ソロ冒険者のぶらり旅~悠々自適とは無縁な日々~

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ヴァリエンテ領・大規模氾濫掃討戦編~万死一生~

第1波

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~第1波主要モンスター~

アント・マンディブラ(大顎)×1000
アント・フレネジ(狂暴)×1000
アント・アルタ(高速)×1000
ドラゴネウラ×1000
ドラゴネウラ・テンタクル(触手)×1000



『『『『ズズズズズズズズズズ…』』』』(地響き)


「「「おおお…来る…来るぞぉ…」」」
「な、何つー数だ…(ダッカード)」
「や、やべぇ…」
「こ、これが大氾濫…まるで″壁″じゃないか…」

「臆するな!心を強く持て!(ゴーラ)」


巨大な繭から放出される膨大な量の虫系モンスターの数々。
地面に到達するや、水の様に地平線に広がっていき黒い壁となって街(前哨基地)へと進路を向ける。

距離にしてまだ2ケメル以上。
地表からは『アントシリーズ』が、空にはドラゴネウラ、ドラゴネウラ・テンタクル(触手)が漂い、数が揃ってから進軍してくる様子。

最前線に程近い後方待機組(『エイペス』100人・『筋肉達磨』3人・[弾丸戦車(タンク・ディバラ)]部隊150人)にもその光景を視認し、既に半分近くが気圧されていた。



「さてノア。
この地に居る大半の者達はこんな規模の大氾濫は初見だろう。
景気付けに皆を鼓舞してやって欲しい。(レドリック)」

「え?そういうのは2人の方が得意じゃないの?」

「ノアちゃんがやるから良いのよ。(アミスティア)」

「そ、そういうモノなのね…?」


壮絶な光景を前にしながら、普段の口調を崩さない一家。
すると唐突に父レドリックから皆を鼓舞する様に言われ慌てるノアだか、アミスティアからも促された為、自分が思うままに声を上げる事にした。


<猿叫>発動。

″『臆するなっ!
自分が何者なのかを思い出せ!
自分が何をすべきなのかを思い出せ!
これは謂わばあの悪逆非道の数々を世に知らしめた【勇者】軍の再来だ!』″


「おー、その調子。(レドリック)」


″『あの日に心を囚われ病むものも居ただろう!だが、あの日を思い出せ!街を!村を!家族を!仲間を!家も!日々も!尊厳も何もかもを奪われ、心に絶望を植え付けられたあの日を思い出せ!
これはあの日に対する復讐の機会だ!
無力だったあの日とは違う!復讐を叶えられる力がある!武器がある!戦友(とも)が居る!
そしてここには守るべきモノがある!
後ろを!隣を!周りを見てみろ!
2度も奪われるな!代わりに奪ってやれ!
全てだ!何もかも!一切合切全てだっ!』″


<猿叫>を乗せたノアの大爆声が衝撃波と共にこの地の全員に叩き付けられる。
【勇者】軍と相対した者はほぼ居ないだろうが、被害の程は否応無く耳にしている。

あの日から何もかもが変わってしまった者が居る。あの日に囚われ虚無となった日常を送る者も居る。

【勇者】軍は忽然と姿を消した今、復讐しようにも出来ずにあの日から1歩も踏み出せない者も居る。

そこからの脱却の一助になるかどうかはその者にしか分からないが、そうなって欲しいとの願いを籠めたモノであった。





「良く言ったぞノア。
それじゃ早速奴等から全て奪ってやろうじゃないか。(レドリック)」

「ふふふ、立派になっちゃって。
事前の取り決めの通り、ノアちゃんが仕掛けに行くのよね?(アミスティア)」

「そう言う適正だし、それ相応の広範囲技もあるからね。」


鼓舞し終えたノアに両親が背中を叩く。
威風堂々とした立ち姿に、何処と無く嬉しそうな様子。



『『『『ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ…』』』』(迫る大群)


″『総員戦闘準備っ!
ド派手に戦いの火蓋を切ってやる!
その後は思い思いに暴れ、1歩でも街に近づけさせるなぁっ!』″


「「「「「「「「「「おぅっ!(後方待機組)」」」」」」」」」」


ダガンッ!(ノア発進。)

『グリードっ!本来の姿で出てこい!
敵の本陣に穴を空けつつそのまま突っ込むぞ!』

『『『ドゴゴゴゴゴゴゴッ!』』』(25メルサイズのグリード、ノアの真横から出現。)

《御身の仰せのままに!》


戦いの火蓋を切って落とすと告げたノアはただ1人敵陣に向かって疾走。
続けて契約獣のグリードを出現させ、共に疾走する。

そして両親や後方待機組から200メル程離れた所で


ズザザザッ!

『ここで待て!プラズマレーザーを最大出力までチャージしろ!』

『『『ズァアアッ!』』』(赤黒いオーラ放出。)

『『『ギュィイイイイイイイイッ!』』』(プラズマレーザーチャージ開始。)


大群との距離が目と鼻の先位まで近付いた所で両者共に停止。
グリードはプラズマレーザーのチャージを開始し、ノアは赤黒いオーラを放出、追加の腕を生成して腰の荒鬼神ノ化身4本を抜き放つ。


だがここで1つ疑問が生まれるのだが、このままグリードがプラズマレーザーをぶっ放し、その後にノアが突っ込むとなると【ソロ】の適正上協力関係を取ったとみなされ弱体化してしまう。

それは勿論本人も分かっている為、ここからノアは恐ろしい行動に出る。

徐にノアは4本の荒鬼神ノ化身を交差させつつ頭上に掲げ


『やれグリードッ!ぶっ放せっ!』

『『『バギュゥウウンッ!』』』(最大出力プラズマレーザー発射。)

『『『『ギュゥウウウウッ!』』』』(荒鬼神ノ化身でプラズマレーザーを吸収。)

『ぬぐぐぐぐぐっ!』


ノアの号令を受け最大出力プラズマレーザーを発射するグリードだが、その砲口はノアに向けられた。

ノア自身をすっぽりと覆ってしまう程の出力のプラズマレーザーが襲うが、荒鬼神ノ化身が 持つ特性【荒鬼神ノ化身専用戦技:起点技】『大喰(オオグライ)』の効果により魔力へと変換・分解され、凄まじい速さで剣に溜められていく。

体裁としてグリードの攻撃を喰らいつつも剣に魔力をチャージ出来るので、ノアとしても恩恵のある事ではある。

とは言え、現在ノアには凄まじい負荷が掛かっており、グリードはそのまま薙ぎ払いに移行する。


《グルルォオオオオオオオオオオッ!》

『『『バギュゥウ『ジュ』ウ『ジュ』ウ『ジュ』ウウ『ジュ』ウウウ『ジュ』ウ『ジュ』ウウウ『ジュ』ウウウウ『ジュ』ウ『ジュ』ウウウ『ジュ』ウウウ『ジュ』ウウウ『ジュ』ウウ『ジュ』ウ『ジュ』ウウ『ジュ』ウウウ『ジュ』ウ『ジュ』ウウ『ジュ』ウウウ『ジュ』ウウ『ジュ』ウ『ジュ』ウウウウウ『ジュ』ウウッ!!!』』』

『『『ズガァアアアアッ!』』』(大爆発)


薙ぎ払われた最大出力のプラズマレーザーは迫る大群へと突き進み、直線上に存在するモンスターは次々に蒸発。
大群のど真ん中に1本道が出来た形となった。

直後ノアは″ド派手に戦いの火蓋を切る″為再発進するのだった。


『オラァッ!!』ブンッ!

バッ!『バシュンッ!』(荒鬼神ノ化身をぶん投げ転移。)


シュバッ!(大群直上に転移。)

『『ギキィッ!』』×40
『『ギシャァアアッ!』』×50
『『『ギュァアアアアッ!』』』×60

『そうだ俺を見ろ!俺を狙え!
この大氾濫最大の障害となるお前達の怨敵だっ!
取り敢えずお前達はここでド派手に散れ!
【召喚獣:三刀】『龍神邪火(リュウジンジャッカ)』周りに居る奴等を灰にしてやれ!』


先程グリードの最大出力プラズマレーザーで最大まで剣にチャージされた魔力を消費し、【召喚獣:三刀】『龍神邪火』を召喚するのだった。
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