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ヴァリエンテ領・大規模氾濫掃討戦編~街(前哨基地)建設~
王都諜報員『調』(ルーシー姉妹)の密命
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~夜・スロア領獣人国側北門~
「ナサケ様から託された命は、誰にも気付かれずに″ツェド氏″に会う事。
良いわね『調』。(王都諜報員『調』ことラーベ)」
「えぇ、分かってる。
慎重に行くわよ、『調』。(王都諜報員『調』ことラベルタ)」
「こんな夜更けにコソコソと儂に何用じゃ?(ツェド)」
「「っ!!??」」『『ビクッ!』』
ナサケ(ジョー)からの命を受けて″ツェド″に会う為、スロア領に侵入するつもりだった『調』達ことルーシー姉妹。
だがその″ツェド″本人に速攻でバレてしまった。
それは『調』達の隠密がバレバレであったからとか言う理由では無く
「悪いのぅ、昔からこういった″勘″は働くでの。
で?こんな夜更けに何事じゃ?
見た所王都のモンじゃろうが、子供達が漸く寝付いた所での、あまり騒がしくしたくないのだが…?(ツェド)」 チリ…
旧ヒュマノ聖王国の前身スパルティアにて王を務めていたツェドの持ち前の勘によって『調』達の侵入(未遂)に気付いたらしい。
そんなツェドは、黒装束を身に纏った『調』達に怒気をはらんだ視線を向け
「ま、待って下さい!争いに来た訳では…!(『調』ことラーベ)」
「わーっとるわい。
ちょっとした脅しじゃ脅し。
おヌシくそ真面目な様じゃが変に抜けてる所があるのぅ。
気を付けんと足元を掬われるぞ?(ツェド)」
「ふぐぅっ!(『調』ことラーベ)」
「ん?(ツェド)」
「あ、お気に為さらず…たまたま今の言葉がクリーンヒットしただけです…(『調』ことラベルタ)」
何かツェドの言葉が突き刺さったのか、謎の呻き声を上げて踞る『調』ことラーベだが、その理由は本編に関係無いので【閑話】に書くとします。
ペラッ。(手紙。)
「…手紙?儂にか?(ツェド)」
「はい。
現在ヴァリエンテ領に居ります【鬼神】のノア殿からの物になります。(ラベルタ)」
「【鬼神】…ふ…儂にとっての恩人ではないか。
どれどれ…(ツェド)」ガサガサ…
『調』ことラベルタから手紙を受け取ったツェドは早速中を見る事に。
ツェドが現在スロア領に居るのは、ノアの計らいによるものである。
本当であれば、10年近く拘束されて軟禁状態であったとはいえ、元自国から【魔王】を世に放ってしまった事に責任を感じ余生を【魔王】討伐に捧げる為に追うつもりであった。
だがノアからスロア領領主デミ・スロアを通じ、旧ヒュマノ聖王国から救出された元奴隷の子供達4000人の教育係として勧められたのである。
元々世界一の質を誇る奴隷産出国として名を馳せたツェドにしか出来ないモノであった為、現在ツェド自身ノアに対してはかなりの恩があるのであった。
「ぷっ!あっはっはっは!
ほぅ、えらく大それた事を成そうとしている様じゃな。
状況が状況だけに″これ″が1番手っ取り早いであろう。(ツェド)」
「ど、どうでしょう…?(ラベルタ)」
ノアからの手紙を呼んだツェドは大きな笑い声を上げ、ノア達が立てた″策″に同意していた。
「はっはっは…いや、良いと思うぞ。
それで、今の所″男女の比率″はどうじゃ?
偏りがあれば″男娼・娼婦″のどちらかを呼んどかんと早い内に爆発してしまうぞ?(ツェド)」
「あ、比率は不明ですが、それについては関係者(アミスティア)の方で手は打つそうで…(ラベルタ)」
「ふーむ。
中々分かってる者が居る様だな、上出来上出来。それで、○○についてはーーで、✕✕は◎◎で…(ツェド)」
手紙の中には幾つか質問が書かれていた様で、それについてスラスラと答えていくツェド。
「…で、最後の質問についてだが…(ツェド)」
「…?何か…?(ラベルタ)」
「いや、答えるまでも無い。
【鬼神】…あの少年なら大丈夫じゃろう。
″居場所″を作ってやれ、とだけ伝えてくれ。(ツェド)」
「は、はぁ…(ラベルタ)」
ツェドから非常にザックリとした答えが返ってきた。
恐らくノアに伝えればその真意も判明するのだろう。ラベルタは一先ずツェドの発言を一言一句逃さぬ様に書き留めるのだった。
オジーチャーン…(スロア領の方から子供の声。)
「む、夜尿の子だな。
悪いがまだ夜になるとパニックになる子が居ってな。悪いがこの辺で戻るぞ?(ツェド)」
「あ、はい、ありがとうございます。
わざわざ出向いて頂いて…(ラベルタ)」
んおー…んおー…(未だクリーンヒット中のラーベ。)
「…そこの仲間はさっきから″ああ″だが良いのか?(ツェド)」
「1日で2度もクリーンヒットしてしまったので心をやられただけです。
気にしないで下さい。(ラベルタ)」
「そ、そうか。(ツェド)」
今までのツェドとのやり取り中ひたすら自責の念に駆られていた『調』ことラーベは未だに呻き声を上げていた。
まぁこの事については【閑(略)。
ツェドから手紙に対しての返事を貰った『調』の2人は、ナサケことジョーと落ち合う為に足早にその場を去るのであった。
~再び獣人国・裏通り~
「ほらジョーさん、これが『エイヒレだ。
都合良く余ってたからって酒まで寄越してくれたぞ。飲み掛けだがな。』
〔海洋種の方から了承を得ました。
情報は酒瓶の中にありますのでどうぞ。〕(職員の男性ラスク)」
「ありがとうラスク。(ジョー)」
「ちなみに『陸昆布(オカコンブ)という珍味もあったぞ。好みの酒に浸して少しふやかすと格別なんだとか。そのままでも塩を振っても美味いらしい。』
〔地上での活動が可能な種族なんだがな、多少なりとも雨季がある事、もしくは池や湖があると良いらしい。淡水・海水どちらでも良いのだとか。〕(男性職員ラスク)」
「好みの『酒か。樽では無かった気がするが、良い事を聞いた、ありがとうよ。
おっと忘れていた、これは立て替え費用だ。』
〔雨季ね。湖は無かったが良い事を聞いた、ありがとうよ。おっと忘れていた、これは情報料だ。〕(ジョー)」
「どうも。(男性職員ラスク)」
例え他人の耳に入ったとしても酒好きの会話にしか聞こえないが、ジョーと男性職員ラスクは意味深な会話を終えた。
『『パタパタ…』』(2人組が駆けてくる音。)
「ジョー様、ここに居らしたのですね、探しましたよ。 こちらの『用事が済んだので次に向かいましょう』!
〔ツェド氏への密命が済んだので次に向かいましょう〕(ラベルタ)」
「そうだな。『仕事に向かわなければならないからな』。
〔アルフレッド・レイド伯爵の″奴隷商館″に向かわなければならないからな〕。(ジョー)」
「ナサケ様から託された命は、誰にも気付かれずに″ツェド氏″に会う事。
良いわね『調』。(王都諜報員『調』ことラーベ)」
「えぇ、分かってる。
慎重に行くわよ、『調』。(王都諜報員『調』ことラベルタ)」
「こんな夜更けにコソコソと儂に何用じゃ?(ツェド)」
「「っ!!??」」『『ビクッ!』』
ナサケ(ジョー)からの命を受けて″ツェド″に会う為、スロア領に侵入するつもりだった『調』達ことルーシー姉妹。
だがその″ツェド″本人に速攻でバレてしまった。
それは『調』達の隠密がバレバレであったからとか言う理由では無く
「悪いのぅ、昔からこういった″勘″は働くでの。
で?こんな夜更けに何事じゃ?
見た所王都のモンじゃろうが、子供達が漸く寝付いた所での、あまり騒がしくしたくないのだが…?(ツェド)」 チリ…
旧ヒュマノ聖王国の前身スパルティアにて王を務めていたツェドの持ち前の勘によって『調』達の侵入(未遂)に気付いたらしい。
そんなツェドは、黒装束を身に纏った『調』達に怒気をはらんだ視線を向け
「ま、待って下さい!争いに来た訳では…!(『調』ことラーベ)」
「わーっとるわい。
ちょっとした脅しじゃ脅し。
おヌシくそ真面目な様じゃが変に抜けてる所があるのぅ。
気を付けんと足元を掬われるぞ?(ツェド)」
「ふぐぅっ!(『調』ことラーベ)」
「ん?(ツェド)」
「あ、お気に為さらず…たまたま今の言葉がクリーンヒットしただけです…(『調』ことラベルタ)」
何かツェドの言葉が突き刺さったのか、謎の呻き声を上げて踞る『調』ことラーベだが、その理由は本編に関係無いので【閑話】に書くとします。
ペラッ。(手紙。)
「…手紙?儂にか?(ツェド)」
「はい。
現在ヴァリエンテ領に居ります【鬼神】のノア殿からの物になります。(ラベルタ)」
「【鬼神】…ふ…儂にとっての恩人ではないか。
どれどれ…(ツェド)」ガサガサ…
『調』ことラベルタから手紙を受け取ったツェドは早速中を見る事に。
ツェドが現在スロア領に居るのは、ノアの計らいによるものである。
本当であれば、10年近く拘束されて軟禁状態であったとはいえ、元自国から【魔王】を世に放ってしまった事に責任を感じ余生を【魔王】討伐に捧げる為に追うつもりであった。
だがノアからスロア領領主デミ・スロアを通じ、旧ヒュマノ聖王国から救出された元奴隷の子供達4000人の教育係として勧められたのである。
元々世界一の質を誇る奴隷産出国として名を馳せたツェドにしか出来ないモノであった為、現在ツェド自身ノアに対してはかなりの恩があるのであった。
「ぷっ!あっはっはっは!
ほぅ、えらく大それた事を成そうとしている様じゃな。
状況が状況だけに″これ″が1番手っ取り早いであろう。(ツェド)」
「ど、どうでしょう…?(ラベルタ)」
ノアからの手紙を呼んだツェドは大きな笑い声を上げ、ノア達が立てた″策″に同意していた。
「はっはっは…いや、良いと思うぞ。
それで、今の所″男女の比率″はどうじゃ?
偏りがあれば″男娼・娼婦″のどちらかを呼んどかんと早い内に爆発してしまうぞ?(ツェド)」
「あ、比率は不明ですが、それについては関係者(アミスティア)の方で手は打つそうで…(ラベルタ)」
「ふーむ。
中々分かってる者が居る様だな、上出来上出来。それで、○○についてはーーで、✕✕は◎◎で…(ツェド)」
手紙の中には幾つか質問が書かれていた様で、それについてスラスラと答えていくツェド。
「…で、最後の質問についてだが…(ツェド)」
「…?何か…?(ラベルタ)」
「いや、答えるまでも無い。
【鬼神】…あの少年なら大丈夫じゃろう。
″居場所″を作ってやれ、とだけ伝えてくれ。(ツェド)」
「は、はぁ…(ラベルタ)」
ツェドから非常にザックリとした答えが返ってきた。
恐らくノアに伝えればその真意も判明するのだろう。ラベルタは一先ずツェドの発言を一言一句逃さぬ様に書き留めるのだった。
オジーチャーン…(スロア領の方から子供の声。)
「む、夜尿の子だな。
悪いがまだ夜になるとパニックになる子が居ってな。悪いがこの辺で戻るぞ?(ツェド)」
「あ、はい、ありがとうございます。
わざわざ出向いて頂いて…(ラベルタ)」
んおー…んおー…(未だクリーンヒット中のラーベ。)
「…そこの仲間はさっきから″ああ″だが良いのか?(ツェド)」
「1日で2度もクリーンヒットしてしまったので心をやられただけです。
気にしないで下さい。(ラベルタ)」
「そ、そうか。(ツェド)」
今までのツェドとのやり取り中ひたすら自責の念に駆られていた『調』ことラーベは未だに呻き声を上げていた。
まぁこの事については【閑(略)。
ツェドから手紙に対しての返事を貰った『調』の2人は、ナサケことジョーと落ち合う為に足早にその場を去るのであった。
~再び獣人国・裏通り~
「ほらジョーさん、これが『エイヒレだ。
都合良く余ってたからって酒まで寄越してくれたぞ。飲み掛けだがな。』
〔海洋種の方から了承を得ました。
情報は酒瓶の中にありますのでどうぞ。〕(職員の男性ラスク)」
「ありがとうラスク。(ジョー)」
「ちなみに『陸昆布(オカコンブ)という珍味もあったぞ。好みの酒に浸して少しふやかすと格別なんだとか。そのままでも塩を振っても美味いらしい。』
〔地上での活動が可能な種族なんだがな、多少なりとも雨季がある事、もしくは池や湖があると良いらしい。淡水・海水どちらでも良いのだとか。〕(男性職員ラスク)」
「好みの『酒か。樽では無かった気がするが、良い事を聞いた、ありがとうよ。
おっと忘れていた、これは立て替え費用だ。』
〔雨季ね。湖は無かったが良い事を聞いた、ありがとうよ。おっと忘れていた、これは情報料だ。〕(ジョー)」
「どうも。(男性職員ラスク)」
例え他人の耳に入ったとしても酒好きの会話にしか聞こえないが、ジョーと男性職員ラスクは意味深な会話を終えた。
『『パタパタ…』』(2人組が駆けてくる音。)
「ジョー様、ここに居らしたのですね、探しましたよ。 こちらの『用事が済んだので次に向かいましょう』!
〔ツェド氏への密命が済んだので次に向かいましょう〕(ラベルタ)」
「そうだな。『仕事に向かわなければならないからな』。
〔アルフレッド・レイド伯爵の″奴隷商館″に向かわなければならないからな〕。(ジョー)」
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