた時に、嵌めた指輪同士が接触する位置に来る様にしてくれ。(ゴア)」
「接触する位置に?『ズズズ…』こう?」
「そうそ…あ!馬鹿っ!″指先を顔に向けんな!″
『ガンッ!』「へぶっ!?」
ノアが指先を自身の顔に向けつつ指輪の位置調整をしていると、突然顔に強い衝撃が走った。
不可視であるハズなのに、まるでカナヅチで叩かれた様な衝撃に、思わずたたらを踏んでしまった。
「わーっ!?ノア君大丈夫!?(ラインハード)」
「鼻血!鼻血出てますよノア様!?(ヴァンディット)」
「え?え?え…?…え?今の…何…?」
「スマン…動作確認用で注入していた″衝撃″を抜くのを忘れていた…(ゴア)」
どうやら一連の動作がトリガーとなっていたらしく、指輪の中に蓄積していた″衝撃″が指先から放出された様だ。
取り敢えずノアは鼻血を拭いつつゴアの説明を聞く事にした。
「お前さんの防具もその指輪も、元の素材は″エルダークラーケン″だろう?
つまり受けた衝撃を″吸収″する事が出来る。
更に言えば、同一素材間では、″吸収した衝撃を移動させる事が出来る″のさ。
その特性を利用して作ったのがこの指輪って訳さ。(ゴア)」
「あ、つまり僕の防具に蓄積された″衝撃″を指輪に移動させて、指を指した方向にその″衝撃″が放たれるモノなんですね?」
「そういう事。(ゴア)」
実は似た様な事は既に話に出ていて、王都で戦ったヒュドラ変異体(コモン・スロア)を完全に殲滅させる為、防具に衝撃を最大限蓄積させた上で全解放させた必殺技『エルプシオン・ヴォルカニカ』と仕組み的には同じである。
その後、あまりにも危険であった為、威力を大幅に抑える様に処置して貰い、『リベラ』として放出出来る様にはなったが、イマイチ使い所が無かった。
最近では、専ら蓄積させた衝撃を魔装鉄甲に移し、ブースター代わりにする等してノアやラインハードが活用している位のモノであった。
それを″非殺傷でありながら近距離戦闘″に使える様にしたのがこの″指輪″であった。
「でも普段使いし辛くないですか?
常時装着していたら今みたく暴発しないですか?(ラインハード)」
「一応衝撃を放出するには条件があるんだが、今のは一連の動作が全て条件に合致してたんだ。
衝撃を放出させる条件はだな…(ゴア)」
~指輪に充填された衝撃を放出する条件~
・指輪同士が接触している事。
・指をピンと真っ直ぐ伸ばしている事。
・指先の延長線上に対象が居る事。
である。
「あ、確かに条件が全部合致してましたね…」
「そりゃ暴発しない様には努めてたが、まさか一発で条件を満たすとは思わんかったぞ…(ゴア)」
※皆も銃口は自分や人に向けない様に注意しようね。
その後ゴアと握手してみたり、手を振ってみたり、どの程度の指の角度で衝撃が発射されるのか、など一通りの確認をするのであった。
「…で、指輪に衝撃の装填をする時は、身に付けてる防具に指輪を接触させると蓄積されている衝撃が指輪に移動する。(ゴア)」
コッコッ…
「こんな感じで良いですか?」
「衝撃の装填量は指輪に施した装飾を見てくれれば分かるハズだ。
装填されていれば装飾が発光し、装填されてなければ光を失い、黒色になる。(ゴア)」
指輪には極小サイズの宝石が埋め込まれており、明るい店内でも淡く光っているのが窺える。
「装飾…あ、コレですね。
ひぃ、ふぅ、みぃ…全部で18の装飾が光っているという事は、18発衝撃を撃てる訳ですね?」
「そういう事。
まぁ始めの内はこまめに装填する事だ。
勿論防具に衝撃が吸収されてないと装填もクソも無いから、敢えて敵の攻撃を食らうか、自分で防具を殴って衝撃を蓄積させるかのどちらかをすると良い。(ゴア)」
冒険者からすれば、相手から攻撃を貰わないのが最善であるのだが、この指輪を用いるとなれば、敢えて被弾した方が良いという普通では考えられない運用方法となるのである。
「ちなみに、″指輪同士が接触するごとに放てる″代物だ。
つまりは″どちらかの指を動かして都度都度接触させればその速度で連射が可能″って訳だ。
まぁその辺は実戦で試してみるのが一番だろうな。(ゴア)」
「そうですね。
もう少ししたらこの国を発つので、その時にで
『『『バタバタバタ!』』』←外から
「ハナァ!また南部の通りと村で野盗集団が現れたってぇ!(サクラ)」
「またぁっ!?誰か手の空いてる者は居ない!?(ハナ)」
「居ないわよ!別の件で出払っちゃっててどうしようも無いわ!(サクラ)」
と言う会話が外から聞こえてきた。
「……。」
「……(ゴア)」
「…。(ヴァンディット)」
「……。(ラインハード)」
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