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ヴァリエンテ領・大規模氾濫掃討戦編~街(前哨基地)建設~
『黒い液体』
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『『『ズズンッ…』』』
「ぅおっ!?な、何だ!?(ベルドラッド)」
「じゃがこの世は弱肉強食、才だけあっても世の中を生き抜くだけの力が無くては直ぐに淘汰されてしまう。
儂には才と財があったが、力が無く名声を得る事が叶わんかった。(ゲッシュバルド)」
突如として地下深くから突き上げて来る様な反応と微震がベルドラッドを襲う。
だが目の前に立つゲッシュバルドはまるで気付いていないかの様に何やら語り続ける。
「その様な思いを″儂の本当の息子【勇者】アーク″にはさせたくは無い。
故に儂は【勇者】として大成出来るだけの技術を文字通り″心血を注いでやった″のだ。(ゲッシュバルド)」
『『『ズズンッ!』』』カタカタ…
「お、おいアンタ!さっきから何を言っているんだ!
それと流石に気付いているだろう、この揺れは何だ!(ベルドラッド)」
「うるさいのぅ、儂の街がこれ程破壊されたのだから″息子の部屋に施されていた術式維持の予備魔力が枯渇し、封印が破られた″のだろう。(ゲッシュバルド)」
「は?…は!?(ベルドラッド)」
今更だがゲッシュバルドとは会話が成立していない。
今までの発言も、何処かゲッシュバルドの一人言の様に聞こえていた事だろう。
自身の後ろで騒ぐベルドラッドを疎ましく思ったのか、漸く″虫を見る様な目″でベルドラッドを見て文句を言いつつ、説明にならない説明をしていた。
「アークは暴れん坊でな、″拘束出来んし、状態異常も凍結も全て効かん″。
親としては心苦しいが通常は″封印″するしか無かったんじゃ。(ゲッシュバルド)」
『『『ゴゴンッ!』』』ガタガタ…
「じゃがこの際もう″どうでも良い″。
儂の街が破壊され、【魔王】に占領されたのなら″封印″する意味が無い。
丁度良い、こちらは【勇者】を解き放ち、″無能″が成し得なかった″【魔王】討伐″を成して貰おうではないか。(ゲッシュバルド)」
「…?……!?(ベルドラッド)」
現在の状況もそうだが、ゲッシュバルドが宣っている事も理解が追い付いていないベルドラッド。
だがこれからこの場で″起こってはならない事が起ころうとしている″事だけは、本能的に察するのだった。
と、そこに
「ベルドラッドさん!地下から謎の反応が急速接近中!
【魔王】によるモノとは全く別です!(隊員1)」
「に、逃げましょう!″この反応″は恐らく、あああ…(ヴェーダ)」
様子を見に来たベルドラッドの部下とヴェーダが慌てた様子でやった来た。
特にヴェーダは、地下からの反応に覚えがある様で、声にならない悲鳴を上げていた。
既に嫌な予感を感じているベルドラッドは、一連の状況を知っているゲッシュバルドを連行・避難させる為、ゲッシュバルドに手を伸ばす。
『『『ボゴゴゴッ!』』』ガタガタガタガタ…
「…一先ずこの場から離れるぞゲッシュバル
「儂に近寄らん方が良いぞ?まだ死にたくはないだろう?(ゲッシュバルド)」
「な『『ドシュッ!』』にぐぁあ″あ″あ″あ″あ″あ″あ″あ″あ″あ″あ″っ″!?(ベルドラッド)」
「ベルドラッドさん!?(隊員1)」
ゲッシュバルドに近付いたベルドラッドは、地面の瓦礫を突き破って出現した『黒い刃』に腹部を貫かれ、地上5メルの高さで串刺し状態となったのである。
ズブ…ズブブ…(ベルドラッド自身の自重で『黒い刃』が深く食い込む。)
「フヒュー…『ブシュッ!』ゴフッ…!(ベルドラッド)」
『『『ゴボゴボゴボ…』』』(『黒い刃』が突き出て地面から『黒い液体』が溢れる。)
「言わんこっちゃない…
まぁ″【勇者】の聖刃を受けて死した″と、冥土に良い土産話が出来た事だろう。
カッカッカ。(ゲッシュバルド)」
「こ…『ブシュッ…』こべが…【勇しゃ】…だと…(ベルドラッド)」
大きく腹部を抉られ、数瞬の内に死に体となったベルドラッドは、目の前の光景が理解できなかった。
何せ、笑い声を上げるゲッシュバルドが【勇者】と言っているモノは、″『黒い液体』″にしか見えないからだ。
『『『ゴボゴボゴボ…』』』ズルンッ…(地面の裂け目から『黒い半固体』が出き切る。)
「ああ、【勇者】よ…
いや、″我が息子アーク″よ、狭く窮屈な部屋に閉じ込めて済まなかった、会いたかったぞ。(ゲッシュバルド)」
間欠泉の様に噴き出していた『黒い液体』が出き切ると、まるでスライムの様な『半固体』となりゲッシュバルドの横でウヨウヨと蠢き、留まっていた。
それを見てゲッシュバルドは変わらず『黒い半固体』を″【勇者】″又は″息子アーク″と呼んでいた。
その間もベルドラッドは串刺し状態のままである。
「い、嫌…何なのあの″気配″…別物なのに″人間の反応″も″混じってる″…(ヴェーダ)」
「そんな事言ってる場合か!このままではベルドラッドさんが死んでしまう!
頼む!協力してく
『『…ィィイイイイイインッ…』』(上空で″何か″が高速で飛来する音。)
串刺し状態のベルドラッドを救出しようと部下の隊員が【諜報】のヴェーダに協力を求める中、上空で金切り音の様なモノが聞こえたかと思うと、小さな影が地面に一瞬走った。
「【召喚獣:一刀】『貪欲(グリーディ)』!
狙うは黒い何かの根元!あの人を解放するんだ!」
〔キュルルルルッ♪〕
『『『パヒュッ!』』』(豆粒大レーザー)
『ポ』『ポ』『ポ』
『『『バシャァアッ!』』』(レーザー着弾・爆散。)
小さな影は自身の荒鬼神ノ化身から召喚獣を出し、串刺しとなっているベルドラッドに突き刺さっている『黒い刃』の根元を爆散させた。
『ボッ『ボッ『ボッ!』ボッ』ボッ!』(『黒い液体』から『黒く長い刃』が幾本も延びる。)
『『スラッ…』』
『ギ『ギギンッ!』ギィンッ!』(追加で抜いた荒鬼神ノ化身で『黒い刃』をいなす。)
『バヒュッ!』『バシュッ!』(荒鬼神ノ化身投擲・転移。)
小さな影に対して攻撃を仕掛ける『黒い液体』
『バシュンッ!』(解放し、落下中のベルドラッドの下に転移。)
「む?何と奇天烈(キテレツ)な…(ゲッシュバルド)」
「この人に何しやがった?」『バシュンッ!』
死に体となったベルドラッドを回収しつつ、初対面となったゲッシュバルドに睨みを利かせてその場から転移する小さな影改めノア。
『バシュッ!』(離れた位置に転移。)
「ベルドラッドさん!ちょっと待って下さいね!直ぐにポーションを
『『ギュルッ!』』『『『グシャッ!』』』(ベルドラッドの体に纏わり付いていた『黒い液体』がノアの腕に絡み付き粉砕。)
「っぎっ…!?」ブンッ!(腕をへし折った『黒い液体』を引き剥がす。)
『『『ビシャッ!』』』
(『おい大丈夫か主!?』)
「…んだアレ!?腕をへし折りやがった…!」
ノッシノッシ…(クリストフ到着。)
「ノア殿、大
「来るなクリストフ!その人の事を頼んだぞ!
それと(影の)中に居る皆!絶対に出てくるなよ!」
「畏まり!(クリストフ)」
腕を一瞬の内にへし折られたノアの下にタイミング良くクリストフが到着。
ベルドラッドの事を任せたノアは、ゲッシュバルド『黒い液体』を前に対峙するのであった。
~旧イグレージャ・オシデンタルに立つ巨大な巣上~
ザッ。
【…下が何やら騒がしいな…】
「ぅおっ!?な、何だ!?(ベルドラッド)」
「じゃがこの世は弱肉強食、才だけあっても世の中を生き抜くだけの力が無くては直ぐに淘汰されてしまう。
儂には才と財があったが、力が無く名声を得る事が叶わんかった。(ゲッシュバルド)」
突如として地下深くから突き上げて来る様な反応と微震がベルドラッドを襲う。
だが目の前に立つゲッシュバルドはまるで気付いていないかの様に何やら語り続ける。
「その様な思いを″儂の本当の息子【勇者】アーク″にはさせたくは無い。
故に儂は【勇者】として大成出来るだけの技術を文字通り″心血を注いでやった″のだ。(ゲッシュバルド)」
『『『ズズンッ!』』』カタカタ…
「お、おいアンタ!さっきから何を言っているんだ!
それと流石に気付いているだろう、この揺れは何だ!(ベルドラッド)」
「うるさいのぅ、儂の街がこれ程破壊されたのだから″息子の部屋に施されていた術式維持の予備魔力が枯渇し、封印が破られた″のだろう。(ゲッシュバルド)」
「は?…は!?(ベルドラッド)」
今更だがゲッシュバルドとは会話が成立していない。
今までの発言も、何処かゲッシュバルドの一人言の様に聞こえていた事だろう。
自身の後ろで騒ぐベルドラッドを疎ましく思ったのか、漸く″虫を見る様な目″でベルドラッドを見て文句を言いつつ、説明にならない説明をしていた。
「アークは暴れん坊でな、″拘束出来んし、状態異常も凍結も全て効かん″。
親としては心苦しいが通常は″封印″するしか無かったんじゃ。(ゲッシュバルド)」
『『『ゴゴンッ!』』』ガタガタ…
「じゃがこの際もう″どうでも良い″。
儂の街が破壊され、【魔王】に占領されたのなら″封印″する意味が無い。
丁度良い、こちらは【勇者】を解き放ち、″無能″が成し得なかった″【魔王】討伐″を成して貰おうではないか。(ゲッシュバルド)」
「…?……!?(ベルドラッド)」
現在の状況もそうだが、ゲッシュバルドが宣っている事も理解が追い付いていないベルドラッド。
だがこれからこの場で″起こってはならない事が起ころうとしている″事だけは、本能的に察するのだった。
と、そこに
「ベルドラッドさん!地下から謎の反応が急速接近中!
【魔王】によるモノとは全く別です!(隊員1)」
「に、逃げましょう!″この反応″は恐らく、あああ…(ヴェーダ)」
様子を見に来たベルドラッドの部下とヴェーダが慌てた様子でやった来た。
特にヴェーダは、地下からの反応に覚えがある様で、声にならない悲鳴を上げていた。
既に嫌な予感を感じているベルドラッドは、一連の状況を知っているゲッシュバルドを連行・避難させる為、ゲッシュバルドに手を伸ばす。
『『『ボゴゴゴッ!』』』ガタガタガタガタ…
「…一先ずこの場から離れるぞゲッシュバル
「儂に近寄らん方が良いぞ?まだ死にたくはないだろう?(ゲッシュバルド)」
「な『『ドシュッ!』』にぐぁあ″あ″あ″あ″あ″あ″あ″あ″あ″あ″あ″っ″!?(ベルドラッド)」
「ベルドラッドさん!?(隊員1)」
ゲッシュバルドに近付いたベルドラッドは、地面の瓦礫を突き破って出現した『黒い刃』に腹部を貫かれ、地上5メルの高さで串刺し状態となったのである。
ズブ…ズブブ…(ベルドラッド自身の自重で『黒い刃』が深く食い込む。)
「フヒュー…『ブシュッ!』ゴフッ…!(ベルドラッド)」
『『『ゴボゴボゴボ…』』』(『黒い刃』が突き出て地面から『黒い液体』が溢れる。)
「言わんこっちゃない…
まぁ″【勇者】の聖刃を受けて死した″と、冥土に良い土産話が出来た事だろう。
カッカッカ。(ゲッシュバルド)」
「こ…『ブシュッ…』こべが…【勇しゃ】…だと…(ベルドラッド)」
大きく腹部を抉られ、数瞬の内に死に体となったベルドラッドは、目の前の光景が理解できなかった。
何せ、笑い声を上げるゲッシュバルドが【勇者】と言っているモノは、″『黒い液体』″にしか見えないからだ。
『『『ゴボゴボゴボ…』』』ズルンッ…(地面の裂け目から『黒い半固体』が出き切る。)
「ああ、【勇者】よ…
いや、″我が息子アーク″よ、狭く窮屈な部屋に閉じ込めて済まなかった、会いたかったぞ。(ゲッシュバルド)」
間欠泉の様に噴き出していた『黒い液体』が出き切ると、まるでスライムの様な『半固体』となりゲッシュバルドの横でウヨウヨと蠢き、留まっていた。
それを見てゲッシュバルドは変わらず『黒い半固体』を″【勇者】″又は″息子アーク″と呼んでいた。
その間もベルドラッドは串刺し状態のままである。
「い、嫌…何なのあの″気配″…別物なのに″人間の反応″も″混じってる″…(ヴェーダ)」
「そんな事言ってる場合か!このままではベルドラッドさんが死んでしまう!
頼む!協力してく
『『…ィィイイイイイインッ…』』(上空で″何か″が高速で飛来する音。)
串刺し状態のベルドラッドを救出しようと部下の隊員が【諜報】のヴェーダに協力を求める中、上空で金切り音の様なモノが聞こえたかと思うと、小さな影が地面に一瞬走った。
「【召喚獣:一刀】『貪欲(グリーディ)』!
狙うは黒い何かの根元!あの人を解放するんだ!」
〔キュルルルルッ♪〕
『『『パヒュッ!』』』(豆粒大レーザー)
『ポ』『ポ』『ポ』
『『『バシャァアッ!』』』(レーザー着弾・爆散。)
小さな影は自身の荒鬼神ノ化身から召喚獣を出し、串刺しとなっているベルドラッドに突き刺さっている『黒い刃』の根元を爆散させた。
『ボッ『ボッ『ボッ!』ボッ』ボッ!』(『黒い液体』から『黒く長い刃』が幾本も延びる。)
『『スラッ…』』
『ギ『ギギンッ!』ギィンッ!』(追加で抜いた荒鬼神ノ化身で『黒い刃』をいなす。)
『バヒュッ!』『バシュッ!』(荒鬼神ノ化身投擲・転移。)
小さな影に対して攻撃を仕掛ける『黒い液体』
『バシュンッ!』(解放し、落下中のベルドラッドの下に転移。)
「む?何と奇天烈(キテレツ)な…(ゲッシュバルド)」
「この人に何しやがった?」『バシュンッ!』
死に体となったベルドラッドを回収しつつ、初対面となったゲッシュバルドに睨みを利かせてその場から転移する小さな影改めノア。
『バシュッ!』(離れた位置に転移。)
「ベルドラッドさん!ちょっと待って下さいね!直ぐにポーションを
『『ギュルッ!』』『『『グシャッ!』』』(ベルドラッドの体に纏わり付いていた『黒い液体』がノアの腕に絡み付き粉砕。)
「っぎっ…!?」ブンッ!(腕をへし折った『黒い液体』を引き剥がす。)
『『『ビシャッ!』』』
(『おい大丈夫か主!?』)
「…んだアレ!?腕をへし折りやがった…!」
ノッシノッシ…(クリストフ到着。)
「ノア殿、大
「来るなクリストフ!その人の事を頼んだぞ!
それと(影の)中に居る皆!絶対に出てくるなよ!」
「畏まり!(クリストフ)」
腕を一瞬の内にへし折られたノアの下にタイミング良くクリストフが到着。
ベルドラッドの事を任せたノアは、ゲッシュバルド『黒い液体』を前に対峙するのであった。
~旧イグレージャ・オシデンタルに立つ巨大な巣上~
ザッ。
【…下が何やら騒がしいな…】
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