ソロ冒険者のぶらり旅~悠々自適とは無縁な日々~

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ヴァリエンテ領・大規模氾濫掃討戦編~掃討開始~

次回掃討戦開始

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「あれ?ノアは居るか?(レドリック)」

「あら、ノアちゃんを探してるの?(アミスティア)」

「ノア殿なら…(クリストフ)」


『『『シュパァア…』』』(街の方から浄化の光)  


「彼処ですな。(クリストフ)」

「「本当だ。(父母)」」

「一体ノア殿に何用ですかな?(クリストフ)」

「ノアだけ、って訳じゃないんだがな。
丁度良い、2人共皆に声を掛けて街に集まるよう言ってくれないか?
もしかしたら大氾濫の発生時期が判明したかも知れん。
今ルルイエ殿がヴァリエンテ領に戻って兵と領民に声を掛けてきて貰っている。悪いが頼む。(レドリック)」

「むむ、分かりましたぞ。(クリストフ)」

「分かったわ。(アミスティア)」


先程(2話前)に巨大な繭からの鳴動と肥大化を観測し、規則性を見出だした事で発生時期が判明した(この時はまだ″かも知れない″程度)ので、この地に居る者に報告する事になった。





~ヴァリエンテ領へと続く門付近のクリストフ~


てってけてー。(奔走するクリストフ)

「あ!クリストフ!?クリストフ殿ではないか!?(ヒューガ)」

「ん?おお!ヒューガ殿にシンプソン殿!それに皆々方!
…む?何故御二方は目を腫らしておられるので?(クリストフ)」

「あぁ、いやこれは…(シンプソン)」


クリストフがてってけと奔走していると、丁度ヴァリエンテ領からやって来た一団と遭遇。

見てみるとそれはアンテイカー所属のシンプソンを始めとする教会関係者で、戦友でもあるヒューガも含まれていた。

久しい再会となったが、シンプソンとヒューガの2人の目元が何故か赤くなっており、その点に突っ込みを入れるクリストフ。

2人は気恥ずかしそうにする中、別の再会者が理由を説明してくれた。


「や、クリストフ殿、理由は俺から説明しよう。
昔彼等の教会に在籍していた俺の妻…エミを視たからなんだ。(ザラット)」

「おお、ザラット殿。
…なる程、ノア殿に視える様にして貰った事で視える様になったから…
…というかザラット殿、わざわざウォルタメから来てくれたのですか!(クリストフ)」

「風の噂を聞いてな。
居ても立っても居られなく悩んでいたらエミに〈行ってきたら良い、何があっても守るから〉と承諾を貰ってな。
大急ぎでやって来たのだ。(ザラット)」


教会関係者の一団に紛れて分からなかったが、ウォルタメで共に【勇者】軍と戦ったザラットも同行。

手短に再会を祝い、ここへ来た経緯を知るのだった。


「…と、そうであった。
もう少し再会を祝いたい所であるが、この地に居る者達に報告しなければならない事が。
皆々方も急ぎ街の方に向かって頂けないでしょうか?(クリストフ)」

「む、分かった。皆行くぞ!(シンプソン)」

「「「「「「「はっ!」」」」」」」

「了承した。(ザラット)」


こうして、滑り込みに近かったがシンプソン、ヒューガ等教会関係者とザラットとの一団も大氾濫掃討に加勢する事が決まるのであった。





~街中心部・住居区画~


クリストフやアミスティア、レドリック等の呼び掛けによって街(前哨基地)の中、通りや長屋上、防壁上に住人や冒険者等が犇めいていた。


「急ぎ街の住人、技術・戦闘職600人余りに集合して貰った。
何か重要な話だと聞いたが…(カルル) 」

「王都国立大学院並びに王都・獣人国からやって来た【義賊】・【盗賊】、その他クラン約400人集まったぞ。(ゴーラ)」

「肺魚人族も居るぞ。」

「先程アンテイカー、ウォルタメからも滑り込みでこの地に参った。
まぁウォルタメからは俺だけだがな。(ザラット)」


「あ!(ノア)」


「後にしようノア殿。
何やら重要な話らしいからな。(シンプソン)」


アンテイカーから教会関係者、ウォルタメからザラットが参加した事に気付いたノアが思わず声を上げるが、そこはシンプソンが制するのだった。





「あれ?ハーピーの5人は?
もしかして島に戻っちゃった?」

〈そーなのだわさ。だから彼女達には後で私の方から伝えておくのだわさ。〉

「「「「「「「「ふーむ…」」」」」」」」





「「「「「「「「え?」」」」」」」」

〈あ、こうやって皆の前で話すのは初めてなのだわさ。猫妖精(ケット・シー)のステラなのだわさ。よろしくなのだーわさ。〉


ここ最近ヴァリエンテ領のルルイエ邸で龍族言語教室を開いていた為、こうやって有志達の前で話すのは初めてだったりする。

初め驚いた様子の有志達であったが


(((((((まぁ【鬼神】だし…)))))))


と、妙な説得力を発揮して皆即座に順応したのだった。





「さて、取り敢えず集まった所で本題に入ろう。
山の麓辺りに出現した巨大な繭に動きがあった。それによって大氾濫の発生時期が読めたかも知れん。
まだ仮説の域を出ないが、ある程度心構えが出来るだろう。
約14時間後に次の鳴動・肥大化が確認されれば大氾濫発生は″4日半後″になるだろう。早まるかも知れんがな。(レドリック)」

「「「「「「「「「「よ…」」」」」」」」」」


街(前哨基地)に集まった約1200人にも及ぶ者達は、レドリックから聞かされた大氾濫の発生時期(仮)に、思わず絶句。

事前情報として聞かされていた発生時期よりも1ヶ月前倒しであったからである。

数瞬静まり返るものの、初めに静寂を切ったのは


「よし、分かりました。
クリストフ、街から500メルの範囲に例のキノコの壁を所々に配置して貰えるか?」

「畏まり。(クリストフ)」


「ラインハードさん、衝撃を限界まで溜め込んでおきたいから明日僕とグリードの下へ来て下さい。」

「分かった。(ラインハード)」


「ヴァンディットさん、急かす様で悪いけどギリギリまで″蘇生薬″の製造の方お願いします。」

「畏まりましたわ。(ヴァンディット)」


「デオさん、ガーラさん。『一式装備』[天空覇者(ゴベルナンティエ)]と[弾丸戦車(タンク・ディバラ)]の製作状況は?」

「確保してある素材分の大まかな所は終わってらぁ。(デオ)」

「後は最終調整って所だ。(ガーラ)」

「それではこの報告会の後作業に入り、半日前までに終わらせて貰えませんか?」

「「あいよ。」」


「ラハラメ、ミダラ、アマエ、ミダレ。
君達は魔石生成に励み出来る限り蓄えておいて欲しい。何があるか分からないからな。
だが無理はするな。良いな?」

「「「「は、はい。」」」」


「有志の方々、当日戦線に立つ方々も各々準備の方を。
抜けの無い様にお願いします。」

「「「「「「「「おぅ。」」」」」」」」  


簡単にではあるがノアからの指示が飛び、皆がそれに応えていく。

そして最後に


「当日『俺』は最前線へと向かう。
皆は討ち漏らしの処理をお願いしたい。
1ヶ月振りの大戦だ、腹を空かせて待ってろよグリード。」
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