ソロ冒険者のぶらり旅~悠々自適とは無縁な日々~

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ヴァリエンテ領・大規模氾濫掃討戦編~街(前哨基地)建設~

オハナシ。

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~2分前・森林エリア~


「で?ここで何すんだ?(デオ)」

「坊主、2分で何が出来んだ?(ガーラ)」

「まぁ見てて、僕の思う通りなら…」


『『『『ズズズ…』』』』(力の制御解除・赤黒い腕を2本生成。)

『『『『スラッ。』』』』(荒鬼神ノ化身4本抜刀。)

『【鬼哭死重奏・穢払ノ癒火】!』

シュボァッ!(荒鬼神ノ化身から癒火が発生、持ってきた武器に着火。)


商人から2分の時間を貰ったノアは、デオとガーラと共に森林エリアの木の陰にやって来て早速行動を開始。

最近新たに獲得した固有スキル【鬼哭死重奏・穢払ノ癒火】を発動させて持ち込んだ弓を焼き始めたのである。


「おいおいおい!待て待て焼くな焼くな!
弓の強度が落ちる!(デオ)」

「それ以前にこの弓木製なんだから火自体着けんじゃねぇって!(ガーラ)」

『あ、大丈夫大丈夫!この火、普通じゃ無いから!』

「「はぁ?」」





『『『ボワワ…』』』(燃える弓。)

「…確かに普通の火より白みが強い…そんでもって熱くないのが何とも不思議だな…(ガーラ)」

「一体何やったんだ?キコク…何ちゃらって。(デオ)」

『【鬼哭死重奏・穢払ノ癒火】って言って、<浄化>効果のある炎を発生させる事が出来て、アンデットモンスターや霊なんかに効果抜群なんだ。』

「あー、それでその浄化の炎で武器を焼いたら<解呪>の代わりになんじゃねぇか?って話か。(ガーラ)」

『そういう事。
これで駄目なら僕には手が無いから、上手くいってくれると良いんだけど…』





『『『シュン…』』』(鎮火。)

「お、消えた…
フヒッ!クッハッハッハッハ!(ガーラ)」


弓に纏われていた浄化の炎が消えた後、武器の説明欄を見たガーラが突然独特な笑い声を上げた。


「んだガーラ、気持ち悪い笑い声上げやがって。(デオ)」

「見てみろ見てみろデオ。
ッハッハッハッハ!(ガーラ)」

ガッ。

「どれど…
ブハッ!ギャハハハハハッ!
何だこの性能!どうやら狙いは完璧みたいだぞ坊主!(デオ)」



『当たらずの弓→″違わずの弓″
品質:7  耐久値:100

命中率に難のある弓

命中率補正2割減→″命中率補正2割増・命中時貫通力(大)″。』



『やったー!成功だー!』

「クヒヒヒ…よし!戻るぞ坊主、直ぐ戻ろう!
あの商人に早く結果を報告してやんねぇとな。ダハハハハハッ!(デオ)」

「あの商人驚くぞぉ。
金の成る木がそっくりそのまま他所へ移った様なモノだしな。ヒッヒッヒ!(ガーラ)」


ガーラに続いて独特な笑い声を上げたデオと、思惑通りの結果に喜ぶノア。
余韻を楽しむ暇も無く、3人は商人の下へと戻るのであった。





~で、現在~


「な…なぁ…っ!?」

「ダッハッハッハッハ!
良い!良いぞ坊主、良いモン(能力)持ってんじゃねぇか!(デオ)」

「ガッハッハ!
そりゃ、解呪の指輪は必要無ぇな!
ィーッヒッヒッヒ!(ガーラ)」

「と言う訳でカース(呪い)武器の数々ありがとうございました。
<解呪>の方はこちらでやっておきますので、これらの武器は有効的に使わせて頂きますね。」


使い物にならず、<解呪>を行うか2人に頼んで鋳潰す位しか道が無かったカース(呪い)武器の効果が反転し、準魔剣じみた性能に変化した事で高笑いを上げるデオとガーラ。

固まる商人を尻目に、ノアは早速地面に置かれた武器の下へと行き、回収に向かう。




「…ま、待…ちやがれ畜生がぁっ!」

「「「あ、キレた。」」」


固まっていた商人が動き出したかと思えば、今まで見せなかった冷静さを失った焦りの表情と、咆哮にも似た怒声を上げてノアを引き留めた。


「何をやった貴様ぁっ!
【聖騎士】や高位の神職でない限り<解呪>は取得出来ないハズだぞっ!」

「そうなの?」

「「さぁ?」」



「そ、そいつらがカース(呪い)武器を弄ったのだろう!?
さっきも言ったが契約の魔導具が直ぐに反応して…何故だ!何故反応しない!?」

「そりゃ俺達何もやってないからな。(ガーラ)」

「素直に認めろよオッサン、見苦しいぞ。(デオ)」


何かやったのは間違いないが、何をやったか理解出来ないし理解したくもないといった様子の商人。

タネが分からない以上手札となる契約の魔導具も発動しないと分かった商人は、本日何度目になるか分からない暴挙に出る。


「糞っ!私の予定が総崩れだ!
タネは分からんが細工したのは必然!
契約者権限で貴様の行動全てが契約違反となる様追き


『『『ズァッ!』』』(強烈な<殺気放出>。)


「ひぃっ!?」ビクッ…


商人が契約の魔導具に干渉しようとした瞬間、目の前のノアから強烈な殺気が放たれ、恐怖によって体が硬直してしまい身動き1つ取れなくなってしまった。


『自分にとって都合が悪い、分が悪いと思ったら契約内容を書き換えるとはね…
そんな暴挙に出るんならこっちも暴挙に出るぞ?』

「な、何だ…?暴力に訴えるつもりか…?
き、危害を加えてみろ!直ぐに

『危害は加えねぇよ。″体″にはな。』

(【神心掌握】。)



【神心掌握】…自身との精神的なレベル差があればある程相手を傀儡の様に掌握可能。
使い方によっては外法にもなるので、発動者の趣味趣向が問われる。ご利用は計画的に。
発動時に精神力を大幅に消耗するのでご利用は計画的に。



『『『ギュゥン!』』』(掌握完了。)

「…【鬼神】様…如何致しましょう…?」


【神心掌握】を発動した直後、心ここに在らずと言った表情になり、一気に無感情となって立ち尽くす。

ノアに対して従順となり、ノアからの問いに逐一答える人形と化す。


『如何も糞もあるかよ。
″契約″の話をするぞ″契約″の話。
これらのカース(呪い)武器はここにあるので全部じゃないだろ?
俺から金をぶん取ろうとしてたんだからまだまだ在庫が残ってんだろう?』

「…はい、その通りです…
隠れ家にまだ1000本程御座います…」

『全部持ってこい。
糞みたいな契約を完了させられる様、あるだけ全てだ。良いな?
それを以て契約完了とし、そのふざけた指輪は即刻破壊しろ。』

「…はい、畏まりました…
【鬼神】様の仰せの通り直ぐに向かわせて


「ちょっと待って貰えるかいノア君?(ジョー)」
「ちょっとお待ちをノア様。(ラーベ)」
「ちょっと待てノア。(レドリック)」
「ちょっとお待ちをノア殿。(クリストフ)」

『…皆、今の今までずーっと介入して来なかったけど、見計らってたよね?』


商人の件が始まってから全く姿を現さなかったいつものメンツがこのタイミングで登場。
漸く介入してきたのであった。
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