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取り敢えず南へ編
合流
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「は…はぁ!?何故そんな事が分かる!(ビスマス)」
「あなた達が気絶中、全員ではありませんが頭の中を覗かせて貰いました。
時折村の家畜を襲おうとした場面がありましたが、″事を荒立てるな″等と諌めている場面も見受けられましたよ?」
「そ、それは…(ビスマス)」
ノアから言われた事が合っていたのだろう、ノアの説明に耳を傾けていたビスマスは狼狽していた。
「ただ記憶が不鮮明な所が数ヵ所ある。
″何処か″から逃げ出した話や、″何かされた″事なんかを洗いざらい吐いて貰おう。
何せアンタ方は頼れるウチの相棒達にやられて生殺与奪はこちら次第の″捕虜″なんですからね、″捕、虜″。」
「ははは、頼れるだ等と気恥ずかしい事を…(金ぴかクリストフ)」
\( ゜゜)/\( ゜゜)/「「うー!」」
(お、俺達はこんな奴らに負けたのか…(ビスマス))
改めて言うと現在のノア陣営には、頭からキノコを生やした金ぴかムキムキマッチョと、「う。」か「うー。」位しか言わないが滅茶苦茶強い鬼人の【鬼灯丸】が居る。
こう言ってはアレだが、結構奇天烈な面々である。
「…分かった、話す。
だがその前に、後ろに居る昂雷猿帝を回復してやってくれないか?
アイツは俺の力になりに来ただけなんだ…(ビスマス)」
〔ゴフー…グフー…〕
「クリストフ、あのナントカ猿帝ってのに『ヒールダストマッシュルーム』を。」
「は。(クリストフ)」
情報を差し出す代わりに自分ではなく、力を貸してくれたモンスターに治療を求める。
やはりこの者は他の【勇者】軍とは根本から″何か″が違う様に思われる。
ボフッ!〔ゥゴッ!?〕シュゥウウ…ゴリゴリ…
ノアからの指示を受けたクリストフは、『ヒールダストマッシュルーム』を昂雷猿帝の体に当て、即座に回復措置が取られた。
ひしゃげた手足は鈍い音を立てながら元の位置に戻り、傷口等も塞がっていった。
無いとは思うが、回復が完了したら襲い掛かってくるのではと多少身構えていたが、その様な事は起きず、昂雷猿帝は体の調子を確かめるかの様にゆっくりと体を起こしていた。
( ゜゜)( ゜゜)「うむ。」
〔グゥ…〕
上手く言い表せないが、どうやら″格付け″が済んだ様だ。
と、そこに
ヒュゥゥウウ…(何かの落下音。)
《主様~、その者にも回復を~。》
「ん?何『『バシャァアアアッ!』』
ドシャァアッ!〔グルルァアッ!〕
ドザザッ!「がふっ!(ドラグナ)」
上空からグリードの声が聞こえたかと思うと、体に纏っていた雷が消失し、浅黒い体表の雷鳴竜と満身創痍なドラグナが降ってきた。
パシャッ!
《雷のストックが無くなり、再生も行えなくなったと言うのに中々しぶと…あれ?主様?》
「…隣の泥の塊が俺だよ…」ネチョ…
雷鳴竜・ドラグナ組vsグリードの方も勝負が付いた様だ。
どんな戦いが行われていたかは想像に任せるが、双方共に全身傷だらけであった。
その直後、雷鳴竜がドラグナに対して驚きの行動を取るのだった。
バサァッ…
〔う、飢えき者よ…負けた身ながらこんな事を言うのは差し出がましいとは思いますが、彼は私の友人に御座います…
飢えき者と知りながら牙を剥いた私は贄となりますのでどうかこの者だけは…〕
満身創痍ながら翼でドラグナを覆ってグリードの視界から隠そうとする雷鳴竜。
これだけでドラグナと雷鳴竜の関係性が窺えるものである。
そんなドラグナは【竜攘虎迫】解除の反動で体が動かせないものの、意識はハッキリしている様子。
「え?食べるの?」ネチョ…
《食べませんよ。
そもそも不殺ですし、大方私の事(正体)を知ってるから食べられると思っているのでしょう。》
ノアは泥を払いながらグリードに問うが、グリードはノアの意向を受けて食うつもりは無いらしい。
そもそも、グリードが食う気でいれば雷鳴竜とドラグナは抵抗する事も出来ずに食われていただろう。
雷鳴竜は酷く怯え、ドラグナは反動と疲労から覚悟を決めており、グリードから言っても信じてくれそうも無かったのでノアが介入する事にしたのだった。
~それから20分後~
『『『ガサガサガサ…』』』
「随分静かになりましたな、ディオ殿…」
「さっきまで空一面にあった積乱雲も霧散し、満天の星空に御座います。」
「強大な魔力反応も消失した故、最悪共倒れになったのでは…」
「縁起でもない事を言うでない!
が、【勇者】軍がまだ潜んでおるかもしれん、気を抜くんじゃないぞ!(ディオ)」
ノア一行の安否を心配し、【勇者】軍第8部隊に襲われた村を発った西の小国『ドラーヴァ』のディオとその私兵達は、静まり返った真っ暗な森を進んでいた。
ほんの数十分前までは雷鳴轟く空模様であった為、ある意味見張らしは良かった。
だが雷鳴が止み、戦闘音も聞こえなくなった為、状況が好転したのか悪化したのかも分からずの行進は精神的に来るモノがある。
なので一行は口々に話しながらの行進を行っていた。
スタッ!
「全く、大の大人がビクビクしてんじゃないよみっともないねぇ。(ゾネス)」
パルディック・ロスト伯爵の私設傭兵部隊のリーダー、ゾネスが木を伝ってやって来た。
彼女は、勢いで村を発とうとしたディオに付いて斥候を買って出た。
「取り敢えず良いか悪いか分からないが、前方から多数の反応が迫って来てるよ。
一応最悪の事を考えときな。(ゾネス)」
「むむ…分かった、情報感謝する。
各々、戦闘準備せよ。(ディオ)」
ゾネスの言う″多数の反応″の報告に、一行はノア達の大敗を覚悟していた。
ディオから指示が飛ぶと、周りの者達は静かに戦闘準備を開始し、木の影や岩影に身を隠す。
数ではあちらが上なので、奇襲を仕掛ける様子である。
すると森の奥から
「あ、ご心配無く!
【勇者】軍第9・10部隊はこちらの手に落ちました。
1度そちらの本隊に合流しようと思って捕虜なった【勇者】軍を連れて帰還中です!」
「む!?今の声は…!(ディオ)」
「うっそでしょ…?本当に勝ちやがったってのかい…?(ゾネス)」
ノアの声に気付いたディオが安堵と笑みを浮かべ、ゾネスが戦果に驚きの表情を示す。
他の者達も半信半疑であったが、ノア一行の姿と後ろに引き連れている【勇者】軍を見て確信へと変わる。
双方との距離が目と鼻の先位まで近付いた所で
「すいません、どなたかこの2人(ドラグナとビスマス)が犯したと言う″罪″について心当たりある方はいらっしゃいますでしょうか?
知っていれば詳しく教えて欲しいのですが」
「「は?″罪″?」」
【勇者】軍第5~10部隊には、少なからず『賞金稼ぎ(バウンティハンター)』の標的になる者が紛れ込んでいる。
だがその中で【勇者】軍第9・10部隊ドラグナとビスマスの隊だけどうにも″裏″がある。
彼等の頭の中を確認して″彼等の事情″は大体理解出来たが、確かに彼等は『賞金稼ぎ(バウンティハンター)』から狙われる程の″罪″を犯した記憶は無かった。
では何故追われているのか?
それを明らかにしていくにつれ、秘密裏に行われていた″ある計画″に行き当たるのだが、それはまた別の話。
※次回話が一気に飛びます。
「あなた達が気絶中、全員ではありませんが頭の中を覗かせて貰いました。
時折村の家畜を襲おうとした場面がありましたが、″事を荒立てるな″等と諌めている場面も見受けられましたよ?」
「そ、それは…(ビスマス)」
ノアから言われた事が合っていたのだろう、ノアの説明に耳を傾けていたビスマスは狼狽していた。
「ただ記憶が不鮮明な所が数ヵ所ある。
″何処か″から逃げ出した話や、″何かされた″事なんかを洗いざらい吐いて貰おう。
何せアンタ方は頼れるウチの相棒達にやられて生殺与奪はこちら次第の″捕虜″なんですからね、″捕、虜″。」
「ははは、頼れるだ等と気恥ずかしい事を…(金ぴかクリストフ)」
\( ゜゜)/\( ゜゜)/「「うー!」」
(お、俺達はこんな奴らに負けたのか…(ビスマス))
改めて言うと現在のノア陣営には、頭からキノコを生やした金ぴかムキムキマッチョと、「う。」か「うー。」位しか言わないが滅茶苦茶強い鬼人の【鬼灯丸】が居る。
こう言ってはアレだが、結構奇天烈な面々である。
「…分かった、話す。
だがその前に、後ろに居る昂雷猿帝を回復してやってくれないか?
アイツは俺の力になりに来ただけなんだ…(ビスマス)」
〔ゴフー…グフー…〕
「クリストフ、あのナントカ猿帝ってのに『ヒールダストマッシュルーム』を。」
「は。(クリストフ)」
情報を差し出す代わりに自分ではなく、力を貸してくれたモンスターに治療を求める。
やはりこの者は他の【勇者】軍とは根本から″何か″が違う様に思われる。
ボフッ!〔ゥゴッ!?〕シュゥウウ…ゴリゴリ…
ノアからの指示を受けたクリストフは、『ヒールダストマッシュルーム』を昂雷猿帝の体に当て、即座に回復措置が取られた。
ひしゃげた手足は鈍い音を立てながら元の位置に戻り、傷口等も塞がっていった。
無いとは思うが、回復が完了したら襲い掛かってくるのではと多少身構えていたが、その様な事は起きず、昂雷猿帝は体の調子を確かめるかの様にゆっくりと体を起こしていた。
( ゜゜)( ゜゜)「うむ。」
〔グゥ…〕
上手く言い表せないが、どうやら″格付け″が済んだ様だ。
と、そこに
ヒュゥゥウウ…(何かの落下音。)
《主様~、その者にも回復を~。》
「ん?何『『バシャァアアアッ!』』
ドシャァアッ!〔グルルァアッ!〕
ドザザッ!「がふっ!(ドラグナ)」
上空からグリードの声が聞こえたかと思うと、体に纏っていた雷が消失し、浅黒い体表の雷鳴竜と満身創痍なドラグナが降ってきた。
パシャッ!
《雷のストックが無くなり、再生も行えなくなったと言うのに中々しぶと…あれ?主様?》
「…隣の泥の塊が俺だよ…」ネチョ…
雷鳴竜・ドラグナ組vsグリードの方も勝負が付いた様だ。
どんな戦いが行われていたかは想像に任せるが、双方共に全身傷だらけであった。
その直後、雷鳴竜がドラグナに対して驚きの行動を取るのだった。
バサァッ…
〔う、飢えき者よ…負けた身ながらこんな事を言うのは差し出がましいとは思いますが、彼は私の友人に御座います…
飢えき者と知りながら牙を剥いた私は贄となりますのでどうかこの者だけは…〕
満身創痍ながら翼でドラグナを覆ってグリードの視界から隠そうとする雷鳴竜。
これだけでドラグナと雷鳴竜の関係性が窺えるものである。
そんなドラグナは【竜攘虎迫】解除の反動で体が動かせないものの、意識はハッキリしている様子。
「え?食べるの?」ネチョ…
《食べませんよ。
そもそも不殺ですし、大方私の事(正体)を知ってるから食べられると思っているのでしょう。》
ノアは泥を払いながらグリードに問うが、グリードはノアの意向を受けて食うつもりは無いらしい。
そもそも、グリードが食う気でいれば雷鳴竜とドラグナは抵抗する事も出来ずに食われていただろう。
雷鳴竜は酷く怯え、ドラグナは反動と疲労から覚悟を決めており、グリードから言っても信じてくれそうも無かったのでノアが介入する事にしたのだった。
~それから20分後~
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「さっきまで空一面にあった積乱雲も霧散し、満天の星空に御座います。」
「強大な魔力反応も消失した故、最悪共倒れになったのでは…」
「縁起でもない事を言うでない!
が、【勇者】軍がまだ潜んでおるかもしれん、気を抜くんじゃないぞ!(ディオ)」
ノア一行の安否を心配し、【勇者】軍第8部隊に襲われた村を発った西の小国『ドラーヴァ』のディオとその私兵達は、静まり返った真っ暗な森を進んでいた。
ほんの数十分前までは雷鳴轟く空模様であった為、ある意味見張らしは良かった。
だが雷鳴が止み、戦闘音も聞こえなくなった為、状況が好転したのか悪化したのかも分からずの行進は精神的に来るモノがある。
なので一行は口々に話しながらの行進を行っていた。
スタッ!
「全く、大の大人がビクビクしてんじゃないよみっともないねぇ。(ゾネス)」
パルディック・ロスト伯爵の私設傭兵部隊のリーダー、ゾネスが木を伝ってやって来た。
彼女は、勢いで村を発とうとしたディオに付いて斥候を買って出た。
「取り敢えず良いか悪いか分からないが、前方から多数の反応が迫って来てるよ。
一応最悪の事を考えときな。(ゾネス)」
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他の者達も半信半疑であったが、ノア一行の姿と後ろに引き連れている【勇者】軍を見て確信へと変わる。
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「「は?″罪″?」」
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だがその中で【勇者】軍第9・10部隊ドラグナとビスマスの隊だけどうにも″裏″がある。
彼等の頭の中を確認して″彼等の事情″は大体理解出来たが、確かに彼等は『賞金稼ぎ(バウンティハンター)』から狙われる程の″罪″を犯した記憶は無かった。
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