990 / 1,117
ヴァリエンテ領・大規模氾濫掃討戦編~街(前哨基地)建設~
作戦開始
しおりを挟む
~翌昼・街の噴水広場~
「…と言う事で、私の身体的理由と人員を確保出来なかった事によって此度の大氾濫に於いて先程説明した″強行策″に出る事となった訳だ。
反論は勿論あるだろうが、限られた時間の中で取れる最良の手段だと思っている。(ルルイエ)」
「「「「「「………(集まった市民達)」」」」」」
明くる日、ヴァリエンテ領の噴水広場には街で暮らす市民や様々な職に携わる職人約700人程が
集まっていた。
理由はこの街の領主であるヴァリエンテ・ルルイエから重大な発表があるとの事であった。
噴水広場に着くと、兵士・息子のカルル等と共に、杖を突いたルルイエ、妻のヴァリエンテ・ミミルナ、娘のヴァリエンテ・ミミカが神妙な面持ちで待っていた。
そこから少し離れた位置には、同じく神妙な面持ちで佇むレドリックとアミスティア、ノアの姿があり、これだけで和やかな話では無いと物語っていた。
少ししてルルイエが重い口を開き、ヴァリエンテ領の現状と、予想される大氾濫の規模、カルルからはルルイエの体の状態について説明が為された。
その際、ルルイエが予てより構想していた大氾濫発生地とヴァリエンテ領との間に建造予定の″前哨基地又は街″の話も同時に行い、志願兵の募集はそれも兼ねていた事が話された。
だが志願兵が全く集まらなかった為、″強行策″を執る事が話された。
その内容を聞いた街の者達は、″絶句″。
逆に言えばそうしなければならない程今回の大氾濫は厳しいモノであるという事であった。
話の途中で、街の者達からは『旧い仲である王都や周辺諸国からの救援』等が提案されたが、王都は【魔王】関連、周辺諸国は【勇者】軍から受けた被害の為それ所では無いと、街の者達も″分かりきっていた″ものの、提案せざるを得ない程ルルイエの話は″強行策″であったのだ。
一部の者達から『ルルイエ様を唆したな』と、批判の矛先がノア達に向けられる事があったが、ノア達は微動だにせずに佇んでいた。
その後こうなる事が分かっていたかの様にルルイエがノア達の正体を明かす。
クラン『極大射程』【神出弓士】レドリック
クラン『死屍累々』【殲滅剣士】アミスティア
クラン『きじん』【ソロ】で【鬼神】のノア
レドリックとアミスティアは実際に10年程前の氾濫の際には参加しており、正体を明かした後に気付く者が多く居り、何と言っても大きかったのは【鬼神】のノアであった。
ヴァリエンテ領でも【鬼神】の話は轟いており、街の者達は『フリアダビアの救世主』や『【勇者】軍500人潰し』等と口々に囁き、先程まで3人に当てられた批判の声は一気に鎮静化していった。
が、それでも批判を上げてくる者が居た。
『その為に俺達の血税を使うのか!』や『その者達が迷惑を掛けたらどう落とし前を付けるのだ!』と言う声には、″志願兵の代わりとなる者達(現状総額6億ガル)″の費用はノアが出し、″迷惑を掛けた者″についてはレドリックとアミスティア自らが″始末″してやると″淡々と″告げ、今度こそ批判の声は上がらなくなっていた。
「批判、反論各々持ち合わせて居るだろう、ここまでの話を聞いても尚意にそぐわず、納得のいかない者達も居るだろう。
だが彼等は劣勢必至が予想され、数々の者達が辞退して行く中で私の願いを叶える為に賛同して貰った者達だ。
彼等を愚弄する事は許さぬ、即刻街を出ていって貰って構わん。(ルルイエ)」
「「「「「「……っ!」」」」」」
語気強めに言い放つルルイエに、集まった者達は閉口し、項垂れる様に顔を伏せる。
だが次第に、各所からルルイエの話に頷き、飲み込んでいく者が増え、顔を上げて賛同の意を示す。
自分達が見ようとしていなかっただけで自国も周りと同様逼迫した状況である事に変わり無く、生温い事を言ってられないと感じたのだろう。
こうして一部騒動になり掛けた″強行策″の報告は、何とか街の者達全員の了承を得る事が出来たのであった。
この事により話は大きく動き出す事になる。
その起点となるのは、ジョー達によるものであった。
~6時間後・獣人国の冒険者ギルドにて~
カランコロンカラン♪(ギルドの扉が開く音。)
「いらっしゃ…
あら、ジョーさんではありませんか、一体どうなされましたか?(受付嬢)」
場面は変わってここは獣人国の冒険者ギルド。
日は既に落ちており、ギルド内に冒険者は疎らであった。
そんな冒険者ギルドにジョーが来訪。
開口一番に
「いやー、今日はムシムシするねぇ。
『イワシの塩漬けと酸味の強いエールで一杯やりたい』よ。
〔急ぎの用事で来た。対応願おう。〕(ジョー)」
「あ、『分かりますー!
私としては冒険者さんの自慢話肴に500ガルワイン片手に一杯やりたい所です。
でもそんな所ギルドに見られる訳にはいかないのですけど。』
〔了解しました。特定の冒険者さんへの極秘依頼、大金が絡む話、国家関係のどれでしょうか?〕(受付嬢)」
「『500ガルワインは手頃だが趣ノアる深い味わい故私も愛飲しているよ。
人気なのか手に入り難くて別の酒で代用しているがね。
そういえばアルフの酒場は今日はやってたかな?
6ダース程ある酒の依頼をしていたので良ければ寄ろうと思っている』のだよ。
〔大金が絡む話で、ノア君の代理でやって来た。彼の口座からアルフレッド・レイドに6億を流してやってくれ。〕(ジョー)」
「あら、『6ダースも…
それは大変で御座いますね、確認を取ってきましょう。』
〔6億ですね、畏まりました。〕(受付嬢)」
「『急ぎでね。』〔早馬を飛ばしてくれ。〕(ジョー)」
会話の中にそこはかとなく情報を混ぜてギルドの受付嬢と意味深な話をするジョー。
するとそこに
「やぁジョーさん、この間オススメしてくれた『濁り酒、中々良かったよ。何かお礼させて貰えないか?』
〔言葉を濁しての会話なんてどうしたんだい?何か手伝える事はあるか?〕(男性職員ラスク)」
「やぁラスク、嬉しい事を言ってくれるね、それじゃあ『最近エイヒレなる物が出回っているだろう?あれを入手したいのだが頼めるか?
夜風に当たりながら一杯やってみたいと思っていてね。』
〔海洋種に連絡を取り、″地上でも活動可能″な者が居ないか聞いてくれないか?〕(ジョー)」
「『善処するよ。』〔任せてくれ。〕(男性職員ラスク)」
たまたま近くに居た男性職員に話し掛けられたジョーは、受付嬢の時と同様意味深な会話を繰り広げていた。
「さて、彼女達の方は順調かな。(ジョー)」
「…と言う事で、私の身体的理由と人員を確保出来なかった事によって此度の大氾濫に於いて先程説明した″強行策″に出る事となった訳だ。
反論は勿論あるだろうが、限られた時間の中で取れる最良の手段だと思っている。(ルルイエ)」
「「「「「「………(集まった市民達)」」」」」」
明くる日、ヴァリエンテ領の噴水広場には街で暮らす市民や様々な職に携わる職人約700人程が
集まっていた。
理由はこの街の領主であるヴァリエンテ・ルルイエから重大な発表があるとの事であった。
噴水広場に着くと、兵士・息子のカルル等と共に、杖を突いたルルイエ、妻のヴァリエンテ・ミミルナ、娘のヴァリエンテ・ミミカが神妙な面持ちで待っていた。
そこから少し離れた位置には、同じく神妙な面持ちで佇むレドリックとアミスティア、ノアの姿があり、これだけで和やかな話では無いと物語っていた。
少ししてルルイエが重い口を開き、ヴァリエンテ領の現状と、予想される大氾濫の規模、カルルからはルルイエの体の状態について説明が為された。
その際、ルルイエが予てより構想していた大氾濫発生地とヴァリエンテ領との間に建造予定の″前哨基地又は街″の話も同時に行い、志願兵の募集はそれも兼ねていた事が話された。
だが志願兵が全く集まらなかった為、″強行策″を執る事が話された。
その内容を聞いた街の者達は、″絶句″。
逆に言えばそうしなければならない程今回の大氾濫は厳しいモノであるという事であった。
話の途中で、街の者達からは『旧い仲である王都や周辺諸国からの救援』等が提案されたが、王都は【魔王】関連、周辺諸国は【勇者】軍から受けた被害の為それ所では無いと、街の者達も″分かりきっていた″ものの、提案せざるを得ない程ルルイエの話は″強行策″であったのだ。
一部の者達から『ルルイエ様を唆したな』と、批判の矛先がノア達に向けられる事があったが、ノア達は微動だにせずに佇んでいた。
その後こうなる事が分かっていたかの様にルルイエがノア達の正体を明かす。
クラン『極大射程』【神出弓士】レドリック
クラン『死屍累々』【殲滅剣士】アミスティア
クラン『きじん』【ソロ】で【鬼神】のノア
レドリックとアミスティアは実際に10年程前の氾濫の際には参加しており、正体を明かした後に気付く者が多く居り、何と言っても大きかったのは【鬼神】のノアであった。
ヴァリエンテ領でも【鬼神】の話は轟いており、街の者達は『フリアダビアの救世主』や『【勇者】軍500人潰し』等と口々に囁き、先程まで3人に当てられた批判の声は一気に鎮静化していった。
が、それでも批判を上げてくる者が居た。
『その為に俺達の血税を使うのか!』や『その者達が迷惑を掛けたらどう落とし前を付けるのだ!』と言う声には、″志願兵の代わりとなる者達(現状総額6億ガル)″の費用はノアが出し、″迷惑を掛けた者″についてはレドリックとアミスティア自らが″始末″してやると″淡々と″告げ、今度こそ批判の声は上がらなくなっていた。
「批判、反論各々持ち合わせて居るだろう、ここまでの話を聞いても尚意にそぐわず、納得のいかない者達も居るだろう。
だが彼等は劣勢必至が予想され、数々の者達が辞退して行く中で私の願いを叶える為に賛同して貰った者達だ。
彼等を愚弄する事は許さぬ、即刻街を出ていって貰って構わん。(ルルイエ)」
「「「「「「……っ!」」」」」」
語気強めに言い放つルルイエに、集まった者達は閉口し、項垂れる様に顔を伏せる。
だが次第に、各所からルルイエの話に頷き、飲み込んでいく者が増え、顔を上げて賛同の意を示す。
自分達が見ようとしていなかっただけで自国も周りと同様逼迫した状況である事に変わり無く、生温い事を言ってられないと感じたのだろう。
こうして一部騒動になり掛けた″強行策″の報告は、何とか街の者達全員の了承を得る事が出来たのであった。
この事により話は大きく動き出す事になる。
その起点となるのは、ジョー達によるものであった。
~6時間後・獣人国の冒険者ギルドにて~
カランコロンカラン♪(ギルドの扉が開く音。)
「いらっしゃ…
あら、ジョーさんではありませんか、一体どうなされましたか?(受付嬢)」
場面は変わってここは獣人国の冒険者ギルド。
日は既に落ちており、ギルド内に冒険者は疎らであった。
そんな冒険者ギルドにジョーが来訪。
開口一番に
「いやー、今日はムシムシするねぇ。
『イワシの塩漬けと酸味の強いエールで一杯やりたい』よ。
〔急ぎの用事で来た。対応願おう。〕(ジョー)」
「あ、『分かりますー!
私としては冒険者さんの自慢話肴に500ガルワイン片手に一杯やりたい所です。
でもそんな所ギルドに見られる訳にはいかないのですけど。』
〔了解しました。特定の冒険者さんへの極秘依頼、大金が絡む話、国家関係のどれでしょうか?〕(受付嬢)」
「『500ガルワインは手頃だが趣ノアる深い味わい故私も愛飲しているよ。
人気なのか手に入り難くて別の酒で代用しているがね。
そういえばアルフの酒場は今日はやってたかな?
6ダース程ある酒の依頼をしていたので良ければ寄ろうと思っている』のだよ。
〔大金が絡む話で、ノア君の代理でやって来た。彼の口座からアルフレッド・レイドに6億を流してやってくれ。〕(ジョー)」
「あら、『6ダースも…
それは大変で御座いますね、確認を取ってきましょう。』
〔6億ですね、畏まりました。〕(受付嬢)」
「『急ぎでね。』〔早馬を飛ばしてくれ。〕(ジョー)」
会話の中にそこはかとなく情報を混ぜてギルドの受付嬢と意味深な話をするジョー。
するとそこに
「やぁジョーさん、この間オススメしてくれた『濁り酒、中々良かったよ。何かお礼させて貰えないか?』
〔言葉を濁しての会話なんてどうしたんだい?何か手伝える事はあるか?〕(男性職員ラスク)」
「やぁラスク、嬉しい事を言ってくれるね、それじゃあ『最近エイヒレなる物が出回っているだろう?あれを入手したいのだが頼めるか?
夜風に当たりながら一杯やってみたいと思っていてね。』
〔海洋種に連絡を取り、″地上でも活動可能″な者が居ないか聞いてくれないか?〕(ジョー)」
「『善処するよ。』〔任せてくれ。〕(男性職員ラスク)」
たまたま近くに居た男性職員に話し掛けられたジョーは、受付嬢の時と同様意味深な会話を繰り広げていた。
「さて、彼女達の方は順調かな。(ジョー)」
33
あなたにおすすめの小説
【もうダメだ!】貧乏大学生、絶望から一気に成り上がる〜もし、無属性でFランクの俺が異文明の魔道兵器を担いでダンジョンに潜ったら〜
KEINO
ファンタジー
貧乏大学生の探索者はダンジョンに潜り、全てを覆す。
~あらすじ~
世界に突如出現した異次元空間「ダンジョン」。
そこから産出される魔石は人類に無限のエネルギーをもたらし、アーティファクトは魔法の力を授けた。
しかし、その恩恵は平等ではなかった。
富と力はダンジョン利権を牛耳る企業と、「属性適性」という特別な才能を持つ「選ばれし者」たちに独占され、世界は新たな格差社会へと変貌していた。
そんな歪んだ現代日本で、及川翔は「無属性」という最底辺の烙印を押された青年だった。
彼には魔法の才能も、富も、未来への希望もない。
あるのは、両親を失った二年前のダンジョン氾濫で、原因不明の昏睡状態に陥った最愛の妹、美咲を救うという、ただ一つの願いだけだった。
妹を治すため、彼は最先端の「魔力生体学」を学ぶが、学費と治療費という冷酷な現実が彼の行く手を阻む。
希望と絶望の狭間で、翔に残された道はただ一つ――危険なダンジョンに潜り、泥臭く魔石を稼ぐこと。
英雄とも呼べるようなSランク探索者が脚光を浴びる華やかな世界とは裏腹に、翔は今日も一人、薄暗いダンジョンの奥へと足を踏み入れる。
これは、神に選ばれなかった「持たざる者」が、絶望的な現実にもがきながら、たった一つの希望を掴むために抗い、やがて世界の真実と向き合う、戦いの物語。
彼の「無属性」の力が、世界を揺るがす光となることを、彼はまだ知らない。
テンプレのダンジョン物を書いてみたくなり、手を出しました。
SF味が増してくるのは結構先の予定です。
スローペースですが、しっかりと世界観を楽しんでもらえる作品になってると思います。
良かったら読んでください!
ブラック企業で心身ボロボロの社畜だった俺が少年の姿で異世界に転生!? ~鑑定スキルと無限収納を駆使して錬金術師として第二の人生を謳歌します~
楠富 つかさ
ファンタジー
ブラック企業で働いていた小坂直人は、ある日、仕事中の過労で意識を失い、気がつくと異世界の森の中で少年の姿になっていた。しかも、【錬金術】という強力なスキルを持っており、物質を分解・合成・強化できる能力を手にしていた。
そんなナオが出会ったのは、森で冒険者として活動する巨乳の美少女・エルフィーナ(エル)。彼女は魔物討伐の依頼をこなしていたが、強敵との戦闘で深手を負ってしまう。
「やばい……これ、動けない……」
怪我人のエルを目の当たりにしたナオは、錬金術で作成していたポーションを与え彼女を助ける。
「す、すごい……ナオのおかげで助かった……!」
異世界で自由気ままに錬金術を駆使するナオと、彼に惚れた美少女冒険者エルとのスローライフ&冒険ファンタジーが今、始まる!
ある日、俺の部屋にダンジョンの入り口が!? こうなったら配信者で天下を取ってやろう!
さかいおさむ
ファンタジー
ダンジョンが出現し【冒険者】という職業が出来た日本。
冒険者は探索だけではなく、【配信者】としてダンジョンでの冒険を配信するようになる。
底辺サラリーマンのアキラもダンジョン配信者の大ファンだ。
そんなある日、彼の部屋にダンジョンの入り口が現れた。
部屋にダンジョンの入り口が出来るという奇跡のおかげで、アキラも配信者になる。
ダンジョン配信オタクの美人がプロデューサーになり、アキラのダンジョン配信は人気が出てくる。
『アキラちゃんねる』は配信収益で一攫千金を狙う!
最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。
みこみこP
ファンタジー
高校2年の夏。
高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。
地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。
しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。
隠して忘れていたギフト『ステータスカスタム』で能力を魔改造 〜自由自在にカスタマイズしたら有り得ないほど最強になった俺〜
桜井正宗
ファンタジー
能力(スキル)を隠して、その事を忘れていた帝国出身の錬金術師スローンは、無能扱いで大手ギルド『クレセントムーン』を追放された。追放後、隠していた能力を思い出しスキルを習得すると『ステータスカスタム』が発現する。これは、自身や相手のステータスを魔改造【カスタム】できる最強の能力だった。
スローンは、偶然出会った『大聖女フィラ』と共にステータスをいじりまくって最強のステータスを手に入れる。その後、超高難易度のクエストを難なくクリア、無双しまくっていく。その噂が広がると元ギルドから戻って来いと頭を下げられるが、もう遅い。
真の仲間と共にスローンは、各地で暴れ回る。究極のスローライフを手に入れる為に。
掘鑿王(くっさくおう)~ボクしか知らない隠しダンジョンでSSRアイテムばかり掘り出し大金持ち~
テツみン
ファンタジー
『掘削士』エリオットは、ダンジョンの鉱脈から鉱石を掘り出すのが仕事。
しかし、非戦闘職の彼は冒険者仲間から不遇な扱いを受けていた。
ある日、ダンジョンに入ると天災級モンスター、イフリートに遭遇。エリオットは仲間が逃げ出すための囮(おとり)にされてしまう。
「生きて帰るんだ――妹が待つ家へ!」
彼は岩の割れ目につるはしを打ち込み、崩落を誘発させ――
目が覚めると未知の洞窟にいた。
貴重な鉱脈ばかりに興奮するエリオットだったが、特に不思議な形をしたクリスタルが気になり、それを掘り出す。
その中から現れたモノは……
「えっ? 女の子???」
これは、不遇な扱いを受けていた少年が大陸一の大富豪へと成り上がっていく――そんな物語である。
「餌代の無駄」と追放されたテイマー、家族(ペット)が装備に祝福を与えていた。辺境で美少女化する家族とスローライフ
天音ねる(旧:えんとっぷ)
ファンタジー
【祝:男性HOT18位】Sランクパーティ『紅蓮の剣』で、戦闘力のない「生産系テイマー」として雑用をこなす心優しい青年、レイン。
彼の育てる愛らしい魔物たちが、実はパーティの装備に【神の祝福】を与え、その強さの根源となっていることに誰も気づかず、仲間からは「餌代ばかりかかる寄生虫」と蔑まれていた。
「お前はもういらない」
ついに理不尽な追放宣告を受けるレイン。
だが、彼と魔物たちがパーティを去った瞬間、最強だったはずの勇者の聖剣はただの鉄クズに成り果てた。祝福を失った彼らは、格下のモンスターに惨敗を喫する。
――彼らはまだ、自分たちが捨てたものが、どれほど偉大な宝だったのかを知らない。
一方、レインは愛する魔物たち(スライム、ゴブリン、コカトリス、マンドラゴラ)との穏やかな生活を求め、人里離れた辺境の地で新たな暮らしを始める。
生活のためにギルドへ持ち込んだ素材は、実は大陸の歴史を塗り替えるほどの「神話級」のアイテムばかりだった!?
彼の元にはエルフやドワーフが集い、静かな湖畔の廃屋は、いつしか世界が注目する「聖域」へと姿を変えていく。
そして、レインはまだ知らない。
夜な夜な、彼が寝静まった後、愛らしい魔物たちが【美少女】の姿となり、
「れーんは、きょーも優しかったの! だからぽるん、いーっぱいきらきらジェル、あげたんだよー!」
「わ、私、今日もちゃんと硬い石、置けました…! レイン様、これがあれば、きっともう危ない目に遭いませんよね…?」
と、彼を巡って秘密のお茶会を繰り広げていることを。
そして、彼が築く穏やかな理想郷が、やがて大国の巨大な陰謀に巻き込まれていく運命にあることを――。
理不尽に全てを奪われた心優しいテイマーが、健気な“家族”と共に、やがて世界を動かす主となる。
王道追放ざまぁ × 成り上がりスローライフ × 人外ハーモニー!
HOT男性49位(2025年9月3日0時47分)
→37位(2025年9月3日5時59分)→18位(2025年9月5日10時16分)
【本編45話にて完結】『追放された荷物持ちの俺を「必要だ」と言ってくれたのは、落ちこぼれヒーラーの彼女だけだった。』
ブヒ太郎
ファンタジー
「お前はもう用済みだ」――荷物持ちとして命懸けで尽くしてきた高ランクパーティから、ゼロスは無能の烙印を押され、なんの手切れ金もなく追放された。彼のスキルは【筋力強化(微)】。誰もが最弱と嘲笑う、あまりにも地味な能力。仲間たちは彼の本当の価値に気づくことなく、その存在をゴミのように切り捨てた。
全てを失い、絶望の淵をさまよう彼に手を差し伸べたのは、一人の不遇なヒーラー、アリシアだった。彼女もまた、治癒の力が弱いと誰からも相手にされず、教会からも冒険者仲間からも居場所を奪われ、孤独に耐えてきた。だからこそ、彼女だけはゼロスの瞳の奥に宿る、静かで、しかし折れない闘志の光を見抜いていたのだ。
「私と、パーティを組んでくれませんか?」
これは、社会の評価軸から外れた二人が出会い、互いの傷を癒しながらどん底から這い上がり、やがて世界を驚かせる伝説となるまでの物語。見捨てられた最強の荷物持ちによる、静かで、しかし痛快な逆襲劇が今、幕を開ける!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる