ソロ冒険者のぶらり旅~悠々自適とは無縁な日々~

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ヴァリエンテ領・大規模氾濫掃討戦編~街(前哨基地)建設~

前哨基地又は街を興そう

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~ヴァリエンテ領・兵舎区画第2防壁~


『『『『キュィイイイイ…(各種感知スキル発動)』』』』

「うーむ…相変わらず広いな…
山の麓辺りが擂り鉢状になっており、そこに魔素が溜まって氾濫を起こすと…
その辺は以前と同じだな…(レドリック)」

「以前の氾濫の時と地形自体は変わっていないハズだ。
だが…(ルルイエ)」

「跋扈しているモンスターの種類が根本から変わっているな…
以前の氾濫では″獣タイプ″だったが、認識出来る範囲の種族を見る限り、確かに今回は″虫タイプ″の様だな。(レドリック)」


兵舎区画の更に奥、設けてある2つの防壁(通称第2防壁)上では、兵士達が24時間体制で広大な大地の監視を続けている。

ルルイエとレドリック、ジョーの3人は第2防壁上から広大な大地を覗き込み、現況の観察をしていた。

だが既に夜も遅く、第2防壁の外には篝火1つ無い為常人であれば観察所の話ではないだろう。

だが


「風が出ていて助かった。
流石に広過ぎるから<エコーロケーション>で地形と植生の割り出しは容易だ。
″虫タイプ″だからか<熱源感知>が上手く機能しないな、<モーションセンサー>でどうにかなるか…?
…にしても思った程モンスターの数が多いな、近場だけで10種類位居るぞ…
<ノイズアウト>を使って鳴き声や環境音を除外しないと訳分からん。(レドリック)」

(…相変わらず何種類の感知系スキルを持っているのだ…
これじゃあどんな【諜報】持ちでも敵わない訳だ…(ジョー))


常人では目で広大な大地を見ても全く情報が得られない状況なのだが、レドリックは多種多様なスキルを駆使し、″目を瞑った状態″で既に幾らか情報を獲得している様子。


(後は得られた情報を基に<輝度><明度>を使って鮮明化すれば…『シュンッ!』
よし、完了っと。(レドリック))


各種スキルを駆使して得られた情報を脳内で次々に配置し、最後に視界の光量を調節した所で漸くレドリックは目を開けた。



『プラントラット』『森林エリア 南南西に約350メル、西に約550メル』『大穴』『魔力池 淡水モンスター3種』『ハブハーブ』『のっそりタヌキ×3』『地上20メルをママン・モスとマン・モスが番で飛来』『カジュ・トレント×4』『アントワネットの塚』『ステゴロ・バッファロー』『大穴』『カスタム・アルマジロ』『森林エリア 北北西に約400メル、西に約--メル』『メロディア・ジプシーバナーの群れ』


「あ、多い多い。ソート、ソート。(レドリック)」

「「?(ルルイエとジョー)」」


レドリックは視界を埋め尽くさんばかりの情報に思わず目を瞑るのであった。





『森林エリア 南南西に約350メル、西に約550メル』
『大穴』
『魔力池 』
『森林エリア 北北西に約400メル、西に約--メル』


『プラントラット』
『ハブハーブ』
『のっそりタヌキ×3』
『ママン・モスとマン・モス』
『カジュ・トレント×4』
『アントワネットの塚』
『ステゴロ・バッファロー』
『カスタム・アルマジロ』
『メロディア・ジプシーバナーの群れ』


「…とまぁ今の所こんな所か。(レドリック)」

「す、凄い…(ルルイエ)」
「よくもまぁこの短時間でこれだけ探れたモノだ…(ジョー)」

「比較的外縁部という事もあってかモンスターの脅威度は低い。
まぁ奥に進めば強個体がうじゃうじゃ居るだろうがな。
ルルイエさん、どうやら見立て通りこの地には資源が多い、貴方が理想とする″前哨基地″又は″街″を興す事も可能だぜ。(レドリック)」

「うむ…(ルルイエ)」


ルルイエが構想していた、広大な大地に″前哨基地″もしくは″街″の建設が可能であるとレドリックが判断したのだが、ルルイエ自身の表情は浮かない。

いくら広大な大地に資源が豊富であろうとも、″前哨基地″もしくは″街″を興そうにも、人員が確保出来ていない現在の状況では難しい。


「まぁその点について今まで苦慮してたんですものね。
ルルイエ殿自身は何か案は持ち合わせておりませんか?(ジョー)」

「考えていない訳では無い。
だがここまで集まらないとは思ってもみなかったので強行案ではあるがな…
まず街の中から無作為に開拓の先陣となる者を選出し…(ルルイエ)」


「それは難しいと思うよ。」


「む?(ルルイエ)」


ルルイエが考案中の案を述べていると、頭上の方から否定的な声が上がった。


スタタッ!(ノアとアミスティアが着地。)

「っと…街の様子を見てきたけど、状況に対して市民の人達の空気が緩みきってる今の状況じゃその案は難しいね。」

「空気が緩んでる事が悪いって訳でも無いけど、氾濫の度に常勝であった事で『どうにでもなる』って思われてるわ。
つまり何があっても『今の平穏は揺るがない』という思考なのよ皆。
それじゃあ選出しても上手く行く事は無いでしょうね。(アミスティア)」

「う…む…(ルルイエ)」


ルルイエ自身分かっていた事だったのか、ノアとアミスティアから否定された際に『やはりそうか…』といった表情をしていた。

氾濫があってもその度に勝ち続け、平穏が保たれてきた事で街の者全員に危機感が無かった。
それ故、生活水準が100の者に0の地に向かい100にして来いと言うのは無謀な話であった。


「まぁルルイエさん自身分かっていたから私達にも案を求めてきたのでしょうけど…?(アミスティア)」

「…あぁ、その通りだ…
正直な所、街の為を思って戦い続けた結果、有事の際に自分の首を絞める事になろうとはな…
不甲斐無い事だが、万策が尽きたのが本音と言った所だ、何か妙案は無いだろうか…?(ルルイエ)」


肩を落とし、伏し目がちになったルルイエは悔しそうにそう呟く。


「まぁ案はある。
が、ルルイエ殿のモノより大分強行案だ、街の者達からは反感を食らうかも知れん。
納得してくれるなら説得の方はルルイエ殿にお願いしたい。(レドリック)」

「あぁ、勿論だ。(ルルイエ)」

「まぁ通るかどうか分からんが先手を打っておこう。
そこでジョーの出番だ。(レドリック)」

「え?(ジョー)」

「″とある商会″に連絡を付けて欲しい。
大きな案件でもあり、大金が動く案件でもあるから信頼の置ける商人が欲しかったんだ。(レドリック)」



短いですがこの辺で。更新遅くてすいません。
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