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ヴァリエンテ領・大規模氾濫掃討戦編~万死一生~
援軍
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『砲放宝蜂(ホウホウホウホウ)』…体長30メル程の巨大な蜂。
腹部に幾つもの砲門、体内に人族の脚部程の大きさの魔石が搭載されており、虫系モンスターでありながら中~大火力の炎属性魔法が放てる。
また、搭載されている砲門からは中火力の炎属性魔法の他に小型の働き蜂『砲蜂(ホウホウ)』を体内召喚した上で発射してくる為、1匹だけでも数パーティもの人員が必要となってくる。
ちなみに、一定数撃破すると最上位存在への挑戦権を獲得出来る。
『砲蜂(ホウホウ)』…体長1メル程の働き蜂の一種。『砲放宝蜂(ホウホウホウホウ)』の体内に搭載されている魔石を介して召喚される。
腹部の先端に砲門を1つ持っており、そこから小火力の炎属性魔法を放てる。
中火力の炎属性魔法を放つ事も出来るが、自身にも多大なダメージを負う為、謂わば捨て身の行動となる。
『鎧王富嶽蟲(ガイオウフガクムシ)』…体長80メル全身を鎧の様な甲殻で覆っている。
東方の小国、更には霊峰『富嶽』にのみ生息する超大型の甲殻蟲。
性格は凶暴でありながら鈍重、魔法攻撃の類いは皆無である為、然程脅威にはならない。
とはいえ、非常に全身が強固であり巨体である為、歩くだけで破壊行動に繋がるので早期の討伐が求められる。
ちなみに、一定数撃破すると最上位存在への挑戦権を獲得出来る。
~森林エリア~
「ぬぅりゃぁあっ!<地砕き>ぃっ!(バルク)」
『『『ドゴンッ!』』』ボゴボゴッ!
「少しで良い!虫共の侵攻を防い
『『『『『ズガァアッ!』』』』』(3層の防壁粉砕)
「くっ…動きを止める事すら出来ぬか…!(スクワ)」
「無数の虫の前では壁等意味は無い!
さっさと退くぞ!(ゴーラ)」
ノアからの指示を受け、左右の森林エリアにて壁となっていた者達が一斉に避難を開始。
少しでも時を稼ごうと、拳を振るって3層にもなる大地の防壁を造り出すも、一瞬の抵抗も無く砕かれてしまう。
巨大な繭から出現した虫の大群は、3層にも折り重なりながら木々の高さを越えた津波と化して迫ってきていた。
〔全員散開!
空なり木々を縫って脱出するなりした後、上空で合流!
今は兎も角避難するのだ!〕
〔〔〔〔〔〔〔〔ハッ!〕〕〕〕〕〕〕〕
『『『ギュバババッ!』』』(ハーピー族一斉散開)
ハーピー族もノアからの指示を受けて森林エリアから空へと避難する事が決定。
だが300近い数このエリアに居る為、直ぐに避難が済むハズもなく
ガッ!
〔あっ!?〕
〔ヘンネ!?
飛べ!飛んで無理矢理引き剥がすのよ!(ハーピー1)〕
〔は、は『ガッ!』『ガガッ!』
いや『ガッ!』っ!『グバッ!』いやぁあああっ!〕
飛び立って退避しようとした1人のハーピー族の脚にアント・アルタ(高速)の脚が絡み付き、あっという間に囲まれてしまう。
そこにアント・マンディブラ(大顎)が到達し、大顎を広げて食い掛かる。
が
ザザッ!〔ヒィッ!?〕ゾッ!ゾリッ!
今まさに大顎によって食い千切られる所だったハーピー族の周囲に光の矢が降り注ぎ、その身が解放される。
「さぁ早く飛んで逃げろ!(レドリック)」
〔あ、ありが〕
『『『『グォオオオオオオッ!』』』』
ボッ!(大弓矢発射)
『『『『ギュゴッ!『ドヂャッ!』』』』』
『『『プギュァッ!!』』』
解放してくれたレドリックに礼をしようとする中、アント系モンスターが積み重なって塔を形成。
物凄い速さで解放されたハーピー族に迫ってきていた。
だがレドリックは塔の先頭に向かって『チャージ』していた大弓矢を発射し一気に貫いた。
クイックイッ。(ハンドサイン:″早く行け″)
〔っ…!〕バサァッ!
悠長にしていられないからかハンドサインを送って逃げるよう促し、ハーピー族は急いでその場を去っていった。
「さて、そっちはどうだアミ。(レドリック)」
「こっちのハーピー族も無事空の同族と合流出来たわ。(アミスティア)」
「そりゃ良かった。
″俺達の攻撃は周りの連中を巻き込みかねない″からな。(レドリック)」
~街(前哨基地)・防壁上~
『『『ドドドドドドド…』』』(響き渡る轟音)
「きょ、巨大な繭から爆発的にモンスターが出現!その数は尚も増大中!(兵士1)」
「新たな大型種も続々出現!これまでの波とは比べ物になりません!(兵士2)」
「左右の森林エリアに展開した者達が次々に後退していきます!(兵士3)」
「繭への直接攻撃によって多大なダメージを受けた事による防衛反応といった所か…(ルルイエ)」
『『『『『『カッ!』』』』』』(最前線で閃光)
『『『『ドゴゴゴゴゴゴゴッ!』』』』(大爆発)
「き、鬼神殿の契約獣が攻撃を開始!
尚も大氾濫の障壁となって戦闘継続している模様!(兵士4)」
「う、嘘だろ…(冒険者1)」
「あの絶望的な状況で…(冒険者2)」
「く、狂ってる…(冒険者3)」
「ちょ、ちょっとちょっと!
確か最前線に居た2人ってこういった大氾濫の専門家なんでしょ?
事態が悪化してる様にしか見えないんだけど!?(スカーレット)」
「いや、違うぞスカーレット。
端から見たらそうだが、あれは魔力の総量が2割を下回ってから起こると言われる″発狂湧き″とは別物だ。(ゼーヴィス)」
「あれだけのモンスターが出現していながら魔力の総量が″2割も削れていない″。
つまり、この数のモンスターが出現するのは相手側からしても″想定内″。
当初は″発狂湧き″かと思ったけど、あれは恐らく″通常湧き″よ。(アリッサ)」
「「「「「えええ…」」」」」
「あれ以上があると言うのか…(カルル)」
最前線で発生した発狂湧き(通常湧き)をまざまざと見せ付けられた街の者達は、一様に士気を低下させていた。
「まぁ大氾濫である以上、誰かしらがあの役を担わなければなりませぬからな。
ともあれ、私は戻る事に致しますぞ。
何てったって私は″つかえる″キノコで御座いますからな。(クリストフ)」
〔はっはっは、対サハギン戦を想わせますな。(肺魚人族1)〕
〔盟友の危機であるならば、この地に居る海洋種を代表して、我らが向かわねばなりませぬな。(肺魚人族2)〕
「ランドールちゃん達、私達も皆の所に行くよー。準備は?(ラインハード)」
「「出来てるよー。(エル・アール)」」
「果たして虫に『魅了』が通じるでしょうか…
もし掛からなければ、その時はお願いしますねブラッツ。(ヴァンディット)」
ウォンッ!(ブラッツ)
異常な物量を前にしてもいつもの調子を崩さないクリストフ。
陸上活動可能な海洋種、肺魚人族3人。
ラインハード率いる自立式高精度機兵:ランドール(R&L)の2人。
本業【錬金術】のヴァンディットと眷属のブラッツ。
彼等だけはそんな状況でも士気を落とさず準備を進めるのであった。
「ちょ、何で平然と出来るんだあの数だぞ?(冒険者1)」
「死ぬかもしれないんだぞ!?(冒険者2)」
「「「慣れ。」」」
「「「慣れ。」」」
「「「「「「「さいですか…」」」」」」」
フリアダビア奪還戦や対【勇者】軍、擬似的大氾濫を経験したノア関係者と、深海では日常茶飯事な海洋種だと言う3人。
勿論″慣れ″もあるだろうが、彼等はちゃんと考えを持っている様で
「と言うか、皆々方″大氾濫の対処″をする為にここへ参ったのでしょう?
大氾濫なのですから″アレ″位は想定していたでしょう獣人国の例があったのですから。(クリストフ)」
「獣人国の時よりは数も揃っているので何とかなるでしょう。
見た感じ現在大半が雑兵の様ですから。(ラインハード)」
「「「うむうむ。(肺魚人族)」」」
「確かにあの数を相手するのは嫌です、誰だって嫌ですが誰かが相手にしなければならない。
それを今一身に受けているのがノア様達です。
その助力をする為この地に共に呼ばれた私達も向かうだけ。
皆さん頼りになりますから。(ヴァンディット)」
ウォンッ!(ブラッツ)
「「「「「「「…。」」」」」」」
この地には大氾濫を目的として呼ばれた以上、皆一定の覚悟を持って挑んでいる様子。
更に防壁の下から
「クリストフさーん!私ノア君達の援護に行くんですが皆さんはどうしますかー?(ミユキ)」
「数も数なので急ぎ向かおうと思いますので返答は早目にお願いしまーす!(ユウ)」
「おおっ!今から向かいますので先に向かってて下され!(クリストフ)」
【召喚勇者】である美幸と【万能】の悠が各々テイムされたメロディア・ジプシーバナーやのっそりタヌキに騎乗した状態で眼下で待機していた。
彼等も援護として向かう様子。
と
「そうだな。
ノア殿が関わっている以上、生半可な規模ではないのは想像が付いていた事。私も行こう。(ザラット)」
「受けた恩を返す時だ、行くぞヒューガ。(シンプソン)」
「おう。(ヒューガ)」
数人の有志が立ち上がるや、その後も続々と有志が募り、眼下の大地に降り立っていった。
~北側エリア~
『『『『『『ズドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドッ!!!!』』』』』』
「【極限…(アミスティア)」
『『『『『『ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドッ!!!!!!』』』』』』
「…一閃】(アミスティア)」
『『『『『『ゾリッ!!』』』』』』(一太刀で斬殺されるアント系モンスター群)
ペキンッ!(剣が折れる)
「こういった大群相手に良いけど、確定で剣が壊れるのは堪ったものでは無いわね。(アミスティア)」
~南側エリア~
ズドンッ!ドンッ!ズズンッ!(パラサイトバーサークタイタン群)
『『『『ゥボォオオオオオオオオッ!』』』』
「スロット:『楔』。(レドリック)」
『『『『オオオオオオオオオオッ!』』』』
『『『『『ズドドドドドドドドッ!』』』』』(『楔』が降り注ぐ)
ドヂュッ!『『ズドッ!』』ドガガガガッ!(各パラサイトバーサークタイタンの脚に次々と突き刺さる)
『『『ズドドドドドドドドドドドッ!』』』(転ける)
「スロット:『対巨竜砲』。(レドリック)」
ド『パァン!』ド『パァンッ!』ド『パァン!』(各パラサイトバーサークタイタンの頭部を一撃粉砕)
「頭部を中身ごと破壊しちまえばこっちのモンよ。(レドリック)」
北側・南側エリアでは、あまりに膨大な数モンスターが出現した事で強制的に左右に展開されたモンスターの始末を行っていた。
各々持ち味を生かして短時間で仕留めてはいるが、全てを討伐する事は流石に難しく、1割2割程のモンスターは包囲網を掻い潜り後方へと流れていった。
~最前線~
グルォオオオオオッ!
『『『ギュィイイイッ!』』』『『バヒュッ!』』(プラズマレーザー発射)
ズドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドッ!(広範囲大爆発)
『『バフォッ!』』(爆煙から人影)
『良いぞグリード!撃って撃って撃ちまく
『『『ゴゥンゴゥンゴゥン』』』…(『砲放宝蜂(ホウホウホウホウ)』急速接近)
っ!
大型は任せろ!直ぐに潰してくるっ!』
《御気を付けを!》
グリードと共に最前線で奮闘中のノアは巨大な繭から飛来してくる『砲放宝蜂(ホウホウホウホウ)』3体を視認。
30メルを超えるモンスターが飛来してきては街(前哨基地)としても厄介な相手となるので早々に潰すべく向かうのだった。
バッ!バシュッ!(連続転移で上空へ移動)
ヂギヂギヂギッ…!(『砲放宝蜂(ホウホウホウホウ)』の鳴き声)
『ギュン!』『ギュン!』『ギュン!』『ギュン!』『ギュン!』『ギュン!』『ギュン!』『ギュン!』『ギュン!』『ギュン!』『ギュン!』『ギュン!』(腹部の砲門が一斉にノアへと向く)
『い″っ!?』
ドドンッ!『ズドンッ!』ドゴゴンッ!『『ボガンッ!』』(中火力炎属性魔法『メテオボール』複数発射)
『【鬼鎧か『『『『ズドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドッ!』』』』(寸分違わず命中)
『『ボフッ!』』
『『『キュゥウウン…』』』(荒鬼神ノ化身で魔力変換)
バシュッ!バシュンッ!(連続転移)
ドゴンッ!『ズゴゴンッ!』ドゴゴンッ!『『ボガァッ!』』(中火力炎属性魔法『メテオボール』複数再発射)
バシュン!シュンッ!(連続転移)
(よし、これなら被弾せずに奴等の下まで…)
(『…だが流れ弾が地上に向かっている。
街には到達しないだろうが避け続けたら地上に被害が出るぜ?』)
(くっ…どうすれば…ん?)
『砲放宝蜂(ホウホウホウホウ)』からの属性魔法を回避し続け接近を図るノア。
だがこれでは地上に向かって流れ弾が落ち続ける事にもなる。
そうなってはこの戦術もある程度封じなければならないが、地上では打開の一手が行われていた。
~地上~
『『ゴォオオオオオッ!』』(メテオボール飛来)
「シンプソン!任せたぞ!(ザラット)」
「ああ、任された!『護陣』!(シンプソン)」
『『『ブゥウウン…』』』(障壁展開)
『『『ドゴゴンッ!』』』(着弾)
「聞こえているかどうか分からんが下の事は気にするな!好き勝手暴れろノア殿!(ザラット)」
腹部に幾つもの砲門、体内に人族の脚部程の大きさの魔石が搭載されており、虫系モンスターでありながら中~大火力の炎属性魔法が放てる。
また、搭載されている砲門からは中火力の炎属性魔法の他に小型の働き蜂『砲蜂(ホウホウ)』を体内召喚した上で発射してくる為、1匹だけでも数パーティもの人員が必要となってくる。
ちなみに、一定数撃破すると最上位存在への挑戦権を獲得出来る。
『砲蜂(ホウホウ)』…体長1メル程の働き蜂の一種。『砲放宝蜂(ホウホウホウホウ)』の体内に搭載されている魔石を介して召喚される。
腹部の先端に砲門を1つ持っており、そこから小火力の炎属性魔法を放てる。
中火力の炎属性魔法を放つ事も出来るが、自身にも多大なダメージを負う為、謂わば捨て身の行動となる。
『鎧王富嶽蟲(ガイオウフガクムシ)』…体長80メル全身を鎧の様な甲殻で覆っている。
東方の小国、更には霊峰『富嶽』にのみ生息する超大型の甲殻蟲。
性格は凶暴でありながら鈍重、魔法攻撃の類いは皆無である為、然程脅威にはならない。
とはいえ、非常に全身が強固であり巨体である為、歩くだけで破壊行動に繋がるので早期の討伐が求められる。
ちなみに、一定数撃破すると最上位存在への挑戦権を獲得出来る。
~森林エリア~
「ぬぅりゃぁあっ!<地砕き>ぃっ!(バルク)」
『『『ドゴンッ!』』』ボゴボゴッ!
「少しで良い!虫共の侵攻を防い
『『『『『ズガァアッ!』』』』』(3層の防壁粉砕)
「くっ…動きを止める事すら出来ぬか…!(スクワ)」
「無数の虫の前では壁等意味は無い!
さっさと退くぞ!(ゴーラ)」
ノアからの指示を受け、左右の森林エリアにて壁となっていた者達が一斉に避難を開始。
少しでも時を稼ごうと、拳を振るって3層にもなる大地の防壁を造り出すも、一瞬の抵抗も無く砕かれてしまう。
巨大な繭から出現した虫の大群は、3層にも折り重なりながら木々の高さを越えた津波と化して迫ってきていた。
〔全員散開!
空なり木々を縫って脱出するなりした後、上空で合流!
今は兎も角避難するのだ!〕
〔〔〔〔〔〔〔〔ハッ!〕〕〕〕〕〕〕〕
『『『ギュバババッ!』』』(ハーピー族一斉散開)
ハーピー族もノアからの指示を受けて森林エリアから空へと避難する事が決定。
だが300近い数このエリアに居る為、直ぐに避難が済むハズもなく
ガッ!
〔あっ!?〕
〔ヘンネ!?
飛べ!飛んで無理矢理引き剥がすのよ!(ハーピー1)〕
〔は、は『ガッ!』『ガガッ!』
いや『ガッ!』っ!『グバッ!』いやぁあああっ!〕
飛び立って退避しようとした1人のハーピー族の脚にアント・アルタ(高速)の脚が絡み付き、あっという間に囲まれてしまう。
そこにアント・マンディブラ(大顎)が到達し、大顎を広げて食い掛かる。
が
ザザッ!〔ヒィッ!?〕ゾッ!ゾリッ!
今まさに大顎によって食い千切られる所だったハーピー族の周囲に光の矢が降り注ぎ、その身が解放される。
「さぁ早く飛んで逃げろ!(レドリック)」
〔あ、ありが〕
『『『『グォオオオオオオッ!』』』』
ボッ!(大弓矢発射)
『『『『ギュゴッ!『ドヂャッ!』』』』』
『『『プギュァッ!!』』』
解放してくれたレドリックに礼をしようとする中、アント系モンスターが積み重なって塔を形成。
物凄い速さで解放されたハーピー族に迫ってきていた。
だがレドリックは塔の先頭に向かって『チャージ』していた大弓矢を発射し一気に貫いた。
クイックイッ。(ハンドサイン:″早く行け″)
〔っ…!〕バサァッ!
悠長にしていられないからかハンドサインを送って逃げるよう促し、ハーピー族は急いでその場を去っていった。
「さて、そっちはどうだアミ。(レドリック)」
「こっちのハーピー族も無事空の同族と合流出来たわ。(アミスティア)」
「そりゃ良かった。
″俺達の攻撃は周りの連中を巻き込みかねない″からな。(レドリック)」
~街(前哨基地)・防壁上~
『『『ドドドドドドド…』』』(響き渡る轟音)
「きょ、巨大な繭から爆発的にモンスターが出現!その数は尚も増大中!(兵士1)」
「新たな大型種も続々出現!これまでの波とは比べ物になりません!(兵士2)」
「左右の森林エリアに展開した者達が次々に後退していきます!(兵士3)」
「繭への直接攻撃によって多大なダメージを受けた事による防衛反応といった所か…(ルルイエ)」
『『『『『『カッ!』』』』』』(最前線で閃光)
『『『『ドゴゴゴゴゴゴゴッ!』』』』(大爆発)
「き、鬼神殿の契約獣が攻撃を開始!
尚も大氾濫の障壁となって戦闘継続している模様!(兵士4)」
「う、嘘だろ…(冒険者1)」
「あの絶望的な状況で…(冒険者2)」
「く、狂ってる…(冒険者3)」
「ちょ、ちょっとちょっと!
確か最前線に居た2人ってこういった大氾濫の専門家なんでしょ?
事態が悪化してる様にしか見えないんだけど!?(スカーレット)」
「いや、違うぞスカーレット。
端から見たらそうだが、あれは魔力の総量が2割を下回ってから起こると言われる″発狂湧き″とは別物だ。(ゼーヴィス)」
「あれだけのモンスターが出現していながら魔力の総量が″2割も削れていない″。
つまり、この数のモンスターが出現するのは相手側からしても″想定内″。
当初は″発狂湧き″かと思ったけど、あれは恐らく″通常湧き″よ。(アリッサ)」
「「「「「えええ…」」」」」
「あれ以上があると言うのか…(カルル)」
最前線で発生した発狂湧き(通常湧き)をまざまざと見せ付けられた街の者達は、一様に士気を低下させていた。
「まぁ大氾濫である以上、誰かしらがあの役を担わなければなりませぬからな。
ともあれ、私は戻る事に致しますぞ。
何てったって私は″つかえる″キノコで御座いますからな。(クリストフ)」
〔はっはっは、対サハギン戦を想わせますな。(肺魚人族1)〕
〔盟友の危機であるならば、この地に居る海洋種を代表して、我らが向かわねばなりませぬな。(肺魚人族2)〕
「ランドールちゃん達、私達も皆の所に行くよー。準備は?(ラインハード)」
「「出来てるよー。(エル・アール)」」
「果たして虫に『魅了』が通じるでしょうか…
もし掛からなければ、その時はお願いしますねブラッツ。(ヴァンディット)」
ウォンッ!(ブラッツ)
異常な物量を前にしてもいつもの調子を崩さないクリストフ。
陸上活動可能な海洋種、肺魚人族3人。
ラインハード率いる自立式高精度機兵:ランドール(R&L)の2人。
本業【錬金術】のヴァンディットと眷属のブラッツ。
彼等だけはそんな状況でも士気を落とさず準備を進めるのであった。
「ちょ、何で平然と出来るんだあの数だぞ?(冒険者1)」
「死ぬかもしれないんだぞ!?(冒険者2)」
「「「慣れ。」」」
「「「慣れ。」」」
「「「「「「「さいですか…」」」」」」」
フリアダビア奪還戦や対【勇者】軍、擬似的大氾濫を経験したノア関係者と、深海では日常茶飯事な海洋種だと言う3人。
勿論″慣れ″もあるだろうが、彼等はちゃんと考えを持っている様で
「と言うか、皆々方″大氾濫の対処″をする為にここへ参ったのでしょう?
大氾濫なのですから″アレ″位は想定していたでしょう獣人国の例があったのですから。(クリストフ)」
「獣人国の時よりは数も揃っているので何とかなるでしょう。
見た感じ現在大半が雑兵の様ですから。(ラインハード)」
「「「うむうむ。(肺魚人族)」」」
「確かにあの数を相手するのは嫌です、誰だって嫌ですが誰かが相手にしなければならない。
それを今一身に受けているのがノア様達です。
その助力をする為この地に共に呼ばれた私達も向かうだけ。
皆さん頼りになりますから。(ヴァンディット)」
ウォンッ!(ブラッツ)
「「「「「「「…。」」」」」」」
この地には大氾濫を目的として呼ばれた以上、皆一定の覚悟を持って挑んでいる様子。
更に防壁の下から
「クリストフさーん!私ノア君達の援護に行くんですが皆さんはどうしますかー?(ミユキ)」
「数も数なので急ぎ向かおうと思いますので返答は早目にお願いしまーす!(ユウ)」
「おおっ!今から向かいますので先に向かってて下され!(クリストフ)」
【召喚勇者】である美幸と【万能】の悠が各々テイムされたメロディア・ジプシーバナーやのっそりタヌキに騎乗した状態で眼下で待機していた。
彼等も援護として向かう様子。
と
「そうだな。
ノア殿が関わっている以上、生半可な規模ではないのは想像が付いていた事。私も行こう。(ザラット)」
「受けた恩を返す時だ、行くぞヒューガ。(シンプソン)」
「おう。(ヒューガ)」
数人の有志が立ち上がるや、その後も続々と有志が募り、眼下の大地に降り立っていった。
~北側エリア~
『『『『『『ズドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドッ!!!!』』』』』』
「【極限…(アミスティア)」
『『『『『『ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドッ!!!!!!』』』』』』
「…一閃】(アミスティア)」
『『『『『『ゾリッ!!』』』』』』(一太刀で斬殺されるアント系モンスター群)
ペキンッ!(剣が折れる)
「こういった大群相手に良いけど、確定で剣が壊れるのは堪ったものでは無いわね。(アミスティア)」
~南側エリア~
ズドンッ!ドンッ!ズズンッ!(パラサイトバーサークタイタン群)
『『『『ゥボォオオオオオオオオッ!』』』』
「スロット:『楔』。(レドリック)」
『『『『オオオオオオオオオオッ!』』』』
『『『『『ズドドドドドドドドッ!』』』』』(『楔』が降り注ぐ)
ドヂュッ!『『ズドッ!』』ドガガガガッ!(各パラサイトバーサークタイタンの脚に次々と突き刺さる)
『『『ズドドドドドドドドドドドッ!』』』(転ける)
「スロット:『対巨竜砲』。(レドリック)」
ド『パァン!』ド『パァンッ!』ド『パァン!』(各パラサイトバーサークタイタンの頭部を一撃粉砕)
「頭部を中身ごと破壊しちまえばこっちのモンよ。(レドリック)」
北側・南側エリアでは、あまりに膨大な数モンスターが出現した事で強制的に左右に展開されたモンスターの始末を行っていた。
各々持ち味を生かして短時間で仕留めてはいるが、全てを討伐する事は流石に難しく、1割2割程のモンスターは包囲網を掻い潜り後方へと流れていった。
~最前線~
グルォオオオオオッ!
『『『ギュィイイイッ!』』』『『バヒュッ!』』(プラズマレーザー発射)
ズドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドッ!(広範囲大爆発)
『『バフォッ!』』(爆煙から人影)
『良いぞグリード!撃って撃って撃ちまく
『『『ゴゥンゴゥンゴゥン』』』…(『砲放宝蜂(ホウホウホウホウ)』急速接近)
っ!
大型は任せろ!直ぐに潰してくるっ!』
《御気を付けを!》
グリードと共に最前線で奮闘中のノアは巨大な繭から飛来してくる『砲放宝蜂(ホウホウホウホウ)』3体を視認。
30メルを超えるモンスターが飛来してきては街(前哨基地)としても厄介な相手となるので早々に潰すべく向かうのだった。
バッ!バシュッ!(連続転移で上空へ移動)
ヂギヂギヂギッ…!(『砲放宝蜂(ホウホウホウホウ)』の鳴き声)
『ギュン!』『ギュン!』『ギュン!』『ギュン!』『ギュン!』『ギュン!』『ギュン!』『ギュン!』『ギュン!』『ギュン!』『ギュン!』『ギュン!』(腹部の砲門が一斉にノアへと向く)
『い″っ!?』
ドドンッ!『ズドンッ!』ドゴゴンッ!『『ボガンッ!』』(中火力炎属性魔法『メテオボール』複数発射)
『【鬼鎧か『『『『ズドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドッ!』』』』(寸分違わず命中)
『『ボフッ!』』
『『『キュゥウウン…』』』(荒鬼神ノ化身で魔力変換)
バシュッ!バシュンッ!(連続転移)
ドゴンッ!『ズゴゴンッ!』ドゴゴンッ!『『ボガァッ!』』(中火力炎属性魔法『メテオボール』複数再発射)
バシュン!シュンッ!(連続転移)
(よし、これなら被弾せずに奴等の下まで…)
(『…だが流れ弾が地上に向かっている。
街には到達しないだろうが避け続けたら地上に被害が出るぜ?』)
(くっ…どうすれば…ん?)
『砲放宝蜂(ホウホウホウホウ)』からの属性魔法を回避し続け接近を図るノア。
だがこれでは地上に向かって流れ弾が落ち続ける事にもなる。
そうなってはこの戦術もある程度封じなければならないが、地上では打開の一手が行われていた。
~地上~
『『ゴォオオオオオッ!』』(メテオボール飛来)
「シンプソン!任せたぞ!(ザラット)」
「ああ、任された!『護陣』!(シンプソン)」
『『『ブゥウウン…』』』(障壁展開)
『『『ドゴゴンッ!』』』(着弾)
「聞こえているかどうか分からんが下の事は気にするな!好き勝手暴れろノア殿!(ザラット)」
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若い時には「冒険者になって、有名になるんだ!」などと大きな夢を持っていたものだが、自分の道場に来る若者たちが全員〝天才〟で、自分との才能の差を感じて、もう諦めてしまった。
弟子たちとの、のんびりとした穏やかな日々。
独身の彼は、そんな彼ら彼女らのことを〝家族〟のように感じており、「こんな毎日も悪くない」と思っていた。
が、ある日。
「お久しぶりです、師匠!」
絶世の美少女が家を訪れた。
彼女は、十年前に、他の二人の幼い少女と一緒に山の中で獣(とパーチは思い込んでいるが、実はモンスター)に襲われていたところをパーチが助けて、その場で数時間ほど稽古をつけて、自分たちだけで戦える力をつけさせた、という女の子だった。
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精霊を自称する彼女は、「ちょ、ちょっと待ってくれ」と混乱するパーチに構わず、ニッコリ笑いながら畳み掛ける。
「そこで師匠には、私たちと一緒に〝魔王〟を倒して欲しいんです!」
これは、〝弟子たちがあっと言う間に強くなるのは、師匠である自分の特殊な力ゆえ〟であることに気付かず、〝実は最強の実力を持っている〟ことにも全く気付いていない男が、〝実は精霊だった美少女たち〟と再会し、言い寄られ、弟子たちに愛され、弟子以外の者たちからも尊敬され、世界を救って英雄になってしまう物語。
(※第18回ファンタジー小説大賞に参加しています。
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