872 / 1,124
取り敢えず南へ編
はい、私が潰しました。
しおりを挟む
グルル♪
「あ、本当にハグしたら森に帰ってった…」
「変わった生態を持つモンスターもおるのですなぁ…(クリストフ)」
「毛がモフモフのフカフカでしたねー。(ヴァンディット)」
「はい…気持ち良かったです…(ミリア)」
「あの触り心地でギュッと出来へんちゃ、辛いわぁ…(ミダレ)」
「ふっふっふ…その辺私はしっかり堪能させて貰いましたよ。(ホクホク顔のラインハード)」
道の真ん中で通せん坊していたフリーハ・グマに各々ハグをし終えると、フリーハ・グマは満足げに森へ帰っていった。
ボディにクラーケン素材を使用しているラインハードは、怪我を気にせず抱き締めた所、フリーハ・グマも思いっ切り抱き締めてきて双方満足した様子であった。
すると一行より先んじてフリーハ・グマに抱き付き、少し離れた所で見ていた商人が近付いてきた。
「変わった生態のモンスターだろう?
あれは元々雌に対する求愛行動の一種で、良い毛並みを持つ雄程雌にモテるのさ。
だから雄は毛並みを清潔かつ心地良く整えたら、雌にアタックする前に人里に下りてきて、ああやって不特定多数の者達の前に立ち塞がって具合を確かめて貰うんだと。」
「「「「「「へー。」」」」」」
「フリーハ・グマは知能が高いから、相手が自分の毛並みを気に入ったかどうかをちゃんと見て判断し、自身を付けたら雌の下に向かうのさ。
だが相手は熊だ。強く抱き締められると嬉しくなって強く抱き締め返してくるから、そこは注意が必要だがね。」
「博識ですね。(ヴァンディット)」
「いやいや、フリーハ・グマの体毛を商いとして扱っているので、これ位は身に付きますよ。
…っと、自己紹介がまだでしたな。
私はマグワイト、西に店を構える商人で、主に毛皮等を取り扱っております。
それであなた方は…(マグワイト)」
(『クリストフにを見ながら』)
「…旅芸人の方々ですかな…?(マグワイト)」
「はっはっは、御冗談を。(クリストフ)」
「よーし、クリストフ。
話がややこしくなるから少し下がっててくれ。」
商人マグワイトは、ノア達一行を視認してから今に至るまでの間、殆どクリストフしか見ていなかったのである。
まぁ人間サイズのエリンギが歩いていれば、誰だってそうなるだろう。
「なる程、同じクランのメンバー方でしたか。
冒険者パーティとして見るのは難しく、見目麗しいお嬢様方のお忍び旅行にしては護衛が少なく、目立つ方(クリストフ)も居りましたので、中々見当が付きませんでしたな。(マグワイト)」
「確かにこのクランは見目麗しいお嬢様達が多いですからね。」
「もう、2人共口が上手なんですから。(ヴァンディット)」
良く喋る商人のマグワイトの言う通り、銀髪と白い肌が特徴の美吸血鬼のヴァンディットと、マシンボディで快活な少女モードなラインハード、健康的な小麦色の肌を晒し、種族的な妖艶さを漂わせるサキュバスのミダレ。
少年の様な短目の髪だが、顔立ちでハッキリと美女に育つだろうと思わせる商人見習いのミリア。
それに対してノアとクリストフだけでは、確かに一見しただけでは冒険者パーティとも貴族の外遊とも思えず、何の集まりだか分かり辛いだろう。
「それはそうと、あなた方も此方へ逃げてきたのですか?(マグワイト)」
「ん?逃げ?」
「えっ!?御存知無いですか?
昨日北にある村を【勇者】軍が襲い、南下して来ていると聞きましたが…?(マグワイト)」
と、今まで陽気に喋っていたマグワイトが真剣な表情となり、ノアへと投げ掛けてきた。
商人のマグワイトは、西方から南下しつつ『アンテイカー』方面に逃げてきたらしく、【勇者】軍のその後を知らない様であった。
序でに言うなら、目の前に居るのがその【勇者】軍を潰した【鬼神】のノアである事に気付いていない様子であった。
「あぁ、心配しなくて大丈夫ですよ。
村を襲っていた【勇者】軍は制圧されて、南下してきていたのも全員捕まり(潰し)ました。」
「ぜ、全員!?
確か500人位居たと聞いたが…?(マグワイト)」
「そうですね、正確にはウォルタメ付近に居た300人、村を襲っていた100人、その後方に居た200人を昨日の深夜には全員制圧して今日の朝方には各国に連行されていきましたよ。」
「やけに詳しいですね、出来ればもう少し詳しく知りたいのだが良いかな…?(マグワイト)」
「取り敢えず先に進みながらにしましょう。
暗くなる前には『アンテイカー』に到着したいので。」
「あ、あぁ、そうですね。(マグワイト)」
まさか【勇者】軍を潰した張本人が目の前に居るとも知らず、商人のマグワイトはノア一行と共に『アンテイカー』へと向かうのであった。
~ドワーフの国『フェレイロ』から5キロメル離れた海上にある『南獄大陸』・縦坑~
【ふむ、廃坑と聞いたが、中々に希少金属が残存しているではないか。
銅が残っているのは嬉しいものだ。
上手く行けば″荷電粒子砲″製造も夢では無いな。
良いか兵達よ!鉱石の類は漏らさず回収せよ。】
[[[[[[ギギギギッ!]]]]]]
【ふむ、旧型よりも性能は劣るかも知れんが、これで武器製造は可能になるな。
出来れば質の高い鉄が欲しいものだが…それは追々考えるか。
『蟻竜兵スプラドルダート』、兵の増産はどうだ?】
[ガガギギギッ!]
【総勢314体か…
自動化出来ないのは何とも歯痒いが致仕方ないか。焦る必要は無い、″餌場″の拡大と共に順次増やしていけ。】
[ギッ!]
【魔王】アクロスは、拠点とする縦坑内で現状の洗い出しと兵の増産を行っていた。
採れる鉱石は少量ではあるものの、アクロスの心配事は兵の方であった。
アクロスは『造魔核』によって造り出した兵隊蟻『蟻竜兵スプラドルダート』に指示を出し、作業を続けさせるのだった。
と、そこに
スタッ!
「アクロス様、ご報告したい事が御座います。(アリス)」
【何だい?】
【魔王】アクロスの下に配下のアリスがやって来た。
【はぁ?″【勇者】軍″?】
「はい…
この世界の【勇者】の故郷、イグレージャ・オシデンタルで挙兵を宣言したとか…
ただ、無茶苦茶な法を発して各地で被害が出ているとか…(アリス)」
【何処の世界でも最初期の行動は似通っているモノだな…
安心しろアリス、直ぐに此方に危害が及ぶ事は無い。
人間と言う生き物は、″追い込まれてケツに火が付かない限りは己の欲に従う生き物″だ。
アリスが報告しに来た″その無茶苦茶な法″も我々には何ら影響の無いモノだろう?】
「はい。(アリス)」
【なら大丈夫だ、気にするだけ無駄というモノさ。】
【魔王】アクロスはそれだけ言うと、本当に気にしていないかの様に、縦坑の調査を再開するのであった。
「あ、本当にハグしたら森に帰ってった…」
「変わった生態を持つモンスターもおるのですなぁ…(クリストフ)」
「毛がモフモフのフカフカでしたねー。(ヴァンディット)」
「はい…気持ち良かったです…(ミリア)」
「あの触り心地でギュッと出来へんちゃ、辛いわぁ…(ミダレ)」
「ふっふっふ…その辺私はしっかり堪能させて貰いましたよ。(ホクホク顔のラインハード)」
道の真ん中で通せん坊していたフリーハ・グマに各々ハグをし終えると、フリーハ・グマは満足げに森へ帰っていった。
ボディにクラーケン素材を使用しているラインハードは、怪我を気にせず抱き締めた所、フリーハ・グマも思いっ切り抱き締めてきて双方満足した様子であった。
すると一行より先んじてフリーハ・グマに抱き付き、少し離れた所で見ていた商人が近付いてきた。
「変わった生態のモンスターだろう?
あれは元々雌に対する求愛行動の一種で、良い毛並みを持つ雄程雌にモテるのさ。
だから雄は毛並みを清潔かつ心地良く整えたら、雌にアタックする前に人里に下りてきて、ああやって不特定多数の者達の前に立ち塞がって具合を確かめて貰うんだと。」
「「「「「「へー。」」」」」」
「フリーハ・グマは知能が高いから、相手が自分の毛並みを気に入ったかどうかをちゃんと見て判断し、自身を付けたら雌の下に向かうのさ。
だが相手は熊だ。強く抱き締められると嬉しくなって強く抱き締め返してくるから、そこは注意が必要だがね。」
「博識ですね。(ヴァンディット)」
「いやいや、フリーハ・グマの体毛を商いとして扱っているので、これ位は身に付きますよ。
…っと、自己紹介がまだでしたな。
私はマグワイト、西に店を構える商人で、主に毛皮等を取り扱っております。
それであなた方は…(マグワイト)」
(『クリストフにを見ながら』)
「…旅芸人の方々ですかな…?(マグワイト)」
「はっはっは、御冗談を。(クリストフ)」
「よーし、クリストフ。
話がややこしくなるから少し下がっててくれ。」
商人マグワイトは、ノア達一行を視認してから今に至るまでの間、殆どクリストフしか見ていなかったのである。
まぁ人間サイズのエリンギが歩いていれば、誰だってそうなるだろう。
「なる程、同じクランのメンバー方でしたか。
冒険者パーティとして見るのは難しく、見目麗しいお嬢様方のお忍び旅行にしては護衛が少なく、目立つ方(クリストフ)も居りましたので、中々見当が付きませんでしたな。(マグワイト)」
「確かにこのクランは見目麗しいお嬢様達が多いですからね。」
「もう、2人共口が上手なんですから。(ヴァンディット)」
良く喋る商人のマグワイトの言う通り、銀髪と白い肌が特徴の美吸血鬼のヴァンディットと、マシンボディで快活な少女モードなラインハード、健康的な小麦色の肌を晒し、種族的な妖艶さを漂わせるサキュバスのミダレ。
少年の様な短目の髪だが、顔立ちでハッキリと美女に育つだろうと思わせる商人見習いのミリア。
それに対してノアとクリストフだけでは、確かに一見しただけでは冒険者パーティとも貴族の外遊とも思えず、何の集まりだか分かり辛いだろう。
「それはそうと、あなた方も此方へ逃げてきたのですか?(マグワイト)」
「ん?逃げ?」
「えっ!?御存知無いですか?
昨日北にある村を【勇者】軍が襲い、南下して来ていると聞きましたが…?(マグワイト)」
と、今まで陽気に喋っていたマグワイトが真剣な表情となり、ノアへと投げ掛けてきた。
商人のマグワイトは、西方から南下しつつ『アンテイカー』方面に逃げてきたらしく、【勇者】軍のその後を知らない様であった。
序でに言うなら、目の前に居るのがその【勇者】軍を潰した【鬼神】のノアである事に気付いていない様子であった。
「あぁ、心配しなくて大丈夫ですよ。
村を襲っていた【勇者】軍は制圧されて、南下してきていたのも全員捕まり(潰し)ました。」
「ぜ、全員!?
確か500人位居たと聞いたが…?(マグワイト)」
「そうですね、正確にはウォルタメ付近に居た300人、村を襲っていた100人、その後方に居た200人を昨日の深夜には全員制圧して今日の朝方には各国に連行されていきましたよ。」
「やけに詳しいですね、出来ればもう少し詳しく知りたいのだが良いかな…?(マグワイト)」
「取り敢えず先に進みながらにしましょう。
暗くなる前には『アンテイカー』に到着したいので。」
「あ、あぁ、そうですね。(マグワイト)」
まさか【勇者】軍を潰した張本人が目の前に居るとも知らず、商人のマグワイトはノア一行と共に『アンテイカー』へと向かうのであった。
~ドワーフの国『フェレイロ』から5キロメル離れた海上にある『南獄大陸』・縦坑~
【ふむ、廃坑と聞いたが、中々に希少金属が残存しているではないか。
銅が残っているのは嬉しいものだ。
上手く行けば″荷電粒子砲″製造も夢では無いな。
良いか兵達よ!鉱石の類は漏らさず回収せよ。】
[[[[[[ギギギギッ!]]]]]]
【ふむ、旧型よりも性能は劣るかも知れんが、これで武器製造は可能になるな。
出来れば質の高い鉄が欲しいものだが…それは追々考えるか。
『蟻竜兵スプラドルダート』、兵の増産はどうだ?】
[ガガギギギッ!]
【総勢314体か…
自動化出来ないのは何とも歯痒いが致仕方ないか。焦る必要は無い、″餌場″の拡大と共に順次増やしていけ。】
[ギッ!]
【魔王】アクロスは、拠点とする縦坑内で現状の洗い出しと兵の増産を行っていた。
採れる鉱石は少量ではあるものの、アクロスの心配事は兵の方であった。
アクロスは『造魔核』によって造り出した兵隊蟻『蟻竜兵スプラドルダート』に指示を出し、作業を続けさせるのだった。
と、そこに
スタッ!
「アクロス様、ご報告したい事が御座います。(アリス)」
【何だい?】
【魔王】アクロスの下に配下のアリスがやって来た。
【はぁ?″【勇者】軍″?】
「はい…
この世界の【勇者】の故郷、イグレージャ・オシデンタルで挙兵を宣言したとか…
ただ、無茶苦茶な法を発して各地で被害が出ているとか…(アリス)」
【何処の世界でも最初期の行動は似通っているモノだな…
安心しろアリス、直ぐに此方に危害が及ぶ事は無い。
人間と言う生き物は、″追い込まれてケツに火が付かない限りは己の欲に従う生き物″だ。
アリスが報告しに来た″その無茶苦茶な法″も我々には何ら影響の無いモノだろう?】
「はい。(アリス)」
【なら大丈夫だ、気にするだけ無駄というモノさ。】
【魔王】アクロスはそれだけ言うと、本当に気にしていないかの様に、縦坑の調査を再開するのであった。
44
あなたにおすすめの小説
おっさん武闘家、幼女の教え子達と十年後に再会、実はそれぞれ炎・氷・雷の精霊の王女だった彼女達に言い寄られつつ世界を救い英雄になってしまう
お餅ミトコンドリア
ファンタジー
パーチ、三十五歳。五歳の時から三十年間修行してきた武闘家。
だが、全くの無名。
彼は、とある村で武闘家の道場を経営しており、〝拳を使った戦い方〟を弟子たちに教えている。
若い時には「冒険者になって、有名になるんだ!」などと大きな夢を持っていたものだが、自分の道場に来る若者たちが全員〝天才〟で、自分との才能の差を感じて、もう諦めてしまった。
弟子たちとの、のんびりとした穏やかな日々。
独身の彼は、そんな彼ら彼女らのことを〝家族〟のように感じており、「こんな毎日も悪くない」と思っていた。
が、ある日。
「お久しぶりです、師匠!」
絶世の美少女が家を訪れた。
彼女は、十年前に、他の二人の幼い少女と一緒に山の中で獣(とパーチは思い込んでいるが、実はモンスター)に襲われていたところをパーチが助けて、その場で数時間ほど稽古をつけて、自分たちだけで戦える力をつけさせた、という女の子だった。
「私は今、アイスブラット王国の〝守護精霊〟をやっていまして」
精霊を自称する彼女は、「ちょ、ちょっと待ってくれ」と混乱するパーチに構わず、ニッコリ笑いながら畳み掛ける。
「そこで師匠には、私たちと一緒に〝魔王〟を倒して欲しいんです!」
これは、〝弟子たちがあっと言う間に強くなるのは、師匠である自分の特殊な力ゆえ〟であることに気付かず、〝実は最強の実力を持っている〟ことにも全く気付いていない男が、〝実は精霊だった美少女たち〟と再会し、言い寄られ、弟子たちに愛され、弟子以外の者たちからも尊敬され、世界を救って英雄になってしまう物語。
(※第18回ファンタジー小説大賞に参加しています。
もし宜しければ【お気に入り登録】で応援して頂けましたら嬉しいです!
何卒宜しくお願いいたします!)
元公爵令嬢は年下騎士たちに「用済みのおばさん」と捨てられる 〜今更戻ってこいと泣きつかれても献身的な美少年に溺愛されているのでもう遅いです〜
日々埋没。
ファンタジー
「新しい従者を雇うことにした。おばさんはもう用済みだ。今すぐ消えてくれ」
かつて婚約破棄され、実家を追放された元公爵令嬢のレアーヌ。
その身分を隠し、年下の冒険者たちの身の回りを世話する『メイド』として献身的に尽くしてきた彼女に突きつけられたのは、あまりに非情な追放宣告だった。
レアーヌがこれまで教育し、支えてきた若い男たちは、新しく現れた他人の物を欲しがり子悪魔メイドに骨抜きにされ、彼女を「加齢臭のする汚いおばさん」と蔑み、笑いながら追い出したのだ。
地位も、居場所も、信じていた絆も……すべてを失い、絶望する彼女の前に現れたのは、一人の美少年だった。
「僕とパーティーを組んでくれませんか? 貴方が必要なんです」
新米ながら将来の可能性を感じさせる彼は、レアーヌを「おばさん」ではなく「一人の女性」として、甘く狂おしく溺愛し始める。
一方でレアーヌという『真の支柱』を失った元パーティーは、自分たちがどれほど愚かな選択をしたかを知る由もなかった。
やがて彼らが地獄の淵で「戻ってきてくれ」と泣きついてきても、もう遅い。
レアーヌの隣には、彼女を離さないと誓った執着愛の化身が微笑んでいるのだから。
【もうダメだ!】貧乏大学生、絶望から一気に成り上がる〜もし、無属性でFランクの俺が異文明の魔道兵器を担いでダンジョンに潜ったら〜
KEINO
ファンタジー
貧乏大学生の探索者はダンジョンに潜り、全てを覆す。
~あらすじ~
世界に突如出現した異次元空間「ダンジョン」。
そこから産出される魔石は人類に無限のエネルギーをもたらし、アーティファクトは魔法の力を授けた。
しかし、その恩恵は平等ではなかった。
富と力はダンジョン利権を牛耳る企業と、「属性適性」という特別な才能を持つ「選ばれし者」たちに独占され、世界は新たな格差社会へと変貌していた。
そんな歪んだ現代日本で、及川翔は「無属性」という最底辺の烙印を押された青年だった。
彼には魔法の才能も、富も、未来への希望もない。
あるのは、両親を失った二年前のダンジョン氾濫で、原因不明の昏睡状態に陥った最愛の妹、美咲を救うという、ただ一つの願いだけだった。
妹を治すため、彼は最先端の「魔力生体学」を学ぶが、学費と治療費という冷酷な現実が彼の行く手を阻む。
希望と絶望の狭間で、翔に残された道はただ一つ――危険なダンジョンに潜り、泥臭く魔石を稼ぐこと。
英雄とも呼べるようなSランク探索者が脚光を浴びる華やかな世界とは裏腹に、翔は今日も一人、薄暗いダンジョンの奥へと足を踏み入れる。
これは、神に選ばれなかった「持たざる者」が、絶望的な現実にもがきながら、たった一つの希望を掴むために抗い、やがて世界の真実と向き合う、戦いの物語。
彼の「無属性」の力が、世界を揺るがす光となることを、彼はまだ知らない。
テンプレのダンジョン物を書いてみたくなり、手を出しました。
SF味が増してくるのは結構先の予定です。
スローペースですが、しっかりと世界観を楽しんでもらえる作品になってると思います。
良かったら読んでください!
妹が聖女の再来と呼ばれているようです
田尾風香
ファンタジー
ダンジョンのある辺境の地で回復術士として働いていたけど、父に呼び戻されてモンテリーノ学校に入学した。そこには、私の婚約者であるファルター殿下と、腹違いの妹であるピーアがいたんだけど。
「マレン・メクレンブルク! 貴様とは婚約破棄する!」
どうやらファルター殿下は、"低能"と呼ばれている私じゃなく、"聖女の再来"とまで呼ばれるくらいに成績の良い妹と婚約したいらしい。
それは別に構わない。国王陛下の裁定で無事に婚約破棄が成った直後、私に婚約を申し込んできたのは、辺境の地で一緒だったハインリヒ様だった。
戸惑う日々を送る私を余所に、事件が起こる。――学校に、ダンジョンが出現したのだった。
更新は不定期です。
大器晩成エンチャンター~Sランク冒険者パーティから追放されてしまったが、追放後の成長度合いが凄くて世界最強になる
遠野紫
ファンタジー
「な、なんでだよ……今まで一緒に頑張って来たろ……?」
「頑張って来たのは俺たちだよ……お前はお荷物だ。サザン、お前にはパーティから抜けてもらう」
S級冒険者パーティのエンチャンターであるサザンは或る時、パーティリーダーから追放を言い渡されてしまう。
村の仲良し四人で結成したパーティだったが、サザンだけはなぜか実力が伸びなかったのだ。他のメンバーに追いつくために日々努力を重ねたサザンだったが結局報われることは無く追放されてしまった。
しかしサザンはレアスキル『大器晩成』を持っていたため、ある時突然その強さが解放されたのだった。
とてつもない成長率を手にしたサザンの最強エンチャンターへの道が今始まる。
レベル1の時から育ててきたパーティメンバーに裏切られて捨てられたが、俺はソロの方が本気出せるので問題はない
あつ犬
ファンタジー
王国最強のパーティメンバーを鍛え上げた、アサシンのアルマ・アルザラットはある日追放され、貯蓄もすべて奪われてしまう。 そんな折り、とある剣士の少女に助けを請われる。「パーティメンバーを助けてくれ」! 彼の人生が、動き出す。
復讐完遂者は吸収スキルを駆使して成り上がる 〜さあ、自分を裏切った初恋の相手へ復讐を始めよう〜
サイダーボウイ
ファンタジー
「気安く私の名前を呼ばないで! そうやってこれまでも私に付きまとって……ずっと鬱陶しかったのよ!」
孤児院出身のナードは、初恋の相手セシリアからそう吐き捨てられ、パーティーを追放されてしまう。
淡い恋心を粉々に打ち砕かれたナードは失意のどん底に。
だが、ナードには、病弱な妹ノエルの生活費を稼ぐために、冒険者を続けなければならないという理由があった。
1人決死の覚悟でダンジョンに挑むナード。
スライム相手に死にかけるも、その最中、ユニークスキル【アブソープション】が覚醒する。
それは、敵のLPを吸収できるという世界の掟すらも変えてしまうスキルだった。
それからナードは毎日ダンジョンへ入り、敵のLPを吸収し続けた。
増やしたLPを消費して、魔法やスキルを習得しつつ、ナードはどんどん強くなっていく。
一方その頃、セシリアのパーティーでは仲間割れが起こっていた。
冒険者ギルドでの評判も地に落ち、セシリアは徐々に追いつめられていくことに……。
これは、やがて勇者と呼ばれる青年が、チートスキルを駆使して最強へと成り上がり、自分を裏切った初恋の相手に復讐を果たすまでの物語である。
最遅で最強のレベルアップ~経験値1000分の1の大器晩成型探索者は勤続10年目10度目のレベルアップで覚醒しました!~
ある中管理職
ファンタジー
勤続10年目10度目のレベルアップ。
人よりも貰える経験値が極端に少なく、年に1回程度しかレベルアップしない32歳の主人公宮下要は10年掛かりようやくレベル10に到達した。
すると、ハズレスキル【大器晩成】が覚醒。
なんと1回のレベルアップのステータス上昇が通常の1000倍に。
チートスキル【ステータス上昇1000】を得た宮下はこれをきっかけに、今まで出会う事すら想像してこなかったモンスターを討伐。
探索者としての知名度や地位を一気に上げ、勤めていた店は討伐したレアモンスターの肉と素材の販売で大繁盛。
万年Fランクの【永遠の新米おじさん】と言われた宮下の成り上がり劇が今幕を開ける。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる